
青山周平が3節連続V
今節初日からスーパーハンデを課された青山周平は予選~準決勝戦を2連勝で突き進み、8車中の試走トップタイム28秒で人気に推された決勝戦も圧倒的な強さで勝利。今年11度目の優勝、G1ムーンライトチャンピオンカップ~特別G1プレミアムカップからの3連続Vを成し遂げた。
最近の数節は枠ナリのスタートを切るケースが増えていた中野光公が、決勝戦も10線の最内枠から先行。新井淳も鋭いスタートを放ったが、道中は中野光に付いて行けずに後退。2周回過ぎに青山周に捌かれた田中賢が、試走29秒のパワーで仲田恵一朗や新井淳を内から差して3着に喰い込んだ。
文/鈴木
福岡鷹が自身3度目の優勝を達成!
0ハンは枠ナリのスタートになり、10線の栗原佳は20線の柴田健に叩かれてしまう。0ハン勢に動きがあったのは1周3コーナー。3枠の福岡が内枠の2車を捲って先頭に立った。そこからは、これでもかと後続を引き離し、ブッチ切りのゴールを迎えた。後ろでは占部が水崎を交わし、離れた2番手として粘っていたが、最終3コーナーで柴田健が差し、その流れに栗原佳も続いて3着入線を果たした。
福岡は落ち着いていた。1級車相手にスタートで先行するのは厳しいと事前から想定していたのか、3車並びの3番手発進になっても慌てず最初のコーナーは大きく入ってスピードを増していた。その勢いのまま次のコーナーで外からの仕掛けを決めていった。この勝ち方は恐らく、レース前にイメージしていた通りの展開になったのではないか。前もってイメージするのはもちろんの事、それを実践してしまうのだから末恐ろしい逸材。37期なので1級車乗りはまだまだ先だが、これからどのような成長を遂げるのか見届けていきたい。
秋空のもと石川哲也が完全V締め!
2連単は3-6と木村享平から、3連単は石川哲也から6-3-5と不思議なオッズが形成された伊勢崎アフター5の優勝戦。試走タイムは3.33秒で田中正樹と石川哲で分けた。
スタートは田中正が決めて木村享と新井裕貴をアッサリとパス。石川哲は序盤の4コーナー流れたが、あわてず体勢を立て直す。深沢悟を捲りに行った新井裕に対し田中正はインから攻めて先頭奪取。新井裕もアウト併走したが石川哲のハンドルが入り、青旗過ぎに田中正を捕える。吉田恵輔の2節連続優勝はならず、5着に終わった。3連単6-5-3は1640円2番人気、2連単6-5は780円3番人気。
これで石川哲也は4日間を4連勝のパーフェクトV。このあとは山陽G2若獅子杯へ赴く(10/10~)。
村瀬月乃丞が約一年ぶりに優勝を決めた!
0ハン単騎に置かれた村瀬は10線の君和田にスタートで叩かれてしまった。展開的にかなり苦しくなったが、そこからは落ち着いて走れていた。2番手に付けて君和田の様子をうかがい、2周3コーナーでイン突っ込んだ。これが綺麗に回り切り先頭を奪取。そこからは大きなコースを走りペースを上げた。7番手発進になった井村が猛然と追い上げてきたが、リードを保ったままゴールを迎えた。
村瀬は昨年10月に初優勝を成し遂げ、そこからも好成績を上げていたが、今年の7月あたりから思うような走りができず成績も伸び悩んでいた。しかし、ここにきて再び動きが急上昇。今節はオール連対での優勝となった。もうすぐ1級車乗りを迎えることになるが、そこでまた、どんな走りを披露してくれるか。今から楽しみが一つ増えた。
中村晋典が不安定走路を制した
最終日4日目は晴れ空の良走路で開始したが、第8レース頃から天候が崩れて、以後は降ったりやんだりしながら決勝戦の発走前には再びの小雨。ブチ走路でおこなわれた試走で悪くないタイムを出した片野利沙・川原剛・吉田祐也は雨走路での連対率が高くなく、雨巧者の牛沢和彦は試走タイムが大きくなり機力面が不安な情勢。中村晋典もかつては雨の実績に乏しかったが、2021年頃から勝利や2・3着に入るケースが増えていた。
レースが始まると0ハン3車は枠ナリに出たが、大外3号車の中村晋は牛沢を捲ってすぐ2番手。そして2周回1コーナーで片野を差して先頭に立つと、あとはマイペースで逃げ切り。2007年8月以来、通算7度目の優勝を飾った。
文/鈴木