
小栗勝太が藤岡一樹を微差振り切った!
午前0:30にもかかわらず、ミッドナイト優勝戦の売上は2800万近く。熱気を帯びた深夜の決戦で人気を分け合ったのは藤岡一樹と小栗勝太。3連単は6-3-1のみ10倍を切っていた。2連単のオッズは6-3が3倍、3-6が3.9倍を示していた。スタートで畦坪孝雄より先に出たのは竹中一成。逃げ態勢に入ったが小栗がマークから差し先頭立つ。藤岡も射程に入るが、小栗の伸びが良く微差で1着ゴール。福永貴史はイン戦で3着浮上。小栗は昨年4月以来の優勝で通算V5となった。
武藤博臣が2日目から4連勝でV
5日制の初日3着のあと準決勝戦まで3連勝で優出した武藤博臣は「エンジン悪くないので決勝に向けては扱わず」「交換したタイヤが良かった」と語り、決勝では堂々の1番人気に支持された。
スタートは0ハン中枠から間中大輔が飛び出し、武藤博臣はやや前輪を浮かせたが、1周回1コーナーでは同ハン最内枠の牧野貴博より先回りして2番手発進。10線から鋭いダッシュで迫ってきた森谷隼人をすぐに突き放した。そのまましばらくは逃げる間中を攻めあぐねたが、中盤の周回で間中のコースが大きくなった瞬間を見のがさず内へ入って先頭を奪取。そのまま逃走してゴールにトップで飛び込み、2013年9月以来11度目の優勝を決めた。
森且行は追い上げ届かず2着だったが、悲願のSG初制覇となった『日本選手権』以来3年半ぶりの復活優勝を遂げる日が遠くない予感を抱かせた。
文/鈴木
松尾啓史が川口の強豪を撃退
1番人気と2番人気の座を川口の黒川京介と永井大介に奪われた松尾啓史が地元の意地を見せた。
10線からスタート飛び出した藤川竜は藤川幸宏の逃げを攻略するのに手間取り、20線から先制した黒川京介も町田龍駿を差せずに車を引いた。そこを松尾啓が捲って3番手へ上がると、4周回3コーナーでダブル藤川をまとめて差して首位。
黒川はレース終盤に滑り気味で3着に終わったが、連続開催となる16日から始まる山陽ミッドナイトでは、参加選手ただ1人のS級レーサーとして最高の成績を挙げたいところだ。
文/鈴木
意外? 菅野仁翔が地元初優勝!
雨はやんだが乾かず濡れ走路。初優勝狙う吉田恵輔が期待料込みで一番人気を背負った。3連単は5-6=7と谷津圭治からの7絡みや大月渉、菅野仁翔の6=1あたりが人気筋も10倍切る配当はなし。序盤に吉田恵が突き抜けようとして滑り、そのインを大月が突っ込み番手取る。終始安定して菅野が逃げ態勢作り、大月は差を詰められない状態。吉田恵は3番手あたりをウロウロするのみで最後は谷津に交わされてしまい、またしても初Vはお預けに。菅野は2023年の9月に川口で2度優勝してるが、地元の伊勢崎は初優勝。通算V3をひっさげ次は筑豊の地、飯塚ナイターに5月19日から参戦予定。
好調の木山優輝が今年3度目の優勝を達成!
0ハン両者が軽快に逃げる展開で周回が重ねられていたが、後方から追ってきたのは木山。スタートこそ外枠の高宗に行かれてしまったが、道中で逆転すると村瀬、竹中を冷静に交わしていった。その後は長田稚が猛烈にプレッシャーをかけてきたが、それをしっかりとはねのけて先頭ゴール。レース展開は厳しくなったが、落ち着いて対処してみせた。
木山はこれで通算5度目の優勝。今年は4回の優出中、3回優勝している。特に3月下旬からは好成績が続いている。同期では黒川京介や中村杏亮の活躍が目立っているが、木山もポテンシャルは負けていないモノを持っている。もちろん、成長の余地もまだまだ大いにある。まずは同期の筆頭格に追いつき、その後は33期を代表する選手になってもらいたい。