
鐘ヶ江将平が記念初優勝へ!
今回から新走路になった山陽オート。4日間の戦いが終わってその特徴が顕著に表れている。スタートの切り方の難しさ。エンジンが折り合うかどうかで、タイムがはっきりと変わってくる点。濡れ走路での異常な滑り。様々な厳しい状況に打ち克ち、優勝戦進出の8人が出揃った。
優出8人の中で最も良い試走タイムが出たのは青山周平の26。冬場になってきたからとは言え、この試走タイムは驚異的。他のレース場では出ない数字だ。上がりタイムで最も良いのは、鐘ヶ江が2日目に出した369。これもまた鐘ヶ江のいつものレースなら出ない数字。新走路はエンジン状態の良し悪しがくっきりと表れる。
レースは0ハン単騎の大月渉がマイペースで逃げそうだが、10線単騎の広瀬勝光が道中で捕らえそう。広瀬なら大月よりペースは上がる。しかし、20線からトップスタート切りそうな鐘ヶ江が8周回るまでには捕まえるとみた。そこで、当ブログでの本命には鐘ヶ江を推す。
もちろん単純な実力から言えば、青山の方が断然上ではある。しかし、青山本人が言っているように、ここ最近スタートの切れがイマイチ。20線に6車並んだ大外では先行は厳しく、良くても4~5番手のスタートになる。ここから早い段階で車群を抜け出せればいいが、少しでも手間取ると鐘ヶ江が大きなリードを作ってしまう。
他に調子が良いのは青木治親。初日、2日目の良走路でもソコソコのタイムが出ていた。スタートで2番手に出られれば、十分優勝争いに参加できる。ハンデ位置的に軽視できないのは平塚雅樹。20線の最内ならトップスタート切ってもおかしくない。その後、前の2車をすんなり交わせば連対も可能だ。今年、大きな成長を見せた田村治郎はスタート次第か。序盤で好位を奪えないと凡走に終わってしまう可能性もある。意外性あるのは松本やすし。まだまだ成長の余地があるだけに、大駆けを見せてくるかも知れない。
◎鐘ヶ江将平
○青山周平
△広瀬勝光
△青木治親
▲平塚雅樹
満を持して永井大介が今年のSG初Vへ!
予選3日間は好天の下で行われていたSG日本選手権だったが、準決の日は重走路での戦いになった。川口の重走路の特徴をいち早く掴んだ者が、優勝戦のキップを掴むことができた。だいたいはSG優出常連組だが、田村治郎や佐藤貴也などが珍しく優出。若手では鈴木圭一郎も厳しい準決のバトルを勝ち抜け、優勝のチャンスを得ている。
SGの優勝戦は10周での争い。いつもより走る距離は長いが、0オープン戦である以上、スタートの比重はやはり大きい。誰が先行するのかは最大の焦点である。誰が行ってもおかしくはないが、ここ一番でのスタート力は荒尾聡が上位とみている。その荒尾を誰が追って行けるのか。
今節のエンジンの仕上がり度で言えば、永井大介が一番か。高橋貢も2日目あたりからエンジンが上向いてきていた。若井友和もソコソコのタイムを持っており、エンジン的にはマズマズの状態。エンジン下がり調子だった中村雅人は3日目のスーパードリーム戦で結果を残すなど、けっして悪い状態ではない。逆に、荒尾、田村、佐藤貴あたりは良走路ではエンジンやや足りないか。鈴木圭はエンジン悪くない上に、何かをやってくれそうな期待感はある。
当ブログでの本命には永井を推す。スタートで4番手までに出ることができれば、荒尾の逃げを捕まえるには十分だろう。今年はSGに縁が遠かった永井。ここらへんでしっかりと結果を残しておきたいところ。実力者が追い込み効かなかった初日でも、永井だけは後ろから追い込む走りができていた。今節の総合力では一枚上とみている。
相手には中村を挙げる。エンジン不満とのコメントとは裏腹に、良走路でのレースの内容が良い。追い込みタイプなので10周戦は中村に有利に働く。川口のSGでの相性は抜群。早めに2番手に立てれば永井を捌いての優勝も十分。次には高橋貢を推す。今年の前半はイマイチだったが、今の車に乗り替わってからはかつての王者の走りが戻ってきている。今節の動きも悪くない。まだまだSG優勝回数を増やせる状態にある。鈴木圭はSG未冠だが、いつ取ってもおかしくないくらいの成長を見せている。スピード面ではS級一ケタの選手達と全く遜色がない。序盤で揉まれる展開にならず、早めに抜け出せるようなら、様々な最短記録を塗り替えての栄冠もあり得る。最後に挙げるのは荒尾。やはりスタート力は大きな魅力。この上ない武器だ。トップスタートからペースを上げて逃げるか、インを封じて粘り込むかすれば2度目のSG制覇もある。
若井も地元開催の選手権だけに、見せ場は作るだろう。久々のSG優勝に闘志は全開のハズ。佐藤貴と田村も総合戦力に関しては未知数な部分が大きいので、大金星を挙げる可能性も否定できない。
◎永井大介
○中村雅人
△高橋貢
△鈴木圭一郎
▲荒尾聡
永井大介が圧巻の走りを見せる!
第65回GIオート祭も優勝戦の日を迎えた。厳しい予選道中を勝ち抜け優勝戦のメンバーが出揃った。0ハンに西川頼臣が単騎で置かれ、他の7人は10メートルに並んだ。どのようなレース展開になるのか。
車の総合的な仕上がりは永井大介がナンバー1。準決でも上がりタイム一番だった。次いで谷津圭治、岩見貴史、鈴木圭一郎の順。優勝戦は短ハンデ戦なので、スタートとスピードが大事になる。
スタート争いは、0ハンの西川は何とか残すか。10線は最内から谷津が飛び出し岩見がマーク。他も枠ナリになりそうだが、外からダッシュ決めるとしたら今節スタート切れてる青山周平か永井。金子大輔はそこまで切れておらず展開的には厳しくなりそう。
当ブログでの本命には永井を推す。7枠からでも3から4番手に出る可能性がある。更に、準決の動きを見る限りエンジンも良さそう。優勝戦の日は気温も少し低くなるので、持ち味のパワーを存分に発揮しそう。早い段階で先頭に立ち、後続を引き離すレースを見せそう。
相手には青山を挙げる。青山はこの大会の前回覇者。当人はそれほど連覇を意識してないようだが、地元のGIは取りたい気持ちが強いだろう。トップスタートを決め、西川を一発で交わすようだと永井を振り切っての優勝まである。次に推したいのは鈴木圭一郎。大舞台での実績はマダマダだが、伸びしろは大いにある。混戦での捌きも上達している。序盤の位置取り次第では金星もある。最内の谷津も怖い存在。恐らく枠ナリスタートを切ってくるので、展開的には絶好。準決と同じ走りができれば十分勝負になる。岩見もこのところ流れが良く、チャンスはある。伊藤信夫と金子は展開が厳しくなりそうなので評価を下げた。
◎永井大介
○青山周平
△鈴木圭一郎
△谷津圭治
▲岩見貴史
高橋貢が完全優勝へ!
予選3日間は良走路で行われたが、準決は不安定走路となった浜松のGI秋のスピード王決定戦。厳しい走路コンディションを乗り越え、優勝戦進出メンバーが出揃った。0メートルオープンの優勝戦は枠番選択となった。
ここまで最も順調な流れなのは高橋貢。安定したレースっぷりを見せつけ4連勝で優出。道中で展開が悪くなっても、落ち着いて対処し、的確な走りでゴールを駆け抜けている。様々なレースをこなしているからなせる業。エンジン自体も安定しており、自在なレースができる状態。優勝戦は1枠で、通常はイチかバチかの枠順と言われているが、スタート先行するようなら、そのまま独走。仮に、外枠の何車かに行かれても、冷静に立て直してきそうだ。当ブログでの本命には高橋を推す。
相手候補には木村武之と金子大輔を挙げる。この両者は今シリーズの2日目までは動きイマイチ。と言うより優勝戦に進めるかどうか、大いに不安を感じさせる内容だった。しかし、予選最終日の3日目には見事な立て直しを見せた。準決の難走路もしっかりクリアした。上昇度としては高橋より上かもしれない。地元のタイトルを簡単には他に手渡さないハズだ。
4番手には西原智昭を挙げたい。3日目こそ7着となってしまったが、それ以外の3日間はオール1着。特に、今回は攻めの早さが光っている。トップスタートを切り、序盤で大きなリードを作れるようだと優勝も視野に入ってくる。船橋の上位級としてすっかり定着している西原だが、意外にも記念タイトルとは無縁。今のエンジン状態的にも、キャリア的にも記念を獲ってもおかしくはない。最後に怖いのは渡辺篤。オート界ではまだまだ若手の部類。急激な成長が見られるかもしれない。
◎高橋貢
○木村武之
△金子大輔
△西原智昭
▲渡辺篤
浜野淳が圧倒的な走りを見せる!
SG第19回オートレースグランプリも最終日を迎えた。熾烈な予選道中を勝ち抜け、優勝戦のメンバーが出揃った。鈴木圭一郎以外はSGの優出常連組。どのような戦いが展開されるのか。
まず、準決の内容で各選手の仕上がり具合を評価したい。単純なタイム比較では浜野が断トツ。準決の一番早い時間帯のレースで一番時計を出している。その後のレースの方が好タイムが出やすい条件ながら、浜野を超える上がりタイムは出なかった。仕上がりナンバー1は浜野だ。準決ではその浜野に敗れはしたが、上がり2番時計タイを出したのは永井大介。11Rで1着だった高橋貢と同様の3.385をマークしている。他の5車はそれほど差のない仕上がり。
スタート争いは荒尾聡か。ここ一番での切れ味はかなり鋭い。4枠から飛び出す荒尾に永井が乗って出るか。それとも内枠勢が突っ張って出るか。荒尾の逃げではそこまでペース上がらない。荒尾を交わすのは浜野と見た。
浜野はトップスタートを切れなくとも、それなりにイン潜り込みそう。機力は断然なので、道中で逃げる荒尾を交わす。先頭に立ったら準決同様、後続を引き離す一方になりそうだ。そこで、当ブログの本命には浜野を推す。
相手は永井と高橋。共に、準決での仕上がりも上々。スタートで荒尾に次ぐ、2番手に出る可能性も十分。高橋は地元開催だけに、何としても1回は先頭に立ちたいところだろう。永井にしても、この大会は3連覇がかかっている。試走タイムがやや劣勢になったとしても意地の走りを見せる。4番手に推すのは中村雅人。初日~3日目までの動きを見る限りエンジン面は問題がない。準決はスタート遅れ、苦しい展開になったが、そこからの追い上げは流石だった。6枠ではスタート行けないが、10周戦を味方に圏内まで入ってくるか。最後は青山周平。枠番選択順1番で2枠を選んだのには何か訳があるのだろう。SG未冠組の中では、最もSG制覇に近い存在。トップスタートを切るようならSG初優勝の可能性も十分ある。仕上がり欠いてる浦田信輔や、大舞台での経験浅い鈴木圭一郎は枠的にも厳しい戦いになりそう。
◎浜野淳
○永井大介
△高橋貢
△中村雅人
▲青山周平