
青山周が浅倉を捕え100V達成!
優勝戦は木村享のフライングで再発走となった。2度目のスタートでも0ハン浅倉はしっかりと残して出る。10線両者を寄せ付けず、ハイペースの逃げに持ち込んだ。好ダッシュを決めた青山周は中団を素早く交わすと、浅倉との一対一の態勢を作った。そこからすぐには浅倉を捕えられなかったが、後ろにジカ付けするとタイミングを図っていた。そして、差し込める算段が整うと浅倉のインに突っ込んでいった。浅倉は差し返す動きを見せたが、そこは1級車と2級車の差。青山周が浅倉を引き離してゴールを迎えた。3着には粘っていた亀井が食い込んだ。
青山周はこれで通算100回目の優勝。デビューしてからずっと快進撃を続けている青山周にとってはこれもまだまだ通過点。ここからどこまで数字を積み上げていくのか見届けていきたい。
『新・夜王』古城龍之介が今年2度目のV
あいにくの天気のなか、一番試走を出した古城龍之介が人気の中心に。対抗人気は浜野淳、山本翔の順。3連単は3-6-2が一番人気。0ハン武藤博臣を先に捕えたのは古城だが、吉松優輝が外から伸びて古城に切り込む。そのままゴールすると思いきや、最終3コーナー古城が吉松優のインを突く。浜野淳は3番手で進まず、山本翔は見せ場なく終わった。これで、古城は今年2度山陽ミッド優出して2度とも優勝。昨年8月から山陽ミッド3連覇と『新・夜王』の勢いは止まらない。
地元エース鈴木圭一郎が新年度1節目を飾った
3日制3日目の最終日を迎えた浜松は朝から雨が降り止まず、全レース重走路で実施された。
決勝が発走すると、20線4車の中では雨実績が下位の伊藤信夫が速攻から逃げる展開。笠木美孝はスタート遅れて、スーパーハンデ30線の鈴木圭一郎が叩いて追撃を始める。
雨の安定感は全国でもトップクラスの金子大輔だが、2番手の柴山信行の外を回っている時ほんのわずかコースを外した。そこを見のがさなかった鈴木圭が金子大の内から体を並べて前へ出ると、後半3周は伊藤信にジカ付けで攻めるチャンスをうかがう。伊藤信は全力の抵抗を示したが、最終バックストレッチで鈴木圭が勝負のイン差し。先月の山陽G1『プレミアムC』から2節連続の完全Vとなった。
文/鈴木
木山優輝が通算3度目の優勝
初日・2日目と2連勝で優出した小椋華恋がフライングを切ってしまい再発走。だが小椋は2度目のスタートもしっかり決めて、同じく今節2連勝した10メートル前の0ハン2級車福岡鷹を叩きレースの主導権を握る。
しかし、準決勝戦の3.403秒から大幅にタイムを上げて3.371秒で追ってきた木山優輝が台頭して先頭へ。準決勝戦では好スタートを切りながら同ハンの木山に捌かれた人見剛志が、決勝では木山の先行を許しつつ終始追走する展開で2着へ入った。
文/鈴木
佐藤励 川口ナイトに続き連続V!
優勝戦進出メンバーのうち4車を占めた川口勢。なかでも試走3.24秒と他を圧倒的したのは佐藤励だった。小林瑞季も3.26秒と悪くないが、そのタイムがかすんでしまうほどの存在感を示す。単騎で逃げる松井大和と小林瑞へ人気は割れた。20mから出たのは吉原恭佑だったが、平田雅崇がすぐイン攻める。山田真弘が松井を交わして先頭へ立つと同時に、佐藤励は平田を捌いて3番手浮上から慌てず(成長の証が垣間見られる)に1車ずつ攻めて5周3コーナーでトップ。あとは山田真を突き放すだけ。上がり時計も3.337秒と立派なものだ。小林瑞は最後方のまま滑って見せ場なく終了。先日の川口でV10果たした佐藤励はさらに1つ優勝回数を延ばした。次の出走予定は4月13日~川口ナイトレース→4月24日~飯塚SGオールスター。