
青山周平が森下輝の挑戦を退けた
高い素質の持ち主が何人もいる37期生のひとり森下輝が単独0ハンから猛スピードで逃走。20m後ろの山本翔は全く付いて行けず、序盤に木村武之の追撃を抑えた青山周平が早い段階で2番手へ上がると、5周回3コーナーで森下へ急接近し6周回バックストレッチで完全に前へ出た。4月のSGオールスター以来、通算102度目の優勝。
この両者から大きく離れた3番手を追走していた木村武之へ6周回3コーナーで早川清太郎がイン突進して共に外へ流れ、三浦康平が浮上し3着に入線した。
文/鈴木
道智亮介が自身3度目の優勝を決めた!
試走タイムは36で、メンバーの中では一番悪かった道智。しかし、0ハン単騎の絶好展開をきっちりモノにした。スタートを切ると悠々とマイペースの逃げ。20線は最内の浅田が先行したが、篠原が突破して2番手に浮上。そこから道智との距離を詰めたかったが、思うように車が進まない。何周重ねても同じ状態が続き、ついに道智がそのままゴール。3番手には荒尾が付けていたが、篠原攻略の糸口が見当たらず追走いっぱい。有吉はカマシが決まらず、道中追い込むも4着止まりだった。
道智はこれで3度目の優勝。2022年に2優出で2Vの成績を残したが、2023年は2優出ながら優勝なし。約2年ぶりに優勝をもぎとった。今回は良走路だったが、重走路でも高い連対率を誇っている。次の出番は飯塚のG2ミッドナイトチャンピオンカップ。梅雨時で重走路でのレースが多くなるかもしれない。今回の優勝で勢いづいて記念レースに臨める。
良走路では初、青木隆浩が2度目のV!
大半のファンが丹村飛竜が3連勝で優勝すると思ってたハズ。試走タイムが発表されるまでは...。ところが3.32と岡部聡の3.30や山本将之の3.31に劣るタイムで風雲急を告げた。今までよりハンデ重くなってるが0ハン内枠からのスタートとなる青木隆浩は3.33とマズマズ。外枠には格上の前田淳。しかし、あまりにも試走タイムが悪く、人気は丹村飛から青木隆へ2連単は6-1、1-6、6-5の順だが3連単は6-1-5、6-1-3、1-6-3が人気筋で10倍切る配当はなかった。
青木隆が先行し前田淳は付いて行ったが伸び切れず、早くも6枠・丹村飛竜の姿が好位に付ける。ところが山本将之に抵抗され思いのほか車が進まない。その間に青木隆はグングン差を開き、丹村飛は最後まで山本将を抜けず3着に甘んじた。『このハンデで優勝したい』のコメント通りに青木隆は2020年9月以来のV2。良走路では初めての優勝。この後は月末6月30日~の川口に出場予定。お近くの方は是非、川口オートへ。
佐藤裕二が2021年11月以来の優勝を決めた!
0ハン単騎から逃げていた伊東はソコソコのペースを保って走っていたが、40線から先行した浅香が徐々に差を詰めていく。その浅香は伊東のインを狙ったが、仕掛けそこねたところを佐藤裕二がインに入る。その勢いのまま伊東のインにも突っ込み先頭を奪取。浅香も伊東を差して2番手に付けたが、佐藤裕二が1着でゴール線を駆け抜けた。8号車の黒川は、レース序盤で好位置に付けたが車の進み方がイマイチで4着いっぱいだった。
佐藤裕二はチャンスどころを逃さなかった。浅香が見せた隙を突いて番手を上げることができたし、間髪入れず伊東を捕えたのもキーポイントだった。仕掛けのタイミングを間違えると、勝てるレースでも勝てないことがある。今回の佐藤裕二は勝機をモノにできた。スタートで枠ナリに発進できたのも良かった。前節では落車をしていたが、その悪影響もなかった。次は浜松で昼間の開催に出走する。この勢いのまま浜松でも好結果を残したい。
荒尾の速攻炸裂 福岡鷹も大健闘
優勝戦の人気を分けた荒尾聡と福岡鷹。走路は小雨混じりも完全な濡れ走路ではなく、半乾きに近い。試走タイム断トツの荒尾に、2番目に速い3.56を出した福岡。3.59で村瀬月乃丞、桜木公和、町田龍駿、牧瀬嘉葵が並ぶ。3連単は7-2-3、7-2-1、2-7-3、2-7-1の順。2連単は7=2、7-3が人気だった。
スタートは福岡の1期先輩である村瀬が先行したが、荒尾は半周で福岡を捕えて村瀬も突き抜ける。もう、ここで勝負あった...なのだが、村瀬を差した桜木を福岡が捲り返して荒尾に少しずつ近づいたのだ。2級車でしかも相手はSGホルダーなのに! 結果は準優勝だったが、今回は優勝した荒尾より福岡に拍手を贈りたい。3番手の桜木は進まず、後半アウト伸びた(試走タイムは悪かったが)田中進が入った。