オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。佐藤励が断然の人気に応えた
0ハンのスタート争いは大外枠の浅野浩幸が先頭へ出かけたが1周回1コーナーで車が外を向いてしまい、高橋絵莉子が先回りして逃げ態勢。道中でも浅野の追撃を抑えて粘りを見せる。
20線は新井日和が先行したが、スタート後手を踏んだ北渡瀬充にコースをふさがれて、1周回バックストレッチでは佐藤裕二が前へ出た。しかし佐藤励が2周回3コーナーで両者まとめて内から交わし、続いて新井日は佐藤裕二の外を伸び返すと佐藤励に追走する形を取れた。あとはこの両者が0ハン勢を次々と抜き上げて1着・2着。佐藤裕二も盛り返してきたが高橋絵が粘って3着。連単・連複とも1番人気の固い決着で本開催は幕を閉じた。
佐藤励は7月29日以来の通算22V。次回のレースは来月上旬に同じ伊勢崎ナイターでおこなわれる『G1ムーンライトチャンピオンカップ』へ出場する。前節『SGオートレースグランプリ』では優出できなかったが、連続3節目となる伊勢崎ナイターの次節は大活躍なるか。
文/鈴木
SGホルダー田中茂は3着 川端孝が6周逃げた
12Rでも走路温度45度と熱を帯びた優勝戦。唯一のSGホルダーである田中茂からの2連単8-1と逃げる川端孝への折り返し1-8に人気が集まった。3連単は10倍を切るオッズが見当たらず8-1-2、1-8-2が人気筋。松生信二からの2絡みも上位人気だった。
川端→松生→竹中修二と出て行った序盤戦。新村嘉之が4番手へ浮上したが竹中修を差せず、代わりに田中茂が登場。最終3コーナーで竹中修を交わしゴール前で松生に肉薄も周回足らずに川端が押し切ってゴール。
とかく、熱走路は逃げ有利。なぜなら、追う選手はタイヤを酷使してしまい、逃げる選手は自分の好きなコースを走れるから。川端は見事にその利点を生かして通算7度目の優勝は2007年3月の浜松以来と久しぶり。
現在はB級だが、もともとはA級の実力がある選手。逃げても、追っても優勝は優勝。堂々と胸を張っていい。
次のナイターG1はあっせんがなく、8/29からのデイレースに出場の予定。
フライング犯しながらも中村晋典が逃げ切った!
走路温度は33℃とコンディション良好な山陽ミッドナイト優勝戦。人気となったのは角南一如でも前田淳でもなく0ハンの中村晋典と村田光希。3連単は1-2-5、1-5-6、1-2-6、1-5-2の4点が10倍を切るオッズ。2連単は1-2と1-5が3.6倍と互角だった。
発走ラインに6車が並び針が進んで行く。ゴー! ところが赤ランプが点灯。表示板には『1』の数字が...。人気の中村晋がフライングとなり再発走。『少しでも早く出たい』気持ちが勇み足となった。
2度目の発走。2枠の村田もいいスタートを切ったが、気落ちせず中村晋は受け止めて先頭を奪取。村田はアウトを離れず併走する格好に。3番松井がやや離れて追ったが態勢は変わらない。
村田はなんとか中村晋を捲ろうと車を操作するが、インから中村晋が張って抵抗。結局、そのまま1-2-3でゴール。2連単は一番人気、3連単は2130円といい配当。
中村晋典は昨年9月の川口デイレース以来の優勝。その時も0ハン3車の外枠から好スタート決めたもの。これで通算V8。浜松は現在走路改修中で地元の出走はなく、次回は9/16からの飯塚ミッドナイトに出走予定。
好配当を演出! 田中輝義V3
予選、準決と濡れ走路だったが、優勝戦は良走路。3.30と一番試走を叩き出した福岡鷹はスタートの懸念もあり、人気は川口裕司と竹谷隆に挟まれる格好となった。2連単は6-4、4-6、6-5の順。3連単は6-4-5、6-4-3に集まり10倍を切るオッズはなかった。
2級車の壷井亜羅汰のインを根本将人が差すところで田中輝義が突っ込み先頭へ。竹谷と福岡が続く展開となり川口は4番手。福岡は竹谷を捲って田中輝のアウトを伸びて行くかに思われたが、ゴール線微差届かず。
田中輝は昨年10月以来、3度目の優勝を飾った。試走は3.37と良くなかったが、見事に展開をモノにした。3連単3-5-4は2万近い配当。
現在、伊勢崎でナイターSG開催中。直後に飯塚のデイ開催があって、22日からは『G1ダイヤモンドレース』がナイターで行われる。田中輝義はこの記念に出場予定。雨乗れる強みあるが、良路でも十分に戦えることを証明した。
木村悦教 なんと26年ぶりのV
今回がデビュー初優出ながら1番人気に推された0ハン植村愛悠斗を、20線3車並びの最内枠から先行した信沢綾乃が1周で交わして主導権を握った。そこに続いたのは20線中枠の木村悦教。3周目と4周目の3コーナーでイン攻めを仕掛ける距離感とタイミングを計った木村悦は、5周回3コーナーで満を持して信沢の内へ切り込み敢行。三度目の正直が実った。
優出8名の中で最高齢ながら、福田裕二と並んで最も速い試走タイムを出した篠崎実が徐々に先頭集団へ接近したが、信沢と木村悦を終始3番手で追走していた福田裕がかろうじて追撃を抑えこんで3着に残った。
木村悦の前回Vは1999年1月17日。じつに26年と半年あまりの時を越えた、通算8度目となる勝利の美酒を味わった。
文/鈴木