
終わってみれば丹村飛竜!
小雨混じりの優勝戦は走路には影響なく、公式発表はブチ走路もほぼ良走路。丹村飛竜から小林瑞季への6ー5が1番人気。続いて上和田拓海への6-4が2番人気だった。10線最インから大木光が先行し、上和田が付ける。大木が初Vへ逃げる松尾彩を差しに行き流れたところで丹村飛が突っ込む。その流れに乗り小林瑞がマークして2連単は1番人気で決着。3着に松尾彩が頑張って残った。3連単は6-5-1で2120円とマズマズの配当。丹村飛は今年初優勝で通算29度目のV。このあとのプレミアムカップでいい結果を残せる優勝となるか。松尾彩は初Vお預けだが、今後の動向に期待したい。
花田一輝が鈴木圭一郎の猛追撃を振り切った!
花田は0ハンから先行すると序盤からペースを上げ、大きなアドバンテージを作れた。後ろでは鈴木一と人見が重なって走っているところを松尾啓が仕掛けようとしていたが、そのインを突いて鈴木圭が2番手を奪取。3周を残して一対一の態勢を築き、花田との差を詰めにかかる。少しずつ距離は縮まっていったが、最終的には序盤のリードを生かして花田が逃げ切った。
花田の上がりタイムは3・358。これは花田が地元の浜松で出した自己最高タイムを更新。スピード自体には一定の評価を得ていた花田だが、今回の優勝戦ではスタートもしっかりと決めてみせた。いきなりの独走は花田にとって絶好の展開。そのチャンスをきっちりとモノにした。これで自身5度目の優勝。まだまだ成長の余地が大いにある33期生。今後の飛躍に期待だ。
篠原を牧瀬が差して通算V7!
走温9℃と絶好のコンディションで迎えたミッドナイト優勝戦。一番人気は格上の存在である篠原が他を圧倒していた。10mのスタートは松井が出て先頭へ立ったが、すでに篠原は射程圏。難なく松井を攻略し、態勢は決したかに思われた。ところが、2番試走の緑の勝負服(牧瀬嘉葵)が接近し、なんと篠原のインに入った。篠原は反撃する余力なく2着でゴール。まさに『裏目千両』で2連単は1130円。牧瀬は昨年12月24日以来の優勝で7つめのVをゲット。
大激戦を制したのは金山周平!
0ハンから先行したのは渋沢で、しばらくは渋沢が先頭を走っていた。その後ろでは激しく番手が入れ替わっていた。2番手発進を決めたのは金山だが、吉田恵に交わされたり辻に抜かれたりしていた。しかし、そこから巻き返し2番手を奪取すると、先頭を走っていた渋沢のインに切り込みゴール。準優勝は渋沢で、3着には久門が入った。
金山は前節の飯塚ミッドナイトで優勝し、今節からハンデが重くなっていたが、それをモノともせず連続優勝を成し遂げた。近9走はオール連対しているように、乗り手もエンジンも絶好調。次節からは更にハンデが重くなることも想定されるが、今の勢いなら十分克服も可能。次は川口オートで3日間の短期決戦が待っている。3節連続優勝へ向け突き進むか。
古城龍之介が速攻から抜け出しV!
0ハンから逃げる筒井は早めにペースを上げたかったが、10線単独からの競走だった古城が2周3コーナーでインに突っ込み先頭を奪取。その後はハイペースの走りを見せ、後続を振り切った。2着には丸山智が粘り、3着にはゴール前で渡辺篤を交わした松尾啓が入った。
古城は試走から一番時計タイの25をマーク。最重ハンの選手と変わらない数字を叩き出していた。レースでは筒井を目標にして展開も良かったが、落ち着いて冷静に抜くことができた。古城はこれが今年の初優出で初優勝となった。通算で5度目の優勝。現時点でスピードは申し分ないし重走路もこなせる。あとは抜いていくレースになった時に、どれだけ安定した捌きを発揮できるかが今後の飛躍のポイントとなる。