
金山周平が速攻から逃げ切り勝ち!
10線外枠から先行した金山は、1周3コーナーで0ハンの北渡瀬充を差すと、そのままペースを上げて後続を振り切った。2番手争いはインを走る東小野正道に対し、田中進はアウトを大きく回って競りかけていたが、最終的にはゴール前で田中進が伸びて準優勝。試走一番時計を出した横田翔紀は思ったように車を押し上げることができず4着止まりだった。
金山はこれで通算10度目の優勝。飯塚の前の地元でも準優勝を決めており、良い流れのまま飯塚ミッドナイトを迎えていたが、勢いそのままに優勝までもぎ取った。近10走で9回の連対と1回の3着。エンジンは好調を保てている。今は最重ハンの20メートル前に置かれているが、この位置から競争を続けられる限り、好成績を残せるだろう。
森下輝が初優勝を完全Vで達成!
重走路で行われた優勝戦は37期の新人・森下輝が圧巻の逃げ切り勝ちを決めた。森下は試走から一番時計タイの3・65をマーク。エンジンの仕上がりは良さそうだった。
レースではスタートをしっかりと決め、序盤から落ち着いて走れていた。2番手を走っていた長谷晴久とはハンデ差を保てていた。やがて花田一輝が長谷を交わして2番手に上がったが、まだまだセーフティリードを保ったままゴールした。
森下はこれでデビューから12走して1着が11回、負けたレースも2着。伊勢崎では浅倉樹良がデビュー13連勝の記録を樹立したが、森下も負けていない内容。浜松オートは昨年、36期で栗原佳祐という逸材が現れたが、この森下もポテンシャルは同じ程度のモノを持っている。浜松勢はこれから盛り上がりそう。今後も1走1走が注目になる。
佐藤励が難敵・荒尾聡を攻略した
スタートの火蓋が切られると荒尾聡が最内枠から先行して逃げ態勢。池田政和はスタート遅れてしまい、佐藤励が2番手に付けたが、3周回3コーナーで荒尾へ仕掛けて車を引いたところへ若井友和が外から番手を上げる。
そして5周回3コーナー。荒尾は外から迫りくる若井の存在を意識して、それまでの周回より少し大きめのコース取りを選択。この瞬間を待っていたのか、3番手にいた佐藤励が2車抜きのイン差しに成功。直後に若井も2番手へ上がり、黒川京介が終盤に3番手へ浮上して地元車のワンツースリー決着となった。
佐藤励は通算9度目のVを決めて、6日に開幕する地元G1『開設記念グランプリレース』へ臨む。
文/鈴木
浅倉樹良が2節連続で完全優勝を達成した!
断トツの一番人気に推された浅倉は、スタートをしっかり残すと、その後は後続を引き離す一方の逃走劇を演じてみせた。何の危なげもない走りで圧勝した。これでデビューから通算して13連勝。とんでもない逸材が現れた。今は最重ハンの40メートル前に置かれているが、次節からはハンデが重くなりそう。
ここまでは単独0ハンからの競走だけだったが、今度からは同ハンに並ぶ選手が居てのレースになる可能性が高い。非力な2級車で1級車相手にスタートで先行するのは至難の業だが、浅倉なら成し遂げるかも。仮にスタートで相手に先行されても、レース序盤で捲って先頭に立てれば問題ない。今後の走りがますます楽しみだ。
山本翔 連続優勝で通算V4!
人気は稲原良太郎、永島潤太郎、山本翔の三つ巴で迎えた優勝戦。発売締め切り直前に小雨が降り出したのが、運命の分かれ目となった。稲原良太郎は序盤に滑り後退し後方へ下がってしまい、代わりに西崎洋一郎が逃げ態勢入った。
前節に仕掛けて落車した永島潤太郎を林弘明とともにインから攻めた山本翔がマーク追走。必死に西崎洋一郎は喰い下がるが山本翔はグングン差を拡げる。永島潤太郎は青旗過ぎに西崎洋一郎を差すのが精一杯だった。前回は恵まれた感あった優勝だったが、今回は地力でVを掴んだ。このあと2月29日からの川口遠征で活躍に期待したい。