
37期の福岡鷹が早くも2度目の優勝
今年1月にデビューし、4節目に初優勝した福岡鷹。2節前の浜松は苦戦したが前節の飯塚デイレースは初日から2連勝して優出。そして今節。再び予選~準決勝戦を連勝して挑んだ決勝戦は堂々の1番人気。
レースが発走すると福岡は危なげなくスタート残して早い周回に独走態勢を築き始める。10線先行の竹中修二を同ハン小林頼介が逆転して2番手を奪取も、先頭を走る福岡は遥か彼方。
重ハン勢からは丹村司だけが番手を上げてきて、篠原睦や越智尚寿は後方に置かれたまま終わった。
文/鈴木
走路変化に対応した若井友和
未明から降り始めた雨は最終日の1レースから走路をしっとり濡らしたが、5レース時には小雨、6レース以降は雨が上がり、最終12レース優勝戦は湿り気が残るものの良走路に近い条件で選手たちは戦うことになった。
池田政和が勇み足のフライング。仕切り直し2度目のスタートは0ハン2車は枠ナリ、10線は真ん中の高橋義弘がヘコみ、斎藤撤二は走路が乾きすぎたのか道中進まず、松山茂靖が0ハンを追うが仕掛けるまでは至らず。20線は枠ナリ発進になったが、1周回バックストレッチで若井友和が同ハン2車の前へ出た。
若井は4周回で松山と鈴木健吾を捌き、3周目に先頭へ立って逃げていた早津康介を最終回3コーナーでイン攻め捕えて首位。昨年1月(伊勢崎G2レジェンドカップ)以来、地元ではおととし3月以来となる通算55度目の優勝を決めた。
文/鈴木
青山周が浅倉を捕え100V達成!
優勝戦は木村享のフライングで再発走となった。2度目のスタートでも0ハン浅倉はしっかりと残して出る。10線両者を寄せ付けず、ハイペースの逃げに持ち込んだ。好ダッシュを決めた青山周は中団を素早く交わすと、浅倉との一対一の態勢を作った。そこからすぐには浅倉を捕えられなかったが、後ろにジカ付けするとタイミングを図っていた。そして、差し込める算段が整うと浅倉のインに突っ込んでいった。浅倉は差し返す動きを見せたが、そこは1級車と2級車の差。青山周が浅倉を引き離してゴールを迎えた。3着には粘っていた亀井が食い込んだ。
青山周はこれで通算100回目の優勝。デビューしてからずっと快進撃を続けている青山周にとってはこれもまだまだ通過点。ここからどこまで数字を積み上げていくのか見届けていきたい。
『新・夜王』古城龍之介が今年2度目のV
あいにくの天気のなか、一番試走を出した古城龍之介が人気の中心に。対抗人気は浜野淳、山本翔の順。3連単は3-6-2が一番人気。0ハン武藤博臣を先に捕えたのは古城だが、吉松優輝が外から伸びて古城に切り込む。そのままゴールすると思いきや、最終3コーナー古城が吉松優のインを突く。浜野淳は3番手で進まず、山本翔は見せ場なく終わった。これで、古城は今年2度山陽ミッド優出して2度とも優勝。昨年8月から山陽ミッド3連覇と『新・夜王』の勢いは止まらない。
地元エース鈴木圭一郎が新年度1節目を飾った
3日制3日目の最終日を迎えた浜松は朝から雨が降り止まず、全レース重走路で実施された。
決勝が発走すると、20線4車の中では雨実績が下位の伊藤信夫が速攻から逃げる展開。笠木美孝はスタート遅れて、スーパーハンデ30線の鈴木圭一郎が叩いて追撃を始める。
雨の安定感は全国でもトップクラスの金子大輔だが、2番手の柴山信行の外を回っている時ほんのわずかコースを外した。そこを見のがさなかった鈴木圭が金子大の内から体を並べて前へ出ると、後半3周は伊藤信にジカ付けで攻めるチャンスをうかがう。伊藤信は全力の抵抗を示したが、最終バックストレッチで鈴木圭が勝負のイン差し。先月の山陽G1『プレミアムC』から2節連続の完全Vとなった。
文/鈴木