オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。 篠原睦が2024年最後のレースで勝利!
0ハン単騎の石橋啓は思うようにペースが上がらなかった。竹谷が追っていたが、先に仕掛けたのは篠原。篠原はスタートで高宗に先行するとインから車を押し上げていた。すんなりと3番手までいくと竹谷と石橋啓をまとめ差し。周回を3つ残して先頭に立ってみせた。そこからは竹谷の反撃を許さず先頭ゴール。高宗が必死に追い上げ3着に入線した。
篠原は2024年を良い形で締めくくることができた。通算優勝回数は43。1着回数は1130。デビューしてからエンジン状態を大きく崩すことが少なく、常に高い位置で安定した成績を残し続けている。持ち味であるスタート好ダッシュは健在。2025年もレース場、天候を問わず、車券に貢献し続けていくことだろう。
試走一番時計の佐々木啓が華麗な走りを見せた!
0ハン単騎の吉松憲は、試走タイムが圧倒的劣勢だったがレースでは渋太く逃げ粘っていた。20線最内から先行した山本将は、交わすどころか追走がいっぱい。そんな中、枠ナリにスタート出た佐々木がまずは岡部を攻略。その後も山本将と吉松憲を落ち着いて交わすと、後続を引き離してゴールを迎えた。丹村飛は岡部の走りに終始苦しみ3着止まり。岡部が準優勝となった。
佐々木は今年、これまで6回の優出があったが優勝はなかった。今回は7度目の優出にして今年の初V。スタートやスピード、捌きや重走路への対応などこれといって死角のないオールラウンダーであっても、なかなか優勝を決めるのが難しい状況にある現在のオートレース界ではあるが、今回は試走一番時計を出して優勝したように、エンジンさえ仕上がれば十分そのチャンスは巡ってくる。
早川清太郎が今年もラストに優勝
昨年に続いてSSフェスタ出場とならなかった早川清太郎が、昨年と同様に自身の年内ラスト1走を優勝で飾った。
20線内枠から落合淳が好スタートを放ったが、単独0ハン福田義久の逃げ足がなかなかに速くて追いつけない。勝利の分岐点は3周回。この両者を追っていた亀井政和に田村治郎が内へ攻め込んだあと3コーナーでコース取りが大きくなり、2番手の落合淳も4コーナー出口で同様に車が外へ振られた。そこを早川清太郎がインえぐって一気に2番手までジャンプアップ。
だがしかし田村も黙っていない。直後に早川を差し返す動きを見せ、この時は早川がグリップ全開でしのいだが、最終回3コーナー再び田村がイン突進。それでも早川はゴール前の立ち上がりで伸び勝ち、先頭を守り抜いた。
早川は悲願のSG制覇へ向けて年明けに弾みをつけられる価値ある1勝。それとともに田村のエンジンの充実ぶりが印象に残るレースだった。
文/鈴木
今年の木山優輝は優勝ラッシュ!
レースは0ハン単騎の福岡の逃げで始まった。10線2車は外枠の辻が先行していった。20線3車のスタート争いは中枠の木山が飛び出し、10メートル前の松尾隆まで交わす勢い。レース序盤は逃げる福岡を辻が追っていたが、思うように差は詰まらない。すると、まずは木山が辻を交わしていった。そして、5周3コーナーで木山が福岡を捕えて先頭に立った。小林瑞は最後方から追い込んでいたが、福岡を交わすまではいかず3着止まりだった。
木山はこれで通算7度目の優勝。その内の5回は今年に集中している。記念レースでの優出はこれまで3回だけで、タイトルもまだ獲得していないが、スピード面なら記念タイトルホルダーになるのに十分なモノを持っている。まだまだ成長の余地を大いに残している33期生。エンジンを高い位置で安定させる確かな調整力や、捌きの鋭さなどが増してくると、大きな舞台でも最高の結果が待っていることだろう。
鈴木圭一郎が今年ラストの地元開催を制覇
レースが発走すると内寄り枠から山田真弘がトップスタート。しかしすぐマークする形を築いた鈴木圭一郎が1周回3コーナーで内へ飛び込んで2番手へ上がり、単独0ハンから逃げていた栗原佳祐に残り3周で追いつくと、4周回1コーナーで差して勝負あり。今年13度目、通算82度目の優勝を決めた。
これまでに浜松で計時した自己最高タイム3.376秒を更新する3.371秒で走った栗原佳が2着に粘り、ともにSGホルダーである佐藤貴也と山田真弘を捌いた岩科鮮太が3着まで追い上げた。
文/鈴木