落車を乗り越え、青山が栄冠目指す!
準決は前日の予報通り、雨走路になってしまった浜松のGI秋のスピード王決定戦。優勝戦の日も雨の予報が出ているので、直前予想は雨を想定して行ないたい。
ハンデ構成は0に桜井厚志。10Mに内側から笠木美孝、東小野正道、岩見貴史、若井友和、岩崎亮一、金子大輔、青山周平と並んだ。準決で竹谷隆との激闘を制した桜井の逃げも侮れないが、準決よりもメンバーが濃くなることを考えると逃げ切りまでは厳しいか。10Mのスタート争いはほぼ枠ナリと見た。笠木が桜井を追う一番手だが、桜井を捕まえる前に外枠勢にやられそう。準決でもそうだったように東小野が笠木を交わし、桜井を追う展開を作りそう。道中で東小野が桜井を差し込み、岩見がアウトから仕掛けて行きそう。
しかし、当ブログでの本命には青山を推す。準決の厳しいメンバーで勝ちきったのは自信になる。3日目の落車の影響が心配されたが、不安を感じさせず走りきった。記念の優勝戦で2周延びるのは好材料だし、アウトコース一本で攻め上げて行きそう。相手は金子。地元走路で青山に好き勝手させるわけにはいかない。スタートで青山の先行を阻止できるなら、十分優勝争いに参加できるだろう。若井も雨の方が好成績を残せそう。インが混み合っていても、力強く突っ込んで行ける。
もしも天気予報がズレて良走路になった場合でも青山を推す。当地ではこれまで7回優出があり、5回優勝。その全てが良走路だ。当地には絶対の自信を持っている。そして、晴れでも相手には金子を挙げる。金子は成績が走路状況に左右されない柔軟さがある。あとは展開面から笠木や岩見、岩崎あたり。
雨予想
◎青山周平
○金子大輔
△東小野正道
△若井友和
▲桜井厚志
晴れ予想
◎青山周平
○金子大輔
△笠木美孝
△岩見貴史
▲岩崎亮一
新井恵匠が初タイトルへ向け、ひた走る!
優勝候補筆頭だった青山周平が、まさかのフライングと反則で優出を逃す波乱があった準決勝戦。しかし、各選手が若手らしいスピードある走りを展開し、好メンバーが出揃った。森村亮と鈴木聡太がハンデが重くなり、優勝戦は10Mオープン戦となった。
スタートが特に大事な10Mオープン戦。まずはスタートの予想から。0オープンと違って10オープンだと内枠が圧倒的有利。ここは森村がスタート張り込んで行きそうだ。これに鈴木聡、新井恵匠が続く形。田村治郎と人見剛志はややへこみそうで、岩見貴史や藤岡一樹、金子大輔の順で外枠勢は出そう。
独走が得意な森村だが、逃げ切りまでは厳しいか。しかし、鈴木聡では森村を交わすまでのアシはなさそう。そこでスタート3番手に出る新井が浮上してきそう。エンジンは準決の上がりタイムが示す通り、仕上っている。攻めはやや強引さあるが、果敢な面は好評価。先頭に立ってしまえば後続を引き離す一方になりそう。準決でも2番手に上がってきた金子に差を詰められるどころか、むしろ逆に突き放す動きがあった。記念のタイトルは未冠だが、近況の充実さからいつ勝ってもおかしくない気配を見せている。先のSGでも準決で外線突破をしてしまったが、優出できそうな動きを見せていた。唯一の不安点はスタート。ややムラな傾向あるが、ここさえこなせれば十分勝負になる。
相手には金子を挙げたい。今回の若手メンバーの中では、最も落ち着いて乗れている。若手らしからぬレース運びの上手さがある。8周戦になるのも金子にとっては好材料。次には地元の藤岡が有力。以前は軽いスランプに入っていたが、ここ数節で完全に脱出している。地元の声援をバックに、実力以上の走りをしてくるかもしれない。同じ理由で推したいのは人見。エンジンの仕上がりは悪くなさそう。こちらも地元と言う事で気合は倍増。スタートにやや難あるが、追い込みの鋭さはかなりのモノがある。特に一対一では無類の強さを発揮する。
◎新井恵匠
○金子大輔
△藤岡一樹
△人見剛志
▲森村亮
オートレース頂上決戦・ファイナルバトル!!
準決勝が雨走路で行われたためか、実力者が姿を消す波乱もあったがファイナリスト8人はそうそうたる顔ぶれ。オートレース最高峰のレースを制するのは誰か。優勝戦の展望をしていく。
枠番選択では、まず最初の高橋貢が1枠に入った。次いで中村雅人が2枠に入る。続く佐藤貴也も3枠に入るかに見えたが、4枠を選択。金子大輔が3枠を選ぶと、その後は枠番選択順通りに枠が埋まっていった。ここでのやや驚きは1番目に選択した高橋が1枠を選んだこと。0オープンでは最内が多少敬遠される傾向があるが、高橋は1枠を選んだ。これは飯塚でのオープン戦が内枠が強めな事情もあるが、本人からトップスタートを切る意気込みを感じられた。SGの優勝戦では、準決以上にスタートがモノを言う。トップスタート切れれば展開が圧倒的有利になる。
当ブログのスタート考察は木村武之か篠原睦の先行と見ている。木村は今節のスタートの切れは抜群。篠原も全国屈指のスタート巧者。そのどちらかが飛び出して行きそうだ。そこへ高橋や中村の内枠勢が続き、佐藤や平田雅崇が乗って行くかたち。今節に限って言えば、金子はややスタートに不安あるし、大外の角南一如はいかにも苦しそう。
先陣争いをする木村や篠原がそのまま押し切るか。篠原は10周戦での持久力に不安を残す。逃げ切りがあるとすれば木村の方だ。ただし、当ブログでの本命には中村を推す。休養から明けて3節目になるが、本来の走りを完全に取り戻している。晴れでは無類の強さを発揮するが、今節は雨でも良い走りを見せていた。選手的に成長が感じられる。優勝戦で10周回になるのも中村にとっては好材料。スタートで飛び出せなくとも、力強く巻き返して行くだろう。
相手候補は高橋。枠番選択における強い決意は、優勝への渇望を感じられた。今年に入って大きなレースで勝てていないが、大舞台での経験はナンバー1。さまざまなレース展開にも対応してくる。中村、高橋を脅かす存在は浜松勢。木村は好スタートから展開を作れそうだし、佐藤と金子の29期コンビも絶好調。特に、佐藤の方は、今年に入ってから大きな進化が見られている。SGは未冠だが、いつ勝ってもおかしくないくらいの活躍を見せている。
篠原、平田、角南の外枠勢も頑張りたいところだが、自力に劣る上に外枠では厳しい戦いが強いられるのは目に見えている。それでも試走タイムで他を圧倒するようなら注意は必要だ。
◎中村雅人
○高橋貢
△木村武之
△佐藤貴也
▲金子大輔
GIIウィナーズカップ・最終決戦!
予選、準決と4日間の戦いを終えて、ついに優勝戦のメンバーが出揃った。まずは準決の評価をしてみたい。
準決の動きが一番良かったのは高橋貢。スタートからダッシュ良く、道中でも落ち着いて攻めながらも好タイムをマークした。8人の中で一番余裕が感じられた。次に良かったのは金子大輔。逃げる辰巳裕樹と桜井晴光がペース上げていたが、最終的にはキッチリと追いきって1着。佐藤貴也も良かった。序盤で佐藤が走るインコースがガラ空きになった展開もあるが、永井大介を振り切っての1着は価値がある。永井も序盤こそ苦しんだが、2番手に経ってからは佐藤と同じくらいの機力を見せていた。ここまで4連勝できてる岡部聡も、エンジンが高位で安定してるからかスタートも安定して切れている。
逆に、なんとか最後の1周で2着まで行った木村武之はややエンジン不足。筒井健太と辰巳の2人も健闘したが、6周戦で最重ハンに捕まってしまうと言う事は、8周戦では到底粘りきれなそう。
当ブログでの本命には高橋を推す。エンジンの仕上がりは一番良さそう。さらに、準決の動きを見る限り乗り手の方もレース展開が見えている様子。スタートでよほど遅れない限りは追撃態勢を整えてくる。相手は金子と佐藤の2人。エンジン的には十分戦える状態にある。更に、今回は地元開催なのでいつも以上の力が出るかもしれない。序盤の位置取り次第では、高橋に先着もありそうだ。永井もけっして悪い状態ではない。ただし、準決で佐藤と一騎打ちになったときに全く差が詰まらなかったのは気になるところ。浜松走路との相性を考えると印を落とさざるを得ない。最後に、今節絶好調の岡部。枠なりのスタートが切れれば十分優勝争いに参加できる。
優勝戦当日は若干だが雨の予報が出ている。雨は巧者が多いが、高橋の本命はゆるがない。エンジン面、経験面、全てをとっても高橋が上位。そして、雨なら岡部がもっと上位に食い込んできそう。当日、他のどの選手がどのコースを使うかは分からないが、岡部だけはインコースと決まっている。他の人があまり通らなそうなので、岡部は自分のコースが使えそう。あとは、地元の利で金子、佐藤、木村か。
◎高橋貢
○金子大輔
△佐藤貴也
△永井大介
▲岡部聡
雨予想
◎高橋貢
○岡部聡
△金子大輔
△佐藤貴也
▲木村武之
地元記念7連覇へ!永井大介が挑む!!
船橋のGⅠオート祭もついに優勝戦を迎えた。最重ハンの有力選手が何人か苦しみ、優勝戦は0ハンに3人、10線に5人のハンデ構成。どのような戦いが展開されるのか。
0ハン3車のスタート争いはほぼ互角の評価。枠の利で武藤博臣が先行するとみた。それに谷川一貴、鈴木一馬が続く形。本来、独走力ある武藤だが、エンジン的に大きなコースを走れずペースは上がらなそう。むしろ、準決で青山周平の追いを振り切った鈴木の方が、逃げたときはペース上がりそうだ。序盤の焦点は、鈴木が簡単に武藤を抜けるかどうか。武藤はおそらくインコースを抑え、簡単には抜かせないだろう。腕的には谷川の方が上なので、武藤を交わせるかもしれない。しかし、谷川では逃げペースにやや不安が残る。ということで、0ハンの誰かが逃げ切るケースは考えにくい。
10線は強豪揃い。スタート争いは最内の池田政和が飛び出すとみた。それに木村武之が続きそう。枠的には金子大輔が池田の一つ外だが、スタートの切れでは木村の方が上。池田、木村に永井も乗って行きそうだ。3日目、準決と良いアシを見せた池田なら、0ハンを交わして行けそう。それを、木村が先に交わすか、それとも永井が先に交わすか。地元開催なのと、今年に入ってからの勢いから言えば、永井を重視したい。0ハン交わす池田を、永井がマークから交わしてゴール。当ブログの本命には永井を推す。永井はここまで地元の記念は6連覇中。圧倒的な強さを見せている。今回は全国ランクナンバー1に返り咲いての大会なので、8号車でのレースになる点だけがやや気がかりだが、今の永井には多少の困難なら克服できるだけの自信がある。
永井を脅かす存在は先述の木村、それに若手成長株の青山。予選を全て1着、準決は2着で突破の青山だが、エンジンの仕上がりにはそれほどの手応えを感じていない様子。しかし、スタートは巧者なので、先行してしまえば何とかできるだけの実力はある。青山が永井に勝つには、スタート先行から常に先手の攻めができなくてはならない。道中でミスは許されず、次々と前団を交わさなければならない。それができた時は、永井の地元記念連覇を止められる。
今回の大会で久々に輝きを放っているのは池田。かつては永井がなかなか勝てなかった池田だが、近況の力関係は完全に逆転している。しかし、今回の動きに限って言えば、互角に戦えるだけの仕上がりにある。実際、3日目は池田が永井に先着している。池田が速攻で0ハンを交わし、大きなリードを作れればまさかの展開もありそう。金子は準決でしっかりエンジンを上向かせて優出したが、優勝戦で戦うにはやや不足。優勝戦までに整備で上積みできなければ厳しいレースになるだろう。
◎永井大介
○青山周平
△木村武之
△池田政和
▲鈴木一馬