
好配当を演出! 田中輝義V3
予選、準決と濡れ走路だったが、優勝戦は良走路。3.30と一番試走を叩き出した福岡鷹はスタートの懸念もあり、人気は川口裕司と竹谷隆に挟まれる格好となった。2連単は6-4、4-6、6-5の順。3連単は6-4-5、6-4-3に集まり10倍を切るオッズはなかった。
2級車の壷井亜羅汰のインを根本将人が差すところで田中輝義が突っ込み先頭へ。竹谷と福岡が続く展開となり川口は4番手。福岡は竹谷を捲って田中輝のアウトを伸びて行くかに思われたが、ゴール線微差届かず。
田中輝は昨年10月以来、3度目の優勝を飾った。試走は3.37と良くなかったが、見事に展開をモノにした。3連単3-5-4は2万近い配当。
現在、伊勢崎でナイターSG開催中。直後に飯塚のデイ開催があって、22日からは『G1ダイヤモンドレース』がナイターで行われる。田中輝義はこの記念に出場予定。雨乗れる強みあるが、良路でも十分に戦えることを証明した。
木村悦教 なんと26年ぶりのV
今回がデビュー初優出ながら1番人気に推された0ハン植村愛悠斗を、20線3車並びの最内枠から先行した信沢綾乃が1周で交わして主導権を握った。そこに続いたのは20線中枠の木村悦教。3周目と4周目の3コーナーでイン攻めを仕掛ける距離感とタイミングを計った木村悦は、5周回3コーナーで満を持して信沢の内へ切り込み敢行。三度目の正直が実った。
優出8名の中で最高齢ながら、福田裕二と並んで最も速い試走タイムを出した篠崎実が徐々に先頭集団へ接近したが、信沢と木村悦を終始3番手で追走していた福田裕がかろうじて追撃を抑えこんで3着に残った。
木村悦の前回Vは1999年1月17日。じつに26年と半年あまりの時を越えた、通算8度目となる勝利の美酒を味わった。
文/鈴木
篠原睦が7連勝で2節連続の優勝
3番人気に支持された0ハン浜野翼を、10線2車並びの外枠から先行した辻大樹が1周回2コーナーで叩き、いきなり先頭へ。10線内枠の佐藤裕児も追随して2番手へ浮上し、浜野翼は苦しい展開に置かれた。
1番人気の篠原睦は20線4車並びの大外枠からのカマシが決まらず、発走直後は最後方の7番手。だが、まず1周回3コーナーで別府敬剛を差すと、続く4コーナーでは緒方浩一と2番人気の滝下隼平をあっさりインから交わして、同ハン全員を難なく突破。そして、逃げる辻を3周回3コーナーで捌き、残る周回は後続にセフティーリードを保ったまま押し切った。これで今年6度目、通算49度目の優勝を、前節7月24日の飯塚ミッドナイトから2節連続で決めた。
別府敬は序盤は7番手まで下がったが道中の行きアシはパワフルで、2周目に滝下、4周目に辻の28期2名を捌くと、レース終盤は先頭の篠原に少し差を詰めていたから、エンジン状態は上向いていた様子だ。篠原も別府敬も次節の伊勢崎お盆SG『オートレースグランプリ』、翌週の飯塚G1『ダイヤモンドレース』で活躍なるか、期待が高まる。
文/鈴木
青山周平が119度目の優勝
決勝戦のスタート直後、1周回1コーナーでアクシデント発生。20線最内枠4号車の西原智昭にスタート叩かれそうになった10線外枠3号車の栗原俊介がバランスを崩して落車。5号車の岩見貴史などは影響を受けて失速したが、20線の大外枠から好スタートを放った青山周平はかろうじて難を避けられた。
1周回3コーナーの内をスルスル伸びた松尾啓史が、祐定響と塚越浩之の逃げ態勢を追う一番手へ立つ形となり、青山周は冷静に態勢を整えて4番手に付けた。そして2周回4コーナーからの立ち上がりで松尾啓への切り返しを決めると、4周目に塚越、5周目に祐定を捌いて首位へ。終盤はいつものV時のように後続を突き放して、今年7度目、通算119回目の優勝を勝ち取った。
試走では1号車の祐定に離され気味で3号車の栗原俊に詰められて見えた塚越は、レースでも伸びを欠いて、祐定が2着に残った。今節の予選中から早めに番手を上げられていた松尾啓が、この決勝戦でも序盤の位置取りが良かったぶん3着まで追い上げられた。対して高橋貢や西原は事故の影響もあったのかテンポに乗りきれなかった。
文/鈴木
今年の初V決めた永井大介
0・10・20mで行われた川口ナイトレース優勝戦。人気は20線3車、特に中枠の永井に集中。近況、絶好調の平田雅崇が大外枠となり、森は最インで人気の一角を担った。3連単は6-7-5、6-5-7。2連単は6-7が1.9倍だった。
中枠から永井がスタート決めて早めに好位奪う。0ハンは枠ナリに出て川原剛が広瀬勝光に仕掛けようとするところに永井が前輪をねじ込む。残るは福田裕二だが、永井は簡単にパスして先頭へ躍り出た。その時、平田は4番手でその後ろに森が付ける。広瀬勝を川原が差して2番手へ上がったが平田のイン攻めに森も続いて青旗を過ぎた。永井との距離は届くモノではないほど拡がった。結果、永井の圧倒的勝利で幕を閉じた。
期待された森の優勝は、復帰後まだ果たせていない。永井は昨年10月以来のV111。このあとは伊勢崎のナイターSG『オートレースグランプリ』へ参戦。初めて獲ったSGだけに燃えるものがあるハズ。川口勢の活躍はSGを盛り上げてくれることだろう。乞うご期待!