高橋貢が完全優勝へ!
予選3日間は良走路で行われたが、準決は不安定走路となった浜松のGI秋のスピード王決定戦。厳しい走路コンディションを乗り越え、優勝戦進出メンバーが出揃った。0メートルオープンの優勝戦は枠番選択となった。
ここまで最も順調な流れなのは高橋貢。安定したレースっぷりを見せつけ4連勝で優出。道中で展開が悪くなっても、落ち着いて対処し、的確な走りでゴールを駆け抜けている。様々なレースをこなしているからなせる業。エンジン自体も安定しており、自在なレースができる状態。優勝戦は1枠で、通常はイチかバチかの枠順と言われているが、スタート先行するようなら、そのまま独走。仮に、外枠の何車かに行かれても、冷静に立て直してきそうだ。当ブログでの本命には高橋を推す。
相手候補には木村武之と金子大輔を挙げる。この両者は今シリーズの2日目までは動きイマイチ。と言うより優勝戦に進めるかどうか、大いに不安を感じさせる内容だった。しかし、予選最終日の3日目には見事な立て直しを見せた。準決の難走路もしっかりクリアした。上昇度としては高橋より上かもしれない。地元のタイトルを簡単には他に手渡さないハズだ。
4番手には西原智昭を挙げたい。3日目こそ7着となってしまったが、それ以外の3日間はオール1着。特に、今回は攻めの早さが光っている。トップスタートを切り、序盤で大きなリードを作れるようだと優勝も視野に入ってくる。船橋の上位級としてすっかり定着している西原だが、意外にも記念タイトルとは無縁。今のエンジン状態的にも、キャリア的にも記念を獲ってもおかしくはない。最後に怖いのは渡辺篤。オート界ではまだまだ若手の部類。急激な成長が見られるかもしれない。
◎高橋貢
○木村武之
△金子大輔
△西原智昭
▲渡辺篤
浜野淳が圧倒的な走りを見せる!
SG第19回オートレースグランプリも最終日を迎えた。熾烈な予選道中を勝ち抜け、優勝戦のメンバーが出揃った。鈴木圭一郎以外はSGの優出常連組。どのような戦いが展開されるのか。
まず、準決の内容で各選手の仕上がり具合を評価したい。単純なタイム比較では浜野が断トツ。準決の一番早い時間帯のレースで一番時計を出している。その後のレースの方が好タイムが出やすい条件ながら、浜野を超える上がりタイムは出なかった。仕上がりナンバー1は浜野だ。準決ではその浜野に敗れはしたが、上がり2番時計タイを出したのは永井大介。11Rで1着だった高橋貢と同様の3.385をマークしている。他の5車はそれほど差のない仕上がり。
スタート争いは荒尾聡か。ここ一番での切れ味はかなり鋭い。4枠から飛び出す荒尾に永井が乗って出るか。それとも内枠勢が突っ張って出るか。荒尾の逃げではそこまでペース上がらない。荒尾を交わすのは浜野と見た。
浜野はトップスタートを切れなくとも、それなりにイン潜り込みそう。機力は断然なので、道中で逃げる荒尾を交わす。先頭に立ったら準決同様、後続を引き離す一方になりそうだ。そこで、当ブログの本命には浜野を推す。
相手は永井と高橋。共に、準決での仕上がりも上々。スタートで荒尾に次ぐ、2番手に出る可能性も十分。高橋は地元開催だけに、何としても1回は先頭に立ちたいところだろう。永井にしても、この大会は3連覇がかかっている。試走タイムがやや劣勢になったとしても意地の走りを見せる。4番手に推すのは中村雅人。初日~3日目までの動きを見る限りエンジン面は問題がない。準決はスタート遅れ、苦しい展開になったが、そこからの追い上げは流石だった。6枠ではスタート行けないが、10周戦を味方に圏内まで入ってくるか。最後は青山周平。枠番選択順1番で2枠を選んだのには何か訳があるのだろう。SG未冠組の中では、最もSG制覇に近い存在。トップスタートを切るようならSG初優勝の可能性も十分ある。仕上がり欠いてる浦田信輔や、大舞台での経験浅い鈴木圭一郎は枠的にも厳しい戦いになりそう。
◎浜野淳
○永井大介
△高橋貢
△中村雅人
▲青山周平
浜野淳が地元の期待に応える!
準決と比べてハンデが重くなったのは山崎進。これによって優勝戦は10Mオープンでの戦いになった。記念の優勝戦は8周戦で、通常より2周延びるとは言え、スタート争いが大事なのは変わらない。
まずはスタート予想。エンジン完調の山崎だが、ここに入ると先行は厳しいか。早船歩が好枠を活かして先行しそうだ。それに乗っていくのは西村龍太郎。谷津圭治が3番手に出る。5枠から外も枠ナリか、そうでなければ佐々木啓がやや遅れる程度だと思われる。
逃げ態勢に入る早船はどこまでペースを上げられるか。準決では上がり3・420をマークしており、他の選手と比べても引けを取らない。そのままの押し切りもありそう。単純なタイム比較で言えば、早船を捕まえられるのは浦田信輔。準決で上がり3・405を出しており、早船が逃げたとしても捕まえられる公算大。
ところが前日のタイム通りに事が運ばないのがオートレース。優勝戦ともなるといつも以上の力が発揮されることがある。特に、大舞台で勝負強いのは浜野淳。今回は地元なので、モチベーションはマックス。7月に川口のGIで圧勝した走りを再現してくれるかもしれない。10Mオープンの6枠では、流石にスタートは行けないが、道中で異次元の攻めを披露するとみた。
相手には浦田と永井大介。完全優勝がかかっている浦田は気合満点だろうし、永井もそのプライドから簡単に負けるわけにはいかない。カマシ気味に出るようなら優勝も十分ある。早船も怖い存在。準決では浅香潤の攻めをやり返しての上がり3・420。ちょっかいを出されず、一人で逃げ切っていれば、もっとタイムは出ていただろう。外の3者が競り合えば大金星も夢ではない。最後に推すのは谷津。3日目から動きが一変し、このメンバーでも見劣りしない走りをしている。
◎浜野淳
○浦田信輔
△永井大介
△早船歩
▲谷津圭治
月夜に輝く超新星・鈴木圭一郎!
ブチ走路で1Rを迎えたムーンライト4日目も、準決のレースの頃にはほぼ良走路でのレースになった。各レースで熱戦を勝ち抜き、優勝戦のメンバーが出揃った。優勝戦を占うべく準決を簡単に振り返る。
8R...スタートは田中賢が先行したが、鈴木圭一郎が果敢にアタック。綺麗に抜いたとは言えないが、腕でなんとか車を押さえてねじ伏せた。8枠からカマシ気味に出た荒尾聡が三浦康平、田中賢を交わし2着に入った。
9R...金山周平と清水卓が先陣争いを演じたが、カマシ気味に出た佐藤貴也が一気にまとめ差しでケリをつけた。粘る金山の後ろで早川清太郎と田中茂が競り合うも、競り勝ったのは早川の方。
10R...トップスタート切った渋沢憲司に吉田恵輔と田村治郎がマーク追走も、永井大介が落ち着いて捌いて首位。人気対抗の伊藤信夫や岩崎亮一は伸びを欠いて圏外。
11R...スタートこそ伊藤正司が枠ナリを死守したが、2番手に出た前田淳が一気に差し先頭に立つ。高橋貢が内山高秀を競り落とし、前田に迫るが及ばず2着。
準決は2着だったが、安定感ある高橋と、3日目から準決にかけてエンジン上昇させてきた永井の争いになりそう。しかし、当ブログでの本命には鈴木を推す。スタート争いは、巧者が揃っているため想定が難しい。一応、最内の高橋が飛び出すか。それに鈴木、前田、荒尾と続きそう。高橋が独走態勢に入る前に鈴木が仕掛ける。準決でも強引な攻めを見せていた。やや無理めでも突っ込んで行きそうだ。そこからは鈴木の一人旅。記念初優勝へ向けてまっしぐらだ。
相手には高橋。最内なら外枠勢を突っ張って出る。序盤で他車の攻めを封じられれば、そのまま押し切りもある。3番手は前田。試走タイムが出なくても、好スタートから必殺のイン封じがある。変則的なコース取りで後続を惑わせる技術がある。エンジン上昇中の永井は、大外ではいかにも厳しい印象。ただし、周回が2つ延びるので、道中で巻き返してくる可能性もある。最後に荒尾。オープン戦でこそ最大の持ち味を出せる選手だ。渋沢や佐藤もスタートは切れているので、序盤で好位を奪えれば十分戦える。早川は0オープンになるとやはりスタートの不安が付きまとう。
◎鈴木圭一郎
○高橋貢
△前田淳
△永井大介
▲荒尾聡
当日は雨の予報も出ているので、雨走路を想定しての予想もしておく。地の利ある高橋が断然有利で、トップスタートから逃げ切るとみた。相手は荒尾。良走路でこそ成績は落ちてきているが、雨走路での底力は変わらない。2~3番手に出て圏内に入ってこよう。次いで、鈴木や佐藤。佐藤は雨走路の方が好成績を残せるかもしれない。
◎高橋貢
○荒尾聡
△鈴木圭一郎
△佐藤貴也
▲永井大介
強攻を発動する浦田信輔を指名!
飯塚のナイターGI・ダイヤモンドレースも優勝戦のメンバーが出揃った。3日目、準決と良走路で行われエンジンの比較がしやすい状況。優勝戦を占うべく準決を振り返ってみる。
9R...トップスタート切った岩田裕臣がマイペースの逃げ。そこへ佐藤裕二が渾身の突っ込み。これが岩田を落車させ反則失格。3番手、4番手にいた中村雅人と田中茂が1、2着でゴール。
10R...7枠からトップスタート切った荒尾聡がインを抑えて粘る。しかし、池田政和を交わした金子大輔がマーク追走から荒尾を捲って首位。
11R...塚越浩之が田島敏徳をスタートで叩き逃げ態勢。しかし、好スタートを切った久門徹が交わして1着。篠原睦も塚越をマークから差し込み優出を決めた。
12R...最内からスタート決めた藤川幸宏だが、1周バックストレッチで好位に付けた浦田信輔が早仕掛け。藤川は粘り切れず、同期の早川清太郎がキッチリ捌く。
スタート争いは荒尾と見た。準決でも外枠から見事なダッシュを決め、首位を奪取。いい時のスタート力が戻っている。その荒尾の逃げを追って久門や篠原。しかし、どこまでペースが上がるかは疑問。優勝戦で2周回延びることを考えると逃げ切りまではないか。
序盤でマズマズの位置に付けそうな浦田を本命に推す。エンジンは問題ない状態。攻めの方も容赦がない。地元メンバーが多く乗っているが、その中でも地元のレースとなると人一倍パワーを増すのが浦田。混戦でもインを突いて台頭してきそうだ。
相手には金子を挙げる。4日間ここまでオール1着。完全優勝にリーチがかかっている。エンジンも乗り手も絶好調で、浦田を負かす可能性があるのは金子だ。そして、中村も調子を上げてきた。8周戦が一番有利に働くのは中村だろう。序盤の位置取り次第では優勝も十分ありえる。他では、荒尾、久門、篠原がどこまで粘り込めるかだ。田中茂と早川清太郎は展開的に厳しくなりそう。
◎浦田信輔
○金子大輔
△中村雅人
△荒尾聡
▲久門徹