
中村友和が2年ぶりの優勝
単騎0ハン中村友和が6周回ハイペースで逃げ切り、2022年6月以来9度目の優勝を決めた。
10線の大外枠から一気に2番手まで上がった佐藤摩弥は道中、徐々に車間を拡げられた。5周回3コーナーで中村雅人がインねじ込み2番手を奪うが、最終6周回バック線の立ち上がりでスーパーハンデの鈴木圭一郎が差して2着へ上がった。
文/鈴木
金子大輔が2節連続での完全優勝を達成!
0ハン単騎から初優勝を目指した角貝はペースが上がらなかった。20線から鈴木辰が速攻で先頭に立つと、インコースを抑えて後続を封じにかかったが、これまた早々と2番手に付けた金子大がマーク追走から5周3コーナーでイン突っ込み。冷静に交わしてみせた。2着には鈴木辰が粘り込み、松山がゴール前で野田を交わして3着入線となった。
金子大は今節からエンジンを乗り換わったが、終わってみれば初日からオール1着の完全優勝だった。前節は違うエンジンで完全優勝。良いエンジンを2つ保持しているという状況は、乗り手の方にも余裕が生まれる。次の出場は地元のG2浜松記念となるが、どちらのエンジンで出走するにしても好結果が残せるだろう。
ついに取った!高木健太郎 喜びの初優勝
2015年4月に浜松で初優出して以来、長い間優勝への道のりが遠かった高木健太郎。近況はマシンの好調さもあって、幾度となくチャンスはあれどなかなか手が届かぬ頂点。今回は一番人気を背負い同じ試走タイムの人見剛志や、これまた初優勝を狙う新鋭・田中崇太も売れ筋だった。3連単は3-5=1、2連単は3-5、3=1。日室志郎を捲った高木健が序盤からいいペースで逃げる田中崇に付けて5周3コーナーで捕まえる。人見剛も後半伸びてきたが、3番手一杯。高木は本走タイムも3.369と申し分ない。今後の活躍に期待したい。
長田稚也が完全Vでシリーズを締めた!
試走タイムは出なかった0ハン両者だったが、レースではかなり粘っていた。3周を回っても吉松憲と根本で先頭、2番手を走っていた。しかし、そこから追ってきたのは長田稚。スタートこそ外枠の篠原に行かれたが、道中で逆転すると0ハンを追う態勢を整えた。そして、根本と吉松憲をきっちりと攻略。見事に優勝を決めた。2着には篠原が食い込んだ。吉松憲は健闘も3着。
長田稚は今年6度目の優出にして今年の初優勝となった。前々節の川口G2の最終日では落車するアクシデントがあったが、前節ではいきなり優出。落車による悪影響は見られなかった。そして、今節は初日から連勝で優出。1着を3本並べての完全優勝。今年はこれまで優勝に縁がなかったが、これを機に大活躍しそうな予感だ。
金子大輔 区切りの850勝&50V
1R発走の時点で雨は上がっていたが、場所によって濡れた筋の残る不安定な走路。3R~4R頃に小雨、優勝戦9Rも小雨に見舞われて、初優出を迎えたが選手経験の浅い北市唯は力を出しきれなかったか。
単独0ハン北市を20線の岡谷美由紀が1周回で交わして先頭に立ち、和田健吾と鈴木健吾が追走する展開。50線は大木光がスタート大きく遅れて伊藤信夫が先行も、1周回4コーナーで金子大輔がインねじ込むと、2周回バックストレッチで岡谷・和田・鈴木健の3車をまとめ差し。態勢を立て直して猛追してきた伊藤信夫をゴール線ではタイヤ半分ほど振り切って、2月25日(SG全日本選抜・川口)ぶりとなる通算50回目の優勝を挙げた。
文/鈴木