田中哲が速攻を決めて今年初V!
優勝戦は重走路で行われた。0ハンから先行しかけたのは林だが、その外から生方が伸びていき、1コーナーをトップ旋回した。林も2番手で続いていったが、10線から好ダッシュを決めた田中哲が早々と3番手に立つ展開になった。そこからの攻めは早かった。林と生方を軽く捲ると、そのまま最後まで先頭を譲らずゴール。2着には道中で生方を捲った林が入線した。4番手以下はほぼ動きないレース内容。
今節、田中哲は良走路でも良い動きを見せていたが、重走路になっても変わらず攻めは鋭かった。今回の優勝戦の勝因はスタート。予選中から切れは良かった。あれだけのスタートが切れればレース展開がだいぶ楽になる。今回の優勝で通算6度目のV。次の節からはハンデが重くなるかもしれないが、今のスタートの切れを維持できれば好走を見せ続けられるだろう。
中山光がパワー駆け炸裂させた!
第1Rは重走路で始まった川口オート最終日だが、徐々に走路が乾いていき、優勝戦は良走路での競争になった。初優勝がかかる0ハン単騎の中村颯は試走33とまずまずの数字をマーク。レースでも軽快な走りを見せていたが、怒涛の追い込みを見せたのは中山光だった。道中で2番手に立った吉田祐を外から交わし、中村颯と一対一の態勢に持ち込むとインに切り込み先頭を奪取。そのままゴールを迎えた。
中山光は今年2度目の優出で今年の初優勝を決めた。試走26と抜群のタイムをマークし、エンジンパワーを存分に発揮できた。中山光の魅力はこの豪快な走り。エンジンが仕上がればレース展開にあまり影響を受けることなく追い上げていける。過去には4節連続で優勝したことがあるように一度、波に乗ると手がつけられなくなる。前節でも優出しており、この流れはしばらく続くか。
岩見貴史が大激戦を制して今年初優勝!
第1Rから重走路で始まった20日の飯塚オート。優勝戦も重走路で行われた。レース序盤からアウトを回る岩見と、インで抵抗する篠原の一騎打ち状態が続いていたが、そこに更に最内のコースを回って別府敬も加わり、3者の激しい攻防が繰り広げられた。真ん中のコースを回る篠原を別府敬が差し、篠原も逆転の差しを狙ったが、その一枚外のコースを回っていた岩見に軍配が上がった。
内で競り合う2者を見ながら、岩見は冷静に乗れていた。普段はあまり通らない大きなコース取りだったが見事に対応してみせた。最近の岩見は速攻だけではなく競り合いにも強くなっている。これが今年の初優勝、通算では15度目の優勝。次の出番は再び地元で、SGオールスターオートレースが待っている。最高の形で大舞台に臨める。
石田が逃げ切って自身2度目のV!
0ハン単騎の石田はしっかりとスタートを残すと、そこからはペースを上げつつコースを外さない落ち着いた走りを見せた。後ろでは赤堀が追走していたが、付け入る隙を全く与えず、2番手に上がってきた柴田健にも射程に入れさせず押し切り勝ち。今年は初の優出で昨年8月以来、自身2度目の優勝を決めた。
昨年2月のデビュー直後からセンスのある走りを見せ、初優出も早かった石田。半年後には初優勝も決め、前途洋々だったが、そこから一時期伸び悩んでいた。しかし、今年に入ってからは上位着が多くなっていた。そして今節は2日目から3連勝で優勝。上がりタイムも3・403と十分な数字。今後はハンデが重くなってくるだろうが、克服できるだけの走力は身に付いている。
佐藤励 一瞬の隙を突いて今年V4!
SGホルダー中村雅人の外枠となった佐藤励。試走3.27秒と一番時計を出し他車に威圧感を与えた。3連単の人気は7-6-4、6-7-4の順。2連単も佐藤励から7-6、6-7、7-4で売れていた。20線のトップスタートは平田雅崇で佐藤励より先に出た中村雅は流れてしまい、そこを見逃さず佐藤励がイン入る。平田が先頭へ立ったが、佐藤励は自分のアシ色を確認しながら青旗で平田を攻略。中村雅は離れた3着に終わる。惜しくも準優勝の平田は今回、乗り換わって上昇気流。同じく乗り換わりの佐藤励とともに結果を出した。佐藤励は3月19日のデイ&ナイト同日開催のナイトレースを制したあと、山陽ミッドナイト、そして今回と3連続Vで今年4度目の優勝。このあとは飯塚に乗り込みSGオールスターで思い切り暴れて欲しい。