
中村雅人が2016年以来のSG優勝を目指す!
飯塚で行われている第37回SGオールスターオートレースも優勝戦の日を迎えた。これまで4日間、好天の下レースが行われ、優勝戦の日も晴れの予報。良走路での戦いが見られそうだ。
今節の特徴として、レース前半で車群の隊形が整うと、そのままゴールを迎えるケースが目立つ。気温上昇と共に走路温度も上がり、後続車は仕掛けづらい状況になっている。いち早く好位置を奪った選手が圧倒的有利になっている。準決でも好展開に持ち込めた者がよい成績を残せていた。優勝戦でもこれは大きなポイントになるハズ。優勝戦を展望してみる。
0オープンのスタート争いは好枠の篠原睦が先行か、スタート力ある青山周平や佐藤貴也が中枠から飛び出すか。ここでは篠原の先行としておく。青山、佐藤貴が乗っていければいいが、内枠勢の篠原以外の選手も突っ張ってくる可能性は十分。その中でもスタート切りやすいのは中村雅人。ひとつ内の篠原が安定して好スタートを切ってくるので、それに乗って行ける枠にいるのは有利。浦田信輔は篠原に抑え込まれる可能性もあり、スタートはよほど気合を入れていかないとならない状況。4枠の新井恵匠は、すぐ外に2人、スタート巧者がいるので厳しい状況だが、今節はスタートの切れは悪くなく、枠ナリ発進も十分あり得る。7枠の高橋貢、大外の岩崎亮一はカマシ切るまでは行かず、レース展開としては厳しくなりそう。
まずは篠原が逃げに入りそう。どこまでペースを上げられるか。もしくはコースを抑えて粘り込めるかだが、SGの優勝戦で10周戦になるのは果たして篠原にとって好材料になるのか。スタートとレース序盤の鋭さには定評ある篠原だが、スタミナに関しては長い間課題とされてきた。時期によっては解消されている時もあるが、安定して10周回を同じペースで走れないシーンが多い。今回も逃げ切るまでは厳しいとみている。
そこで、篠原を交わす一番手になるのは誰か。2~3番手にスタート出る可能性がある青山や佐藤貴。この両者が篠原の逃げをマーク追走から差し切ることも十分。そうなるとこの両者の内、どちらかが先頭を走る展開になる。
ただし、当ブログでは中村を本命に推す。篠原のスタートに乗って出るようなら、道中でマークから捌き切り先頭に躍り出れる。仮に、青山や佐藤貴に先行されてしまっても、10周あるうちに落ち着いて捌き、篠原をも交わして先頭に立ちそう。SG優勝戦で10周回になる事が好材料になるのは中村だろう。スタートで5番手までに出られれば、十分勝負圏内にいると言える。
相手には新井を挙げる。すぐ外の2車に行かれる不安はあるが、そこを突っぱねられれば展開はグッと楽になる。今節は気合の入った走りが見られているし、それにエンジンが付いてきてる様子。SG未冠ながら、SGを取れるだけのポテンシャルは秘めている。次に浦田と青山。浦田は篠原にスタートで抑え込まれても、1周バックストレッチでインにうまく潜り込めれば勝機十分。ここ何節かは浦田らしい迫力に欠けるレースが多かったが、今回の準決では久々に爽快な走りを披露できた。浦田にとっては1周目の位置取りが大きなカギになる。青山は2番手発進できる可能性が高く、篠原の逃げを早めに交わせれば、インコースを抑え切っての逃げ粘りがある。最後に篠原。そうそうたるメンバー相手だが、トップスタート切る可能性は高く、後続が競り合うような展開や、走路温度が相当上がるようならそのままの押し切りもあるか。
◎中村雅人
○新井恵匠
△浦田信輔
△青山周平
▲篠原睦
中村雅人が久々に記念レース制覇を目指す!
好天の下、行われてきたGI第24回平成チャンピオンカップだが、準決の日はあいにくの重走路になってしまった。それでも準決は全て最重ハンで決着し、優勝戦は0オープンとなった。
準決突破の8人の中で、恵みの雨となった選手は特になく、予選中も良走路でそれなりの成績を残してきた面々。機力に関しては、大きく突き抜けた存在はない。この8人でエンジン評価を付けるなら、荒尾聡と角南一如が予選中に上がり39を出しており上位。次いで、中村雅人、西原智昭が40をマークしている。佐々木啓、有吉辰也、丹村飛竜の3者が41を出しており、佐藤貴也が唯一42が最高時計と数字を落としているが、大きな差はないと言える。
0オープン戦でポイントになるのはスタート。単純なスタート力で言えば、やはり荒尾が一つ抜きん出ている。ただし、7枠からの発進で、どこまで好位置を奪えるかは疑問。内から有吉や中村が突っ張って出る可能性も否定できない。佐藤もスタートに関しては自信を持っている。
当ブログでは荒尾の先行としておく。この荒尾がどこまでペースを上げてくるか。今節は上がり39を出しているので、それなりにペースは上がりそう。以前は不安視されていたレース後半の伸びも、近況ではだいぶ改善されて記念レースでも快走が目立っている。荒尾の押し切りも十分だ。
ただし、当ブログでの本命には中村を推す。2枠の好位置なら、ある程度のスタートを切ってきそうだ。荒尾を張ってトップスタートなら、そのまま逃げ切る。そうでなくても2~3番手に出れれば、パンチ力ある追い込みで首位に浮上してきそうだ。記念の優勝戦で2周延び、8周戦になるのは中村にとって大きな好材料となる。冷静な捌きで次々と番手を上げてくる。
対抗は荒尾。やはり0オープン戦でのスタート力は魅力。今節はエンジンも悪くないので、トップスタートを決めて後続が競り合うような展開になれば逃げ切れそう。3番手には佐藤を挙げる。佐藤もスタート力はある方なので、序盤で好位置に付けてくる可能性が高い。近年は進境著しいイン走法で、見せ場を作ってくる。同様にスタート力で有吉も怖い存在。全盛期ほどの切れ味はないといっても、抜かれづらい走りはまだまだ健在で、後続を翻弄しての粘り込がある。最後に丹村。最内からのレースで、スタート包まれる恐れはあるが、逆に外枠勢を張って行けるようなら一気に優勝争いに参加できる。
◎中村雅人
○荒尾聡
△佐藤貴也
△有吉辰也
▲丹村飛竜
プレミアム男・永井大介が8度目の戴冠に挑む!
山陽で行われている特別GIプレミアムカップも優勝戦の日を迎えた。今節は不順な天候に加え、勝ち上がりが得点方式ではなかったため、準決を前に強豪が予選をモレるケースが目立ち、準決でも伏兵が活躍するなどやや異色の顔ぶれになった。ただし、誰が優勝してもおかしくない実力を備えており、エンジン力を加味すると優勝争いの予想は簡単ではない。
まずは枠番選択だが、1番権利の鈴木圭一郎は4枠を選択。次に、永井大介が最内の1枠に入った。そこからは選択順に内枠から埋まっていった。3番選択の若井友和が2枠、4番の西原智昭が3枠、5番の高橋貢が5枠、鐘ヶ江将平が6枠、青山周平が7枠、荒尾聡が大外になった。
準決の動きを見る限り、エンジンが良さそうなのは永井、鈴木圭、西原。荒尾は抑える展開になりエンジンは苦しそう。鐘ヶ江も鈴木圭に引き離され加減で、優勝戦の中ではエンジンはやや劣勢。高橋貢は永井を追い詰める気配があり、タイム以上にエンジンに余裕ありそう。若井と青山は、この8人の中ではちょうど真ん中の機力。
0オープンでのスタート争いは、センターから鈴木圭が飛び出すか、もしくは得意の最内に入った永井が外枠勢を張って出るか。スタート力ある荒尾は大外では流石に先行は厳しく、よくても3~4番手発進とみた。意外性あれば3枠に入った西原の飛び出しか。
当ブログでは永井が先行するとみた。そして、エンジンいい永井がそのままペースを上げて逃げ切るとみて本命に推す。オープン戦1枠からの実績は申し分なく、このプレミアムカップとの相性も抜群。8回目の当大会Vが目前に迫っている。
相手候補は鈴木圭。永井が先行できない時は、この鈴木圭がトップスタートを切る形になりそう。今節は強烈な上がりタイムを叩き出した日があり、先頭を走れば誰も追ってこれない可能性が高い。仮に先行できなくても2番手~3番手までに出れれば、強烈な追い足で首位に浮上するケースも十分だ。
次に怖いのは西原。今節は持ち味の爆発的スタートが決まっており、優勝戦でも鋭い飛び出しを見せるようならいきなりの独走展開もあり得る。その後は、無条件で逃げ切るまでは厳しいかもしれないが、後続が競り合うような展開になればチャンスが広がる。4番手には高橋貢。準決ではレース後半の足が良く、優勝戦で周回が延びるのは今回の高橋貢にとって好材料。ただし、それなりのスタートを切るのが条件になる。最後に、鐘ヶ江。今節は2日目と3日目に展開で苦しむ場面があったが、エンジン自体は余裕ありそうで、スタートもソコソコ切れている。人気薄になるようなら思い切って狙う手もある。
先頭を走る選手がペース上がらないようだと若井が見せ場を作るシーンがあるかもしれないし、外枠とはいえ青山や荒尾もスタート後の位置取り次第では優勝争いに参加してくるかも。
◎永井大介
○鈴木圭一郎
△西原智昭
△高橋貢
▲鐘ヶ江将平
永井大介が存在感を見せつけるか!
今節は天候的に恵まれなかったのもあるが、初日から強豪があっさり負けるなど波乱の多いシリーズとなっている。有力どころが優勝戦どころか準決にも乗れない状態で、優勝戦のメンバーもやや異色の面々。その中でも、SG優勝経験がある永井大介、中村雅人などはシッカリと結果を出しており、優勝のチャンス増大と言える。
最終日の天気予報的に、優勝戦は良走路で行われそう。レース予想は初日と準決の走りが大いに参考になってくる。特に、優勝戦前日の準決の動きは一つのポイントに。
エンジン的にそこまで突き抜けている存在はなく、選手個人の走力やスタート力が優勝戦の結果に影響を与えそう。実力だけを考えれば永井と中村で断然だが、序盤の展開も考えるとスタート力で佐藤貴也や、準決で一番時計を出した森谷隼人も怖い存在。森谷が飛び出せばハイペースの展開になり、佐藤が飛び出せばインコースを抑えつつペースを上げる佐藤の走法がハマるかも。また、大木光と山田達也の28期両者も序盤の仕掛けが決まると特色ある走りでレースを盛り上げる。
当ブログでの本命には永井を推す。今回のメンバーの中では実績断トツ。今年はまだ優出1回で、優勝はなし。今回は今年の初優勝へ向けて意欲を出してくると思われる。スタートで先行すればそのまま押し切り。そうでなくても3~4番手に出れれば、前団を走る車を追い立てて先頭に浮上。1番でゴールを迎えそうだ。
相手には中村を挙げる。永井に次ぐ実績を誇り、レース後半の追い込みには定評がある。今回は枠的に遠くなってしまったが、記念の優勝戦で8周回になることを好材料に怒涛の巻き返しを見せてくれそう。3、4番手には大木と佐藤。どちらもインを小回りしながらペースを上げるタイプ。スタート先行してしまえば、後続を詰まらせ大混戦を演出できる。その間にリードを広げて記念Vも十分ありそうだ。最後に推すのは森谷。今回は1枠を選択し、スタートが大きなカギを握ってきそう。永井や外枠勢に包まれず出れれば、準決のような快走を見せつけ記念初優勝も視野に入りそう。
若井友和や山田はスタートでどこまで内枠勢にプレッシャーをかけられるかがカギ。その後は道中の展開を見ながら少しでも番手を上げて行きたいところ。松本やすしも同様で、前団に隙が生まれるようなら番手を上げて行ける。
◎永井大介
○中村雅人
△佐藤貴也
△大木光
▲森谷隼人
高橋貢が貫禄の走りを見せよう!
伊勢崎で行われているGIIレジェンドカップは、無事に準決を終え優勝戦のメンバーが出揃った。4日間好天の下、レースが行われ、優勝戦も良走路で楽しめそうだ。優勝戦はGIIらしくハンデ戦になった。
準決は永井大介や浦田信輔、木村武之などが敗れる波乱があった。その陰には軽ハン勢の健闘があった。10Rでは田方秀和がインコースを抑えて奮戦。11Rでは笠原三義が最重ハンの20M前から快走を見せ1着ゴール。優勝戦もハンデは据え置きで、この両者がどこまで粘るかが一つのポイントになる。
笠原の準決上がりタイムが3・413。田方は3・415。笠原の方がハンデが10M前の上にタイムでも田方に勝っている。田方が笠原を追うことは難しそうだ。レース序盤から中盤にかけては笠原がレースを引っ張りそう。逆に田方はインコースをしっかり回れるタイプなので、20線勢を苦しめる存在になりそう。
20線6車はスタート争いがカギなる。ほぼ枠ナリ発進とみているが、紛れることがあれば篠原睦の飛び出しか。全国屈指のスタート巧者である篠原が、内枠勢を置いて出る可能性はある。最内の谷津圭治の先行か、もしくは6枠の篠原がダッシュを決めるか。どちらにしても田方を早めに突破できれば、あとは笠原だけを追う好展開になる。単純なタイム比較で言えば、6周もあれば捕まえられる計算。
展開から入れば谷津と篠原が有利だが、それ以外の20線勢で優勝の可能性が高いのは高橋貢。今節はここまで4連勝で負けなし。準決でもしっかりとタイムを出しており、エンジン面は全く不安がない状態。もちろん乗り手の方もリズムは最高潮。20線6車並んだ大外で、どこまで序盤で好位置に付けられるかは疑問だが、記念レースの優勝戦で8周戦になることは高橋貢にとって好材料。序盤で後手を踏んでも巻き返して行けるチャンスが増える。仮に8番手からのレースになっても、充実している今の高橋貢なら7車抜きも十分ありえる。そこで当ブログでの本命には高橋貢を推す。
他で怖いのは岩田行雄と松尾啓史。岩田は今節、ここ最近にない試走タイムをマークしている。エンジンのセッティングがバッチリ出ている証拠だ。エンジン上昇と共に乗り手の気合も増しているようで、序盤2周でいい位置に付けられれば、優勝争いにまで参加できるかもしれない。元々、伊勢崎との相性は悪くなく、当地で記念レースをいくつも取っている。松尾も前走の浜松GIを制したように、近況のリズムは絶好調。松尾にとっても8周戦になることは強い味方になる。記念レース連続優勝へ向け、静かな闘志を出してくるか。森且行も内枠の利を最大限に生かせれば、上位争いに進出することができる。とにかく序盤がカギになるだろう。
◎高橋貢
○篠原睦
△松尾啓史
△岩田行雄
▲谷津圭治