中村雅人が久々に記念優勝を目指す!
山陽オートで行われている特別GIプレミアムカップは優勝戦のメンバーが出揃った。予選中はフライングが多発したり、事故も多かったが、準決でも最終12Rで大波乱が待っていた。
試走一番時計で、人気ダントツの鈴木圭一郎がスタート直後に他車と接触し落車。競争車が走路上に残り、公正安全なレースの続行が不可能となったため不成立。この12Rは予選中の得点上位だった浜野淳と新井恵匠が優勝戦へ進出となった。
優勝戦は枠番選択。準決1着の中で予選中の得点上位者から枠を選んでいった。選択は中村雅人、青山周平、藤岡一樹、松尾啓史、佐藤摩弥、若井友和、浜野淳、新井恵匠の順。
0オープン戦で肝心のスタート争いだが、ここはスタート切れてる佐藤が先行しそうだ。これに続きそうなのが最内の青山。中枠から藤岡もダッシュを決めてくるか。外枠勢はそこまでスタートが速くないので枠ナリが一杯。真っ先に3枠を選んだ中村も内枠の利で、ある程度の位置に付けそう。
佐藤摩の逃げでレースが始まりそう。このペースだが、今節はエンジン状態がマズマズ。更に優勝戦へ向け上積みの整備にも入っている。そこそこのペースで逃げそうで、簡単には捕まらないか。2番手追走しそうな青山が、準決同様に差し込んで行くか、付いて行くのが一杯になるかどうか。道中の動きに余裕があるのは中村で、4番手までにスタート行ければ十分勝負圏内に入れる。記念の優勝戦で8周戦になることを考えると、レース後半に強みのある中村を本命に推したい。
相手は佐藤摩。トップスタート切れそうで、後続の動向次第では逃げ切りも十分。最近では以前と比べて逃げペースも上がっており、インを抑えて粘るだけの走りではなくなっている。これまでGIIのタイトルはあるが、ここでGI級を初制覇となるか。
3番手には青山。最内ならスタート突っ張ってくる可能性もあるし、混戦に持ち込めれば強引な突っ込みで活路を開くこともできる。次に松尾。試走タイムが出ているように、今節の仕上がりは完全に上位。松尾も8周戦になるのは大きな強み。そして、藤岡。走りに淡白な面があって、混戦になるとあっさり後退するシーンも多いが、一人で先頭を走るような展開になれば、その独走力は大きな魅力。
◎中村雅人
○佐藤摩弥
△青山周平
△松尾啓史
▲藤岡一樹
永井大介にチャンス到来!
川口で行われているGI開設67周年記念グランプリレースも優勝戦のメンバーが出揃った。準決第一弾の9Rでは、ハンデ重化した間中大輔が奮闘し、池田政和や大木光、金子大輔が敗れる波乱があった。10Rでも、中村雅人や浦田信輔が追い込み利かず苦しんだ。11Rでは、永井大介が最終3コーナーで森且行を交わし2着入線。優出をなんとかもぎ取った。12Rは、人気の佐藤摩弥がまさかのスタート行けず。そこから高橋貢や平田雅崇を捌いて追い込んだが3着一杯。速攻を決めた若井友和が1着ゴールを決めた。
最重ハンではない間中が優出したので、優勝戦はハンデ戦。0ハンにその間中が単騎。10線は内から高橋義弘、仲田恵一朗、加賀谷建明、山田達也、若井友和、荒尾聡、永井大介。
0ハンの間中はスタート残しそう。まずは間中が逃げ態勢に入る。10線は高橋義から加賀谷までは枠ナリ発進。その外は、もしかしたら荒尾や永井がカマシ気味に行くかも。
間中は6周戦の準決で仲田に捕まり2着。記念の優勝戦で8周戦となると、最後まで逃げ切るのは厳しそう。10線から一番手に出る高橋義が道中で交わしそうだ。10線勢は誰が逃げてもペースは上がる。高橋義の逃げ切りも十分あるが、当ブログでの本命には永井を挙げる。
永井は10線大外からの競争だが、10線の角度だったらカマシが決まる可能性が高くなる。これが20線や、その後ろとなると流石に大外からではダッシュが決まりにくいが、10線ならなんとかしてしまう腕がある。1周目で、ある程度の位置に付けることができる。今節は未勝利なのが気にはなるが、準決で強豪が次々と敗退し、今回の優勝戦メンバーは永井にとって軽いと言える。こういった時はしっかりと存在感を示せるのが永井である。
相手には高橋義を推す。10線からトップスタートを切れそうなのは大きな魅力であるし、間中の引っ張りを追って展開もいい。先頭に立ってからのペースによっては押し切りもありそうだ。次に加賀谷。内寄りに置かれているので、そのアドバンテージは大きい。スピード戦で力を出せるタイプで、早めに抜け出せば外枠勢を振り切れる車速がある。
そして、若井。エンジンはずっと安定しており、スタートも準決のように切れればチャンスが増してくる。今回の開設記念グランプリレースは過去2002年、2015年に制している相性のいい大会。3度目のVを目指し激走も十分だ。最後に山田。スタート争いではやや劣勢な面もあるが、道中回り出してからはスピードが増すタイプ。記念初優勝へ向けての疾走があるか
◎永井大介
○高橋義弘
△加賀谷建明
△若井友和
▲山田達也
桜井晴光がGII初制覇を狙う!
伊勢崎で行われているGIIレジェンドカップは、優勝戦のメンバーが出揃った。準決の第11Rでは競争不成立になるアクシデントがあった。優勝戦へ駒を進めたのは、今回出場する中で最も若い期である26期から5人、25期、24期、22期から1人ずつ。やはりスピードある若手が好成績を収めるのか。優勝戦の展望をしていきたい。
ハンデ構成は0ハンに桜井晴光が単騎で控える。10線には7車。内から内山高秀、佐藤裕二、篠原睦、松尾啓史、木村武之、高橋貢、永井大介となった。
スタート争いだが、0ハンの桜井はシッカリと残しそう。10線は、ほぼ枠ナリとみた。遅れるとしたら5枠の松尾か。大外の永井は内枠を2車ぐらい置いて出る可能性もある。
レース展開は、0ハン単騎の桜井が序盤からペースを上げそう。これを内山と佐藤が追っていく。そこに篠原も乗って行きそうだ。佐藤と篠原が重なって走ると、その後続はかなり仕掛けづらい状況になりそう。つまり4番手以下はかなりの渋滞になりそうだ。そうなると有利なのは、その前を走る桜井や内山。この両者、総合力では内山の方が上とみているが、単純なスピード勝負では互角の評価。桜井が10M前から走るぶんだけのアドバンテージがある。後続が激しく競り合っているのを尻目に、桜井がまんまと逃げ切りそう。そこで当ブログでの本命には桜井を推す。桜井はこれまで2007年と2009年にGIを制している。その時もレース序盤から独走態勢に入り、グングンとペースを上げての逃げ切り勝ち。今回とレース展開が似ている。
相手は内山。10線の最内から先行しそうで、展開的にはかなり有利。前を走る桜井に隙が生まれれば、キッチリと差し込んで行きそうだ。佐藤や篠原が後続を抑えてくれるのも魅力ポイント。3番手には木村武。一つ内の松尾を抑えて出る可能性もあるので、そうなると佐藤、篠原を捌いて追撃態勢を作れる。絶対王者・高橋貢も地元だと総合戦力が大幅に増すイメージ。準決でも厳しい状況を克服して優出のキップを掴んでいる。そして、最後に松尾啓。スタート争いでは劣勢とみているが、枠ナリを死守できれば昨年に続いて同大会を制覇できるだけの機力はある。
佐藤や篠原もトップスタートを決めるなど、序盤の位置取りが上手くいけばチャンスは広がる。永井は準決が不成立になり、今節は一つレースが少ないのもあったが、上がりタイムが出ていない点は気になるし、現ランクなら7枠に入ってもいい所を大外になってしまった点も不利と言える。
◎桜井晴光
○内山高秀
△木村武之
△高橋貢
▲松尾啓史
鈴木圭一郎が地元のスピードキングになる!
第60回GIスピード王決定戦も優勝戦の日を迎えた。タイトル名に相応しいレースが連日繰り広げられている。準決9Rでは山陽の松尾啓史と、伊勢崎の西原智昭が1、2着。その後の10Rからは全て地元浜松勢がワンツーを独占し、優勝戦は浜松6人、外来2人と準決では地元勢の奮起が目立った。地元勢が総力を挙げ、タイトル流出阻止を図る。
0メートルオープンとなった優勝戦は、スタートが大きなカギを握る。単純なスタート力で言えば、鈴木宏和が一枚上か。次いで鈴木圭一郎、木村武之、西原あたり。松山茂靖はいい時と悪い時のムラが大きく、金子大輔はそこまで張り込むケースは少ない。このメンバーの中では松尾と中村友和がやや劣勢となる。
枠順も考慮に入れたスタート争いでも鈴木宏が飛び出しそう。両隣がそこまで速いわけではなく、3枠なら位置としても絶好。ここではトップスタートを決めるとみた。それに乗って行くのが鈴木圭か、最内から木村が突っ張って出るか。この両者が2、3番手争いをしそう。西原もスタート力はある方だが、大外の8枠からではさすがに厳しい。松山、松尾は4、5番手で、それに外枠の3者が続いて行く。
まずは逃げに入る鈴木宏のペースだが、今節は上がり3・362のタイムをマークしており、かなりのペースで逃げると思われる。そのままの押し切りも十分あるが、スタートで2~3番手には出られそうな鈴木圭が一対一に持ち込みそう。鈴木圭は3日目に3・349の上がりタイムを出しており、計算の上では鈴木宏を追えるスピードがある。優勝戦で8周戦になることを考えれば、鈴木宏の逃げを十分捕まえられそうだ。そこで、当ブログでの本命には鈴木圭を挙げる。
2番手は木村。スタート争いで先行してしまえば、逃げ切れる走力があるし、2~3番手発進でも落ち着いた攻めで優勝争い圏内に入って行ける。3番手には鈴木宏。このメンバーでもトップスタートが望めるのは大きな強み。近況は独走力も高まっており、記念レースでいつ優勝してもおかしくない状態。次に金子。スタート争いでは、7枠である事を考えると厳しくなるが、レース運びの巧さではこの中で1、2。序盤である程度の位置に付けられれば、優勝争いに十分参加できる。最後に松山。スタートを含めて、走りや成績は安定しない方だが、ここ一番での爆発力は大きな武器。試走タイムに関係なく激走を見せることがあり、穴党には特に注目したい存在。
◎鈴木圭一郎
○木村武之
△鈴木宏和
△金子大輔
▲松山茂靖
鈴木圭一郎が圧巻の走りを見せよう!
飯塚で行われているGIIオーバルチャンピオンカップは、初日から3日間は好天の下、レースが繰り広げられていたが、準決の日は順調にはいかなかった。第1レースが始まったころはまだ天気が良かったが、第7レースの試走が終わったあとから降雪。競争は重走路で行われ、第11レースの試走が終わるといよいよ荒天になり、その後のレースは取り止めになった。第11レース、第12レースからは7、8枠の2者が優勝戦に進出。その優勝戦は0、10のハンデ戦になった。
0ハン単騎に桜木公和、10線は内から森且行、田中茂、新井恵匠、荒尾聡、篠原睦、中村雅人、鈴木圭一郎と並んだ。
優勝戦当日は天候が回復し、晴れの予報。走路も最初は重かもしれないが、優勝戦の時間帯までには良になるか、もしくは乾いた部分の多いブチ走路といったところだろう。どちらにしても完全な重走路は考えにくい。
レース展開だが、まずは0ハンの桜木のスタートがカギになる。恐らく10線に叩かれることはないと思うが、桜木のスタート力はやや不安な面がある。もしかしたら何車かに叩かれるかも。仮にスタートを残して逃げに入ったとしても、今節は上がり40を切れていない桜木なので、そのまま逃げ切りまでは厳しそう。
10線のスタート争いは、森が最内からしっかり決めそう。その隣の田中は微妙。他は枠ナリのスタートになりそうだ。まず桜木を追っていくのは森。森はレース序盤の動きが鋭い反面、周回を重ねていくと伸び止まる傾向がある。森にとっては、とにかく早い段階で先頭に立ちたいところ。
中団からは新井、荒尾、篠原あたりが追撃態勢に入ってくる。この3車はエンジン的な仕上がりにそこまで差はなく、内枠の分だけ新井が有利と言える。森が桜木に手間取っていれば、強気の突っ込みで先頭に躍り出るかも。荒尾、篠原にしても新井よりスタートで先に出れれば、先頭争いを演じるチャンスが広がってくる。
しかし、当ブログでの本命には鈴木圭を推す。鈴木圭は今節3日目に上がり3・338を叩き出すなどエンジンの仕上がりが目立っている。優勝戦で7、8番手からのスタートでも内外自在に攻めて行けるし、内枠を何車か置いて出れれば、それだけ優勝が近づいてくる。スタートや展開に左右されずに優勝を目指せるのは鈴木圭だけ。
相手には新井を挙げる。しっかりと枠ナリ発進することが条件になるが、それができれば仕掛けて行ける動きは十分ある。次に荒尾と篠原。どちらもスタート巧者で、センター枠から飛び出してくる可能性は十分。地元走路で外来勢に好き勝手させる訳にはいかない。スタートに集中してくるハズ。最後に森。10線の最内は絶好の位置。序盤の速攻が決まり、その後も大きなリードを作れれば残り目がありそう。田中や中村もエンジン的には問題ないが、スタートを含めた序盤争いでどうしても劣勢になりそうなので、今回は評価を下げた。
◎鈴木圭一郎
○新井恵匠
△荒尾聡
△篠原睦
▲森且行