荒尾の速攻炸裂 福岡鷹も大健闘
優勝戦の人気を分けた荒尾聡と福岡鷹。走路は小雨混じりも完全な濡れ走路ではなく、半乾きに近い。試走タイム断トツの荒尾に、2番目に速い3.56を出した福岡。3.59で村瀬月乃丞、桜木公和、町田龍駿、牧瀬嘉葵が並ぶ。3連単は7-2-3、7-2-1、2-7-3、2-7-1の順。2連単は7=2、7-3が人気だった。
スタートは福岡の1期先輩である村瀬が先行したが、荒尾は半周で福岡を捕えて村瀬も突き抜ける。もう、ここで勝負あった...なのだが、村瀬を差した桜木を福岡が捲り返して荒尾に少しずつ近づいたのだ。2級車でしかも相手はSGホルダーなのに! 結果は準優勝だったが、今回は優勝した荒尾より福岡に拍手を贈りたい。3番手の桜木は進まず、後半アウト伸びた(試走タイムは悪かったが)田中進が入った。
えっ?若獅子杯優勝以来 黒川京介が今年のV2決めた!
絶好の走路コンディションのなか、7ー6ー5に人気がカブった優勝戦。意外にも優出はすれど、優勝できないジレンマが続いてた昨今。6月はじめのナイターで永井大介に併わされ準優勝に終わってから、前節のナイターでは優勝戦へ進めなかった悔しさを胸に秘めた今回のナイトレース。連続開催の計6日目となるロングランシリーズを優勝で終えるべく迎えた8R。試走は小林瑞季が0.01秒上回る3.29を出しており、逆転あればここしかないというオッズ。3.32の山田達也も人気の一角を担った。スタート半周で一気に3番手へ付けた黒川は1度待って前の様子をうかがう。柴山信行が君和田裕二を交わしに出たのを見て、インへ切り込む。小林瑞も離れず付いて行きたかったが、差は縮まらず黒川が1着ゴール。山田達は柴山を一杯に差して離れた3着だった。結局1番人気で決まり、競走タイム3.369と文句なし。3連単330円、2連単は170円といういずれも堅い配当。黒川はこの後、24日からの川口デイレースに参戦予定。連続優勝目指してもらいたい。
1年ぶり 久門徹が存在感示す!
最終レースでも50℃近い走路温度。人気を背負ったのは久門徹と木山優輝だったが、0ハンからの車券も売れていた。3連単は7-5-6、7-5-2、7-2-5が人気で4ケタ配当、10倍以下はなし。2連単は7=5、7-2が人気筋。初優勝狙う磯部真樹がスタート決めたかに見えたが、非情にも赤灯が点灯し『1』の表示が出る。フライングとなったが磯部は藤本剛に先行して逃げ態勢作る。久門徹は早めに好位取り0ハンの後ろへ付ける。藤本が磯部のイン狙ったが、すかさず久門はその内を突き首位へ。中盤まで後方だった木山優輝が鋭い伸びを見せて終3コーナー藤本を差す。よくよく考えれば久門は唯一のSGホルダー。難しい熱走路を見事に切り抜けた。優勝は23年9月以来。次は20日からのミッドナイトに出走予定。
中村友和が2年ぶりの優勝
単騎0ハン中村友和が6周回ハイペースで逃げ切り、2022年6月以来9度目の優勝を決めた。
10線の大外枠から一気に2番手まで上がった佐藤摩弥は道中、徐々に車間を拡げられた。5周回3コーナーで中村雅人がインねじ込み2番手を奪うが、最終6周回バック線の立ち上がりでスーパーハンデの鈴木圭一郎が差して2着へ上がった。
文/鈴木
金子大輔が2節連続での完全優勝を達成!
0ハン単騎から初優勝を目指した角貝はペースが上がらなかった。20線から鈴木辰が速攻で先頭に立つと、インコースを抑えて後続を封じにかかったが、これまた早々と2番手に付けた金子大がマーク追走から5周3コーナーでイン突っ込み。冷静に交わしてみせた。2着には鈴木辰が粘り込み、松山がゴール前で野田を交わして3着入線となった。
金子大は今節からエンジンを乗り換わったが、終わってみれば初日からオール1着の完全優勝だった。前節は違うエンジンで完全優勝。良いエンジンを2つ保持しているという状況は、乗り手の方にも余裕が生まれる。次の出場は地元のG2浜松記念となるが、どちらのエンジンで出走するにしても好結果が残せるだろう。