
鈴木圭一郎が完全Vを達成するか!
浜松オートで行われているGIIウィナーズカップも優勝戦のメンバーが出揃った。4日間の戦いを勝ち抜いた8人は、そうそうたる顔ぶれ。その中には3選手が初日からオール1着で優出している。これは記念レースではかなり珍しい現象。鈴木圭一郎、伊藤信夫、中村雅人は完全優勝がかかっている。果たして、どのようなバトルが繰り広げられるのか。
ハンデ構成は10Mオープンで、内から辰巳裕樹、森且行、佐藤摩弥、木村武之、佐藤貴也、中村雅人、伊藤信夫、鈴木圭一郎となった。
スタート争いだが、10Mオープンなら内枠が圧倒的に有利だが、個人のスタート力を加味して想定すると枠なり発進とはならないか。ここは3枠の佐藤摩がトップスタートを切りそう。これに佐藤貴が乗って出る。他は枠なりか、鈴木圭がカマシ気味に行くか。
単純なエンジン比較をするならトップは鈴木圭。準決では上がり3・360を叩き出した。それ以外のレースでも好タイムを連発しており、エンジンの良さを感じさせている。次に伊藤信。ここ最近は伊藤信らしいスピードあるレースが見られており、これは確かなエンジン力の裏づけがあってのこと。中村も、中村らしい追い込むレースができている。鈴木圭を筆頭に伊藤信と中村が上位。他の5名はそこまで大きな差はない。
レース展開だが、まずは佐藤摩が飛び出しそう。佐藤摩の逃げに佐藤貴がマークしていく。このペースだが、佐藤摩の逃げだとそこまで速くはならなそう。ただし、イン堅い佐藤摩なので簡単には抜かれないか。佐藤貴が手間取ると後続は大渋滞になる。仮に佐藤貴が素早く佐藤摩を交わせれば、佐藤貴にとって展開は有利。今度はコースを抑えつつ逃げの走りに集中するだけ。
しかし当ブログでの本命には鈴木圭を推す。スタートで8番手発進にはならないとみている。3~5番手までには出そうで、そこからは8周回を使って1車ずつ番手を上げていく。今の鈴木圭ならそれができる状態。落ち着いてレースできている。2018年以来、2度目の同タイトル奪取を果たしそう。相手には佐藤貴を挙げる。やはり展開が有利になりそうだし、早めに先頭に立てればコースを外さず後続に付け入る隙を与えない。同タイトルは2014年に制している。つぎに伊藤信。序盤の位置取りがどうなるかは想定しにくいが、エンジン力がいい今は8周回は有利に働くはず。
そして中村。当地とは相性がいいし、周回が伸びるのは中村にとってチャンスを倍増させる要因になる。スタートではそこまで行けなくても怒涛の追い込みがある。最後に木村武。スタート争いでは両隣に挟まれそうだが、勝負所での大駆けは十分ある。スタートに集中して、外枠勢に行かれなければ優勝の可能性が広がる。今節、見せ場を作っている辰巳や森も内枠の利を活かせれば好走は十分ある。佐藤摩もあとひと仕上がりあれば戦える動きになりそう。
◎鈴木圭一郎
○佐藤貴也
△伊藤信夫
△中村雅人
▲木村武之
青山周平がプレミアムカップ連覇へ!
山陽オートで行われている特別GIプレミアムカップは優勝戦のメンバーが出揃った。準決では鈴木圭一郎や永井大介が敗れる波乱はあったが、優勝戦のメンバーは大舞台に相応しい顔ぶれ。8周回、4100メートルで戦いが行われる。
優勝戦のハンデ構成は0Mオープン。最内から青山周平、早川清太郎、加賀谷建明、篠原睦、伊藤信夫、佐藤貴也、藤岡一樹、前田淳となった。
肝心のスタート争い。純粋なスタート力はいずれも巧者だが青山が上位とみている。次いで篠原、佐藤貴。そして早川、加賀谷、伊藤信、藤岡、前田は同じぐらい。枠順を加味した実戦では最内から青山が先行しそうだ。これに早川が乗っていく。篠原と佐藤貴が3番手争いで、加賀谷と伊藤信が続いていく。地元の藤岡と前田は外枠で苦しくなりそう。
レース展開はトップスタート切りそうな青山が序盤から独走。準決で最もタイムが良かったのは青山。その青山を捕まえられる選手はいない。そこで、当ブログでの本命には青山を推す。スタート先行して最後まで先頭を走り、ゴールを迎えるとみた。今年3月に行われた同大会の連覇を目指す。
相手は早川。スタートで2番手には出られそうだし、道中の動きも良い。準決の上がりタイムは青山に次ぐ3・400を出している。先行する青山に付いて行ければ、道中で隙を突いて先頭に踊り出るシーンも十分。仮にトップスタートを切れれば、序盤からペースを上げて押し切りも可能。青山を負かす一番手はこの早川だ。次に伊藤信。優勝戦のスタート争いはどこまで出られるか分からないが、今節は道中の動きが素晴らしい。準決は2着に敗れたとはいえ、中盤では足に余裕がありそうだった。スタートで3番手までに出られれば十分チャンスは巡ってくる。
そして佐藤貴。0Mオープンの6枠は、通常なら楽ではない印象だが、佐藤貴は枠不問で好スタートを切るケースが多い。内枠勢を抑え込んで1コーナーに飛び込めれば、ライバル達を失速させる事ができるので、序盤で大きなリードを作りやすい。最後に加賀谷。やはりスタートがポイントになるが、先頭を走る展開を作れればスピードを存分に発揮できる。大駆けがあるタイプだ。篠原もスタート力を活かして見せ場を作れそうだが、8周回になるのはデメリット。レース後半は動きが苦しくなる傾向があるので、先頭を走っても最後まで粘れるかどうか。藤岡、前田の両者はこの枠からでは持ち味を出しにくい。
◎青山周平
○早川清太郎
△伊藤信夫
△佐藤貴也
▲加賀谷建明
自身初優勝をGIで成し遂げるか吉田恵輔!
伊勢崎オートで行われているGIムーンライトチャンピオンカップは最終日を迎えた。3日目までは良走路だったが、4日目は第1Rから重走路。準決も重走路での戦いになった。そんな準決は波乱が続出。4個レース中、3つで3連単は万車券。レース展開にも特徴が見られた。
レース序盤で大方の態勢が決まってしまう傾向が強かった。スタート行った者勝ち。コースを押さえた者勝ち。とにかくレース道中で番手の入れ替わりが少ない状況が起こっていた。10Mオープン戦となると当然、内枠勢が有利。スタートで先手を取れる利点を活かして、早々と先頭に立ち、しっかりとコースを守って逃げるレースが多かった。これは優勝戦を占う上でも大きなポイントになる。
まず優勝戦のハンデ構成だが、10Mオープン戦で内から吉田恵輔、小林瑞季、谷津圭治、高橋義弘、笠木美孝、木村武之、松尾啓史、青山周平。スタート争いが大事になる。
おそらく吉田は最インを主張できるだろう。本来、最重ハンの選手ではないが、スタート力には定評がある。いつも並んでいる選手層とは違う優勝戦のメンバーだが、10Mオープンの最内ならスタートは持たせてみせるだろう。そこに続くのは2枠の小林。近年では記念レースでも、同ハンからスタート先行するシーンが多く見られる。うまく切れればトップスタートまで望める。外枠勢に対してはしっかりと張っていけるだろう。そこから外はほぼ枠ナリ。可能性があるとすれば木村武や青山のダッシュ。
レース展開は天気予報を考慮して重走路で想定していく。トップスタートを切るとみている吉田は雨巧者。ここ何年も重走路に関しては高い連対率を保っている。本人も自信を持って乗れていることだろう。今回は地元走路なのに加え、序盤の展開がレース結果に大きく影響を与えるコンディション。スタート先行して、いきなりの逃げ展開に入る。そこからはコースをしっかり守りつつ、ペースを上げて逃げ切りそう。これまで優勝の経験がない吉田だが、初優勝がGIだとしてもおかしくはない。過去に、そういった選手は存在している。
相手は青山。10Mオープンの大外では展開的に楽ではないが、スタートで内枠を何車か置いて出ることは可能。その数が多ければ多いほど、その後の展開が楽になる。準決で追い込みができていた選手は青山くらいだった。次に挙げるのは小林。吉田に続いて2番手発進が望めそうで、ゴールするまでの間に吉田を交わす可能性もある。有利な2枠を活かして結果につなげたい。そして谷津。最近では重走路で好走が目立っている。ここ数年では重走路での優勝もある。3枠なら展開的にもチャンス十分。そして、木村武。序盤の位置取りがカギになるが、それをこなせば相性のいい当地で栄冠を掴むかも。
◎吉田恵輔
○青山周平
△小林瑞季
△谷津圭治
▲木村武之
鈴木圭一郎がキューポラ初制覇へ意欲!
GI第44回キューポラ杯は優勝戦のメンバーが出揃った。準決では青山周平や永井大介、荒尾聡、中村雅人らが敗れるなど4個レース中、3つのレースで万車券が飛び出し、GIの優勝戦としてはやや異例の顔ぶれとなった。8周戦になるとはいえ、レース前半の位置取りが大きなカギを握りそう。
優勝戦は10Mオープンになった。最内から岩田裕臣、森谷隼人、中村友和、藤岡一樹、木村武之、松尾啓史、早川清太郎、鈴木圭一郎。
肝心のスタート争いだが、先行力には定評ある岩田が最内ならトップスタートを切れそう。近況乗れている森谷が続こう。中村友は以前よりはスタート良くなっているが、この並びになるとどうか。その外は枠ナリ。もしかしたら松尾が後手を踏むかも。
逃げる岩田のペースだが、準決でもそこそこのタイムが出ており、レース前半で捕まることはなさそう。追走する森谷は近況好調だが、岩田を抜くには展開待ちになるか。藤岡もスピード面では仕上がりを欠いているので追走一杯。外枠勢の誰かが浮上してきそうだ。
当ブログでの本命には鈴木圭を推す。10Mオープンの大外からではカマシ切るまでは行かないだろうが、バックストレッチである程度の位置まで潜り込むのは可能。1周を回る頃には好位置に付けていそうだ。そこからは速攻ではなく、じっくりと追い込んでいく戦略。GIの優勝戦で8周回になるので、追い込む距離は長くなる。冷静に1車ずつパスして最後には先頭に立つとみた。
相手は木村。準決では鈴木圭に敗れ2着だったが、レース内容は悪くなく、ここ一番での勝負強さは抜群。鈴木圭が序盤でもたつくような事があれば、先に抜け出して大きなリードを作るかも。次に早川。遠征先でのエンジン仕上げに課題があった早川だが、今節は初日から折り合い十分。タイム比較でも引けをとっておらず、レース序盤の仕掛けが決まればアタマまで。そして岩田。トップスタートを切れそうなアドバンテージは大きく、後続の進み方がイマイチならそのまま押し切りも。最後に中村友。不安視されているスタートさえこなしてしまえば、豊かなスピードで記念初制覇も見えてくる。
◎鈴木圭一郎
○木村武之
△早川清太郎
△岩田裕臣
▲中村友和
永井大介にチャンスが到来!
今回のSGオートレースグランプリは初日から衝撃が走った。連戦連勝を続けていた青山周平が、まさかのスーパーハンデ。近年のSG競争の常識を覆すハンデ構成でシリーズが展開されてきた。3日目までは白星がなかった青山だが、準決では会心の走りを見せ1着。見事に優勝戦までたどり着いてみせた。
準決では波乱が続出。9Rこそ永井大介と高橋貢で順当に決まったが、10Rでは8枠の内山高秀が先頭を奪取すると、追走する佐藤貴也をシャットアウトして快勝。3連単では88万円台の高配当を付けた。11Rは早川清太郎が4着止まりで、伊藤信夫と有吉辰也の決着で3連単15万円の配当。SGの準決でここまで荒れるのは珍しいのではないか。
優勝戦は0、10のハンデ構成。0ハンは内から内山高秀、有吉辰也、金子大輔、佐藤貴也、伊藤信夫、高橋貢、永井大介。そして、単独10線に青山周平。
まずレースのカギになるのは0ハンのスタート争い。ここは全盛時の切れ味が戻った有吉がトップスタートを切りそう。これに乗って行くのが佐藤貴、そして永井。他は差のない争いだが、外寄りの高橋貢は永井に抑え込まれると厳しい序盤争いになるか。青山は前を叩いて行くまではなさそう。
有吉の逃げでレースが展開されそう。準決でもそこそこのタイムが出ており、簡単に後続に抜かれる事はないだろう。それでもエンジンにちょっとでも差があれば、インから突っ込んでいく選手は表れる。2、3番手に付ける佐藤貴や永井が隙をうかがう。準決のタイムでは永井が上位で、先に有吉を交わしていくのは永井とみた。そこで当ブログでの本命には永井を推す。
相手は青山。SGの優勝戦でスーパーハンデからの競争になるのは近年にないケース。同大会は3連覇がかかっており、本人も意識せざるを得ないだろう。10周戦になるのが好材料となるのは青山のみ。最後まで諦めない走りで、奇跡を起こして見せるか。次は同体で有吉と佐藤貴。レース序盤は有利に進められそうだし、どちらもインコースを締め上げて走るのは得意。永井や青山が序盤でもたつくようなら、そのまま押し切りも十分。最後に伊藤信。日に日にエンジンは上向いており、独走に入れる展開になれば大駆けも十分。
◎永井大介
○青山周平
△佐藤貴也
△有吉辰也
▲伊藤信夫