
野田光宏が初優勝
雨走路のレースが多かったアーリーレース4日間シリーズ。1着選手のみが優出できる『準決勝戦B』を濡れ走路で勝利して決勝戦へ進んだ野田光宏が、苦節30年の選手生活においてついに初優勝を果たした。
雨の準決勝戦を勝ち上がった7名による戦い。10線2車並びの内枠から発進した野田は、単独0ハンの下平佳輝を叩いて出ていきなり先頭を奪えた。同ハン外枠から同じ24期の斎藤正悟がピタリ追走。見た目には直線の真ん中から先は斎藤正の伸びの方が強めに見えて、実際に序盤の周回では野田に対してイン差しを仕掛けるシーンもあったが、勝敗のポイントは4周回3コーナー。何度も仕掛けどころを狙っていた斎藤正の車がブレて、車間が開いてしまった。残る2周あまりの斎藤正はグリップを開けられなくなり、初Vゴールを目指してひた走る野田との差が再び詰まることはなかった。
野田は通算44度目の優出で悲願達成。34期生のデビュー時には弟子を養成し、桝崎星名を1人前のレーサーへ育てた。今節は桝崎星は出場していなかったが敢闘門では先輩・後輩たちに出迎えられて、そのあとは初めてのウイニングラン。その感想を尋ねられると「慣れないですね」と照れくさそうに語っていた。
文/鈴木