
黒川京介が記念初優勝へ好視界!
不安定な天候の下、行われてきた川口のGIキューポラ杯。良走路でレースできたのは3日目と初日の序盤のレースのみ。初日の中盤と2日目、4日目は重走路での競争となった。優勝戦当日の天候は朝まで雨で、そこからは曇り。優勝戦までには走路が乾く可能性があるので、良走路での決戦となりそう。
優勝戦へ進出したのはSGホルダー5人と、他はフレッシュな3人。優勝戦は良走路で想定しているので、予選中の動向は参考になりづらい。それでも3日目は良走路でレースが行われており、その時の成績のみ優勝戦展望に考慮できる。ちなみに優勝戦は10Mオープンで、内から広瀬勝光、黒川京介、田中茂、若井友和、吉原恭佑、高橋貢、荒尾聡、青山周平となった。
まずはスタート争いだが、ここは黒川が飛び出して行きそう。新人34期がデビューしてからは、2番目に若い期となる33期の中では実力が突き抜けている。準決でもしっかりとスタートを決めてみせた。まずはこの黒川が展開を作っていきそうだ。
これを追っていくのが吉原恭佑か荒尾聡。どちらもスタート力があり、この並びでも序盤で好位置に付けそうだ。青山周平もカマシ気味に出て行きそうで、4~5番手には付けられるか。
序盤で逃げ態勢に入る黒川。良走路の3日目は上がり3・397の好タイムをマークしている。そのままのエンジン状態で優勝戦が行われる訳ではないが、この仕上がりは黒川の走りを大きく後押ししそう。同じ走りができれば、後続は誰も追いつくことができない。そこで当ブログでの本命には黒川を推す。
相手は吉原。この並びでも2番手発進は望めそうで、黒川を追っていく一番手になりそう。黒川がペース上がらなかったり、走りにワンミスでもあれば、隙を見逃さずイン突っ込んでいくだろう。3番手には荒尾。吉原と同様に序盤で好展開に持ち込めそう。10Mオープンなら7枠からでも好スタートを見せてくる。川口走路との相性も問題ない。
次に青山周平。大外で展開は厳しくなるが、スタートである程度内枠勢を包んでいければチャンスが広がる。最後に広瀬。この中では格下となるが、最内から鋭発を決めるようだと大きなリードを作って見せ場を作ってこれる。
◎黒川京介
○吉原恭佑
△荒尾聡
△青山周平
▲広瀬勝光
晴れなら前田淳、雨なら竹谷隆を狙う!
飯塚のGI第62回ダイヤモンドレースも優勝戦の日を迎えた。今回は通常の8月ナイターの開催ではなく、梅雨時の昼間開催。これがレースや勝ち上がりの大きな影響を及ぼした。
予選中は連日、走路状況がコロコロと変わる難しいコンディション。選手達もセッティングやタイヤの選択に苦心していた。そのような状況にうまく対応できた8人が優出。当日の天気は雨が濃厚で、良走路と重走路での予想展望をしていきたい。
まずは良走路。0ハン両者もそこそこペース上げそう。どちらかと言うと新村嘉之の方が逃げると怖い存在。それを追って行く一番手は10線の別府敬剛。ただし、予選中の良走路の仕上がりには一抹の不安がある。そこで10線から2番手発進が見込める前田淳が0ハンを追って行く存在になる。今節はシリーズ途中から調子が上がってきた印象。ここは得意の速攻で抜け出しそうだ。その後はインコースをシッカリ抑えて、外枠勢を封じ込む。
相手には新村を挙げる。今年は今回で記念優出2回目。安定して好成績を残せるほうではないが、ここ一番では激走を見せることが多い。竹谷に先行、もしくは行かれたとしても早い段階で先頭に立ち、グイグイとペースを上げそう。次に渡辺篤。今節は初日にいい上がりタイムをマークしており、良走路での動きは上々。一つ内の岡部聡を置いて出れば、更に展開は有利になる。そして荒尾聡。この並びの大外では苦しくなるが、武器のスタート力が炸裂すれば、一気に好位を奪取するかも。最後に竹谷。重走路で最も力を出せる選手ではあるが、かつてはスピード派で活躍していた。スタート先行から大きなリードを作れれば車券に絡んでくるか。
◎前田淳
○新村嘉之
△渡辺篤
△荒尾聡
▲竹谷隆
雨予想
準決4個レースで、完全な重走路での競争になったのは12Rと10R。その12Rでブッチ切りの独走を見せたのが竹谷。仮に同ハンの新村に先行されても素早く交わせるだろうし、自分が先行できればいきなりの独走に入れる。準決同様に圧巻の走りを見せそう。そこで重走路の予想は竹谷を本命に推す。
次に荒尾。準決ではその竹谷に負けはしたが、優勝戦は10線の大外からカマシ気味に行ければ、早めに0ハンの追撃態勢を整えられる。前団が軌道に乗る前に差して行ければ勝機は十分。次に新井恵匠。10線の外寄りでレース序盤は苦しむが、初日の重走路では気持ち良く乗っていた印象が強い。速攻が決まらなくても、8周回になることを生かし、レース後半で勝負圏内に入ってきそうだ。そして別府。ここはしっかり枠ナリ発進を決めて好位に付ける。最後に岡部聡。スタート争いはやや不安な面あるが、重走路での実績は抜群。新井同様に、インからの巻き返しも可能。
◎竹谷隆
○荒尾聡
△新井恵匠
△別府敬剛
▲岡部聡
早川清太郎が3年ぶりに同大会制覇を狙う!
今回のGII稲妻賞は予選2日目に大きな波乱があった。全国ランク1位の鈴木圭一郎がまさかの周回誤認で参加解除。金子大輔もフライングで失権となるなど、強豪どころが姿を消していった。そして準決は重走路になり、優勝戦はやや異色の顔ぶれ。優勝戦当日は天候が回復する予報で、どのようなレースが展開されるのか。
ハンデ構成は0ハンの内から落合淳、木村享平、田辺誠。10線は内から吉原恭佑、高橋貢、早川清太郎、荒尾聡、青山周平となった。
ここで気になるのは10線の並び。全国ランク順に位置が決まるなら、内から吉原、荒尾、早川、青山、高橋貢となるのだが、実際には高橋貢がだいぶ内枠に入った。逆に荒尾は厳しい位置。
0ハンのスタート争いは最内の落合がへこむ可能性ある。木村の先行に田辺が乗って行きそう。10線は、ほぼ枠ナリか。それともスタート力ある荒尾がカマシ気味に出て行くか。
0ハン3車は準決からハンデが10M重くなっている。展開的にはもちろん有利だが、本来より重いハンデ位置からのレースで、どこまで逃げ粘れるかどうか。記念の優勝戦で8周回になることを考えると逃げ切りまでは厳しそう。そこで10線の中から優勝者が現れるとみた。
まず0ハンを交わすのは10線最内の吉原か。スタートさえしっかり決めれば、0ハンなら交わせそう。高橋貢や早川が離されずに付いて行く。荒尾と青山は、カマシが決まらない限りは厳しい展開になりそうだ。
吉原に展開は有利そうだが、当ブログでの本命には早川を推す。近年の地元記念レースでは通常以上のパワーを発揮するケースが多く、スタートも切れることが多い。今節の予選3日間の上がりタイムを見ても、一人だけ突き抜けている。荒尾と青山の先行さえ許さなければ、内枠勢や0ハン3車を力強く捌いて行きそうだ。
相手は高橋貢。やはり、このハンデ位置は魅力。スタートも枠ナリには出そうで、この位置では負けられないと奮起するだろう。次に、吉原。先行が絶対条件だが、外枠勢にリードを作れれば自身2度目の記念タイトルも十分。そして青山。大外からでは楽ではないが、内枠勢を何車かでも置いて行ければ、多少は展開が向いてくる。最後に荒尾。全国ランクを考えれば厳しい位置に置かれたが、逆にこれが発奮材料となってトップスタートを決めてくるかも。
◎早川清太郎
○高橋貢
△吉原恭佑
△青山周平
▲荒尾聡
鈴木圭一郎が3年ぶりにゴールデンVを目指す!
浜松オートで行われているGI開場63周年記念ゴールデンレースは優勝戦のメンバーが出揃った。初日から軽ハン勢の活躍が目立ち、優勝戦も0、10メートルのハンデ戦。これがレースにどのように影響するか。
0ハンには内から山崎進と遠藤誠。10線は内から佐藤摩弥、山田達也、浦田信輔、木村武之、永井大介、鈴木圭一郎と並んだ。
0ハンのスタート争いは外枠でも遠藤が行きそうだ。10線は最内の佐藤摩が先行。これに山田が乗っていけるかどうか。地元の木村武と鈴木圭がカマシ気味に行く可能性もある。もちろん永井が鈴木圭を突っ張って出るケースも考えられる。
逃げる遠藤のペースだが、今節は上がり43が一杯。8周回を逃げ切るまでは考えにくい。2番手からのレースになりそうな山崎も、遠藤に付いて行くのが一杯で、先頭に立てるかどうかは微妙。
10線から前を追いかける1番手になりそうな佐藤摩は近況、捌きの方も上達しており、前の2車なら交わしていける技量を身に付けている。もしかしたら山崎をスタートで叩いて行くシーンもありそう。その佐藤摩のペースだが、今節は上がり42が最高時計。インコースを小さく回る同選手なら後続をかなり苦しめそうだ。それでも最後まで粘り切れるまではないか。
エンジンの仕上がりだけなら鈴木圭が一番。永井も大きく遅れを取っておらずソコソコのタイムを出している。鈴木圭は10線大外からのレースで楽ではないが、山田や浦田よりもスタートで先に行く可能性は高い。早めに佐藤摩の後ろに付け、道中で交わす。2016年以来の同大会優勝を完全Vで達成しそうだ。
相手には永井を推す。鈴木圭の内枠なら先行も十分ありそうで、今節はエンジンの仕上がりもいい。先手の仕掛けができれば優勝も可能。この大会は2000年と2017年に制しており、3度目のタイトルを狙う。次に木村武。エンジンの仕上がりはやや不足しているが、これまでこういった大舞台でたびたび大駆けを見せてきた。今回は地元なので気合の方も2倍増し。序盤で好展開を作れれば優勝争いに参加できる。
そして遠藤。山崎より先に行けそうな点は大きな強み。準決では佐藤摩を振り切っており、優勝戦でも佐藤摩を抑え役に使えればチャンスが増す。最後に浦田。近況は迫力を欠くレースが多いが、今回は浦田らしい走りが見られている。このタイトルは2007年から2010年に4連覇を達成した相性のいい大会。位置的にも魅力を感じ、優勝して復活の狼煙を挙げるか。
◎鈴木圭一郎
○永井大介
△木村武之
△遠藤誠
▲浦田信輔
永井大介が2年ぶりに同大会Vを目指す!
川口オートレース場で行われているGII川口記念は最終日を迎えた。優勝戦メンバーはGIIらしく、SGやGIの時とは違った顔ぶれになった。
準決の第9Rは、ハンデが重くなった高塚義明と越智尚寿が激走を見せる。高塚は0ハン単騎から逃げ切り、越智も好ダッシュから粘りの走りで優出をもぎ取った。
第10Rは、3日目に高配当を提供した掛川和人がキーマンになった。まず0ハンの吉田祐也は早々と独走態勢。黒川京介が一旦は2番手に立ったが掛川が逆転。その後も掛川は佐藤摩弥と鈴木清を抑えていたが、ゴール前で鈴木清のチョイ差しが決まる。
第11Rは、永井大介が順当に勝ち切った。レース序盤はダッシュを決めた三浦康平だが、阿部剛士が差し込み2着入線。
第12Rは、0ハン先行の石井大輔がマイペースで走るところを、同ハンの平川博康が差すも中村雅人が自在に攻めて1着。
優勝戦は0ハン3車で内枠から高塚義明、平川博康、吉田祐也。10線は内から越智尚寿、阿部剛士、鈴木清、永井大介、中村雅人となった。
0ハンのスタート争いは高塚が先行か、もしくは外から吉田がカマシを決めるか。10線は枠ナリ発進になりそうだが、外寄りから永井が猛ダッシュを決めるケースもある。
0ハンは誰が逃げてもある程度ペースは上がりそう。高塚の逃げに同期の吉田がマークか、それに平川が仕掛けどころを狙っていくか。ただし、記念レースの優勝戦で8周回になるのは0ハン勢にとってマイナス材料。優勝者は10線の中から出るとみた。
実力から考えれば永井と中村になるだろう。では、どちらを重視するか。準決の上がりタイムは共に同じ3・405。今節中に一番良かった上がりタイムも2人共、3日目の3・376。エンジン状態は全くの互角と言える。では、内枠に入った永井の方が有利。現在、適用されているランクで言えば永井の方が上位であるが、今回は中村の内に置かれている。これは永井にとって負けられない位置。事実、3日目の特別予選でも内枠に置かれた永井が勝っている。そこで優勝戦も永井を本命に推す。
相手は当然、中村。ハンデ位置は楽ではないが、記念の優勝戦で8周回になるのは中村にとって好材料。執念の追い込みでゴール前のチョイ差しが見られるかも。次に阿部。準決はレース前半で厳しい位置に番手を下げたが、そこから見事な巻き返しを決めてみせた。エンジン状態は良いので、優勝戦も序盤の位置取り次第では上位争いに加われる。あとは0ハン。スタート行きそうな吉田や高塚の力走がありそうだ。
◎永井大介
○中村雅人
△阿部剛士
△吉田祐也
▲高塚義明