
大激戦を制したのは金山周平!
0ハンから先行したのは渋沢で、しばらくは渋沢が先頭を走っていた。その後ろでは激しく番手が入れ替わっていた。2番手発進を決めたのは金山だが、吉田恵に交わされたり辻に抜かれたりしていた。しかし、そこから巻き返し2番手を奪取すると、先頭を走っていた渋沢のインに切り込みゴール。準優勝は渋沢で、3着には久門が入った。
金山は前節の飯塚ミッドナイトで優勝し、今節からハンデが重くなっていたが、それをモノともせず連続優勝を成し遂げた。近9走はオール連対しているように、乗り手もエンジンも絶好調。次節からは更にハンデが重くなることも想定されるが、今の勢いなら十分克服も可能。次は川口オートで3日間の短期決戦が待っている。3節連続優勝へ向け突き進むか。
古城龍之介が速攻から抜け出しV!
0ハンから逃げる筒井は早めにペースを上げたかったが、10線単独からの競走だった古城が2周3コーナーでインに突っ込み先頭を奪取。その後はハイペースの走りを見せ、後続を振り切った。2着には丸山智が粘り、3着にはゴール前で渡辺篤を交わした松尾啓が入った。
古城は試走から一番時計タイの25をマーク。最重ハンの選手と変わらない数字を叩き出していた。レースでは筒井を目標にして展開も良かったが、落ち着いて冷静に抜くことができた。古城はこれが今年の初優出で初優勝となった。通算で5度目の優勝。現時点でスピードは申し分ないし重走路もこなせる。あとは抜いていくレースになった時に、どれだけ安定した捌きを発揮できるかが今後の飛躍のポイントとなる。
金山周平が速攻から逃げ切り勝ち!
10線外枠から先行した金山は、1周3コーナーで0ハンの北渡瀬充を差すと、そのままペースを上げて後続を振り切った。2番手争いはインを走る東小野正道に対し、田中進はアウトを大きく回って競りかけていたが、最終的にはゴール前で田中進が伸びて準優勝。試走一番時計を出した横田翔紀は思ったように車を押し上げることができず4着止まりだった。
金山はこれで通算10度目の優勝。飯塚の前の地元でも準優勝を決めており、良い流れのまま飯塚ミッドナイトを迎えていたが、勢いそのままに優勝までもぎ取った。近10走で9回の連対と1回の3着。エンジンは好調を保てている。今は最重ハンの20メートル前に置かれているが、この位置から競争を続けられる限り、好成績を残せるだろう。
森下輝が初優勝を完全Vで達成!
重走路で行われた優勝戦は37期の新人・森下輝が圧巻の逃げ切り勝ちを決めた。森下は試走から一番時計タイの3・65をマーク。エンジンの仕上がりは良さそうだった。
レースではスタートをしっかりと決め、序盤から落ち着いて走れていた。2番手を走っていた長谷晴久とはハンデ差を保てていた。やがて花田一輝が長谷を交わして2番手に上がったが、まだまだセーフティリードを保ったままゴールした。
森下はこれでデビューから12走して1着が11回、負けたレースも2着。伊勢崎では浅倉樹良がデビュー13連勝の記録を樹立したが、森下も負けていない内容。浜松オートは昨年、36期で栗原佳祐という逸材が現れたが、この森下もポテンシャルは同じ程度のモノを持っている。浜松勢はこれから盛り上がりそう。今後も1走1走が注目になる。
佐藤励が難敵・荒尾聡を攻略した
スタートの火蓋が切られると荒尾聡が最内枠から先行して逃げ態勢。池田政和はスタート遅れてしまい、佐藤励が2番手に付けたが、3周回3コーナーで荒尾へ仕掛けて車を引いたところへ若井友和が外から番手を上げる。
そして5周回3コーナー。荒尾は外から迫りくる若井の存在を意識して、それまでの周回より少し大きめのコース取りを選択。この瞬間を待っていたのか、3番手にいた佐藤励が2車抜きのイン差しに成功。直後に若井も2番手へ上がり、黒川京介が終盤に3番手へ浮上して地元車のワンツースリー決着となった。
佐藤励は通算9度目のVを決めて、6日に開幕する地元G1『開設記念グランプリレース』へ臨む。
文/鈴木