
鈴木圭一郎がキューポラ初制覇へ意欲!
GI第44回キューポラ杯は優勝戦のメンバーが出揃った。準決では青山周平や永井大介、荒尾聡、中村雅人らが敗れるなど4個レース中、3つのレースで万車券が飛び出し、GIの優勝戦としてはやや異例の顔ぶれとなった。8周戦になるとはいえ、レース前半の位置取りが大きなカギを握りそう。
優勝戦は10Mオープンになった。最内から岩田裕臣、森谷隼人、中村友和、藤岡一樹、木村武之、松尾啓史、早川清太郎、鈴木圭一郎。
肝心のスタート争いだが、先行力には定評ある岩田が最内ならトップスタートを切れそう。近況乗れている森谷が続こう。中村友は以前よりはスタート良くなっているが、この並びになるとどうか。その外は枠ナリ。もしかしたら松尾が後手を踏むかも。
逃げる岩田のペースだが、準決でもそこそこのタイムが出ており、レース前半で捕まることはなさそう。追走する森谷は近況好調だが、岩田を抜くには展開待ちになるか。藤岡もスピード面では仕上がりを欠いているので追走一杯。外枠勢の誰かが浮上してきそうだ。
当ブログでの本命には鈴木圭を推す。10Mオープンの大外からではカマシ切るまでは行かないだろうが、バックストレッチである程度の位置まで潜り込むのは可能。1周を回る頃には好位置に付けていそうだ。そこからは速攻ではなく、じっくりと追い込んでいく戦略。GIの優勝戦で8周回になるので、追い込む距離は長くなる。冷静に1車ずつパスして最後には先頭に立つとみた。
相手は木村。準決では鈴木圭に敗れ2着だったが、レース内容は悪くなく、ここ一番での勝負強さは抜群。鈴木圭が序盤でもたつくような事があれば、先に抜け出して大きなリードを作るかも。次に早川。遠征先でのエンジン仕上げに課題があった早川だが、今節は初日から折り合い十分。タイム比較でも引けをとっておらず、レース序盤の仕掛けが決まればアタマまで。そして岩田。トップスタートを切れそうなアドバンテージは大きく、後続の進み方がイマイチならそのまま押し切りも。最後に中村友。不安視されているスタートさえこなしてしまえば、豊かなスピードで記念初制覇も見えてくる。
◎鈴木圭一郎
○木村武之
△早川清太郎
△岩田裕臣
▲中村友和
永井大介にチャンスが到来!
今回のSGオートレースグランプリは初日から衝撃が走った。連戦連勝を続けていた青山周平が、まさかのスーパーハンデ。近年のSG競争の常識を覆すハンデ構成でシリーズが展開されてきた。3日目までは白星がなかった青山だが、準決では会心の走りを見せ1着。見事に優勝戦までたどり着いてみせた。
準決では波乱が続出。9Rこそ永井大介と高橋貢で順当に決まったが、10Rでは8枠の内山高秀が先頭を奪取すると、追走する佐藤貴也をシャットアウトして快勝。3連単では88万円台の高配当を付けた。11Rは早川清太郎が4着止まりで、伊藤信夫と有吉辰也の決着で3連単15万円の配当。SGの準決でここまで荒れるのは珍しいのではないか。
優勝戦は0、10のハンデ構成。0ハンは内から内山高秀、有吉辰也、金子大輔、佐藤貴也、伊藤信夫、高橋貢、永井大介。そして、単独10線に青山周平。
まずレースのカギになるのは0ハンのスタート争い。ここは全盛時の切れ味が戻った有吉がトップスタートを切りそう。これに乗って行くのが佐藤貴、そして永井。他は差のない争いだが、外寄りの高橋貢は永井に抑え込まれると厳しい序盤争いになるか。青山は前を叩いて行くまではなさそう。
有吉の逃げでレースが展開されそう。準決でもそこそこのタイムが出ており、簡単に後続に抜かれる事はないだろう。それでもエンジンにちょっとでも差があれば、インから突っ込んでいく選手は表れる。2、3番手に付ける佐藤貴や永井が隙をうかがう。準決のタイムでは永井が上位で、先に有吉を交わしていくのは永井とみた。そこで当ブログでの本命には永井を推す。
相手は青山。SGの優勝戦でスーパーハンデからの競争になるのは近年にないケース。同大会は3連覇がかかっており、本人も意識せざるを得ないだろう。10周戦になるのが好材料となるのは青山のみ。最後まで諦めない走りで、奇跡を起こして見せるか。次は同体で有吉と佐藤貴。レース序盤は有利に進められそうだし、どちらもインコースを締め上げて走るのは得意。永井や青山が序盤でもたつくようなら、そのまま押し切りも十分。最後に伊藤信。日に日にエンジンは上向いており、独走に入れる展開になれば大駆けも十分。
◎永井大介
○青山周平
△佐藤貴也
△有吉辰也
▲伊藤信夫
荒尾聡が2006年以来のダイヤモンドVを目指す!
梅雨らしい天候で競争が行われているGIダイヤモンドレースも優勝戦のメンバーが出揃った。初日から重走路でのレースが多く、エンジン評価をしづらい状況だが、優勝戦まで進んだ選手はそうそうたる顔ぶれ。どのようなファイナルバトルが展開されるのか。
4日目は1Rが重走路で行われ、そこからは徐々に走路が回復するかに見えたが、7R前には降雨。しかし、その後は走路が急激に乾いて良走路。まさに目まぐるしく状況が入れ替わる中、準決を迎えた。ちなみに準決は全て良走路。
9Rでは、いきなりアクシデント。人気の篠原睦と鐘ヶ江将平がフライング。3度目の発走は中尾貴志が軽快に逃げるも田中茂が猛追で捕えた。10Rは順当決着。佐々木啓と有吉辰也で2連複160円のガチガチ配当。11Rでもフライング。前田淳が失権になった。レースは荒尾聡が速攻決め、粘っていた竹谷隆を岩見貴史がゴール前でチョイ差し。12Rは久門徹が東小野正道を速攻で差す。浦田信輔は追い及ばず、浜野淳が食い込んだ。
優勝戦は10Mオープン戦。スタート争いがポイントになる。10Mの角度があると内枠が断然有利になるが、単純なスタート力では荒尾や有吉が上位。次いで岩見、久門、中尾。浜野と佐々木は同レベルで、田中茂はやや劣勢になるか。先行は枠の利もある岩見とみた。これに有吉や荒尾が乗っていく展開か。
岩見の逃げだが、元々スピードを上げて回る方ではなく、コースをしっかりと守って粘るタイプ。8周戦となると自分との戦いになるが、最後まで逃げ粘れるかは疑問。有吉や荒尾が襲いかかってくる。ここは準決で上がり一番時計を出した荒尾が先頭に踊り出そう。そこで当ブログでの本命には荒尾を挙げる。
対抗は有吉。荒尾よりも先に抜け出せば、高いブロック力で後続を封じ込めるかもしれない。3番手には岩見。荒尾や有吉が激しく競り合うような展開になれば、その間に少しでもリードを作れる。そして佐々木。レース展開は楽ではないが、8周戦になるのが一番有利に働くのは佐々木だろう。他の選手がタレてくるようなら、変わらぬ推進力で番手を上げていく。最後に久門。ここ一番でのダッシュ力は特筆すべきモノがある。人気薄になるようなら狙ってみたい一人。最内の中尾はスタート先行が絶対条件。その後は後続の展開次第。浜野は機力面で不安を残す。田中茂は序盤でどこまで好位に付けられるかがカギ。
◎荒尾聡
○有吉辰也
△岩見貴史
△佐々木啓
▲久門徹
岩見貴史が速攻力を存分に発揮しそう!
山陽オートで行われているGII小林啓二杯も優勝戦のメンバーが出揃った。走路状況が不安視されていたが、準決は良走路で競争が行われた。
優勝戦のハンデ構成は0ハン単騎に片岡賢児。10線は内から緒方浩一、長田恭徳、角南一如、藤岡一樹、岩見貴史、有吉辰也、そして佐々木啓となった。
0ハン単騎の片岡はスタート力は問題ないので、まずはこのハンデ差を保ったまま逃げに入れるだろう。10線は最内の緒方に長田が続きそう。角南はへこむ可能性があるか。外枠からは岩見と有吉がダッシュをつけてくる。佐々木はほぼ枠ナリか、7番手からのレースになるか。
準決では逃げ切れた片岡だが、記念の優勝戦で8周回となると最後まで押し切れるかは疑問。どこかで10線勢に捕まってしまいそう。捕える一番手は緒方か、トップスタートまで望めそうな岩見か。仮に緒方が交わしても、準決で逃げ切れなかったように勝ち切るまでは厳しいとみた。
当ブログでの本命には岩見を推す。スタート争いでは3番手までには出られそう。もしくは先行まであるので展開はかなり楽になる。片岡や緒方が逃げ態勢を作っても早い段階で差し込んでいく。その後はコースを守る走りで後続を振り切りそうだ。相手には長田を挙げる。スタートで2番手に出られれば、速攻を決めて抜け出しを図れる。長田は今年、GIを制しているように地力が増している。連続で記念レースを制覇する可能性も十分。
3番手は佐々木。レース序盤で好展開は望めないが、準決で一番時計を出した機力と2周延びる記念の優勝戦を加味し追撃してくる。そして緒方。最内から枠ナリ発進を死守できれば、昨年に続いての同大会連覇がありそう。最後に有吉。岩見のスタートに乗って出れば、序盤で好位置につけられる。冷静なレース運びには定評があり、落ち着いて番手を上げていきそう。もちろん藤岡の一発も怖いし、角南の猛追も軽視できない。興味どころの多い優勝戦になりそうだ。
◎岩見貴史
○長田恭徳
△佐々木啓
△緒方浩一
▲有吉辰也
パワーを取り戻した永井大介を信頼!
川口オートで行われているGII川口記念も優勝戦のメンバーが出揃った。初日からスーパーハンデでの競争を強いられている青山周平は、準決を2着で通過し、きっちりと優出を果たした。優勝戦のハンデ構成は青山が単独10Mに置かれ、0ハンには地元川口の主力が隊列をなした。内側から高橋義弘、森且行、鈴木清、大木光、若井友和、中村雅人、永井大介だ。
優勝戦の最大のポイントは0ハンのスタート争い。内寄りの利で森が先行か鈴木清が飛び出すか。そのあたりが先陣争いの順当な予想だが、大外から永井のカマシも十分考えられる。0ハンなら10線や20線に多くの車が並んだ時よりは大外のデメリットが少ない。青山もスタートの切れは悪くないが、0ハンにスタート甘い選手はいないので、前を叩くまではないか。
レース展開だが、先行しそうな森は独走力があり、そのまま押し切るケースも十分。スタート争いに加わってきそうな鈴木清は、この大会の前年度覇者で、今回は連覇がかかっており気合の方は満点。トップスタートを切るべく全神経を集中してくるだろう。先頭に立てればインコースを抑えつつペースを上げる走りを披露。前年度の大会で初めて記念レースを制した鈴木清だが、連覇を決めるのに十分な状況は整っている。
しかし、当ブログでの本命には永井を推す。先述したとおり、スタート争いで内枠勢を置いて出るシーンもありそうだし、トップスタートではなくても1周バックストレッチでインに潜り込み、好位置に付ける可能性も大。先頭に立ったなら、準決で上がり一番時計をマークしたように、快速を発揮し後続を引き離しにかかる。相手には森を挙げる。ここは枠の利を活かして自分の展開に持ち込めそう。レース後半の足には不安あるが、前半で大きなリードを作れれば、久々の記念レース制覇もあり得る。
次に青山。ハンデ的には厳しい状況だが、序盤で0ハンを何車か交わしておければ、その後のレース展開がグッと楽になる。8周戦になる事が有利になるのは青山のみ。そして中村雅人。タイム的にはもう少し欲しい感じもあるが、ここ一番での勝負強さは定評ある。昨年はプレミアムカップを制しているが、近年は記念レースでの活躍が以前より目立っていない。ここらで存在感を再び示すか。最後に鈴木清。同大会連覇へ向けていつも以上の走りが期待できる。もちろん高橋義、大木、若井も序盤の位置取り次第ではチャンスが広がる。
◎永井大介
○森且行
△青山周平
△中村雅人
▲鈴木清