鈴木圭一郎が圧巻の走りを見せよう!
飯塚で行われているGIIオーバルチャンピオンカップは、初日から3日間は好天の下、レースが繰り広げられていたが、準決の日は順調にはいかなかった。第1レースが始まったころはまだ天気が良かったが、第7レースの試走が終わったあとから降雪。競争は重走路で行われ、第11レースの試走が終わるといよいよ荒天になり、その後のレースは取り止めになった。第11レース、第12レースからは7、8枠の2者が優勝戦に進出。その優勝戦は0、10のハンデ戦になった。
0ハン単騎に桜木公和、10線は内から森且行、田中茂、新井恵匠、荒尾聡、篠原睦、中村雅人、鈴木圭一郎と並んだ。
優勝戦当日は天候が回復し、晴れの予報。走路も最初は重かもしれないが、優勝戦の時間帯までには良になるか、もしくは乾いた部分の多いブチ走路といったところだろう。どちらにしても完全な重走路は考えにくい。
レース展開だが、まずは0ハンの桜木のスタートがカギになる。恐らく10線に叩かれることはないと思うが、桜木のスタート力はやや不安な面がある。もしかしたら何車かに叩かれるかも。仮にスタートを残して逃げに入ったとしても、今節は上がり40を切れていない桜木なので、そのまま逃げ切りまでは厳しそう。
10線のスタート争いは、森が最内からしっかり決めそう。その隣の田中は微妙。他は枠ナリのスタートになりそうだ。まず桜木を追っていくのは森。森はレース序盤の動きが鋭い反面、周回を重ねていくと伸び止まる傾向がある。森にとっては、とにかく早い段階で先頭に立ちたいところ。
中団からは新井、荒尾、篠原あたりが追撃態勢に入ってくる。この3車はエンジン的な仕上がりにそこまで差はなく、内枠の分だけ新井が有利と言える。森が桜木に手間取っていれば、強気の突っ込みで先頭に躍り出るかも。荒尾、篠原にしても新井よりスタートで先に出れれば、先頭争いを演じるチャンスが広がってくる。
しかし、当ブログでの本命には鈴木圭を推す。鈴木圭は今節3日目に上がり3・338を叩き出すなどエンジンの仕上がりが目立っている。優勝戦で7、8番手からのスタートでも内外自在に攻めて行けるし、内枠を何車か置いて出れれば、それだけ優勝が近づいてくる。スタートや展開に左右されずに優勝を目指せるのは鈴木圭だけ。
相手には新井を挙げる。しっかりと枠ナリ発進することが条件になるが、それができれば仕掛けて行ける動きは十分ある。次に荒尾と篠原。どちらもスタート巧者で、センター枠から飛び出してくる可能性は十分。地元走路で外来勢に好き勝手させる訳にはいかない。スタートに集中してくるハズ。最後に森。10線の最内は絶好の位置。序盤の速攻が決まり、その後も大きなリードを作れれば残り目がありそう。田中や中村もエンジン的には問題ないが、スタートを含めた序盤争いでどうしても劣勢になりそうなので、今回は評価を下げた。
◎鈴木圭一郎
○新井恵匠
△荒尾聡
△篠原睦
▲森且行