
颯爽とゴール線突き抜けて中村颯斗が初優勝!
曇り空で走りやすくなったのか、一番試走を出した牧瀬嘉葵が3.32で断トツ人気を背負った優勝戦。3連単は6-4=7、2連単は6-4、6-7が人気を集めた。
今節300勝を飾って波に乗る水口寿治をこれまた好調な石川岳彦が差したが、中村颯斗のイン攻めが決まる。中野政則を強引に切り込んだ牧瀬嘉葵が2番手浮上から中村颯を追う展開。石川岳を辻大樹が差し3番手へ浮上も残り周回少なく、中村颯が振り切った。自身初めての優勝となり、35期のなかでは11人中8人目のVホルダーとなる。このあとは月末のデイレースに出走予定。
BANBAN逃げた番田隆弘 区切りの10V!
2節連続で行われる山陽ミッドナイトの初節は山本翔・人見ら優勝候補よりも試走が良く見えた番田隆弘。人気は割れ気味で3連単は6-5-2、6-2-5。2連単は5-6、5-2、6-5、2-5の順。
戸塚茂が逃げたが番田がマークから車をねじ込み先頭へ立つ。戸塚茂は後退し、番田のペースは徐々に上がり、離れて遠藤誠が2番手へ。青旗で落合巧が遠藤を差して山本翔と人見剛志は全くいいところなかった。
昨年1月に優勝してから間が空いたが、番田はこれで10度目の優勝。2節連続Vへ8月19日の初日は3Rに登場する。
スタート決めた井村淳一が今年の初v達成!
0ハンから先行したのは水崎だったが、すぐに佳元が交わして先頭に立った。和田も素早く佳元を差していったが、1回目は流れて佳元に差し返されてしまう。しかし、2回目の攻撃はしっかりと回り切り、和田が逃げ態勢を作った。その後ろに付けていたのは井村。井村は20線3車のスタート争いを制していくと、水崎や佳元を冷静にパス。和田と一対一に持ち込むとインに突っ込み1着ゴール。田中茂は猛追撃を見せていたが、終3コーナーで和田を捕えるまでがいっぱいで準優勝だった。
井村はこれが今年の初優勝。今回の勝因は何といってもスタートだろう。20線に3車並んだ真ん中に置かれていたが、レース前の想定では遅れてしまうのではないかと思っていた。しかし、実際にはトップスタート。レース序盤の展開が大きく変わった。そこからはしっかりとチャンスをものにする走りができた。今後もスタートが安定してくると優勝の量産が見込まれるだろう。
丹下昂紀 37期4人目のV戦士に!
4日間開催で行われた山陽ミッドナイト。初日は4着とつまづいたが、2日目から2連勝で迎えた優勝戦の丹下昂紀。試走27秒の山本翔や人見剛志が30秒を出して人気になると思いきや、逃げ有利と見られたのか一番人気は試走34秒の丹下だった。3連単は1-5-4、1-4-5。2連単は1-4と1-5が並ぶ。
中野政則を一発で交わした山本翔が2番手へ浮上し丹下も必死に逃げ、残り2周で若干差は詰まったかに思えた。ところが、山本翔が滑り始めて人見に差されてしまう。結局、最後まで危なげなく走り切った丹下は2度目の優出で頂点へ立った。
37期では浅倉樹良・福岡鷹・森下輝がそれぞれ2度優勝してるが、ハンデが重くなりスタートで叩かれることが多くなり伸び悩んでる。今回の丹下は『試走タイム、上がりタイムを意識してコースを外さないよう』に心がけたことが『優勝』という最高の結果につながった。
これから、徐々に展開が厳しくなり38期も入ってくる。オートレーサーとしては、いまだ新人だが、ひとりのプロとしてたくましい姿をファンにアピールして欲しいものだ。
岡谷美由紀が6周回を逃げ切った
この日の第6レースでは中山透が好スタートから前団の5車を交わして快勝。そして決勝の第12レースでは中山光が30線の最内枠から先行して展開を作りかけたが、2周回3コーナーで同期の小林瑞季がインに突っ込んできて、ともに外へ流れてしまい(小林瑞は競走戒告の判定)、高橋義弘が再浮上したのも束の間、その内を攻めた中村雅人が2番手へ。
しかし、中村雅をわずかに抑えて1番人気に支持された岡谷美由紀のペースは速く、単独0ハンから逃げ切って勝利。2022年8月以来5度目の優勝を手にした。
文/鈴木