鈴木圭一郎が3年ぶりにゴールデンVを目指す!
浜松オートで行われているGI開場63周年記念ゴールデンレースは優勝戦のメンバーが出揃った。初日から軽ハン勢の活躍が目立ち、優勝戦も0、10メートルのハンデ戦。これがレースにどのように影響するか。
0ハンには内から山崎進と遠藤誠。10線は内から佐藤摩弥、山田達也、浦田信輔、木村武之、永井大介、鈴木圭一郎と並んだ。
0ハンのスタート争いは外枠でも遠藤が行きそうだ。10線は最内の佐藤摩が先行。これに山田が乗っていけるかどうか。地元の木村武と鈴木圭がカマシ気味に行く可能性もある。もちろん永井が鈴木圭を突っ張って出るケースも考えられる。
逃げる遠藤のペースだが、今節は上がり43が一杯。8周回を逃げ切るまでは考えにくい。2番手からのレースになりそうな山崎も、遠藤に付いて行くのが一杯で、先頭に立てるかどうかは微妙。
10線から前を追いかける1番手になりそうな佐藤摩は近況、捌きの方も上達しており、前の2車なら交わしていける技量を身に付けている。もしかしたら山崎をスタートで叩いて行くシーンもありそう。その佐藤摩のペースだが、今節は上がり42が最高時計。インコースを小さく回る同選手なら後続をかなり苦しめそうだ。それでも最後まで粘り切れるまではないか。
エンジンの仕上がりだけなら鈴木圭が一番。永井も大きく遅れを取っておらずソコソコのタイムを出している。鈴木圭は10線大外からのレースで楽ではないが、山田や浦田よりもスタートで先に行く可能性は高い。早めに佐藤摩の後ろに付け、道中で交わす。2016年以来の同大会優勝を完全Vで達成しそうだ。
相手には永井を推す。鈴木圭の内枠なら先行も十分ありそうで、今節はエンジンの仕上がりもいい。先手の仕掛けができれば優勝も可能。この大会は2000年と2017年に制しており、3度目のタイトルを狙う。次に木村武。エンジンの仕上がりはやや不足しているが、これまでこういった大舞台でたびたび大駆けを見せてきた。今回は地元なので気合の方も2倍増し。序盤で好展開を作れれば優勝争いに参加できる。
そして遠藤。山崎より先に行けそうな点は大きな強み。準決では佐藤摩を振り切っており、優勝戦でも佐藤摩を抑え役に使えればチャンスが増す。最後に浦田。近況は迫力を欠くレースが多いが、今回は浦田らしい走りが見られている。このタイトルは2007年から2010年に4連覇を達成した相性のいい大会。位置的にも魅力を感じ、優勝して復活の狼煙を挙げるか。
◎鈴木圭一郎
○永井大介
△木村武之
△遠藤誠
▲浦田信輔
永井大介が2年ぶりに同大会Vを目指す!
川口オートレース場で行われているGII川口記念は最終日を迎えた。優勝戦メンバーはGIIらしく、SGやGIの時とは違った顔ぶれになった。
準決の第9Rは、ハンデが重くなった高塚義明と越智尚寿が激走を見せる。高塚は0ハン単騎から逃げ切り、越智も好ダッシュから粘りの走りで優出をもぎ取った。
第10Rは、3日目に高配当を提供した掛川和人がキーマンになった。まず0ハンの吉田祐也は早々と独走態勢。黒川京介が一旦は2番手に立ったが掛川が逆転。その後も掛川は佐藤摩弥と鈴木清を抑えていたが、ゴール前で鈴木清のチョイ差しが決まる。
第11Rは、永井大介が順当に勝ち切った。レース序盤はダッシュを決めた三浦康平だが、阿部剛士が差し込み2着入線。
第12Rは、0ハン先行の石井大輔がマイペースで走るところを、同ハンの平川博康が差すも中村雅人が自在に攻めて1着。
優勝戦は0ハン3車で内枠から高塚義明、平川博康、吉田祐也。10線は内から越智尚寿、阿部剛士、鈴木清、永井大介、中村雅人となった。
0ハンのスタート争いは高塚が先行か、もしくは外から吉田がカマシを決めるか。10線は枠ナリ発進になりそうだが、外寄りから永井が猛ダッシュを決めるケースもある。
0ハンは誰が逃げてもある程度ペースは上がりそう。高塚の逃げに同期の吉田がマークか、それに平川が仕掛けどころを狙っていくか。ただし、記念レースの優勝戦で8周回になるのは0ハン勢にとってマイナス材料。優勝者は10線の中から出るとみた。
実力から考えれば永井と中村になるだろう。では、どちらを重視するか。準決の上がりタイムは共に同じ3・405。今節中に一番良かった上がりタイムも2人共、3日目の3・376。エンジン状態は全くの互角と言える。では、内枠に入った永井の方が有利。現在、適用されているランクで言えば永井の方が上位であるが、今回は中村の内に置かれている。これは永井にとって負けられない位置。事実、3日目の特別予選でも内枠に置かれた永井が勝っている。そこで優勝戦も永井を本命に推す。
相手は当然、中村。ハンデ位置は楽ではないが、記念の優勝戦で8周回になるのは中村にとって好材料。執念の追い込みでゴール前のチョイ差しが見られるかも。次に阿部。準決はレース前半で厳しい位置に番手を下げたが、そこから見事な巻き返しを決めてみせた。エンジン状態は良いので、優勝戦も序盤の位置取り次第では上位争いに加われる。あとは0ハン。スタート行きそうな吉田や高塚の力走がありそうだ。
◎永井大介
○中村雅人
△阿部剛士
△吉田祐也
▲高塚義明
青山周平が3年ぶりにオールスター制覇を狙う!
平成最後のSG準決が終わり、令和初めてのSG優勝戦が行われる。オールスターの優勝戦らしく、通常のSGとはやや違った顔ぶれとなった。特に目立ったのは黒川京介。33期の中でSG優出一番乗りとなった。
準決は徐々に走路状態が変わる難しい条件でのレースになった。9Rは重走路での競争になったが、10Rでは水気が引き、11Rはブチ走路。そして最終12Rは、ほぼ良走路で行われた。
重走路の9Rは序盤の仕掛けが決まった高橋貢が圧勝し、2番手で粘っていた内山高秀が佐藤裕二の攻めを抑え切って優出を確保。10Rは荒尾聡が速攻を決め逃走。西原智昭がインコースを守っていたが、最後は吉原恭佑がイン突っ込み2着を奪取。ブチ走路の11Rは先行した佐藤貴也を青山周平が一発で交わし独走。佐藤貴は2番手を保てず前田淳がゴール前でチョイ差しを決めた。12Rは10Mオープンの最内から黒川が飛び出し、後続をブッチ切った。2番手に付けた早川清太郎を捌いた中村雅人だったが、丹村飛竜が執念の追い込みで2着ゴールとなった。
優勝戦当日は雨の予報も出ており、良走路と重走路の両方でレース展望をしておく。
まずは良走路から。今シリーズで最も白星が多いのは黒川だが、初日は最重ハンの10M前で走っていた影響が大いにある。連勝発進だったが、ハンデが重くなった3日目は5着。準決はスタート決めて再び1着。タイムは申し分ない3・345。いきなりの独走に入れれば、このタイムを裏づけにSG初優出で、初優勝の快挙も十分ある。ただし、今回の優勝戦は0Mオープン。準決までとは展開が変わってくる。今回は2枠だが、内枠には百戦錬磨の高橋貢、一つ外には青山、更に外には全国屈指のスタート力を誇る荒尾が控えている。スタート争いがどうなるか。
この優勝戦では3枠から青山が先行しそうだ。今節は初日、2日目に2着とはいえマズマズのタイムを出している。青山の走りの真骨頂は、後続を引き離す独走というよりはインを抑え込んで粘るスタイル。タイムはそこまで望めなくても、後続を苦しめる走りができる。今回の優勝戦では捌きが強烈な選手はいない。高橋貢くらいか。そこで、スタート先行から逃げ粘るとみて青山を本命に推す。
対抗は黒川。スタートを含め序盤の展開には注文が付くが、仮にトップスタートを決めてしまえば大金星もあるだろう。3番手には高橋貢。スタート行けるかどうかは微妙だが、1枠ならバックストレッチで好位に潜り込める。そこからは経験豊富なハンドル捌きで上位進出を狙ってくる。そして、丹村。6枠は楽ではないが、近況はメキメキと、力と自信を付けている。10周回になるのはむしろ好材料。SG初優勝しても全くおかしくない技量が身に付いている。最後に荒尾。やはりスタート力は脅威で、4枠ならばトップ旋回もあるだろう。そこからはイン封じ込んでの粘りの走りが見られるかも。
良走路
◎青山周平
○黒川京介
△高橋貢
△丹村飛竜
▲荒尾聡
次に重走路の展望。今節はレース番によっては重走路で走っていない選手もいるので比較は難しいところだが、準決での高橋貢の走りを見ると流石の一言。インコースしか利かない走路状況でも、前を走る内山を外から交わしてしまうあたり、熟練の巧腕を垣間見た気がする。重走路ならスタート争いでもそこまで遅れないだろうから、レース序盤で先頭に立つ可能性は高い。
相手は荒尾聡。重走路の連対率では常に高い数字をキープしており、スタート力を加味すると主導権を奪って押し切るまでも十分。青山はスタートこそ行きそうだが、近況の重走路での実績はイマイチ。これがSGなどの大舞台になるとそれが顕著になる。むしろ、枠は遠くても丹村や吉原の方が、レース後半の追い込みがありそう。黒川も重走路を苦にする方ではないが、なにぶん経験の浅さから不安が残る。ただし、スタートをある程度決めてくると一気にダークホースになり得る。
重走路
◎高橋貢
○荒尾聡
△丹村飛竜
△吉原恭佑
▲黒川京介
有吉辰也が平チャン連覇に視界良好!
平成最後の平成チャンピオンカップとなった今大会。走路温度の高まりとともに軽ハン勢の活躍が目立ち、準決でもハンデ重化をものともせず新村嘉之が逃げ切ってみせた。元々、最重ハンの8人が優出なら0メートルオープンの可能性もあったと思われるが、これにより優勝戦は10Mオープン戦になった。こうなると内枠勢が俄然有利になる。
並びは内から新村、有吉辰也、伊藤信夫、渡辺篤、若井友和、浦田信輔、佐藤貴也、青山周平となった。
肝心のスタート争いだが、10Mオープンだけに枠ナリ発進も十分想定されるが、準決からハンデが重くなった新村は、このメンバー相手では先行は厳しいか。2枠に入った有吉は、かつて日本一のスタート巧者で知られていた。大怪我をしてからは以前ほどではなくなったが、それでもスタート力は全国でも上位級。この優勝戦でもトップスタートを決めそう。これに一つ外枠の伊藤信が乗って行く。その次は渡辺か、もしくは外枠の2車、佐藤貴と青山がカマシ気味に出るかもしれない。
まずは逃げ態勢に入る有吉。このペースが大きなカギになるが、今節は3日目に上がり39をマークしている。優勝戦当日の気温は高くなりそうで、そこまでの上がりタイムは出ないかもしれないが、逆にコースを守って走ればそう簡単には抜かれない。ここは最後まで粘るとみて本命に推す。昨年に続き同大会を連覇しそうだ。
相手候補には伊藤信を挙げる。スタートは有吉に続いて2番手に出そうで、有吉を終始マークして走るか。もしも、有吉にワンミスでもあればインに突っ込んで行ける仕上がりにある。展開待ちになる可能性あるが、優勝のチャンスも十分ありそうだ。
次に青山。ハンデ位置は厳しいが、10Mの角度ならある程度カマシて行ける。トップスタートまでは難しくても3~4番手には出られそうだ。今節の中で最も良い上がり時計を出しているのは、青山の3・365。気象状況は多少変わるが、エンジン的には上位なので、序盤の仕掛けによっては逆転もある。そして渡辺。有吉、伊藤信の次にスタートで行ければチャンスが巡ってくる。もちろんトップスタートを切ってしまうようだと、優勝の可能性が大きく広がる。最後に佐藤貴。スタート力と、強気の差しが決まれば争覇圏内に車を進めてこられる。
◎有吉辰也
○伊藤信夫
△青山周平
△渡辺篤
▲佐藤貴也
好位置の有吉辰也がしっかりとチャンスをモノにする!
飯塚で行われているGIIオーバルチャンピオンカップは、優勝戦のメンバーが出揃った。GIIシリーズらしくハンデが付いた優勝戦。0ハンに2車、10線に6車が並んで競争が行われる。
0ハンに並んだのは2者。内から佐久間健光、田中進。10線は内から有吉辰也、鐘ヶ江将平、桝崎陽介、荒尾聡、高橋貢、永井大介となった。
まずは0ハンのスタート争いだが、ここはほぼ互角。内枠のぶんだけ佐久間が先行しそうだ。佐久間の逃げに、同ハンの田中進が付いて行く。この両者がソコソコのペースで逃げていく。10線のスタート争いも枠ナリ発進が想定される。もしも、紛れがあれば6枠から荒尾がカマシ気味に飛び出すか、もしくは大外の永井が内枠勢を何車か置いて出るケース。
当ブログでの本命には有吉を推す。0ハン両者はスタートが速くなく、有吉はスタートで前2者を叩いていく可能性も十分。もしもスタートで0ハンを叩けなくても、レース序盤で交わして行けそう。先頭に立ってからは自身の走りたいコースを回ってペースを上げる。10線外枠勢の追い込み状況も気になる所だが、鐘ヶ江や荒尾が奮闘しそうで、激しい競り合いになると、なおさら前団に展開は向いてくる。ここは10線最内の絶好枠を生かして有吉が抜け出しそう。
相手には鐘ヶ江を挙げる。10線の中で、有吉に次ぐ好位を得ている。有吉に先行すれば、展開はグッと向いてくるし、先行できなくてもレース前半で先頭に立てる展開になれば、持ち味のスピードを生かしてハイペースの競争に持ち込める。地元の今回で、記念タイトル制覇することも全く夢ではない。3番手には永井。20線の大外に置かれたなら、スタートを含めて序盤で苦しくなりそうだが、今回は同じ大外でも10線。10線の角度なら大外からでも、ある程度のダッシュを決めることができる。1周バック線でインに潜り込む勝ちパターンに持っていければ上位争いに参加できる。
次いで荒尾。優勝戦のハンデ位置は楽とは言えないが、前回大会のような走りを見せられれば、連覇も十分あるだろう。最後に田中進。デビュー時からスタートに課題を残している選手ではあるが、道中回りだしてからのスピードは最重ハンデも軽視できないモノがある。後続のスタートを残して、レース序盤で自分のリズムで走れるようなら一発力を秘めている選手として脅威の存在になるだろう。
◎有吉辰也
○鐘ヶ江将平
△永井大介
△荒尾聡
▲田中進