中村雅人があっさりと逃げ切った!
0Mオープンの最内から中村雅人が先行した。結果的には中村雅がそのまま先頭を譲らず優勝。準優勝は掛川和人。1周バックストレッチで篠原睦を捲ると、そこからは後続が競りかけてきたが、最後までブロックできていた。人気に推された永井大介は、スタート直後に篠原と接触しかけて後退。早々に上位争いからは離脱となった。若井友和も1周バックストレッチでインに潜り込もうとしたが、篠原のインに入り切れず後退した。加賀谷建明は平田雅崇を差したものの、掛川を攻略できず3着までが一杯だった。
中村雅は文句のないレース運びだった。スタートも切れたし、上がりタイムも申し分なかった。次の出走は浜松一般開催。そして、その後は川口でSG全日本選抜オートレースが控えている。今回の優勝は、そこへ向け良い弾みがついたのではないか。
有吉辰也が今年の初優勝
0ハン2車並びの内枠から青木隆浩が持ち前の先行力を生かして飛び出す。外枠の山崎進と単騎10線の阿部仁志は追走するので一杯。
20線は最内枠の森本優佑がスタート遅れ、内から2番目の枠の藤岡一樹が先手...かと思われた外から浜野淳が伸び勝ち、阿部仁志を追撃する一番手に。しかし2周回バックストレッチで藤岡一樹が浜野淳の内へ割って入り逆転。
だが追い上げてきた有吉辰也が4周回1コーナーで藤岡を差すと、5周回3コーナーで青木隆を捌いて先頭に立った。藤岡に対しては、ゴール寸前に逆転された初日11レースのリベンジも果たせた。
今年の有吉は前節までに浜松G1を含めた3節に出場してオール優出。今節は4度目の正直で今年の初優勝を飾れた。昨年12月以来、通算では63回目のVとなった。
文/鈴木
青山周平が完全V
0ハンは3車並びの大外枠から菅野仁翔がカマシ先行。単独10線の野本佳章は1周回バックストレッチで森村亮を交わすと、独走していた菅野を3周回イン差して先頭。少し離れて三浦康平が2番手を追走する隊列に。
青山周平はひとつ内枠の高橋貢にスタート突っ張られて8番手からの展開となったが、2周目に高橋貢を捌くと着実に番手を上げていき、三浦と菅野をまとめ差し。タイヤのグリップが効かなくなったか5周回4コーナー外へハラんだ野本の内に入り先頭へ躍り出た。野本は6周回1コーナーでも車が外を向いてしまい、三浦が2着へ浮上。
青山周は通算98度目の優勝。史上11人目の100V達成が目前に近づいてきた。このあとはG2若獅子杯争奪戦(山陽)→SG全日本選抜(川口)→G1開設記念グランプリ(川口)と約1カ月間のグレードレース連戦へ突入する。
文/鈴木
阿部剛士の逆転劇
3連単・2連単の売れゆきは金子大輔の首位、小林瑞季の首位、若井友和の首位、池田政和の首位の順に人気となった。0ハン両名は3連複・2連複がそこそこ売れた程度で人気は低かった。
その0ハン2車は外枠の山際真介が大きくスタート先行。阿部剛士は10メートル後ろの池田政和に1周回1コーナーで叩かれかけた。だがここでかろうじてスタート残したことは結果的にきわめて大きかった。
すぐに態勢を立て直した阿部剛は、早くも2周回ホームストレッチで山際に対して反撃の差し。残りの5周回をマイペースで逃げ切った。2020年10月以来7度目の優勝は、通算333回目の勝利となった。
池田政は阿部剛を叩きそこねて車速が下がり、1周回3コーナーで小林瑞季がイン突進。2番手で粘り続ける山際真介に抵抗されたが5周回3コーナーで2番手へ浮上。
今年の川口2節7戦無敗で決戦に臨んだ金子大輔は、試走タイムが準決勝戦の28秒から優勝戦31秒に低下し、レース道中もコース取りが定まらず後方のまま見せ場を作れなかった。
文/鈴木
3年ぶりV! 鐘ヶ江将平が振り切る
しとしと降る雨に濡れた飯塚走路。外が効くのか、内が効くのか分かりにくい難しい走路での優勝戦。有吉辰也と荒尾聡の折り返し76、67に岩見貴史が加わり3車で人気を背負う。スタートは岩見が出たが、インから鐘ヶ江将平が抵抗し新村嘉之をあっさり交わす。有吉と荒尾は外コース使って追ったが、鐘ヶ江は先頭を譲らずにトップチェッカー。荒尾は有吉に抑え込まれた。鐘ヶ江は21年3月26日のミッドナイト以来、通算11度目の優勝。弾みをつけて2月8日からの山陽の若獅子杯に乗り込む。