
雨中決戦 石本が2年連続で大みそか締めた!
時折強い雨が降る不安定なコンディションの優勝戦。3連単オッズの主役となったのは石本。続
いて岩見、松尾隆へ275が1番人気に。ほとんど差がなく257。スタートで藤川幸を叩いた石本が早く
も逃げ態勢入り、阿部仁を捲った松尾隆に岩見も好位置付けた。周回ごとに石本と松尾隆の差が拡
がり岩見は車が進まない。石本は安全圏へ突入し今年の初優勝を決めた。2着も松尾隆、3着は岩見
と順番も変わらなかった。雨で勝てたのは石本としても喜びひとしおだったようだ。苦しかった23年を
優勝という最高の形で締めくくり、上昇気流に乗って24年となる。
藤岡一樹が約3年ぶりの優勝!
0ハンから先行したのは外枠の永島。内枠の塚越は永島をマークする形になった。10線からは藤岡が先行し、0ハン両者を追う展開を作った。最内の松山は岩科、長田恭には行かれないスタートを切り、藤岡を追っていく。
藤岡は道中で様子を見ていたが、まずは塚越を捲って2番手に立つ。そして、最終3コーナーで永島をも捲って先頭を奪取した。上がりタイムは3・347。冬場のミッドナイトでタイムが出やすい条件ではあったが、それにしても見事な数字。快速派の藤岡にとって力を出しやすい状況だったが、それにエンジンをしっかり合わせてみせた。最後の優勝から遠ざかっていたが、今の状態なら次の優勝も近いだろう。
地元勢が木村武之の侵攻を喰い止めた
試走2秒台をマークした20線2車を差し置いて桜井晴光が3連単・2連単とも1番人気に。21日に終幕した前節アフター5ナイターで見せた強烈なスピードがファンの脳裏に焼きついていたのだろう。
発走すると新井淳は前輪を浮かせながらも隣の仲田恵一朗を抑えて先手を取りきり先頭を窺う。だが桜井が豪快な捲りで一気に抜け出して後続を引き離し始めた。
ただ1人のSGホルダーである木村武之はレース序盤の位置取り争いでは松本康に勝ったが、中盤以降の動きが冴えず、試走タイムで上回っていた松本が捌いて逆転。吉田恵輔も巻き返してきて、地元ワンツースリーでフィニッシュ。2023年ラストの伊勢崎開催はファンが見守る前で地元勢が掲示板を独占して締めくくった。
牧瀬サンタが雨走路でやってきた
ホワイトクリスマス(雪)ではなく雨での優勝戦となり、ただひとり10mに位置する岩見から0ハンの越智や東小野、丹村司が人気筋も割れ気味だった。
スタートで木山が渾身のカマシ決めたが丹村司に張られてしまう。なんとか丹村を交わしたが、牧瀬が鋭い捲りで先頭へ立ち、そのまま勢いに乗ってゴール。東小野は省エネ走法で後半インから巻き返して2着。人気の岩見は圏内に入れずじまいだった。牧瀬は昨年12月7日の飯塚ミッドナイト以来、通算6度目のVは今年初優勝。人気薄の木山が3着に入り3連単は5万超。次節の年末ミッドナイト5日間はオール地元勢での開催。むろん、岩見は捲土重来を図る。
青山周平が圧巻の走りで完全Vを達成!
0ハンから好スタートを切ったのは新井日だったが、1コーナーで先頭に立ったのは吉田恵。そこに桜井が続いていった。佐久間も悪くないスタートを切っていた。
吉田恵と桜井が重なって走っていたが、佐久間がまとめて交わしていく。その後ろでは青山が着実に番手を上げていた。そして、一対一に持ち込むと5周1コーナーで青山が佐久間のインに切り込む。その後、佐久間は必死に食らい付いていたが、青山はそのままゴールした。
青山は優勝戦で試走25、上がり346の好タイムをマークした。更に初日からオール1着の完全優勝。この後の出走予定は年末のスーパースタートライアルだが、そこへ最高の形で乗り込めることになった。