
別府敬剛が飯塚2連覇
0ハン内枠の吉松優輝が前輪を浮かせてしまい、外枠から春本綾斗が先行して主導権。吉松優はすかさず反撃態勢に移ったが攻めが届かない。
20線の最内枠から先手を奪った別府敬剛が接近。吉松優はインを締め上げて抵抗するがコーナーで外へハラんでしまい、別府敬が2番手へ上がると、春本を交わして勝利のゴールへまっしぐら。今月9日のミッドナイトに続いて地元飯塚での2節連続Vを成し遂げた。
文/鈴木
5日間6勝の荒稼ぎ!泉田修佑が完全V
8R頃からポツポツ降り出した雨は試走の時はそれほど影響なかったが、レースの時間は走路を完全に濡らしてしまった。人気を背負ったのは泉田。今回は『山本翔選手にアドバイスもらって良くなった』とコメントしており、2回乗りも含めて5連勝で迎えた優勝戦。対抗人気は丸山智史だった。スタートの出は阿部剛士だったがチェンジ入れて伸びた泉田に山本翔もピタリ続き周回を重ねる。何度かアタック見せた山本翔を振り切って泉田は6連勝ゴール。2019年9月以来、久々の優勝を噛みしめた。丸山智は全く動けず離れた5着。泉田は2月のG2若獅子杯へ参戦予定。
佐藤摩弥が今年の初優勝
車券のオッズは8号車と5号車の首位が上位人気で拮抗。
レースが開始されると佐藤摩弥のカマシ一閃! 一気に10線の背後まで取り付く。あとはゴールまでテンポ良く攻め上がり、昨年7月の川口「G1キューポラ杯」ぶり通算13度目の優勝を果たした。
上和田拓海も徐々に番手を上げたが、5周バックストレッチで五十嵐一夫に張られたところへ加賀谷建明が長距離の突っ込みを敢行。6周ホーム線から1、2コーナーへかけて展開がもつれた間隙を突いて五十嵐が3番手へ上がった。
文/鈴木
別府敬剛が1走目大敗から巻き返した
同日の第2レースにおいて全く同じメンバー・ハンデ構成で「プレ優勝戦」(一般戦扱いで優勝回数にはカウントされず)が実施され、0ハン1枠から逃げた阿部仁志を、試走一番時計を出して10線の大外枠からスタート先行した浦田信輔が追って捕えて1着。
それから数時間、第8レース「優勝戦」の試走が行なわれて、第2レースの試走タイムから数字を5つも上げたのが別府敬剛。
レースが発走すると1コーナーへ突入する隊列は、第2レースとは全く異なる様相に。辻大樹が予選中のような鋭いスタートで先行して逃走態勢。阿部仁は2番手を追走したが周回を重ねても車間はずっと縮まらない。そこへ姿を現したのが10線から先手を奪った別府敬。試走の変化どおり、1走目とは見違えるパワーを発揮して圧勝。昨年の11月以来、通算15度目の優勝となった。
年をまたいで藤岡一樹が連続優勝!
山陽オートの新年一発目の開催、ミッドナイトレースは地元の藤岡一樹が優勝した。藤岡は昨年の下旬にも山陽ミッドナイトで優勝しており連続での栄冠となった。
レースは0ハン単騎の角が軽快に逃げていたが、4周1コーナーで福永が捕えた。しかし、後方から猛追していた藤岡がゴール前でチョイ差しを決め、見事に優勝を勝ち取った。
山陽オートが新走路になってから藤岡は地元で走り続けていた。最初の節からエンジンをある程度折り合わせていたが、途中からは完全にセッティングを掴みエンジンの底上げに成功。エンジンが良い時の藤岡はスピード豊富。6車立てでスピードレースになりやすいミッドナイトの状況にピタリとマッチしていた。次の出場は飯塚ナイターの予定だが、この勢いはしばらく続きそう。