早川清太郎が激戦を制した!
川口オート一般開催5日間のロングシリーズは伊勢崎の早川清太郎が優勝した。早川は昨年7月に川口のGIで優勝して以来の栄冠。久しぶりの優勝となった。
0ハンから先行の広瀬勝が逃げて青木がマークする展開だったが、道中で鈴木宏との激しい競り合いに勝った早川が5周3コーナーで捕えてゴール。
今年はこれまで14回の優出はあったものの、優勝には手が届いていなかった早川。しかし、今回でようやく長いトンネルから脱出してみせた。6枠からの競争だった優勝戦。全国ランクを考えれば8枠に置かれてもおかしくないメンバー構成だったが、それが逆に早川の闘志に火をつけたか。自分よりもランクが下の選手が外枠にいては負けられない。負けたくない。その気持ちが走りに表れたような優勝戦だった。
齊藤隆充が必死の粘りでVゴール!
20線の最内から飛び出した齊藤は、0ハン単騎の野上をあっさり交わして先頭を奪取。すぐ後ろでは番田がマーク追走していた。更にその後ろでは西が様子をうかがっていたが、前の2車が重なって走っていたので仕掛けどころを掴めないでいた。
動きがあったのは5周3コーナー。番田が齊藤のインに強引に突っ込んだが大きく流れてしまう。齊藤は落ち着いて切り返し、再び先頭に立ってゴール。その流れに山本翔が続いて準優勝。
齊藤はスタートでしっかりと枠なり発進を決め、その後もインコースを冷静に走れていた。齊藤の特徴は丁寧なライン取り。後続を封じ込む走りでこれからもレースを盛り上げるだろう。
長田稚が今年V5! 無念...佐藤励
オートレース表彰の10連勝がかかる優勝戦で試走3・25秒でオッズを支配した佐藤励。3・29秒の長田稚は30m大外からの一戦で最インの佐藤励が絶対的に有利と思われた。先行は佐藤励だったが、長田稚もカマシ決めて直後へ付ける。この後、佐藤励にとってオートレースは簡単ではないことを知ることになる。佐藤励は師匠である10m前の阿部剛の外を回され、その間に長田稚にイン突かれたのが明暗を分けた。長田稚は本田を交わして大きく差を拡げ圧勝。佐藤励が2番手へ上がった時には、大差が付いてしまい10連勝の夢は途絶えた。さらにラストラップ凄かった中山光に危うく追い付かれそうになりゴール。これだからオートレースは面白い!
長田稚はダイヤモンドレースを獲ってからSG選手権では優勝戦4着と一段とたくましさUP。
年末のスーパースターでも台風の目となってくれそうな雰囲気がある。
丹村飛竜が新走路で連続Vを達成!
試走は良走路で行われたが、その後、雨が降りレースは重走路で行われた。そんな影響もあってか、1周2コーナーで山本翔が落車した。
0ハン先行の道智を五所が差して逃げに入ったが、山本将を1周バックで交わした丹村飛が3周3コーナーでイン飛び込み先頭を奪取。その後、山本将が反撃しかけたが、丹村飛がこれを振り切り先頭でゴールした。後ろでは藤岡が山本将を捲って2番手に浮上していた。
丹村飛は新走路になったばかりの山陽走路で連続優勝。調整が合う、合わないでエンジンの差が大きく出る新走路にいち早く折り合いを付けた。更に、試走とレースで違った走路コンディションにも見事に対応してみせた。
競り合いを制した鈴木宏和
曇り空で絶好のコンディションとなった浜松オート優勝戦。
試走から好タイムが続出し、一番時計は金子大輔の24。次いで青山周平、鈴木圭一郎が25,鈴木宏和が26、佐藤貴也が27と続き、2級の栗原佳祐も28と好タイムを叩き出した。
レースはスタート後の1周目から激しい競り合いが展開され、50線からトップスタートを決め鈴木宏に佐藤貴が飛び込んで行く。
すかさず2周目のホームで鈴木宏が差し返し2級両者を追う展開。と思われたところで金子が内へ突っ込んで3番手を奪取したが、ここも鈴木宏が差し返し競り勝った。
牧野の逃げを交わした栗原だが、すでに射程へ入っていた鈴木宏が金子を抑え今年V4を完全優勝で決めた。
速攻派のイメージが強い鈴木宏和だが、競り合いにも強い面を見せ、年末のスーパースターへ弾みをつける一戦となった。