加賀谷建明が伊東玲衣を捕えて今年2度目のV!
40線最内の森はしっかりとスタートを決めたが、0ハン単騎から逃げる伊東を捕まえる前に加賀谷が差し込んでいく。その加賀谷は伊東との差を順当に詰め、5周3コーナーでインから交わして先頭に立った。森はその後、伊東を交わし山田達もイン続いて3着入線。3連単は18790円の高配当になった。
加賀谷は外枠勢に行かれないスタートを決めたのがまず最初の勝因。そこから同ハン勢が抜け出す前に道中で交わせたのも良かった。伊東と一対一に持ち込んでからも落ち着いて走れていた。好スタートを決め、スピードに乗せて走れた。加賀谷は自分の勝ちパターンに持ち込めた。今年は7回優出し、2度目の優勝となった。この後は地元でG1キューポラ杯が控えているが、最高の形で初日を迎えられそうだ。
青山周平が森下輝の挑戦を退けた
高い素質の持ち主が何人もいる37期生のひとり森下輝が単独0ハンから猛スピードで逃走。20m後ろの山本翔は全く付いて行けず、序盤に木村武之の追撃を抑えた青山周平が早い段階で2番手へ上がると、5周回3コーナーで森下へ急接近し6周回バックストレッチで完全に前へ出た。4月のSGオールスター以来、通算102度目の優勝。
この両者から大きく離れた3番手を追走していた木村武之へ6周回3コーナーで早川清太郎がイン突進して共に外へ流れ、三浦康平が浮上し3着に入線した。
文/鈴木
道智亮介が自身3度目の優勝を決めた!
試走タイムは36で、メンバーの中では一番悪かった道智。しかし、0ハン単騎の絶好展開をきっちりモノにした。スタートを切ると悠々とマイペースの逃げ。20線は最内の浅田が先行したが、篠原が突破して2番手に浮上。そこから道智との距離を詰めたかったが、思うように車が進まない。何周重ねても同じ状態が続き、ついに道智がそのままゴール。3番手には荒尾が付けていたが、篠原攻略の糸口が見当たらず追走いっぱい。有吉はカマシが決まらず、道中追い込むも4着止まりだった。
道智はこれで3度目の優勝。2022年に2優出で2Vの成績を残したが、2023年は2優出ながら優勝なし。約2年ぶりに優勝をもぎとった。今回は良走路だったが、重走路でも高い連対率を誇っている。次の出番は飯塚のG2ミッドナイトチャンピオンカップ。梅雨時で重走路でのレースが多くなるかもしれない。今回の優勝で勢いづいて記念レースに臨める。
良走路では初、青木隆浩が2度目のV!
大半のファンが丹村飛竜が3連勝で優勝すると思ってたハズ。試走タイムが発表されるまでは...。ところが3.32と岡部聡の3.30や山本将之の3.31に劣るタイムで風雲急を告げた。今までよりハンデ重くなってるが0ハン内枠からのスタートとなる青木隆浩は3.33とマズマズ。外枠には格上の前田淳。しかし、あまりにも試走タイムが悪く、人気は丹村飛から青木隆へ2連単は6-1、1-6、6-5の順だが3連単は6-1-5、6-1-3、1-6-3が人気筋で10倍切る配当はなかった。
青木隆が先行し前田淳は付いて行ったが伸び切れず、早くも6枠・丹村飛竜の姿が好位に付ける。ところが山本将之に抵抗され思いのほか車が進まない。その間に青木隆はグングン差を開き、丹村飛は最後まで山本将を抜けず3着に甘んじた。『このハンデで優勝したい』のコメント通りに青木隆は2020年9月以来のV2。良走路では初めての優勝。この後は月末6月30日~の川口に出場予定。お近くの方は是非、川口オートへ。
佐藤裕二が2021年11月以来の優勝を決めた!
0ハン単騎から逃げていた伊東はソコソコのペースを保って走っていたが、40線から先行した浅香が徐々に差を詰めていく。その浅香は伊東のインを狙ったが、仕掛けそこねたところを佐藤裕二がインに入る。その勢いのまま伊東のインにも突っ込み先頭を奪取。浅香も伊東を差して2番手に付けたが、佐藤裕二が1着でゴール線を駆け抜けた。8号車の黒川は、レース序盤で好位置に付けたが車の進み方がイマイチで4着いっぱいだった。
佐藤裕二はチャンスどころを逃さなかった。浅香が見せた隙を突いて番手を上げることができたし、間髪入れず伊東を捕えたのもキーポイントだった。仕掛けのタイミングを間違えると、勝てるレースでも勝てないことがある。今回の佐藤裕二は勝機をモノにできた。スタートで枠ナリに発進できたのも良かった。前節では落車をしていたが、その悪影響もなかった。次は浜松で昼間の開催に出走する。この勢いのまま浜松でも好結果を残したい。