
鈴木圭一郎が同年で2度のスピード王へ!
浜松オートで行われている第61回GI秋のスピード王決定戦は優勝戦のメンバーが出揃った。気温が高かったせいか、走路温度も高まり、軽ハン勢の活躍が目立った準決勝戦。そこから優勝戦へ進出したのは最重ハンの選手が3名、10M前の選手が5名と、GIにしては異例のメンバー構成となった。果たして、この難解な戦いを制するのは。
まずは0ハン5車のスタート争いからになってくるが、いずれもスタートに関しては巧者といえる面々。1コーナー進入想定は難しいが、その中でも長らく速攻派で鳴らした鈴木静二が飛び出すか。そうなるとその一つ外の浅田真吾が乗って行く。更にその外の柴田健治と藤波直也がダッシュ付きそう。浅野浩幸は最内の特徴で、同体で出られればいいが、少しでも遅れてしまうと外枠勢に抑え込まれて失速してしまう可能性がある。
10線3車のスタート争いは枠ナリか、もしかしたら若井友和が包まれて8番手発進になるかも。
鈴木静のペースだが、記念の8周回では最後まで逃げ切るのは考えづらい。スピード的には同ハンでも柴田や藤波の方が上で、早い段階に一対一に持ち込まれると分が悪い。逆に、柴田や藤波は4周目までに先頭に立てれば、最重ハン勢を振り切る可能性が大。その最重ハン勢では荒尾が準決で1着を取っており、スタート争いでも先行するケースが考えられる。0ハン勢を追って行く一番手になるか。それでも当ブログでの本命には鈴木圭を推す。
スタートしてすぐは最後方、もしくは7番手からのレースになりそうだが、エンジンの仕上がりは間違いなく一番。準決でも驚異の試走タイムが出ており、状態の良さがうかがえる。記念の優勝戦で2周回延びるのは鈴木圭にとって好材料。前を走る選手を1車ずつ冷静に捌いて行きそうだ。
相手は柴田。序盤で好位置に付けることができそうで、先述のとおり早い段階で先頭に立てればハイペースの逃げに持ち込める。次に藤波。柴田と同様に、序盤の展開作りさえうまく行けば、優勝のチャンスがグッと近づく。そして荒尾。もしかしたら0ハンを何車か叩くシーンが見られるかも。そうなると素早い仕掛けで首位に躍り出られる。最後に浅田。0ハンからトップスタートを切るようなら一発、見せ場を作ってくるだろう。
◎鈴木圭一郎
○柴田健治
△藤波直也
△荒尾聡
▲浅田真吾
有吉辰也が好位置を生かして速攻勝負!
浜松で行われているGIIウィナーズカップは優勝戦の日を迎えた。予選準決までは若手のライジンググループと中堅のマスターズグループに分かれて戦い、各グループから4名ずつが優勝戦に進出した。
ハンデ構成は0ハン単騎に田中正樹。10線は最内から重富大輔、有吉辰也、伊藤信夫、浦田信輔、金子大輔、青山周平、鈴木圭一郎と入った。
ここまで負けなしで優出した青山は、その前から連勝が続いており、その数は13。高いエンジン力を誇り、圧倒的な走りを披露している。全国ランク1位の鈴木圭も今節はオール連対での優出。勢いを重視するならこの2人の一騎打ちとみるが、そこへ割って入れる選手が一人いる。それは有吉だ。
10線7車並びとなると内枠有利の度合いが高まる。元々、スタート力がある有吉は、シッカリと枠ナリ発進できるだろう。もしかすると一つ内の重富を置いて出てトップスタートも十分ある。そうなると0ハンから逃げに入る田中に対し、早めに一対一に持ち込める。走力の差から道中で田中を交わすのは容易いだろう。もちろん外枠勢の猛追もあるが、ここは早めに主導権を奪う有吉がそのまま逃げ切りを図るとみた。
相手は青山。地元SGの初日から負けなしでここまで来ている。何走もエンジンをキープし続けるのは簡単ではない。エンジンだけではなく走りも全く気が抜けない。準決では1着まで届かないかに見えたが、最後にはキッチリと先頭に立って見せた。乗り手もかなり乗れているとみていい。次に鈴木圭。伊勢崎のSGでは優出したものの3着止まり。今回の地元GIIでは青山に対しリベンジを期したいところ。スタート力もあるので8番手発進は考えづらく、内枠を何車か包んで好位置に付けそうだ。
そして伊藤信。10線の内から3番目なら序盤でいい位置に付けられそう。エンジン的にも悪くはなく、有吉が態勢を作る前に交わせれば2013年以来の同大会優勝もある。最後に金子。スタート争いでは劣勢になりそうだが、道中の追い込みは的確。8周回になるのは好材料で、レース後半に浮上してくるか。
◎有吉辰也
○青山周平
△鈴木圭一郎
△伊藤信夫
▲金子大輔
早川清太郎がSG初制覇に挑む!
第23回SGオートレースグランプリも優勝戦のメンバーが出揃った。いずれもSGの優勝戦に相応しい顔ぶれ。この中で誰が栄冠を掴むのか。
準決は走路の一部が濡れていたが、競走にはほぼ影響がなく、良走路とそん色ないタイムが出ていた。その中で、上がり一番時計は鈴木圭一郎の3・366。全国ランク1位としての存在感を存分にアピールしていた。次いで、荒尾聡の3。371。レース後半はタレる傾向が強かった荒尾だが、今回は好タイムをマークしている。他も上がりタイムは40以上の数字はなく、SGらしいレースが展開されている。
上がりタイム、スタート力を考えれば鈴木圭が優勝に最も近い存在と言える。本来ならば鈴木圭に本命を打ちたい所だが、当ブログでは早川を一番に推す。
近年の伊勢崎の記念レースでは通常以上の力を出せているのが早川。未だにSGのタイトルとは無縁の早川だが、これまでSGオートレースグランプリでは、SG初制覇の選手が生まれる事が多かった。スタート、道中の捌きの切れ味、そして気合、今回の早川の総合力を考えれば十分、初栄冠を掴んでもなんらおかしくない。そこで、早川が悲願のSG初優勝を達成するとみた。
相手には鈴木圭を挙げる。伊勢崎の記念レースで周回誤認をしてからは、らしさが失われていた鈴木圭だが、ようやく本来の姿が戻ってきた。爆発力ある走りであっさりと優勝を決めてしまう可能性もある。次に、青山周平。最近は早川と死闘を演じるシーンが多く見られ、今回も同じような条件の下、激しい競り合いになるかも。そして永井大介。準決では荒尾を交わし切れなかったが、良い上がりタイムが出ていた。序盤で先頭に立てるようなら、経験豊な走りで後続を封じ切るかもしれない。最後に荒尾。武器であるスタート力は健在で、準決のような快走を決めると自身4度目のSGVも十分。
◎早川清太郎
○鈴木圭一郎
△青山周平
△永井大介
▲荒尾聡
早川清太郎が同大会3連覇を狙う!
伊勢崎オートで行われている第26回GIムーンライトチャンピオンカップも優勝戦の日を迎えた。優出メンバーの半分は地元勢。川口からは2名、浜松と山陽から各1名が優勝戦に名乗りを挙げた。
優勝戦当日は未明まで雨の予報で、そこからは雨は上がりそう。最初は走路が濡れていても、優勝戦の時間までには乾くとみた。そこで、当ブログでは良走路を想定して優勝戦の展望をしていきたい。
まずは序盤。今節ここまで大健闘を見せている中野光公が、しっかりとスタートを決めていきそう。エンジンの仕上がりは上々で、レース前半では簡単にやられないとみている。ただし、記念レースの優勝戦8周回ではどこまで踏ん張りが利くかは疑問。勝ち切るまではないか。
そこで、中野に代わって逃げ展開を作りそうなのは佐藤摩弥か鈴木宏和。どちらもスタートが早い上に、枠順的にも恵まれている。しっかりと枠ナリ発進は決めそうで、中野相手なら差し込んで行けそう。ただし、その佐藤摩や鈴木宏が逃げに入っても、後続を振り切れるかはあやしい。
当ブログでの本命には早川清太郎を推す。この並びではスタート先行は難しいが、外の2者を突っ張って行くことは可能。今シリーズ4日間の走りを見る限り、最もキレ味が鋭いのはこの早川。同体のスタートを切って、前団を次々と捌いていきそう。この大会は現在、2連覇中と相性は良く、エンジン状態的に3連覇も十分。過去にこの大会では3連覇を達成するケースが、他の大会よりは多くあり、地元の早川には大きな期待がかかる。
相手には青山周平を挙げる。青山は直近で川口のGIキューポラ杯を制するなど、リズムが良い。地元の記念も今年はGII稲妻賞を取っている。大外からでもカマシ気味に行ければ優勝チャンスが広がる。3番手には永井大介。今節の動きは正直パッとしないが、準決などの大一番では勝負強さを発揮できた。優勝戦は青山の内枠に置かれている。このケースでは永井は激走するパターンが多い。そこに期待したい。次に、佐藤摩。10線の最内ならスタート先行は濃厚で、序盤で中野を交わせばマイペースの走りに持ち込める。最後に中野。準決ではハンデが重化したが、気合の走りを披露していた。優勝戦でもスタートを残せれば、高配当の演出者になるかもしれない。
◎早川清太郎
○青山周平
△永井大介
△佐藤摩弥
▲中野光公
黒川京介が記念初優勝へ好視界!
不安定な天候の下、行われてきた川口のGIキューポラ杯。良走路でレースできたのは3日目と初日の序盤のレースのみ。初日の中盤と2日目、4日目は重走路での競争となった。優勝戦当日の天候は朝まで雨で、そこからは曇り。優勝戦までには走路が乾く可能性があるので、良走路での決戦となりそう。
優勝戦へ進出したのはSGホルダー5人と、他はフレッシュな3人。優勝戦は良走路で想定しているので、予選中の動向は参考になりづらい。それでも3日目は良走路でレースが行われており、その時の成績のみ優勝戦展望に考慮できる。ちなみに優勝戦は10Mオープンで、内から広瀬勝光、黒川京介、田中茂、若井友和、吉原恭佑、高橋貢、荒尾聡、青山周平となった。
まずはスタート争いだが、ここは黒川が飛び出して行きそう。新人34期がデビューしてからは、2番目に若い期となる33期の中では実力が突き抜けている。準決でもしっかりとスタートを決めてみせた。まずはこの黒川が展開を作っていきそうだ。
これを追っていくのが吉原恭佑か荒尾聡。どちらもスタート力があり、この並びでも序盤で好位置に付けそうだ。青山周平もカマシ気味に出て行きそうで、4~5番手には付けられるか。
序盤で逃げ態勢に入る黒川。良走路の3日目は上がり3・397の好タイムをマークしている。そのままのエンジン状態で優勝戦が行われる訳ではないが、この仕上がりは黒川の走りを大きく後押ししそう。同じ走りができれば、後続は誰も追いつくことができない。そこで当ブログでの本命には黒川を推す。
相手は吉原。この並びでも2番手発進は望めそうで、黒川を追っていく一番手になりそう。黒川がペース上がらなかったり、走りにワンミスでもあれば、隙を見逃さずイン突っ込んでいくだろう。3番手には荒尾。吉原と同様に序盤で好展開に持ち込めそう。10Mオープンなら7枠からでも好スタートを見せてくる。川口走路との相性も問題ない。
次に青山周平。大外で展開は厳しくなるが、スタートである程度内枠勢を包んでいければチャンスが広がる。最後に広瀬。この中では格下となるが、最内から鋭発を決めるようだと大きなリードを作って見せ場を作ってこれる。
◎黒川京介
○吉原恭佑
△荒尾聡
△青山周平
▲広瀬勝光