大会4連覇に意欲・中村雅人!
4日間の白熱した戦いを終え、優勝戦の8人が出揃った。記念の優出常連組から、珍しい顔ぶれなど多種多様。いつもの面々が優勝を決めるのか、それともフレッシュな若手の金星があるのか。優勝戦を展望する。
今回スタートが切れているのは、遠藤誠、前田淳、木村武之、渡辺篤。この4人が先陣争いを演じると思われる。逃げて最もペース上がるのは前田か木村。序盤は前田が主導権を奪い、逃げ態勢を作る。それを木村が追うかたち。エンジンの仕上がり自体、最も良いのは田村治郎だがスタートを含めて序盤の位置取りにやや不安がある。
逃げる前田を追う一番手は木村だが、その後ろから中村雅人や浦田信輔がプレッシャーをかけてくる。優勝戦は8周回だが、8周回が有利に働くのは中村と浦田の2人。レース道中、鋭い観察眼でタイミングを計り、ここぞという時に仕掛けていけるのは中村。競り合いに強い中村が、木村や前田を交わして最終的には首位に立ちそう。それに、浦田がピタリと続けるかどうか。山田達也は好展開を作れなそうで、苦しい戦いになる。
優勝戦当日は雨予報が出ている。お昼までには雨が上がる予報だが、優勝戦の時間まで走路が濡れている可能性もある。雨走路での予想もしておきたい。
浜松の雨走路は1本道になることで有名。つまり、レース序盤で好位置を取れた選手が圧倒的有利。スタート的には遠藤などにもチャンスが出てくる。しかし、選手達もいいコースを取るために早めに仕掛けてくるだろう。ここ最近、雨での実績を急上昇させているのは中村。イン攻め強烈なので、早い段階で首位を奪取。雨走路なら俄然チャンスが出てくるのは田村や渡辺。雨走路での連対率が高く、本人も自信を持っている。山田も良走路よりは雨の方が、好成績を残せそう。もちろん木村も地元走路なので勝手は知っている。
晴予想
◎中村雅人
○木村武之
△浦田信輔
△前田淳
▲遠藤誠
雨予想
◎中村雅人
○田村治郎
△渡辺篤
△木村武之
▲山田達也
手応え抜群の永井大介がブッチ切る!
豪華な優勝戦メンバーとなった黒潮杯。3日目、4日目の走りで潜在能力を開花させた平塚雅樹にも注目したいが、0メートルオープン戦になってスタート争いがどうかだ。
先行争いは恐らく青山周平か永井大介。中枠から可能性あれば木村武之か。青山が独走態勢に入りそうだが、それに待ったをかけるのが永井。だいぶいい時の感じが戻ってきた青山は上がりタイムも出てきたが、本人としてはまだまだ納得いくものではないようだ。準決の条件なら上がりタイム3・36くらいは欲しかった模様。準決で後ろを走っていた木村が言うには、青山はレース後半タイヤが少し滑っていたようで、それがペースアップには繋がらなかった。優勝戦となれば、更に車を仕上げてくる可能性あるが、準決が終わった段階では永井の方が仕上りは上。珍しく完調宣言に近いモノが出ていた。そこで、スタートは青山に行かれても、永井が素早く捌いて独走態勢に入るとみた。
相手候補筆頭は青山。一時期のスランプは完全に脱出しており、だいぶスピードが戻ってきた。準決での不安要素を払拭できれば、優勝まで十分視野に入ってくる。3番手には中村雅人を挙げる。仕上がりにはまだ不安があるようだが、ここ一番での勝負強さはピカイチ。枠も2枠なので、スタート行けなくてもインに潜り込めそう。周りの車が態勢を作る前に一気に仕掛ける可能性まである。
外枠の岩崎亮一、高橋貢、荒尾聡は明らかにエンジン見劣るので優勝争いまでは厳しそう。木村は5枠と位置は悪くない。序盤の位置取り次第では上位争いに参加できる。そして今節、最も成長したのは平塚。準決まではハンデ構成的に恵まれた感はあったが、準決の上がりタイム3・370は堂々の一番時計。再び先頭に立てる展開になれば、誰も追いつけない計算になる。好スタート切るのが絶対条件になるが、人気薄になるなら狙ってみたい選手だ。
◎永井大介
○青山周平
△中村雅人
△木村武之
▲平塚雅樹
青山周平がSG初制覇へ全力ダッシュ!
SG第34回オールスターオートレースの優勝戦のメンバーが出揃った。桝崎陽介が初めてのSG優出。佐々木啓、内山高秀が久々にSG優勝戦に顔を出した。青山周平もスランプ脱出を告げる優出。それ以外の4人はいつもの顔ぶれだ。
今シリーズのレース内容の特徴として、中盤から後半にかけて順位の変動が少ない傾向にある。つまり、序盤で好位を奪えないと厳しい戦いを強いられる。0オープンのレースなので、スタートが何より大事になる。準決で良いスタートを切ったのは中村雅人、青山、内山、桝崎。青山は好調時のスタートの切れが戻ってきた。中村は大舞台ではよく切れる傾向がある。桝崎は今シリーズはいつも以上に切れている。内山も内枠に入ると、先行できる。
次に、エンジンの仕上がりにランクを付けてみる。最も仕上っているのは桝崎。それにそれほど差がなく続くのが青山。内山と佐々木も本人にしてみれば良い方と言える。永井大介、金子大輔、浦田信輔はマズマズ良いが、本調子には足りない現状。中村は明らかに足りてない。それは準決でインコースを締めて回らざるを得ない状況を見れば一目瞭然。
今シリーズのカギは、スタートを含めた序盤の位置取りに限る。そこで、当ブログでの本命には青山を推す。今シリーズまでは完全にスランプに陥っていたが、2日目からは今までの不安を払拭するかのような激走が目立つ。かつての勢いを感じさせる。好枠からスタートを決め、後続を突き放すとみた。
相手は中村。やはりスタートで好位を奪いそう。エンジンをどこまで立て直せられるかは分からないが、インを外さないコース取りで粘りこみそう。ついで、内山と金子。内山も序盤でいい位置に付けられそうだし今シリーズはここまでオール連対。安定感も光っている。金子は2日目以降、エンジン下降気味だが地元の声援に応えるべく力走を見せてくれそう。最後に、今シリーズで大化けした桝崎を挙げる。エンジンはとにかく最高潮。課題だったスタートも今シリーズは切れている。人気薄になるなら狙ってみたい選手の一人だ。浜松との相性が悪い永井は、現状では厳しい戦いになりそうだし、浦田も10周戦になるのは好材料だが、追って行きづらい走路状況なので苦しくなりそう。むしろ、佐々木の方がエンジン良いので怖い存在だ。
◎青山周平
○中村雅人
△金子大輔
△内山高秀
▲桝崎陽介
攻撃の幅が広い木村武之を信頼!
初日の前半レースはブチ走路、2日目の残り3個レースは中止、準決は大荒れと波乱の多かった平成チャンピオンカップも優勝戦を迎えた。2日目~4日目まで3連勝で優出した竹中一成はハンデが重化。0ハン1車、10線に7車とハンデ戦の構成になった。
連日良い逃げを見せている竹中は、ハンデ重化で最重ハンの攻めを直撃する形、更に周回が2周延びることを考えると逃げ切りまでは厳しいか。10線のスタートは最内の岩田行雄が先行し、竹中を追って行く形。それから外枠勢が枠ナリに出て行きそう。竹中や岩田がイン粘ると、中団は混戦になりそうで、腕のある選手が浮上してくる可能性が高い。岩見貴史や若井友和、岩崎亮一では突破できるかどうか。捌きがしっかりしているのは木村武之だ。準決も困難な展開を打破してきている。
そこで、当ブログでの本命には木村を推す。次いで、捌きがあるのは浜野淳。準決でも良い試走タイムが出ていたので、エンジン面は心配ない。少しでも内枠勢を置いて出るスタートが切れれば、木村に先着も十分あり得る。3着候補に準決で良い走りを見せた若井、更に混戦でも強気な攻めを見せそうな佐藤貴也を挙げる。岩田も早めに竹中を突破できれば残り目がある。
当日は雨の予報が出ている。そこで、重走路での予想も載せておきたい。
山陽の重走路と言えば一本道。先に有効なコースを取ったものが押し切ることが多い。つまり、序盤のコース取り争いが盛んになり、そのまま態勢が変わることが少なくゴールを迎えることが多い。
ハンデ有利なのは竹中だが、雨走路の実績は全くない。竹中を岩田や岩見が早めに交わしそう。しかし、逃げ態勢に入る前に若井が突っ込んで行きそう。そして、後続を抑え切り優勝するとみた。相手は岩田の残り目か、若井の攻めに続く岩崎の絡み、もしくはインコースをしっかり走れる佐藤の流れ込み。浜野や木村は展開がやや厳しくなりそう。
晴れ予想
◎木村武之
○浜野淳
△若井友和
△佐藤貴也
▲岩田行雄
雨予想
◎若井友和
○岩崎亮一
△岩田行雄
△佐藤貴也
▲木村武之
若井友和が地元記念連覇へ!
今節は天候の変動が激しく、冷えた日もあれば雨が降った日もあり暑くなった日もあった。準決も重走路で行われた。そんな厳しいコンディションの中、予選道中を勝ち上がってきた優勝戦メンバーが出揃った。各地で活躍している32期からは小林瑞季が優勝戦まで進み、0ハン単騎に置かれた。10線には快速派の山際真介が単独で置かれ、20線に6車が並んだ。内から鈴木清、若井友和、岡部聡、佐藤貴也、高橋貢、金子大輔。
スタートは0ハンの小林も、10線の山際もしっかり残せる。20線は鈴木、若井、佐藤の順か。岡部はやや後手に回りそう。高橋や金子は少しでも内枠勢を置いて出たいが...。
レースは小林がマイペースに逃げる。それを山際が追って行く展開。どちらもスピードがあるので、ペースは上がりそう。しかし、今節最も状態が良い若井が諦めず追って行く。8周戦を活かし、ゴールを迎えるまでには先頭に立ちそうだ。かなりのスピード戦になりそうなので、鈴木や岡部は苦しくなるか。高橋もエンジンの仕上がりにやや不安がある。そこで2、3着の食い込みがあるのは金子だ。序盤の仕掛けが早くはない金子にとって、周回が延びるのは好材料。道中も落ち着いて乗れているので、レース後半に浮上してくる可能性が高い。また、佐藤もスタート後の位置取りによっては勝負圏内に入れる。
優勝戦当日は雨の予報が出ているので、雨の予想も載せたい。実績から言えば岡部で断然だ。しかし、今節の若井は特に気合が入っているので、今回は若井を重視したい。スタート一気から先攻めが決まれば、岡部に先着も十分ある。他では、雨も自信を持って乗れている金子、佐藤の浜松両者。それに、さまざまな状況での経験豊富な高橋あたりも上位争いに絡んできそう。
◎若井友和
○金子大輔
△小林瑞季
△山際真介
▲佐藤貴也
雨予想
◎若井友和
○岡部聡
△金子大輔
△佐藤貴也
▲高橋貢