青山周平がシルクカップ初制覇へ!
伊勢崎オートで行われているGIシルクカップは、優勝戦のメンバーが出揃った。準決の第12Rは突然の降雨で不安定走路になったが、それ以外は良走路で行われ、この時期らしい上がりタイムがマークされていた。
優勝戦は0Mオープンで、枠番は選択順に内枠から埋まっていった。最内から青山周平、池田政和、有吉辰也、渡辺篤、早川清太郎、佐藤貴也、鈴木圭一郎、高橋貢。
エンジン状態はシリーズ中の上がりタイムから池田がトップ。次いで高橋貢。鈴木圭と佐藤貴がタイム面ではやや劣勢で、他の4者は差のない状況。
肝心のスタート争いだが、ここは最内から青山が飛び出しそう。青山は昨年末のスーパースター王座決定戦でも1枠からトップスタートを決めてみせた。今節は0Mオープンでのレースはここまでなかったが、近況のスタートの切れ方から青山の先行とみた。続いて行くのは有吉か。かつては全国1のスタート力を誇っていた有吉が、その時の切れ味を取り戻しつつある。あとは単純なスタート力では鈴木圭と佐藤貴となるが、今回は外寄りの枠に置かれているので、それがどう響くか。池田や渡辺が枠の利を生かし、それなりの位置に付けそう。
レース展開だが、トップスタートを決めそうな青山がそのまま押し切るとみた。先頭を走る青山は、後続との距離がある時は大きめなコース取りをし、相手が接近してくるとインを締める走りにシフトチェンジできる。序盤のリードがなくなっても、抜かせない走りで首位を死守しそうだ。そこで当ブログでの本命には青山を推す。
対抗は池田。スタート後に、どこまで好位置に付けてくるかで展開が変わってくるが、2番手発進なら青山との一対一からインにねじ込むシーンまでありそう。次に有吉。青山に続いて2番手スタートを決めてコースを守りそうだし、仮にトップスタートを決めるようならコースを抑えての粘り込みがある。そして早川。近況はスタートの切れが良く、外枠勢を張って出られれば、得意の追撃で番手を上げることができる。最後に渡辺。やはりスタート争いに注文は付くが、3番手までに出られれば十分、勝負圏内と言える。
◎青山周平
○池田政和
△有吉辰也
△早川清太郎
▲渡辺篤
鈴木圭一郎が有終の美を飾るか!
スーパースターフェスタ2019も最終日を迎えた。4日目は1Rから不安定な走路での競走になったが、初日から3日目までは良走路で行われた。SSトライアルポイント上位8名が12Rの王座決定戦へ。SSシリーズ戦は準決4個レースの各1、2着が11RのSSシリーズ優勝戦へ進出。ファイナルバトルが今、始まる。
SS王座決定戦は0Mオープンで内枠から青山周平、永井大介、高橋貢、佐藤貴也、鈴木圭一郎、早川清太郎、佐藤摩弥、荒尾聡。
肝心のスタート争いだが、今節切れ味が鋭いのが佐藤貴。青山も安定して良質のスタートが切れている。おそらく、この両者が先陣争いを演じそう。単純なスタート力だとこの後に佐藤摩、荒尾となるのだが、外枠から3番手を奪取するのは厳しいか。内枠勢の永井、中段から鈴木圭が3番手発進をしそうだ。3枠の高橋貢は本人も言っているように今節はスタートの切れがイマイチ。
レース序盤は青山と佐藤貴がハイペースの逃げを見せそう。どちらが逃げても後続は苦しくなりそうだ。ただ、この両者が競り合うと話は別。コースに隙が生まれるかもしれないし、ペースが落ちるかもしれない。
当ブログでの本命には鈴木圭を推す。スタート争いでそこまで遅れることはなさそうなので十分、勝負圏内に入れる。今節は3日目に良い走りを見せており、10周戦でのエンジン力もスタミナも問題ない。トップスタートはできなくても道中で前団を交わすチャンスを突いてくる。先頭を走れば誰も寄せ付けぬ走りでブッチ切り態勢を築く。
相手は青山。今節は内枠に入ったときは必ずトップスタートを決めていた。ここも最内から外枠勢を突っ張っていきそう。10周戦で、後半のペースにやや不安を残しているが、SGの優勝戦なら乗り手の気合でカバーできるか。インを締め上げる走法で後続を最後まで苦しめる。3番手は永井。トップスタートを望めなくても、3日目のような落ち着いたレース運びができれば争覇圏内に入れる。もちろんトップスタートを決めてしまえば、大きなコース取りでハイペースの展開を作れる。
次に佐藤貴。今節は8枠からでもトップスタートを決めるなど持ち味を存分に発揮している。優勝戦は4枠なので、先行確率は大幅に高まる。青山と同様にインコースを守る走法で最後まで粘り切るか。最後に高橋貢。初日快勝の後はパッとしないが、経験豊かな整備力で急に立て直してくるケースを何度も見ている。試走でトップタイムを出すようなら自在のテクニックでレースを沸かす。早川と荒尾はエンジン状態に一抹の不安。佐藤摩も7枠ではどうかという所だが、レース序盤の展開次第では見せ場を作ってくるか。
◎鈴木圭一郎
○青山周平
△永井大介
△佐藤貴也
▲高橋貢
SSシリーズ戦の優勝戦は10Mオープンで、ファイナリストは内枠から中山光、松本やすし、重富大輔、森且行、内山高秀、大木光、山田達也、若井友和。スタートは内枠が有利になる。
レース序盤は最内の中山が主導権を握りそう。独走力が高まっている中山なので、そのまま押し切りも十分ある。2番手に付けそうなのは森か。スタートを含めて序盤の動きは鋭いものがある。しかし、レース後半は伸びが止まる傾向があり、8周戦ではそれが大きく響きそう。力強く追い込んでくるのは若井や大木。混戦でもスピード戦でも柔軟に対応してくるこの両者が、競り合いながらでなければ中山を捕まえられる技量がある。
当ブログでは若井を本命に推す。今年はこれまで充実した成績を残している。年末の大一番のこの大会でしっかり勝って締めくくりたい。相手は大木。イン攻めは冴えており、ゴチャ付く展開でより存在感を増す。次に中山。スタートは早い方なので、絶好の展開に持ち込めそう。そして内山。今節は初日から安定したレース運びが見られる。エンジン的にも十分戦える状態。最後に山田。周回が延びる事が最も有利に働くのはこの山田だ。
◎若井友和
○大木光
△中山光
△内山高秀
▲山田達也
鈴木圭一郎が大会3連覇へ力走!
山陽オートで行われているGIスピード王決定戦も優勝戦のメンバーが出揃った。地元山陽からは3名進出し、浜松から2名、川口と伊勢崎と飯塚から各1名ずつとなった。0Mオープン戦となり、枠順は内から佐藤貴也、黒川京介、早川清太郎、鈴木圭一郎、滝下隼平、岩崎亮一、佐々木啓、松尾啓史となった。
0Mオープン戦で肝心となるスタート展開は、佐藤貴、黒川、鈴木圭が先陣争い。これに早川、岩崎が続く形。滝下はやや遅れそう。佐々木と松尾は外枠の不利で、そこまで好位置を奪うのは厳しくなりそう。トップ争いの3人の中では最内の佐藤貴が先行しそう。順当なら鈴木圭が続いていくが、今節は黒川がスタート抜群に切れており、2番手発進、もしくはトップスタートまでありそうな雰囲気。
レース展開はまず佐藤貴が逃げに入るとみた。佐藤貴は先頭で逃げても大きなコースは走らず、いつもの自分の小さいコースを回りそう。このペースだが、準決で上がり370が出ているように、そこそこのスピードで逃げそう。これを追うのは黒川か鈴木圭。どちらもスピードは十分で、佐藤貴を抜く射程に入ることはできそう。イン堅い佐藤貴を抜けるかどうか。黒川と鈴木圭の捌きの差で言えば、現時点では鈴木圭の方が断然だ。そこで、8周回ある中のどこかで鈴木圭が佐藤貴を抜くとみて当ブログの本命に推したい。準決で上がり344のタイムを出したエンジン力は信頼に値する。この大会は2連覇中で、気合が入らないわけがない。
相手には佐藤貴を挙げる。トップスタート切れそうで展開が向きそうだし、2番手以下の選手が激しく競り合うようならその間に大きなリードを作れる。インブロックしつつハイペースの走りで先行逃げ切りもありそうだ。次いで黒川。実績の面ではまだまだだが、今節はスタートが切れており、スピード面でも成長が見られる。イン堅い佐藤貴を交わすか、トップスタートを切るようなら初の記念制覇もあるだろう。
そして早川。初日、2日目までは課題の遠征先での走りの不安が払しょくされていなかった。しかし、準決になってくると本来の早川らしい走りが見られていた。スタートで3番手までに発進できれば、道中の追い込みで優勝争いを演じられるかもしれない。最後に、地元3者の中では佐々木を重視したい。スタート争いは劣勢でも、近況のレース中盤での追い上げは強烈。乗り手の方にも自信が感じられる。地元ファンの声援をバックに激走も十分。
◎鈴木圭一郎
○佐藤貴也
△黒川京介
△早川清太郎
▲佐々木啓
中村雅人が豪腕を唸らせる!
川口オートで行われているGI開設記念グランプリレースも優勝戦のメンバーが出揃った。予選3日目までは良走路の下、競争が行われたが、準決の日は1Rの試走後に降雨。準決は重走路での戦いになった。
優勝戦の日は天候が回復するので、良走路での優勝戦展望を行いたい。ちなみに、優勝戦の枠番は選択順に内枠から埋まっていき、加賀谷建明、若井友和、大木光、山際真介、中村雅人、久門徹、佐々木啓、永井大介の順になった。
エンジン力評価では、予選中に最も良い上がりタイムを出したのが永井。大木がやや劣勢で、他は差のない状態とみている。
0オープン戦で大事になるスタート争いだが、エンジンいい永井は、大外ではさすがにトップスタートは厳しそう。単純なスタート力では加賀谷、久門あたりか。ここは最内の加賀谷が先行するとみた。
その加賀谷の引っ張りだが、独走力には定評があり、そのまま押し切りも十分考えられる。GIIを3度制している加賀谷は、GI以上のタイトルとは縁がない。今回は枠番選択トップで1枠を選んだあたり、優勝への意気込みが感じられる。
しかし、当ブログでの本命には中村を推す。スタート争いではそこまで有利に運べない可能性が高いが、センター枠から凹むことはなさそう。スタートして4~6番手くらいに付けられれば、8周回になる利点を生かして追い込みに転じてくる。道中の捌きは問題なく、機力の面でも戦える状態。中盤で冷静に番手を上げていき、最後には先頭でゴールを迎えそう。
相手は加賀谷。先に述べたとおり、トップスタートなら快速を発揮できる。初のGI制覇へ激走を見せるかも。次に永井。8枠からで、展開は楽ではないが、機力は一番で、スタートでもある程度の位置には付けてくるだろう。昨年に続き連覇に燃えているか。そして佐々木。ここ数ヶ月の安定っぷりは見事で、周回が延びるのは中村と同様に有利に作用する。最後に若井。加賀谷のスタートに乗って行ければ、十分勝負圏内にいると言えよう。
◎中村雅人
○加賀谷建明
△永井大介
△佐々木啓
▲若井友和
青山周平が地元の包囲網を突破するか!
山陽オートで行われているGII小林啓二杯も優勝戦のメンバーが出揃った。この大会は別名で山陽王座防衛戦のタイトルも付いており、地元山陽勢はGIIのタイトル流出に躍起となる。その影響もあってか、優勝戦に進んだのは地元から5名で、川口、伊勢崎、浜松から各1名ずつ。地元の中から優勝者が現れるか。
山陽オートでの5日間開催となると、シリーズ中に1度は重走路になる傾向が強いが、今回はここまでオール良走路で競争ができている。ただし、優勝戦当日は午後から降雨の可能性がある。
予選中で最も良い成績を残したのは青山周平。初日から3連勝で準決まで進出した。その準決では2着だったが、エンジンは最も高位で推移していると言える。成績の安定感で言うと岩崎亮一も良い。準決は2着だったが、ここまでの4走はオール連対。ただ、準決ではエンジン力の不足が目立っていた。若手の部類である長田恭徳も準決2着ながら、ここまでの4走は全て車券に絡む結果。
準決での動きが光っていたのは緒方浩一、丹村飛竜、渡辺篤あたり。緒方は早々と独走態勢を築くと、上がり379の好タイムをマーク。丹村は力強い攻めで中団を突破していた印象。渡辺は厳しい展開になっていたが、荒尾聡らを含む3車をまとめ差しした攻めには驚かされた。
当ブログでの本命には青山を推す。準決こそ勝ち切れなかったが今節、ここまでの動きは安定そのもの。連日、好タイムが出ており、文句つけようのない仕上がり。10線の大外とはいえ、メンバー的にスタートである程度の位置に付けることができる。早々と先頭に踊り出し、後続との距離を引き離しにかかるだろう。
相手候補は丹村飛竜。近況は山陽のエースとして活躍しており、今回のレースタイトルにもあるように、山陽勢の中から優勝者が出るように奮起するハズ。もちろん自身も素早い攻めで青山に対しプレッシャーを与えるだろう。スタートで先行しての先攻めも十分ありえる。次に緒方。内寄りに置かれた利を活かし、レース序盤で抜け出せれば、準決同様にブッチ切りの独走に入るかも。
そして渡辺。10線のセンター枠でスタート争いはどうなるか微妙だが、準決ではレース道中で圧倒的なパフォーマンスを披露しており、2周回伸びる優勝戦ではそれが有利に作用するだろう。最後に浜野淳。ハンデが重くなりがちな記念レースの優勝戦で、今回はハンデが据え置き。機力的には不足気味だが、レース展開は絶好。歴代の山陽を代表する選手を挙げるとなると浜野は外せない一人。必ずやレースを盛り上げるだろう。
◎青山周平
○丹村飛竜
△緒方浩一
△渡辺篤
▲浜野淳