
白次義孝が快速をいかんなく発揮した
3連単・2連単ともに1番の1着オッズに人気が集中。単独0ハンの白次義孝がその人気に応えて逃げ切り、今シリーズ3戦3勝の完全優勝。10月2日以来となる通算9度目のVとなった。
5名が並んだ10線は最内枠から新井淳が先行。そして、スタート伸びてきた前田淳を序盤からゴールまでブロックし続けて2着。6番の首位も穴人気として売れていたが、その6号車の田村治郎はスタートで何度もタイヤを浮かせて後手を踏んでしまった。それでもレース後半はアウト戦で4着まで押し上げた。
20線の2名は10線勢へ割って入るようなスタートを切れず、上位争いに参加できないまま終わった。
文/鈴木
篠原睦が完全優勝で今年2度目のVを決めた!
レース序盤は0ハン単騎の青山文が逃げ、10線から先行した松尾隆がアウトから捲りを仕掛ける態勢になっていたが、10線勢のインを突いて浮上した篠原が3周目に入るホームストレッチで両者をまとめ差し。先頭に立つと大きなリードを作った。スーパーハンデから追い込みを見せていた試走一番時計の黒川は、道中で松尾隆を差し損ね接触。これが反則妨害の判定となり、SG日本選手権に続いての連続優勝はならなかった。
篠原の今節は充実していた。冬場になりかけのミッドナイト開催で、スピードが求められる条件になっていたが、しっかりと試走からタイムを出していた。そして迎えた黒川との直接対決となる優勝戦。地元の篠原は、10メートル後ろの黒川には負けられないとばかりに素早い攻めを繰り出せていた。確かなエンジン力の後押しもあってか、無理な仕掛けがなくても先頭に踊り出ることができた。次の出番は浜松で行われるG1スピード王決定戦。人も車も最高の状態で乗り込めることになる。
岩科鮮太が同期の金子大輔を封じた
他5車を圧倒する試走タイム28秒を計時した金子大輔と永井大介に車券のオッズも人気集中。しかし前団に伏兵が潜んでいた。
10線の大外枠から佐藤大地がカマシ飛び出したが1周回4コーナーでラインを少し外寄りへ外してしまい、その内へ入った岩科鮮太が2周回バック線で斎藤正悟を捌いて先頭を奪った。
最重ハンは、1周目イン戦で進みかけた金子大輔の外を永井大介が伸びて20線から先制。しかし2周回3コーナーで金子大が永井と斎藤正に対して長距離の突っ込みを敢行して、みごと成功。2番手から岩科を追う態勢を整えられた。そして周回ごとに差を縮めていったが5周回3コーナー、逃げる岩科への差しが届かず車間が開いてしまった。残り1周あまりは仕掛ける射程まで近づけず岩科が押し切り勝利。昨年3月以来、区切りの通算10度目Vを決めた。
文/鈴木
菅野仁翔が重ハン勢を振り切って優勝!
菅野は10線に3車並んだ中枠から飛び出すと、0ハン単騎の高橋義徳をあっさりパス。すぐさま大きなリードを作った。10線大外に置かれた浅倉は、20線の鈴木聡に叩かれて厳しい展開になった。先頭に立った菅野は悠々と逃げに入る。しかし、後ろからは鈴木聡が徐々に差を詰めにかかっていた。更にその後ろから佐久間も必死の追い。周回ごとに菅野のリードは少なくなっていたが、なんとか逃げ切ってゴール。鈴木聡が準優勝、佐久間が3着入線となった。注目の浅倉は序盤で自分の展開を作れなかったが、道中は踏ん張って4着だった。
この優勝戦は菅野がチャンスをしっかりとモノにした。10線には3車いたが、スタートで先行できそうだったし、その後もすぐに逃げ展開を作れそうだった。そのどちらも実際に見事にこなし、自身4度目の優勝を手繰り寄せた。今は最重ハンの20メートル前に置かれているが、今後はハンデがどんどん重くなってくるだろう。そうなった時の捌きが課題になってきそうだが、今の菅野の成長度合いならしっかりと身についていきそうだ。
佐藤励が自身15度目のVを達成!
0ハンのスタート争いは最内から岩元が飛び出したかに見えたが、2コーナーで桝崎星が捲って先頭に立った。40線からは中村杏が先行し、小林瑞が続いた。しかし、すぐに佐藤励が小林瑞をパス。前の方では桝崎星が逃げていたが、思うようにペースが上がらない。40線から主導権を奪った中村杏だが、道中で佐藤励が差していく。そして、逃げる桝崎星も捕えて先頭を奪取。スタートで後手を踏み、最後方からの競争になった中山光が猛烈に追い上げてきたが、佐藤励は寄せ付けずゴールとなった。
この日、佐藤励は試走タイム3.25をマーク。エンジンをしっかりと仕上げることができた。また、レース道中も特に慌てることなく落ち着いて走れていた。スピードに乗って走ることができる佐藤励にとって、冬場になりかけのミッドナイトレースは最高の舞台となった。今後も本格的な冬の到来とともにスピードレースが増えていくだろうから、ますます佐藤励の見せ場が多くなってくる。