
桜井晴光がGII初制覇を狙う!
伊勢崎で行われているGIIレジェンドカップは、優勝戦のメンバーが出揃った。準決の第11Rでは競争不成立になるアクシデントがあった。優勝戦へ駒を進めたのは、今回出場する中で最も若い期である26期から5人、25期、24期、22期から1人ずつ。やはりスピードある若手が好成績を収めるのか。優勝戦の展望をしていきたい。
ハンデ構成は0ハンに桜井晴光が単騎で控える。10線には7車。内から内山高秀、佐藤裕二、篠原睦、松尾啓史、木村武之、高橋貢、永井大介となった。
スタート争いだが、0ハンの桜井はシッカリと残しそう。10線は、ほぼ枠ナリとみた。遅れるとしたら5枠の松尾か。大外の永井は内枠を2車ぐらい置いて出る可能性もある。
レース展開は、0ハン単騎の桜井が序盤からペースを上げそう。これを内山と佐藤が追っていく。そこに篠原も乗って行きそうだ。佐藤と篠原が重なって走ると、その後続はかなり仕掛けづらい状況になりそう。つまり4番手以下はかなりの渋滞になりそうだ。そうなると有利なのは、その前を走る桜井や内山。この両者、総合力では内山の方が上とみているが、単純なスピード勝負では互角の評価。桜井が10M前から走るぶんだけのアドバンテージがある。後続が激しく競り合っているのを尻目に、桜井がまんまと逃げ切りそう。そこで当ブログでの本命には桜井を推す。桜井はこれまで2007年と2009年にGIを制している。その時もレース序盤から独走態勢に入り、グングンとペースを上げての逃げ切り勝ち。今回とレース展開が似ている。
相手は内山。10線の最内から先行しそうで、展開的にはかなり有利。前を走る桜井に隙が生まれれば、キッチリと差し込んで行きそうだ。佐藤や篠原が後続を抑えてくれるのも魅力ポイント。3番手には木村武。一つ内の松尾を抑えて出る可能性もあるので、そうなると佐藤、篠原を捌いて追撃態勢を作れる。絶対王者・高橋貢も地元だと総合戦力が大幅に増すイメージ。準決でも厳しい状況を克服して優出のキップを掴んでいる。そして、最後に松尾啓。スタート争いでは劣勢とみているが、枠ナリを死守できれば昨年に続いて同大会を制覇できるだけの機力はある。
佐藤や篠原もトップスタートを決めるなど、序盤の位置取りが上手くいけばチャンスは広がる。永井は準決が不成立になり、今節は一つレースが少ないのもあったが、上がりタイムが出ていない点は気になるし、現ランクなら7枠に入ってもいい所を大外になってしまった点も不利と言える。
◎桜井晴光
○内山高秀
△木村武之
△高橋貢
▲松尾啓史
鈴木圭一郎が地元のスピードキングになる!
第60回GIスピード王決定戦も優勝戦の日を迎えた。タイトル名に相応しいレースが連日繰り広げられている。準決9Rでは山陽の松尾啓史と、伊勢崎の西原智昭が1、2着。その後の10Rからは全て地元浜松勢がワンツーを独占し、優勝戦は浜松6人、外来2人と準決では地元勢の奮起が目立った。地元勢が総力を挙げ、タイトル流出阻止を図る。
0メートルオープンとなった優勝戦は、スタートが大きなカギを握る。単純なスタート力で言えば、鈴木宏和が一枚上か。次いで鈴木圭一郎、木村武之、西原あたり。松山茂靖はいい時と悪い時のムラが大きく、金子大輔はそこまで張り込むケースは少ない。このメンバーの中では松尾と中村友和がやや劣勢となる。
枠順も考慮に入れたスタート争いでも鈴木宏が飛び出しそう。両隣がそこまで速いわけではなく、3枠なら位置としても絶好。ここではトップスタートを決めるとみた。それに乗って行くのが鈴木圭か、最内から木村が突っ張って出るか。この両者が2、3番手争いをしそう。西原もスタート力はある方だが、大外の8枠からではさすがに厳しい。松山、松尾は4、5番手で、それに外枠の3者が続いて行く。
まずは逃げに入る鈴木宏のペースだが、今節は上がり3・362のタイムをマークしており、かなりのペースで逃げると思われる。そのままの押し切りも十分あるが、スタートで2~3番手には出られそうな鈴木圭が一対一に持ち込みそう。鈴木圭は3日目に3・349の上がりタイムを出しており、計算の上では鈴木宏を追えるスピードがある。優勝戦で8周戦になることを考えれば、鈴木宏の逃げを十分捕まえられそうだ。そこで、当ブログでの本命には鈴木圭を挙げる。
2番手は木村。スタート争いで先行してしまえば、逃げ切れる走力があるし、2~3番手発進でも落ち着いた攻めで優勝争い圏内に入って行ける。3番手には鈴木宏。このメンバーでもトップスタートが望めるのは大きな強み。近況は独走力も高まっており、記念レースでいつ優勝してもおかしくない状態。次に金子。スタート争いでは、7枠である事を考えると厳しくなるが、レース運びの巧さではこの中で1、2。序盤である程度の位置に付けられれば、優勝争いに十分参加できる。最後に松山。スタートを含めて、走りや成績は安定しない方だが、ここ一番での爆発力は大きな武器。試走タイムに関係なく激走を見せることがあり、穴党には特に注目したい存在。
◎鈴木圭一郎
○木村武之
△鈴木宏和
△金子大輔
▲松山茂靖
鈴木圭一郎が圧巻の走りを見せよう!
飯塚で行われているGIIオーバルチャンピオンカップは、初日から3日間は好天の下、レースが繰り広げられていたが、準決の日は順調にはいかなかった。第1レースが始まったころはまだ天気が良かったが、第7レースの試走が終わったあとから降雪。競争は重走路で行われ、第11レースの試走が終わるといよいよ荒天になり、その後のレースは取り止めになった。第11レース、第12レースからは7、8枠の2者が優勝戦に進出。その優勝戦は0、10のハンデ戦になった。
0ハン単騎に桜木公和、10線は内から森且行、田中茂、新井恵匠、荒尾聡、篠原睦、中村雅人、鈴木圭一郎と並んだ。
優勝戦当日は天候が回復し、晴れの予報。走路も最初は重かもしれないが、優勝戦の時間帯までには良になるか、もしくは乾いた部分の多いブチ走路といったところだろう。どちらにしても完全な重走路は考えにくい。
レース展開だが、まずは0ハンの桜木のスタートがカギになる。恐らく10線に叩かれることはないと思うが、桜木のスタート力はやや不安な面がある。もしかしたら何車かに叩かれるかも。仮にスタートを残して逃げに入ったとしても、今節は上がり40を切れていない桜木なので、そのまま逃げ切りまでは厳しそう。
10線のスタート争いは、森が最内からしっかり決めそう。その隣の田中は微妙。他は枠ナリのスタートになりそうだ。まず桜木を追っていくのは森。森はレース序盤の動きが鋭い反面、周回を重ねていくと伸び止まる傾向がある。森にとっては、とにかく早い段階で先頭に立ちたいところ。
中団からは新井、荒尾、篠原あたりが追撃態勢に入ってくる。この3車はエンジン的な仕上がりにそこまで差はなく、内枠の分だけ新井が有利と言える。森が桜木に手間取っていれば、強気の突っ込みで先頭に躍り出るかも。荒尾、篠原にしても新井よりスタートで先に出れれば、先頭争いを演じるチャンスが広がってくる。
しかし、当ブログでの本命には鈴木圭を推す。鈴木圭は今節3日目に上がり3・338を叩き出すなどエンジンの仕上がりが目立っている。優勝戦で7、8番手からのスタートでも内外自在に攻めて行けるし、内枠を何車か置いて出れれば、それだけ優勝が近づいてくる。スタートや展開に左右されずに優勝を目指せるのは鈴木圭だけ。
相手には新井を挙げる。しっかりと枠ナリ発進することが条件になるが、それができれば仕掛けて行ける動きは十分ある。次に荒尾と篠原。どちらもスタート巧者で、センター枠から飛び出してくる可能性は十分。地元走路で外来勢に好き勝手させる訳にはいかない。スタートに集中してくるハズ。最後に森。10線の最内は絶好の位置。序盤の速攻が決まり、その後も大きなリードを作れれば残り目がありそう。田中や中村もエンジン的には問題ないが、スタートを含めた序盤争いでどうしても劣勢になりそうなので、今回は評価を下げた。
◎鈴木圭一郎
○新井恵匠
△荒尾聡
△篠原睦
▲森且行
鈴木聡太が記念初制覇へ意欲!
伊勢崎オートで行われているGI第42回シルクカップは最終日を迎えた。熱戦の4日間を戦い終え、ファイナリスト8人が出揃った。準決では強豪が次々と敗れる波乱があり、優勝戦はやや異色の顔ぶれ。それでも全選手にチャンスがありそうな難解戦で、直前予想も困難を極める。
優勝戦のハンデ構成は0ハンに浅香潤が単騎。10線は内から鈴木聡太、田中賢、伊藤信夫、吉原恭佑、浦田信輔、池田政和、早川清太郎と並んだ。
0ハンの浅香はスタートで叩かれることはなさそう。10線の先行争いは最内の鈴木聡、それに伊藤信か浦田が乗って出るか。他は枠ナリ発進とみた。
レース展開は、まず浅香の逃げで始まる。これを追って行くのは鈴木聡、伊藤信、浦田あたり。浅香のペースだが、準決で上がり3・371を出しているように、かなりの引っ張りを見せそう。10線勢が激しく競り合うようなら、そのままの押し切りもある。ただし、記念の優勝戦で8周回になることを考えると逃げ切りまでは厳しいか。
浅香を鈴木聡がマーク追走し、道中でタイミングを計ってインに突っ込みそう。その後は、準決で上がり3・360を出したエンジンを駆って後続を引き離しにかかる。最後まで詰め寄ることを許さず逃げ切るとみた。そこで当ブログでの本命には鈴木聡を推す。
相手候補だが、展開的に恵まれている浅香を挙げる。序盤でどこまでリードを作れるかがカギになるが、元々はデビューから快速派で知らしめた選手。一時期は伊勢崎2番手の座を不動のものにしていた期間もある。記念は2013年にGIIスターライトチャンピオンカップ争奪戦を制しており、久しぶりのタイトル奪取を狙う。
次に早川。この大会は2連覇中で、今回勝てば3連覇となる。10線の大外に置かれて展開的には厳しくなるが、近況の地元の記念では通常以上の激走を見せるケースが多い。8周回になるのは好材料で、猛烈な追い込みを見せてくるかも。そして浦田。長らく軽い低迷期に入っていたが、今節は好調時の攻めが見られている。準決でも好スタートを決めており、序盤の位置取り次第では2017年以来の記念タイトルを奪取できる。最後に伊藤信。上がり時計のレコードホルダーで、3・284のタイムは未だ破られていない。高速バトルになりつつある昨今のオート界で再びその存在感を示してくるか。もちろん田中賢や吉原、池田などもスタート後に好位を取れればチャンスがある。
◎鈴木聡太
○浅香潤
△早川清太郎
△浦田信輔
▲伊藤信夫
久々にSG優勝チャンスの永井大介!
川口オートレース場で行われているスーパースターフェスタ2018も最終日を迎えた。4日間の激闘を終え、SS王座決定戦、SSシリーズ戦ともに優勝戦のメンバーが出揃った。王座決定戦をメインに、SSシリーズ戦の方も簡単に展望していく。
王座決定戦の枠番選択では、選択順1番の永井大介が1枠へ。2番の青山周平が3枠へ。3番の池田政和が2枠、4番の木村武之が4枠、5番の高橋貢が5枠、6番の丹村飛竜が6枠、そのまま順番に入っていくかと思われたが、7番の鈴木圭一郎が8枠を選び、最後の選択順だった新井恵匠が7枠に入れた。
今節、スタートが良く切れている印象あるのは青山。そして、永井や木村もダッシュを決めるシーンがあった。今回SS王座決定戦に初めて出場となった丹村も、連日スタートの切れは良かった。
この優勝戦でも恐らく3枠から青山が先行。もしくは最内の永井が突っ張るか、木村が内枠勢を抑えて行くか。枠不問でスタート切れている丹村が一気に先頭に立つか。
ここでは青山の先行を想定して展開を進めていく。青山は本人も気にしているように、トライアル戦では逃げてもペースが上がっていなかった。完全に納得いくような仕上がりにはなっていないのだ。それにも関わらず、インを締め上げる走法で粘りのレースを見せている。トライアル戦の8周回まではまだいいが、優勝戦で10周回になると苦しい状況が長くなるのでゴールまで持つかどうか。
青山を追って行く1番手は永井か木村。永井が青山にジカ付けできれば、道中で仕掛けポイントが生まれてきそう。必死に封じ込む青山のインにぶち込むか、もしくは外から捲りを決めていくかでハナに立ちそう。永井が逃げる展開を作れれば、2日目に出した上がりタイム3・322を再現させる独走で、後続をブッチ切りそうだ。そこで当ブログの本命には永井を推す。
相手は青山。スタート争いを制していきそうなので、そのままの逃げ粘りは十分。整備で乗り味がよくなれば、4日目までとは違って、ペースを上げる走りもできそう。3番手には木村。今節はまだ1着がないが、2日目には好タイムを出した永井と死闘を演じている。ここ一番で勝負強いタイプで、トップスタートを切れれば逃げ切れるし、3番手までに発進できれば道中で鋭い仕掛けを炸裂させてくるかもしれない。
4番手は鈴木。今節は、いつになく苦しい競争を強いられている。3日目には走りに焦りが出て後退。まさかの8着も経験している。しかし、最後までエンジンを上向かせるべく大整備に取り組んだので、本番までにエンジン一変の可能性も残している。仕上がった時の試走タイムの目安だが、2番時計を出した人に対して2つ以上の数字をマークしての1番時計だそうだ。最後に丹村。今節はこのシリーズ初出場ながらスタートも道中も臆することなく、のびのびと走れている。一発大穴を開けるならこの選手だ。
◎永井大介
○青山周平
△木村武之
△鈴木圭一郎
▲丹村飛竜
次にSSシリーズ戦。0メートルオープンの優勝戦となったが、ここでは準決1着の中で予選中の成績が良い順から選択。続いて、準決2着の成績が良い選手から選択。
実際に選択した順に、滝下隼平が1枠、佐藤摩弥が3枠、田村治郎が2枠、三浦康平が4枠、内山高秀が5枠、山田達也が6枠、越智尚寿が7枠、小林瑞季が8枠に入った。
エンジンが最も良いのは滝下。今節4日間を終えて3勝を挙げる充実っぷり。準決では3・370の上がりタイムをマークした。しかし、そのタイムを上回ったのが佐藤摩の3・350。これは自身の自己最高タイムだそうだ。今節も武器であるスタートが冴えに冴え渡っており、準決でも他車を置いて出るダッシュを決めた。
優勝戦でも0オープンから先行する可能性が高く、その後の独走でもペースが上がっているので本命に推したい。相手は、その佐藤摩に乗って出そうな三浦。準決では上がり3・367をマークするなどエンジンも急上昇。道中の動き次第では逆転もありそう。
次が滝下。最内でスタート包まれる恐れはあるが、4~5番手までに出られれば十分勝負圏内。8周回になるのを好材料に、脅威の巻き返しを見せそう。他では内山、田村も序盤の位置取り次第では怖い存在になってくる。外枠の3車は展開的にも機力的にも厳しい戦いになりそう。
◎佐藤摩弥
○三浦康平
△滝下隼平
△内山高秀
▲田村治郎