高橋貢が貫禄の走りを見せよう!
伊勢崎で行われているGIIレジェンドカップは、無事に準決を終え優勝戦のメンバーが出揃った。4日間好天の下、レースが行われ、優勝戦も良走路で楽しめそうだ。優勝戦はGIIらしくハンデ戦になった。
準決は永井大介や浦田信輔、木村武之などが敗れる波乱があった。その陰には軽ハン勢の健闘があった。10Rでは田方秀和がインコースを抑えて奮戦。11Rでは笠原三義が最重ハンの20M前から快走を見せ1着ゴール。優勝戦もハンデは据え置きで、この両者がどこまで粘るかが一つのポイントになる。
笠原の準決上がりタイムが3・413。田方は3・415。笠原の方がハンデが10M前の上にタイムでも田方に勝っている。田方が笠原を追うことは難しそうだ。レース序盤から中盤にかけては笠原がレースを引っ張りそう。逆に田方はインコースをしっかり回れるタイプなので、20線勢を苦しめる存在になりそう。
20線6車はスタート争いがカギなる。ほぼ枠ナリ発進とみているが、紛れることがあれば篠原睦の飛び出しか。全国屈指のスタート巧者である篠原が、内枠勢を置いて出る可能性はある。最内の谷津圭治の先行か、もしくは6枠の篠原がダッシュを決めるか。どちらにしても田方を早めに突破できれば、あとは笠原だけを追う好展開になる。単純なタイム比較で言えば、6周もあれば捕まえられる計算。
展開から入れば谷津と篠原が有利だが、それ以外の20線勢で優勝の可能性が高いのは高橋貢。今節はここまで4連勝で負けなし。準決でもしっかりとタイムを出しており、エンジン面は全く不安がない状態。もちろん乗り手の方もリズムは最高潮。20線6車並んだ大外で、どこまで序盤で好位置に付けられるかは疑問だが、記念レースの優勝戦で8周戦になることは高橋貢にとって好材料。序盤で後手を踏んでも巻き返して行けるチャンスが増える。仮に8番手からのレースになっても、充実している今の高橋貢なら7車抜きも十分ありえる。そこで当ブログでの本命には高橋貢を推す。
他で怖いのは岩田行雄と松尾啓史。岩田は今節、ここ最近にない試走タイムをマークしている。エンジンのセッティングがバッチリ出ている証拠だ。エンジン上昇と共に乗り手の気合も増しているようで、序盤2周でいい位置に付けられれば、優勝争いにまで参加できるかもしれない。元々、伊勢崎との相性は悪くなく、当地で記念レースをいくつも取っている。松尾も前走の浜松GIを制したように、近況のリズムは絶好調。松尾にとっても8周戦になることは強い味方になる。記念レース連続優勝へ向け、静かな闘志を出してくるか。森且行も内枠の利を最大限に生かせれば、上位争いに進出することができる。とにかく序盤がカギになるだろう。
◎高橋貢
○篠原睦
△松尾啓史
△岩田行雄
▲谷津圭治