
石田が逃げ切って自身2度目のV!
0ハン単騎の石田はしっかりとスタートを残すと、そこからはペースを上げつつコースを外さない落ち着いた走りを見せた。後ろでは赤堀が追走していたが、付け入る隙を全く与えず、2番手に上がってきた柴田健にも射程に入れさせず押し切り勝ち。今年は初の優出で昨年8月以来、自身2度目の優勝を決めた。
昨年2月のデビュー直後からセンスのある走りを見せ、初優出も早かった石田。半年後には初優勝も決め、前途洋々だったが、そこから一時期伸び悩んでいた。しかし、今年に入ってからは上位着が多くなっていた。そして今節は2日目から3連勝で優勝。上がりタイムも3・403と十分な数字。今後はハンデが重くなってくるだろうが、克服できるだけの走力は身に付いている。
佐藤励 一瞬の隙を突いて今年V4!
SGホルダー中村雅人の外枠となった佐藤励。試走3.27秒と一番時計を出し他車に威圧感を与えた。3連単の人気は7-6-4、6-7-4の順。2連単も佐藤励から7-6、6-7、7-4で売れていた。20線のトップスタートは平田雅崇で佐藤励より先に出た中村雅は流れてしまい、そこを見逃さず佐藤励がイン入る。平田が先頭へ立ったが、佐藤励は自分のアシ色を確認しながら青旗で平田を攻略。中村雅は離れた3着に終わる。惜しくも準優勝の平田は今回、乗り換わって上昇気流。同じく乗り換わりの佐藤励とともに結果を出した。佐藤励は3月19日のデイ&ナイト同日開催のナイトレースを制したあと、山陽ミッドナイト、そして今回と3連続Vで今年4度目の優勝。このあとは飯塚に乗り込みSGオールスターで思い切り暴れて欲しい。
岩見貴史を振り切り木山優輝が完全V
良好なコンディションの飯塚ミッドナイト。4月7日からのナイター⇒ミッドと6日間連続開催の最終日。ナイターでは準決で雨走路に涙を飲んだ木山優輝。今回の準決は雨走路で1着と初日から連勝で迎えた優勝戦。試走タイムは岩見貴史と3.29秒で同タイムだったが、岩見から3連単7-6-5、2連単7-6が一番人気。その岩見に先行した木山は本門→藤川幸で回る展開を滑らかにインから攻め上げ、岩見との差を徐々に拡げる。上がりタイムも3.364秒と文句なし。先月末に3度目の優勝果たして間隔を空けずにVと近況の走りに充実さが垣間見れる。この後は17日からのナイターに追加あっせんされており、今後も期待したい。
37期の福岡鷹が早くも2度目の優勝
今年1月にデビューし、4節目に初優勝した福岡鷹。2節前の浜松は苦戦したが前節の飯塚デイレースは初日から2連勝して優出。そして今節。再び予選~準決勝戦を連勝して挑んだ決勝戦は堂々の1番人気。
レースが発走すると福岡は危なげなくスタート残して早い周回に独走態勢を築き始める。10線先行の竹中修二を同ハン小林頼介が逆転して2番手を奪取も、先頭を走る福岡は遥か彼方。
重ハン勢からは丹村司だけが番手を上げてきて、篠原睦や越智尚寿は後方に置かれたまま終わった。
文/鈴木
走路変化に対応した若井友和
未明から降り始めた雨は最終日の1レースから走路をしっとり濡らしたが、5レース時には小雨、6レース以降は雨が上がり、最終12レース優勝戦は湿り気が残るものの良走路に近い条件で選手たちは戦うことになった。
池田政和が勇み足のフライング。仕切り直し2度目のスタートは0ハン2車は枠ナリ、10線は真ん中の高橋義弘がヘコみ、斎藤撤二は走路が乾きすぎたのか道中進まず、松山茂靖が0ハンを追うが仕掛けるまでは至らず。20線は枠ナリ発進になったが、1周回バックストレッチで若井友和が同ハン2車の前へ出た。
若井は4周回で松山と鈴木健吾を捌き、3周目に先頭へ立って逃げていた早津康介を最終回3コーナーでイン攻め捕えて首位。昨年1月(伊勢崎G2レジェンドカップ)以来、地元ではおととし3月以来となる通算55度目の優勝を決めた。
文/鈴木