オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。 晴れなら前田淳、雨なら竹谷隆を狙う!
 
 飯塚のGI第62回ダイヤモンドレースも優勝戦の日を迎えた。今回は通常の8月ナイターの開催ではなく、梅雨時の昼間開催。これがレースや勝ち上がりの大きな影響を及ぼした。
 
 予選中は連日、走路状況がコロコロと変わる難しいコンディション。選手達もセッティングやタイヤの選択に苦心していた。そのような状況にうまく対応できた8人が優出。当日の天気は雨が濃厚で、良走路と重走路での予想展望をしていきたい。
 
 まずは良走路。0ハン両者もそこそこペース上げそう。どちらかと言うと新村嘉之の方が逃げると怖い存在。それを追って行く一番手は10線の別府敬剛。ただし、予選中の良走路の仕上がりには一抹の不安がある。そこで10線から2番手発進が見込める前田淳が0ハンを追って行く存在になる。今節はシリーズ途中から調子が上がってきた印象。ここは得意の速攻で抜け出しそうだ。その後はインコースをシッカリ抑えて、外枠勢を封じ込む。
 
 相手には新村を挙げる。今年は今回で記念優出2回目。安定して好成績を残せるほうではないが、ここ一番では激走を見せることが多い。竹谷に先行、もしくは行かれたとしても早い段階で先頭に立ち、グイグイとペースを上げそう。次に渡辺篤。今節は初日にいい上がりタイムをマークしており、良走路での動きは上々。一つ内の岡部聡を置いて出れば、更に展開は有利になる。そして荒尾聡。この並びの大外では苦しくなるが、武器のスタート力が炸裂すれば、一気に好位を奪取するかも。最後に竹谷。重走路で最も力を出せる選手ではあるが、かつてはスピード派で活躍していた。スタート先行から大きなリードを作れれば車券に絡んでくるか。
 
 ◎前田淳
 ○新村嘉之
 △渡辺篤
 △荒尾聡
 ▲竹谷隆
 
 雨予想
 
 準決4個レースで、完全な重走路での競争になったのは12Rと10R。その12Rでブッチ切りの独走を見せたのが竹谷。仮に同ハンの新村に先行されても素早く交わせるだろうし、自分が先行できればいきなりの独走に入れる。準決同様に圧巻の走りを見せそう。そこで重走路の予想は竹谷を本命に推す。
 
 次に荒尾。準決ではその竹谷に負けはしたが、優勝戦は10線の大外からカマシ気味に行ければ、早めに0ハンの追撃態勢を整えられる。前団が軌道に乗る前に差して行ければ勝機は十分。次に新井恵匠。10線の外寄りでレース序盤は苦しむが、初日の重走路では気持ち良く乗っていた印象が強い。速攻が決まらなくても、8周回になることを生かし、レース後半で勝負圏内に入ってきそうだ。そして別府。ここはしっかり枠ナリ発進を決めて好位に付ける。最後に岡部聡。スタート争いはやや不安な面あるが、重走路での実績は抜群。新井同様に、インからの巻き返しも可能。
 
 ◎竹谷隆
 ○荒尾聡
 △新井恵匠
 △別府敬剛
 ▲岡部聡

 早川清太郎が3年ぶりに同大会制覇を狙う!
  
 今回のGII稲妻賞は予選2日目に大きな波乱があった。全国ランク1位の鈴木圭一郎がまさかの周回誤認で参加解除。金子大輔もフライングで失権となるなど、強豪どころが姿を消していった。そして準決は重走路になり、優勝戦はやや異色の顔ぶれ。優勝戦当日は天候が回復する予報で、どのようなレースが展開されるのか。
 
 ハンデ構成は0ハンの内から落合淳、木村享平、田辺誠。10線は内から吉原恭佑、高橋貢、早川清太郎、荒尾聡、青山周平となった。
 
 ここで気になるのは10線の並び。全国ランク順に位置が決まるなら、内から吉原、荒尾、早川、青山、高橋貢となるのだが、実際には高橋貢がだいぶ内枠に入った。逆に荒尾は厳しい位置。
 
 0ハンのスタート争いは最内の落合がへこむ可能性ある。木村の先行に田辺が乗って行きそう。10線は、ほぼ枠ナリか。それともスタート力ある荒尾がカマシ気味に出て行くか。
 
 0ハン3車は準決からハンデが10M重くなっている。展開的にはもちろん有利だが、本来より重いハンデ位置からのレースで、どこまで逃げ粘れるかどうか。記念の優勝戦で8周回になることを考えると逃げ切りまでは厳しそう。そこで10線の中から優勝者が現れるとみた。
 
 まず0ハンを交わすのは10線最内の吉原か。スタートさえしっかり決めれば、0ハンなら交わせそう。高橋貢や早川が離されずに付いて行く。荒尾と青山は、カマシが決まらない限りは厳しい展開になりそうだ。
 
 吉原に展開は有利そうだが、当ブログでの本命には早川を推す。近年の地元記念レースでは通常以上のパワーを発揮するケースが多く、スタートも切れることが多い。今節の予選3日間の上がりタイムを見ても、一人だけ突き抜けている。荒尾と青山の先行さえ許さなければ、内枠勢や0ハン3車を力強く捌いて行きそうだ。
 
 相手は高橋貢。やはり、このハンデ位置は魅力。スタートも枠ナリには出そうで、この位置では負けられないと奮起するだろう。次に、吉原。先行が絶対条件だが、外枠勢にリードを作れれば自身2度目の記念タイトルも十分。そして青山。大外からでは楽ではないが、内枠勢を何車かでも置いて行ければ、多少は展開が向いてくる。最後に荒尾。全国ランクを考えれば厳しい位置に置かれたが、逆にこれが発奮材料となってトップスタートを決めてくるかも。
 
 ◎早川清太郎
 ○高橋貢
 △吉原恭佑
 △青山周平
 ▲荒尾聡

 鈴木圭一郎が3年ぶりにゴールデンVを目指す!
  
 浜松オートで行われているGI開場63周年記念ゴールデンレースは優勝戦のメンバーが出揃った。初日から軽ハン勢の活躍が目立ち、優勝戦も0、10メートルのハンデ戦。これがレースにどのように影響するか。
 
 0ハンには内から山崎進と遠藤誠。10線は内から佐藤摩弥、山田達也、浦田信輔、木村武之、永井大介、鈴木圭一郎と並んだ。
 
 0ハンのスタート争いは外枠でも遠藤が行きそうだ。10線は最内の佐藤摩が先行。これに山田が乗っていけるかどうか。地元の木村武と鈴木圭がカマシ気味に行く可能性もある。もちろん永井が鈴木圭を突っ張って出るケースも考えられる。
 
 逃げる遠藤のペースだが、今節は上がり43が一杯。8周回を逃げ切るまでは考えにくい。2番手からのレースになりそうな山崎も、遠藤に付いて行くのが一杯で、先頭に立てるかどうかは微妙。
 
 10線から前を追いかける1番手になりそうな佐藤摩は近況、捌きの方も上達しており、前の2車なら交わしていける技量を身に付けている。もしかしたら山崎をスタートで叩いて行くシーンもありそう。その佐藤摩のペースだが、今節は上がり42が最高時計。インコースを小さく回る同選手なら後続をかなり苦しめそうだ。それでも最後まで粘り切れるまではないか。
 
 エンジンの仕上がりだけなら鈴木圭が一番。永井も大きく遅れを取っておらずソコソコのタイムを出している。鈴木圭は10線大外からのレースで楽ではないが、山田や浦田よりもスタートで先に行く可能性は高い。早めに佐藤摩の後ろに付け、道中で交わす。2016年以来の同大会優勝を完全Vで達成しそうだ。
 
 相手には永井を推す。鈴木圭の内枠なら先行も十分ありそうで、今節はエンジンの仕上がりもいい。先手の仕掛けができれば優勝も可能。この大会は2000年と2017年に制しており、3度目のタイトルを狙う。次に木村武。エンジンの仕上がりはやや不足しているが、これまでこういった大舞台でたびたび大駆けを見せてきた。今回は地元なので気合の方も2倍増し。序盤で好展開を作れれば優勝争いに参加できる。
 
 そして遠藤。山崎より先に行けそうな点は大きな強み。準決では佐藤摩を振り切っており、優勝戦でも佐藤摩を抑え役に使えればチャンスが増す。最後に浦田。近況は迫力を欠くレースが多いが、今回は浦田らしい走りが見られている。このタイトルは2007年から2010年に4連覇を達成した相性のいい大会。位置的にも魅力を感じ、優勝して復活の狼煙を挙げるか。
 
 ◎鈴木圭一郎
 ○永井大介
 △木村武之
 △遠藤誠
 ▲浦田信輔

 永井大介が2年ぶりに同大会Vを目指す!
  
 川口オートレース場で行われているGII川口記念は最終日を迎えた。優勝戦メンバーはGIIらしく、SGやGIの時とは違った顔ぶれになった。
 
 準決の第9Rは、ハンデが重くなった高塚義明と越智尚寿が激走を見せる。高塚は0ハン単騎から逃げ切り、越智も好ダッシュから粘りの走りで優出をもぎ取った。
 
 第10Rは、3日目に高配当を提供した掛川和人がキーマンになった。まず0ハンの吉田祐也は早々と独走態勢。黒川京介が一旦は2番手に立ったが掛川が逆転。その後も掛川は佐藤摩弥と鈴木清を抑えていたが、ゴール前で鈴木清のチョイ差しが決まる。
 
 第11Rは、永井大介が順当に勝ち切った。レース序盤はダッシュを決めた三浦康平だが、阿部剛士が差し込み2着入線。
 
 第12Rは、0ハン先行の石井大輔がマイペースで走るところを、同ハンの平川博康が差すも中村雅人が自在に攻めて1着。
 
 優勝戦は0ハン3車で内枠から高塚義明、平川博康、吉田祐也。10線は内から越智尚寿、阿部剛士、鈴木清、永井大介、中村雅人となった。
 
 0ハンのスタート争いは高塚が先行か、もしくは外から吉田がカマシを決めるか。10線は枠ナリ発進になりそうだが、外寄りから永井が猛ダッシュを決めるケースもある。
 
 0ハンは誰が逃げてもある程度ペースは上がりそう。高塚の逃げに同期の吉田がマークか、それに平川が仕掛けどころを狙っていくか。ただし、記念レースの優勝戦で8周回になるのは0ハン勢にとってマイナス材料。優勝者は10線の中から出るとみた。
 
 実力から考えれば永井と中村になるだろう。では、どちらを重視するか。準決の上がりタイムは共に同じ3・405。今節中に一番良かった上がりタイムも2人共、3日目の3・376。エンジン状態は全くの互角と言える。では、内枠に入った永井の方が有利。現在、適用されているランクで言えば永井の方が上位であるが、今回は中村の内に置かれている。これは永井にとって負けられない位置。事実、3日目の特別予選でも内枠に置かれた永井が勝っている。そこで優勝戦も永井を本命に推す。
 
 相手は当然、中村。ハンデ位置は楽ではないが、記念の優勝戦で8周回になるのは中村にとって好材料。執念の追い込みでゴール前のチョイ差しが見られるかも。次に阿部。準決はレース前半で厳しい位置に番手を下げたが、そこから見事な巻き返しを決めてみせた。エンジン状態は良いので、優勝戦も序盤の位置取り次第では上位争いに加われる。あとは0ハン。スタート行きそうな吉田や高塚の力走がありそうだ。
 
 ◎永井大介
 ○中村雅人
 △阿部剛士
 △吉田祐也
 ▲高塚義明

 青山周平が3年ぶりにオールスター制覇を狙う!
  
 平成最後のSG準決が終わり、令和初めてのSG優勝戦が行われる。オールスターの優勝戦らしく、通常のSGとはやや違った顔ぶれとなった。特に目立ったのは黒川京介。33期の中でSG優出一番乗りとなった。
 
 準決は徐々に走路状態が変わる難しい条件でのレースになった。9Rは重走路での競争になったが、10Rでは水気が引き、11Rはブチ走路。そして最終12Rは、ほぼ良走路で行われた。
 
 重走路の9Rは序盤の仕掛けが決まった高橋貢が圧勝し、2番手で粘っていた内山高秀が佐藤裕二の攻めを抑え切って優出を確保。10Rは荒尾聡が速攻を決め逃走。西原智昭がインコースを守っていたが、最後は吉原恭佑がイン突っ込み2着を奪取。ブチ走路の11Rは先行した佐藤貴也を青山周平が一発で交わし独走。佐藤貴は2番手を保てず前田淳がゴール前でチョイ差しを決めた。12Rは10Mオープンの最内から黒川が飛び出し、後続をブッチ切った。2番手に付けた早川清太郎を捌いた中村雅人だったが、丹村飛竜が執念の追い込みで2着ゴールとなった。
 
 優勝戦当日は雨の予報も出ており、良走路と重走路の両方でレース展望をしておく。
 
 まずは良走路から。今シリーズで最も白星が多いのは黒川だが、初日は最重ハンの10M前で走っていた影響が大いにある。連勝発進だったが、ハンデが重くなった3日目は5着。準決はスタート決めて再び1着。タイムは申し分ない3・345。いきなりの独走に入れれば、このタイムを裏づけにSG初優出で、初優勝の快挙も十分ある。ただし、今回の優勝戦は0Mオープン。準決までとは展開が変わってくる。今回は2枠だが、内枠には百戦錬磨の高橋貢、一つ外には青山、更に外には全国屈指のスタート力を誇る荒尾が控えている。スタート争いがどうなるか。
 
 この優勝戦では3枠から青山が先行しそうだ。今節は初日、2日目に2着とはいえマズマズのタイムを出している。青山の走りの真骨頂は、後続を引き離す独走というよりはインを抑え込んで粘るスタイル。タイムはそこまで望めなくても、後続を苦しめる走りができる。今回の優勝戦では捌きが強烈な選手はいない。高橋貢くらいか。そこで、スタート先行から逃げ粘るとみて青山を本命に推す。
 
 対抗は黒川。スタートを含め序盤の展開には注文が付くが、仮にトップスタートを決めてしまえば大金星もあるだろう。3番手には高橋貢。スタート行けるかどうかは微妙だが、1枠ならバックストレッチで好位に潜り込める。そこからは経験豊富なハンドル捌きで上位進出を狙ってくる。そして、丹村。6枠は楽ではないが、近況はメキメキと、力と自信を付けている。10周回になるのはむしろ好材料。SG初優勝しても全くおかしくない技量が身に付いている。最後に荒尾。やはりスタート力は脅威で、4枠ならばトップ旋回もあるだろう。そこからはイン封じ込んでの粘りの走りが見られるかも。
 
 良走路
 ◎青山周平
 ○黒川京介
 △高橋貢
 △丹村飛竜
 ▲荒尾聡
 
 次に重走路の展望。今節はレース番によっては重走路で走っていない選手もいるので比較は難しいところだが、準決での高橋貢の走りを見ると流石の一言。インコースしか利かない走路状況でも、前を走る内山を外から交わしてしまうあたり、熟練の巧腕を垣間見た気がする。重走路ならスタート争いでもそこまで遅れないだろうから、レース序盤で先頭に立つ可能性は高い。
 
 相手は荒尾聡。重走路の連対率では常に高い数字をキープしており、スタート力を加味すると主導権を奪って押し切るまでも十分。青山はスタートこそ行きそうだが、近況の重走路での実績はイマイチ。これがSGなどの大舞台になるとそれが顕著になる。むしろ、枠は遠くても丹村や吉原の方が、レース後半の追い込みがありそう。黒川も重走路を苦にする方ではないが、なにぶん経験の浅さから不安が残る。ただし、スタートをある程度決めてくると一気にダークホースになり得る。
 
 重走路
 ◎高橋貢
 ○荒尾聡
 △丹村飛竜
 △吉原恭佑
 ▲黒川京介
