
鈴木圭一郎が大会3連覇へ力走!
山陽オートで行われているGIスピード王決定戦も優勝戦のメンバーが出揃った。地元山陽からは3名進出し、浜松から2名、川口と伊勢崎と飯塚から各1名ずつとなった。0Mオープン戦となり、枠順は内から佐藤貴也、黒川京介、早川清太郎、鈴木圭一郎、滝下隼平、岩崎亮一、佐々木啓、松尾啓史となった。
0Mオープン戦で肝心となるスタート展開は、佐藤貴、黒川、鈴木圭が先陣争い。これに早川、岩崎が続く形。滝下はやや遅れそう。佐々木と松尾は外枠の不利で、そこまで好位置を奪うのは厳しくなりそう。トップ争いの3人の中では最内の佐藤貴が先行しそう。順当なら鈴木圭が続いていくが、今節は黒川がスタート抜群に切れており、2番手発進、もしくはトップスタートまでありそうな雰囲気。
レース展開はまず佐藤貴が逃げに入るとみた。佐藤貴は先頭で逃げても大きなコースは走らず、いつもの自分の小さいコースを回りそう。このペースだが、準決で上がり370が出ているように、そこそこのスピードで逃げそう。これを追うのは黒川か鈴木圭。どちらもスピードは十分で、佐藤貴を抜く射程に入ることはできそう。イン堅い佐藤貴を抜けるかどうか。黒川と鈴木圭の捌きの差で言えば、現時点では鈴木圭の方が断然だ。そこで、8周回ある中のどこかで鈴木圭が佐藤貴を抜くとみて当ブログの本命に推したい。準決で上がり344のタイムを出したエンジン力は信頼に値する。この大会は2連覇中で、気合が入らないわけがない。
相手には佐藤貴を挙げる。トップスタート切れそうで展開が向きそうだし、2番手以下の選手が激しく競り合うようならその間に大きなリードを作れる。インブロックしつつハイペースの走りで先行逃げ切りもありそうだ。次いで黒川。実績の面ではまだまだだが、今節はスタートが切れており、スピード面でも成長が見られる。イン堅い佐藤貴を交わすか、トップスタートを切るようなら初の記念制覇もあるだろう。
そして早川。初日、2日目までは課題の遠征先での走りの不安が払しょくされていなかった。しかし、準決になってくると本来の早川らしい走りが見られていた。スタートで3番手までに発進できれば、道中の追い込みで優勝争いを演じられるかもしれない。最後に、地元3者の中では佐々木を重視したい。スタート争いは劣勢でも、近況のレース中盤での追い上げは強烈。乗り手の方にも自信が感じられる。地元ファンの声援をバックに激走も十分。
◎鈴木圭一郎
○佐藤貴也
△黒川京介
△早川清太郎
▲佐々木啓
中村雅人が豪腕を唸らせる!
川口オートで行われているGI開設記念グランプリレースも優勝戦のメンバーが出揃った。予選3日目までは良走路の下、競争が行われたが、準決の日は1Rの試走後に降雨。準決は重走路での戦いになった。
優勝戦の日は天候が回復するので、良走路での優勝戦展望を行いたい。ちなみに、優勝戦の枠番は選択順に内枠から埋まっていき、加賀谷建明、若井友和、大木光、山際真介、中村雅人、久門徹、佐々木啓、永井大介の順になった。
エンジン力評価では、予選中に最も良い上がりタイムを出したのが永井。大木がやや劣勢で、他は差のない状態とみている。
0オープン戦で大事になるスタート争いだが、エンジンいい永井は、大外ではさすがにトップスタートは厳しそう。単純なスタート力では加賀谷、久門あたりか。ここは最内の加賀谷が先行するとみた。
その加賀谷の引っ張りだが、独走力には定評があり、そのまま押し切りも十分考えられる。GIIを3度制している加賀谷は、GI以上のタイトルとは縁がない。今回は枠番選択トップで1枠を選んだあたり、優勝への意気込みが感じられる。
しかし、当ブログでの本命には中村を推す。スタート争いではそこまで有利に運べない可能性が高いが、センター枠から凹むことはなさそう。スタートして4~6番手くらいに付けられれば、8周回になる利点を生かして追い込みに転じてくる。道中の捌きは問題なく、機力の面でも戦える状態。中盤で冷静に番手を上げていき、最後には先頭でゴールを迎えそう。
相手は加賀谷。先に述べたとおり、トップスタートなら快速を発揮できる。初のGI制覇へ激走を見せるかも。次に永井。8枠からで、展開は楽ではないが、機力は一番で、スタートでもある程度の位置には付けてくるだろう。昨年に続き連覇に燃えているか。そして佐々木。ここ数ヶ月の安定っぷりは見事で、周回が延びるのは中村と同様に有利に作用する。最後に若井。加賀谷のスタートに乗って行ければ、十分勝負圏内にいると言えよう。
◎中村雅人
○加賀谷建明
△永井大介
△佐々木啓
▲若井友和
青山周平が地元の包囲網を突破するか!
山陽オートで行われているGII小林啓二杯も優勝戦のメンバーが出揃った。この大会は別名で山陽王座防衛戦のタイトルも付いており、地元山陽勢はGIIのタイトル流出に躍起となる。その影響もあってか、優勝戦に進んだのは地元から5名で、川口、伊勢崎、浜松から各1名ずつ。地元の中から優勝者が現れるか。
山陽オートでの5日間開催となると、シリーズ中に1度は重走路になる傾向が強いが、今回はここまでオール良走路で競争ができている。ただし、優勝戦当日は午後から降雨の可能性がある。
予選中で最も良い成績を残したのは青山周平。初日から3連勝で準決まで進出した。その準決では2着だったが、エンジンは最も高位で推移していると言える。成績の安定感で言うと岩崎亮一も良い。準決は2着だったが、ここまでの4走はオール連対。ただ、準決ではエンジン力の不足が目立っていた。若手の部類である長田恭徳も準決2着ながら、ここまでの4走は全て車券に絡む結果。
準決での動きが光っていたのは緒方浩一、丹村飛竜、渡辺篤あたり。緒方は早々と独走態勢を築くと、上がり379の好タイムをマーク。丹村は力強い攻めで中団を突破していた印象。渡辺は厳しい展開になっていたが、荒尾聡らを含む3車をまとめ差しした攻めには驚かされた。
当ブログでの本命には青山を推す。準決こそ勝ち切れなかったが今節、ここまでの動きは安定そのもの。連日、好タイムが出ており、文句つけようのない仕上がり。10線の大外とはいえ、メンバー的にスタートである程度の位置に付けることができる。早々と先頭に踊り出し、後続との距離を引き離しにかかるだろう。
相手候補は丹村飛竜。近況は山陽のエースとして活躍しており、今回のレースタイトルにもあるように、山陽勢の中から優勝者が出るように奮起するハズ。もちろん自身も素早い攻めで青山に対しプレッシャーを与えるだろう。スタートで先行しての先攻めも十分ありえる。次に緒方。内寄りに置かれた利を活かし、レース序盤で抜け出せれば、準決同様にブッチ切りの独走に入るかも。
そして渡辺。10線のセンター枠でスタート争いはどうなるか微妙だが、準決ではレース道中で圧倒的なパフォーマンスを披露しており、2周回伸びる優勝戦ではそれが有利に作用するだろう。最後に浜野淳。ハンデが重くなりがちな記念レースの優勝戦で、今回はハンデが据え置き。機力的には不足気味だが、レース展開は絶好。歴代の山陽を代表する選手を挙げるとなると浜野は外せない一人。必ずやレースを盛り上げるだろう。
◎青山周平
○丹村飛竜
△緒方浩一
△渡辺篤
▲浜野淳
鈴木圭一郎が選手権3度目の制覇に挑む!
第51回SG日本選手権オートレースの準決勝戦は、オート界最高峰の競争に位置づけられる同大会らしく、白熱したバトルが展開された。優出をかけて各車が激走。それにより事故も多かった。
まずは10R。1周3コーナーで佐藤貴也が新井恵匠のインに入ろうとして接触。佐藤貴が落車で戦線離脱。更に、このレースでは中盤に中村雅人が浦田信輔のインに入ったところで、浦田を内側から押し出す形になり反則失格。中村雅は1着入線だったが、勝ち上がり権利を失ってしまった。そして最終12Rでは、スタート後の1コーナーで最内の高橋貢が外枠勢のカマシに突っ張る形になり、態勢を崩し落車。これに黒川京介と森且行も巻き込まれ落車。
アクシデントはあったが、優勝戦に進んだメンバーは日本一を決めるに相応しい顔ぶれ。青山周平が昨年に続いて連覇を果たすのか、それを誰かが阻止するのか。今回は三つ巴の戦いだと踏んでいる。
その中でも有力なのが鈴木圭一郎。今節は初日からオール1着で優勝戦まで駒を進めた。それも連日、爆裂スタート、驚異的な上がりタイムをマークしてだ。3回は7枠からトップスタート、2枠からも1回トップスタート。枠順不問でスタートを決めている。優勝戦の枠も問題なく、再びトップスタートを決め、後続を引き離す横綱相撲を見せてくれそうだ。そこで、当ブログでの本命には鈴木圭を推す。
他の2人は青山と永井大介。青山はここまで1、2、2、1着で優出。ほとんど危なげない走りを見せており、スタートも切れている。準決では金子大輔の追走を引き離せなかった点は気がかりだが、上がりタイムは3・363の数字が出ているので十分。永井は1、1、8、1着で優出。3日目はメンバーが揃ったスーパーライダー戦で、スタートが決まらず惨敗したが、それ以外では永井らしい走りができている。準決の中でも最もタイムが出にくい9Rで上がり3・371を叩き出しており、エンジン面は仕上がっている。永井も青山も優勝戦ではトップスタートを決めれば、鈴木圭を破る一番手になり得る。
他で怖いのは金子と佐々木啓。金子は準決で青山に食らいつき2着。上がりタイムは永井と同じ3・371が出ている。佐々木は近況の好調がそのまま今回の結果に結びついている。優勝戦メンバー相手でのスタート争いにやや不安はあるが、エンジン面は文句のない仕上がりで、レース中盤から後半にかけて巻き返してくる可能性がある。
◎鈴木圭一郎
○青山周平
△永井大介
△金子大輔
▲佐々木啓
鈴木圭一郎が全日本選抜4連覇に挑む!
SG第33回全日本選抜オートレースも優勝戦のメンバーが出揃った。シリーズ中は台風接近により3日目が順延されるアクシデントはあったが、予選準決4走してファイナリスト8人が決まった。
準決は重走路で行われ、優出メンバーはやや異色の顔ぶれとなった。SGタイトルホルダーは高橋貢、鈴木圭一郎、佐藤貴也、有吉辰也の4人。SG優出経験があるのは田村治郎、吉原恭佑で共に1回ずつ。鐘ヶ江将平と新村嘉之は初めてのSG優出となった。
優勝戦の枠は、選択順1位の鈴木圭が4枠に、2位の田村が2枠、3位の高橋貢が1枠、4位の鐘ヶ江が3枠に入り、5~8位はそのまま内枠から埋まっていった。
優勝戦のスタート争いは、4枠から鈴木圭が先行しそう。もしくは最内から高橋貢が突っ張って出るか。他はスタート巧者の佐藤貴や有吉が1コーナーで好位置に付けそう。2枠の田村や3枠の鐘ヶ江も、位置はいいので踏ん張りたいところ。6枠の吉原や大外の新村は、さすがに厳しい展開になりそう。
その後のレース展開は、トップスタートなら鈴木圭の一人旅。スピードは文句なしの一番で、先頭を走れば誰も追いつけないだろう。仮に、高橋貢や佐藤貴が飛び出しても、エンジン力の違いから道中で交わしそうだ。そこで、当ブログでの本命には鈴木圭を推す。
相手は高橋貢。最内から外枠勢を牽制して行けるようなら展開が向く。鈴木圭の動向次第だが、鈴木圭が2番手に立つまでに大きなリードを作れれば、追撃を振り切っての優勝もあるか。3番手は佐藤貴。枠順不問で炸裂させる猛爆スタートは魅力。今回のメンバーで5枠なら、トップスタートを決める可能性も十分。先頭に立てばインを締め上げるスタイルで渋滞を演出できる。次に吉原。準決では重走路ながら鈴木圭をアオるシーンが見られた。スタート争いは微妙だが、果敢な走りは全選手にとって脅威。最後に有吉。7枠と位置は遠いが、全盛期に近い走りが戻っており、かつて全国一と言われたスタート力で好位置に潜り込むか。
◎鈴木圭一郎
○高橋貢
△佐藤貴也
△吉原恭佑
▲有吉辰也