
長田恭徳が今年2度目のV!
山陽ミッドナイトの最終日は第5レースあたりから雨が降り出し、最終レースの優勝戦は重走路で行われた。レース序盤から中盤までは、逃げる池田に穴見が少し離れて追走する形で周回が重ねられた。そこへ、西村龍がアウトコースを回って浮上してくる。そして、逃げていた池田を捕えた。そのまま押し切るかにみえたが、西村龍と同じコース取りで番手を上げていた長田恭が、最後は西村龍を差し切って優勝を決めた。
前節の川口では最重ハンの10メートル前で優出し5着だったが、今節からは最重ハンになっていた長田恭。その厳しい状況を見事に克服してみせた。今年は長期の療養があり苦しい時期が長く続いたが、ここから徐々にパワーアップさせていくだろう。長田恭は向上心が強い。いろいろと試行錯誤を繰り返しながら、更に大きくなる姿を見届けたい。
青山周平が圧巻の走りで3節連続完全優勝を決めた!
0ハン単騎の鈴木清市がペースを上げる前に、武藤がインに突っ込んで速攻を決めたが、20線からカマシ気味に出た青山周が3周目に突入するあたりで武藤を差して先頭に立った。そこからは青山周の一人旅。危なげないレース運びで圧勝した。2番手には武藤が粘っていたが、後ろに付けた早川がインから抜けないとみるや外から交わして準優勝。
これで青山周は4節連続での優勝を達成。それも近3節はオール1着の完全優勝でのもの。連勝数は14にまで伸ばした。次節はいよいよ年末の大一番・スーパースター王座決定戦が待っている。今の青山周はエンジンも乗り手も万全の状態。最高の形で最終決戦に乗り込めるのではないか。
僅差で先頭ゴールしたのは栗原佳祐
冬晴れで絶好のコンディションとなった優勝戦。試走3.30秒の栗原佳祐が圧倒的にオッズを支配した。好調な松山茂靖への2-4が一番人気で、3連単も2-4-1が7.5倍と唯一10倍を切っていた。
スタートは浅野浩幸が車格を生かして逃げ態勢に入る。栗原佳も必死に喰らい付き1度は浅野浩のインへ突っ込む。しかし、角度が悪く先頭の座を再び浅野浩に明け渡してしまう。その時、松山は前2車の競り合いを見つつ3番手から目を光らせてる様子だった。最終4コーナーで浅野浩は外へ流れてしまい、ここぞとばかりに栗原佳がインに車を向けて松山もグリップ全開でゴール前は僅差で栗原佳が前に出た。終わってみれば3連単も2連単も一番人気で決着。
昨年5月に優勝して以来、久々Vは3度目の栗原佳。このあとすぐ、21日からの開催で今年の走り納めとなる。
えっ、8年ぶり? 浜野淳パーフェクトV
ホームストレッチ側は乾いており、バックストレッチは濡れてるという見た目にも難しい走路コンディションで行われた山陽ミッドナイトの優勝戦。総合力で優る浜野淳が人気の中心だったが、0ハン西崎洋一郎からも売れており続いて永島潤太郎。2連単は6-4、6-1、1-6の順で3連単は6-4=1、1-6-4で人気分け10倍切る配当はなかった。
西崎の逃げに番田隆弘が続く序盤。番田が滑り始め永島がインに入り浜野も続く。永島が西崎を捕えて浜野を突き放しにかかるが、浜野もピタリと照準を合わせて最終3コーナーで突っ込み先頭を奪う。今年4つめの優勝狙った永島は悔しい準優勝。SGホルダーの浜野は勝って当たり前なのだが、優勝は2017年1月、飯塚以来のV36と久しぶり。(ちなみに西崎が勝てば25年ぶりだった)
今月18日からの山陽ミッドナイトに浜野淳は参戦予定。現在5連勝中で次節も1着並べて連続Vを狙う。
青山周平が11連勝で完全優勝も達成!
0ハンは浅野が好スタートを切ったが、レース序盤は牧野貴と競り合う形になった。ペースが上がる前に割り込んできたのは佐藤摩だったが、すぐ後ろに付けていた青山周が素早い仕掛けで先頭に立った。佐藤摩は付いて行きたいところだったが、徐々に差を付けられていく。更には後ろから黒川が迫っており、2着を守るのが精一杯だった。青山周は先頭に立ってからもペースを上げて快勝。
青山周はこの後、地元で1節を消化してから年末の川口でスーパースター王座トライアルが待っている。今回、川口で優勝できたことは年末へとつながりそう。それも、今回の優勝戦では佐藤摩と黒川を撃破している。どちらもスーパースター王座トライアルに出場するので、まずは先制攻撃、プレッシャーを与えることができたのではないだろうか。次の地元一般開催でも良い走りをして、年末の大一番で昨年に続き連覇を決めるべく万全の状態で臨んできそうだ。