
今年V2! 大月渉が今年の伊勢崎ナイター締め
ただひとり試走29秒と存在感をアピールした大月渉。オートレースは面白いもので30秒と29秒で01秒しか違わないのに評価は断然29秒が上になる。しかもハンデが10m前ならなおさらだ。10m後ろの西原智昭と松本康は試走30秒とがっぷり四つ。3連単の人気は5-6-7だけが10倍を割るオッズ。2連単は5-6、5-7、6-7の順。
単騎0ハンを生かし林稔哲が逃げ態勢を作るがペースはそれほど上がらない。田中哲を捲った大月が湯浅浩と生方将人をまとめて差し、林の背後へ付ける。あわてることなく大月は林をインからパスして先頭へ。その時、松本康はまだ5番手。西原智昭の進みもニブい。差は付いたが林が粘って松本は田中を差せずに終了。
5-1-4で3連単は8,580円、5-1は1,490円で2024年伊勢崎ナイターの幕は閉じた。大月は5月以来の通算V4、今年2度目の優勝となった。
来月12月4日からはG2レジェンドカップ。歴戦の雄たちが集結し、見応えタップリな5日間に期待したい。
緒方浩一が2年ぶりに優勝
緒方浩一が20線の最内枠という好位置から先制ダッシュ。長田恭徳はみるみる離され、雨の連対率が低い人見剛志は1周目で最後方7番手まで後退してしまった。
春本綾斗も雨は得意な方ではなく、田中崇太が引き離して独走態勢。しかし終盤にペースが下がり、良走路の準決勝戦ゴール寸前に角南一如に差された時と同じようにこの決勝戦でも最後の直線で緒方に内から伸びられて勝利を逃がした。
その角南は道中はイン走る岡部聡に対して大外捲りで応戦し、田中崇に迫る3着まで追い上げた。
文/鈴木
佐藤励が飯塚ミッドナイト2節連続の完全V
ズバ抜けて速い試走タイムを計時した佐藤励が冷静沈着に車を押し進めて5周回1コーナーで首位に立ち、今月13日の飯塚ミッドナイトから連続となる完全Vを成し遂げた。
0ハン2車は内枠の中村颯斗がスタート先行。福岡鷹は節間のコメントからエンジン状態に自信を持てていた様子だが、2級車の特性としてスタート力や道中のパワーが1級車に劣るぶん中村颯をマークし続けながら交わすには至らなかった。佐藤励を除く川口3名は離れた4番手以下に置かれて優勝争いはできなかった。
白次義孝が快速をいかんなく発揮した
3連単・2連単ともに1番の1着オッズに人気が集中。単独0ハンの白次義孝がその人気に応えて逃げ切り、今シリーズ3戦3勝の完全優勝。10月2日以来となる通算9度目のVとなった。
5名が並んだ10線は最内枠から新井淳が先行。そして、スタート伸びてきた前田淳を序盤からゴールまでブロックし続けて2着。6番の首位も穴人気として売れていたが、その6号車の田村治郎はスタートで何度もタイヤを浮かせて後手を踏んでしまった。それでもレース後半はアウト戦で4着まで押し上げた。
20線の2名は10線勢へ割って入るようなスタートを切れず、上位争いに参加できないまま終わった。
文/鈴木
篠原睦が完全優勝で今年2度目のVを決めた!
レース序盤は0ハン単騎の青山文が逃げ、10線から先行した松尾隆がアウトから捲りを仕掛ける態勢になっていたが、10線勢のインを突いて浮上した篠原が3周目に入るホームストレッチで両者をまとめ差し。先頭に立つと大きなリードを作った。スーパーハンデから追い込みを見せていた試走一番時計の黒川は、道中で松尾隆を差し損ね接触。これが反則妨害の判定となり、SG日本選手権に続いての連続優勝はならなかった。
篠原の今節は充実していた。冬場になりかけのミッドナイト開催で、スピードが求められる条件になっていたが、しっかりと試走からタイムを出していた。そして迎えた黒川との直接対決となる優勝戦。地元の篠原は、10メートル後ろの黒川には負けられないとばかりに素早い攻めを繰り出せていた。確かなエンジン力の後押しもあってか、無理な仕掛けがなくても先頭に踊り出ることができた。次の出番は浜松で行われるG1スピード王決定戦。人も車も最高の状態で乗り込めることになる。