
金子大輔が新年初頭を見事に飾った!
0ハン単騎の泉田は粘れず、10線最内の佐藤裕が交わして逃げに入った。その後ろで佐藤励がジカ付けしていたが攻略の糸口が見つからないでいた。そんな中、金子が5周3コーナーで渾身の突っ込みを見せ、前2車をまとめ差しした。一番人気の鈴木圭はゴール前で佐藤裕を交わして準優勝だった。
1度は鈴木圭に前を行かれた金子だが、前3車の競り合いに手間取っていた鈴木圭を道中で逆転できたことが優勝の要因の一つ。レースの中でチャンスどころを逃さない金子のクレバーな走りが光った優勝戦だった。勝負どころの5周3コーナーでも、強引な差しに見えたが、4コーナーで流れることなく回ってみせた。やはり金子はレース運びが巧い。あとは好スタートを安定して切れるようになると、再び大舞台でも存在感を示すことができるだろう。
吉原恭佑が約4年半ぶりに優勝!
浜松オートのお正月開催は、試走29のパワーを駆った吉原恭佑が優勝した。0ハンから先行したのは平塚だったが、すぐさま辰巳が交わして逃げに入る。10線は枠ナリのスタートで、最内の吉原が先行。そこからは0ハン勢を落ち着いて捌いていき、最後には逃げる辰巳もしっかりと捕えた。吉原の攻めに続いていた笠木が準優勝。その同期の青島が3着に入った。
近年はS級に定着していた吉原だが、優勝からは遠ざかっていた。苦しい時期が長く続いていた。しかし、2024年最初の開催で久しぶりに栄冠を勝ち取った。新年の滑り出しとしては最高の形。この勢いのまま今年は再び飛躍の年になるか。
雨中決戦 石本が2年連続で大みそか締めた!
時折強い雨が降る不安定なコンディションの優勝戦。3連単オッズの主役となったのは石本。続
いて岩見、松尾隆へ275が1番人気に。ほとんど差がなく257。スタートで藤川幸を叩いた石本が早く
も逃げ態勢入り、阿部仁を捲った松尾隆に岩見も好位置付けた。周回ごとに石本と松尾隆の差が拡
がり岩見は車が進まない。石本は安全圏へ突入し今年の初優勝を決めた。2着も松尾隆、3着は岩見
と順番も変わらなかった。雨で勝てたのは石本としても喜びひとしおだったようだ。苦しかった23年を
優勝という最高の形で締めくくり、上昇気流に乗って24年となる。
藤岡一樹が約3年ぶりの優勝!
0ハンから先行したのは外枠の永島。内枠の塚越は永島をマークする形になった。10線からは藤岡が先行し、0ハン両者を追う展開を作った。最内の松山は岩科、長田恭には行かれないスタートを切り、藤岡を追っていく。
藤岡は道中で様子を見ていたが、まずは塚越を捲って2番手に立つ。そして、最終3コーナーで永島をも捲って先頭を奪取した。上がりタイムは3・347。冬場のミッドナイトでタイムが出やすい条件ではあったが、それにしても見事な数字。快速派の藤岡にとって力を出しやすい状況だったが、それにエンジンをしっかり合わせてみせた。最後の優勝から遠ざかっていたが、今の状態なら次の優勝も近いだろう。
地元勢が木村武之の侵攻を喰い止めた
試走2秒台をマークした20線2車を差し置いて桜井晴光が3連単・2連単とも1番人気に。21日に終幕した前節アフター5ナイターで見せた強烈なスピードがファンの脳裏に焼きついていたのだろう。
発走すると新井淳は前輪を浮かせながらも隣の仲田恵一朗を抑えて先手を取りきり先頭を窺う。だが桜井が豪快な捲りで一気に抜け出して後続を引き離し始めた。
ただ1人のSGホルダーである木村武之はレース序盤の位置取り争いでは松本康に勝ったが、中盤以降の動きが冴えず、試走タイムで上回っていた松本が捌いて逆転。吉田恵輔も巻き返してきて、地元ワンツースリーでフィニッシュ。2023年ラストの伊勢崎開催はファンが見守る前で地元勢が掲示板を独占して締めくくった。