
石田啓貴が鈴木圭一郎の完全Vを阻止する金星
予選中から高いパワーを見せていて、準決勝戦では地元浜松の誇る速攻派である鈴木辰己との先行争いを制して勝利した石田啓貴が、この決勝戦では単独0ハンから快速逃走。昨年4月以来となる通算3度目のVに輝いた。それも、ハンデ差があったとはいえ鈴木圭一郎を破っての価値ある1勝であった。
鈴木圭は1周回バックストレッチでまず伊藤信夫と佐藤貴也を、2周回4コーナーで木村武之をインから捌き、SGタイトルホルダーは全員退けた。そして4周回ホームストレッチで2番手まで上がったが、逃げる石田啓の姿はおよそ20メートル前方。残り2周で5メートルほどまで差を詰めたのはさすがだったが、追い上げの効きにくくなる熱走路でもあり、今節4戦4勝の完全Vはならなかった。ただ、今月25日に開幕する次節『G2浜松記念 曳馬野賞』へつながる道筋は付けたといえそうだ。
文/鈴木