
青山周平が118度目の優勝
夕方6時に発走の第1レースは濡れ走路でおこなわれたが、最終8レース決勝戦は良走路に回復し、青山周平が他6名を圧倒する試走29秒で断トツの1番人気。
レースが始まると0ハン野沢守弘と10線2名はハンデなり・枠なりの隊列で逃げ態勢。30線3名は真ん中の田村治郎が遅れて、大月渉が先行して吉原恭佑が続く形に。この30線勢へ青山周は素早く接近したが、序盤は大月と吉原が重なる形を割り込みにくそうな場面もあった。しかし2周目に吉原が大月を差して両者の車間が開き、青山周はかえって捌きやすくなった。前半周回のうちに30線を退けると、あとは自身よりランキングがかなり下位の軽ハン3車を交わすのみ。5周目に入るところで先頭へ立つと、みるみるリードを拡げ始めて、ゴールでは2着に1秒以上の大差をつけての圧勝となった。これで今年6度目、通算では118度目のV。勝利数も974勝まで増やした。
7名で最も人気薄だった野沢が、最終回4コーナーからの立ち上がりでも2番手に粘っていたが、ゴールまで残りわずか数メートルの地点で内から吉原、外から田村が伸びてそれぞれ2着・3着へ浮上し、堅い配当で収まった。
文/鈴木