
オートレース頂上決戦・ファイナルバトル!!
準決勝が雨走路で行われたためか、実力者が姿を消す波乱もあったがファイナリスト8人はそうそうたる顔ぶれ。オートレース最高峰のレースを制するのは誰か。優勝戦の展望をしていく。
枠番選択では、まず最初の高橋貢が1枠に入った。次いで中村雅人が2枠に入る。続く佐藤貴也も3枠に入るかに見えたが、4枠を選択。金子大輔が3枠を選ぶと、その後は枠番選択順通りに枠が埋まっていった。ここでのやや驚きは1番目に選択した高橋が1枠を選んだこと。0オープンでは最内が多少敬遠される傾向があるが、高橋は1枠を選んだ。これは飯塚でのオープン戦が内枠が強めな事情もあるが、本人からトップスタートを切る意気込みを感じられた。SGの優勝戦では、準決以上にスタートがモノを言う。トップスタート切れれば展開が圧倒的有利になる。
当ブログのスタート考察は木村武之か篠原睦の先行と見ている。木村は今節のスタートの切れは抜群。篠原も全国屈指のスタート巧者。そのどちらかが飛び出して行きそうだ。そこへ高橋や中村の内枠勢が続き、佐藤や平田雅崇が乗って行くかたち。今節に限って言えば、金子はややスタートに不安あるし、大外の角南一如はいかにも苦しそう。
先陣争いをする木村や篠原がそのまま押し切るか。篠原は10周戦での持久力に不安を残す。逃げ切りがあるとすれば木村の方だ。ただし、当ブログでの本命には中村を推す。休養から明けて3節目になるが、本来の走りを完全に取り戻している。晴れでは無類の強さを発揮するが、今節は雨でも良い走りを見せていた。選手的に成長が感じられる。優勝戦で10周回になるのも中村にとっては好材料。スタートで飛び出せなくとも、力強く巻き返して行くだろう。
相手候補は高橋。枠番選択における強い決意は、優勝への渇望を感じられた。今年に入って大きなレースで勝てていないが、大舞台での経験はナンバー1。さまざまなレース展開にも対応してくる。中村、高橋を脅かす存在は浜松勢。木村は好スタートから展開を作れそうだし、佐藤と金子の29期コンビも絶好調。特に、佐藤の方は、今年に入ってから大きな進化が見られている。SGは未冠だが、いつ勝ってもおかしくないくらいの活躍を見せている。
篠原、平田、角南の外枠勢も頑張りたいところだが、自力に劣る上に外枠では厳しい戦いが強いられるのは目に見えている。それでも試走タイムで他を圧倒するようなら注意は必要だ。
◎中村雅人
○高橋貢
△木村武之
△佐藤貴也
▲金子大輔
GIIウィナーズカップ・最終決戦!
予選、準決と4日間の戦いを終えて、ついに優勝戦のメンバーが出揃った。まずは準決の評価をしてみたい。
準決の動きが一番良かったのは高橋貢。スタートからダッシュ良く、道中でも落ち着いて攻めながらも好タイムをマークした。8人の中で一番余裕が感じられた。次に良かったのは金子大輔。逃げる辰巳裕樹と桜井晴光がペース上げていたが、最終的にはキッチリと追いきって1着。佐藤貴也も良かった。序盤で佐藤が走るインコースがガラ空きになった展開もあるが、永井大介を振り切っての1着は価値がある。永井も序盤こそ苦しんだが、2番手に経ってからは佐藤と同じくらいの機力を見せていた。ここまで4連勝できてる岡部聡も、エンジンが高位で安定してるからかスタートも安定して切れている。
逆に、なんとか最後の1周で2着まで行った木村武之はややエンジン不足。筒井健太と辰巳の2人も健闘したが、6周戦で最重ハンに捕まってしまうと言う事は、8周戦では到底粘りきれなそう。
当ブログでの本命には高橋を推す。エンジンの仕上がりは一番良さそう。さらに、準決の動きを見る限り乗り手の方もレース展開が見えている様子。スタートでよほど遅れない限りは追撃態勢を整えてくる。相手は金子と佐藤の2人。エンジン的には十分戦える状態にある。更に、今回は地元開催なのでいつも以上の力が出るかもしれない。序盤の位置取り次第では、高橋に先着もありそうだ。永井もけっして悪い状態ではない。ただし、準決で佐藤と一騎打ちになったときに全く差が詰まらなかったのは気になるところ。浜松走路との相性を考えると印を落とさざるを得ない。最後に、今節絶好調の岡部。枠なりのスタートが切れれば十分優勝争いに参加できる。
優勝戦当日は若干だが雨の予報が出ている。雨は巧者が多いが、高橋の本命はゆるがない。エンジン面、経験面、全てをとっても高橋が上位。そして、雨なら岡部がもっと上位に食い込んできそう。当日、他のどの選手がどのコースを使うかは分からないが、岡部だけはインコースと決まっている。他の人があまり通らなそうなので、岡部は自分のコースが使えそう。あとは、地元の利で金子、佐藤、木村か。
◎高橋貢
○金子大輔
△佐藤貴也
△永井大介
▲岡部聡
雨予想
◎高橋貢
○岡部聡
△金子大輔
△佐藤貴也
▲木村武之
地元記念7連覇へ!永井大介が挑む!!
船橋のGⅠオート祭もついに優勝戦を迎えた。最重ハンの有力選手が何人か苦しみ、優勝戦は0ハンに3人、10線に5人のハンデ構成。どのような戦いが展開されるのか。
0ハン3車のスタート争いはほぼ互角の評価。枠の利で武藤博臣が先行するとみた。それに谷川一貴、鈴木一馬が続く形。本来、独走力ある武藤だが、エンジン的に大きなコースを走れずペースは上がらなそう。むしろ、準決で青山周平の追いを振り切った鈴木の方が、逃げたときはペース上がりそうだ。序盤の焦点は、鈴木が簡単に武藤を抜けるかどうか。武藤はおそらくインコースを抑え、簡単には抜かせないだろう。腕的には谷川の方が上なので、武藤を交わせるかもしれない。しかし、谷川では逃げペースにやや不安が残る。ということで、0ハンの誰かが逃げ切るケースは考えにくい。
10線は強豪揃い。スタート争いは最内の池田政和が飛び出すとみた。それに木村武之が続きそう。枠的には金子大輔が池田の一つ外だが、スタートの切れでは木村の方が上。池田、木村に永井も乗って行きそうだ。3日目、準決と良いアシを見せた池田なら、0ハンを交わして行けそう。それを、木村が先に交わすか、それとも永井が先に交わすか。地元開催なのと、今年に入ってからの勢いから言えば、永井を重視したい。0ハン交わす池田を、永井がマークから交わしてゴール。当ブログの本命には永井を推す。永井はここまで地元の記念は6連覇中。圧倒的な強さを見せている。今回は全国ランクナンバー1に返り咲いての大会なので、8号車でのレースになる点だけがやや気がかりだが、今の永井には多少の困難なら克服できるだけの自信がある。
永井を脅かす存在は先述の木村、それに若手成長株の青山。予選を全て1着、準決は2着で突破の青山だが、エンジンの仕上がりにはそれほどの手応えを感じていない様子。しかし、スタートは巧者なので、先行してしまえば何とかできるだけの実力はある。青山が永井に勝つには、スタート先行から常に先手の攻めができなくてはならない。道中でミスは許されず、次々と前団を交わさなければならない。それができた時は、永井の地元記念連覇を止められる。
今回の大会で久々に輝きを放っているのは池田。かつては永井がなかなか勝てなかった池田だが、近況の力関係は完全に逆転している。しかし、今回の動きに限って言えば、互角に戦えるだけの仕上がりにある。実際、3日目は池田が永井に先着している。池田が速攻で0ハンを交わし、大きなリードを作れればまさかの展開もありそう。金子は準決でしっかりエンジンを上向かせて優出したが、優勝戦で戦うにはやや不足。優勝戦までに整備で上積みできなければ厳しいレースになるだろう。
◎永井大介
○青山周平
△木村武之
△池田政和
▲鈴木一馬
スタート突き抜ける木村武之が独走態勢へ!
SGオートレースグランプリの準決はやや波乱があった。9Rで佐藤裕二と滝下隼平が先陣争いをしていると、後続から追い込んできた浦田信輔が金子大輔に接触し反則失格。そのまま佐藤と滝下が優出となった。その後のレースは比較的順当な決着となった。
優勝戦の枠番選択は久門徹、篠原睦、滝下隼平、木村武之、高橋貢、佐藤裕二、青山周平、永井大介の順だった。まず、久門が4枠を選び、篠原が1枠。滝下が2枠を選び、木村が3枠。その後は、5~8枠までは順番通りの選択になった。
今年絶好調の永井や、SG初優勝を狙う青山にとって、この枠はいかにも厳しい。位置的に有利なのは木村や久門、滝下か。地元期待の高橋は5枠なので、そこまで悪くはない。
当ブログの本命には木村を推す。準決は12Rでタイムが出やすい条件だったとは言え、素晴らしい上がり時計を出している。好枠を活かしてスタート先行し、後続を引き離すとみた。今シリーズの傾向として、レース後半の追い込みが利きにくい状況がある。レース前半で大きなリードを作り、そのままゴール。
相手は永井と青山。準決では道中厳しい位置取りからのレースを強いられたものの、驚異的な追い上げを見せ優出の切符を掴んだ。準決から優勝戦で2周延びるのは、枠的に厳しいこの2人にとって好材料。カマシ気味にスタート切るか、行けなくても道中で車群をすんなりと捌ければ優勝も十分ありうる。
高橋も地元開催なので気合は入っていることだろう。準決で見せた最終3コーナーの突っ込みは、地元の意地以外の何物でもない。スタートで遅れない事と、機力のアップが条件になるが、地元の声援を受けて王者復権もあるか。
他では近況充実している篠原。枠番選択2番目で1枠を選んだのは、絶対スタート切るという覚悟の表れ。また、スタートはやや不安残すものの、今シリーズのエンジン仕上がり良い滝下の大金星もあるか。
◎木村武之
○永井大介
△青山周平
△高橋貢
▲篠原睦
8周戦なら青山周平の追い込み届く!
準決では軽ハンの頑張りが目立ち、GIの優勝戦にしてはやや異色のメンバーとなった。0ハンにスピードある選手がいるので、追い込み勢も楽なレースにはならない。優勝戦を占うべく準決の様子を簡単に振り返る。
9R...栗原勝測が抑え役になり0ハンの中原誠が大逃げを打ったが、好スタートを決めた篠原睦が捕え、8枠の金子大輔も意地を見せて2着に食い込んだ。
10R...逃げる井上智詞を山田真弘が捕えるも、30線からダッシュを決めた久門徹が差し込む。8枠の荒尾聡は道中の伸びを欠き凡走。早川清太郎も猛追を見せたが3着止まりだった。
11R...今シリーズ好調をキープしていた森本優佑が逃げ切る。石井大輔が離れて追走し粘っていたが、青山周平が気合一本で追い込み2着に入った。
12R...0ハン先行の中尾貴志が逃げ切る。桝崎陽介が渡辺篤を交わして中尾を追いかけるが、滝下隼平が逆転して優出を決めた。浦田信輔は追い込み見せたが届かず4着だった。
優勝戦のカギはズバリ若手勢。森本や中尾など独走でスピードある選手がどこまでペースを上げられるか。10線外枠勢が道中で激しく競り合う展開になると、そのまま逃げ切りもありそう。特に森本は今シリーズ絶好調。課題に挙げられていたスタートも、問題なくこなしている。中尾もエンジンの仕上がりは良い。この両者でハイペースになりそう。
それでも当ブログの本命には青山を挙げる。準決も厳しい展開ながら2着に食い込んだ。それもゴール前では1着だった森本との差がほとんどない状態だった。エンジンの仕上がりは悪くないし、優勝戦は8周戦になることを考えれば十分首位まで浮上できる算段だ。準決とは違って、同ハンに強力な選手が並んでいるが全国ランクナンバー1の実力を見せて攻略してきそう。
相手候補には篠原と金子を挙げる。篠原は今シリーズ気合が入りまくっている。エンジンが良いのはもちろんだが、それ以上の気迫を感じる。どんな位置でもスタートを決める可能性があるし、そうでなくても前団が態勢を作る前に抜け出すケースもある。金子は追い込み型なので、周回が2つ延びるのは好材料。本来の捌きも決まってきている。
他では青山と同期の森本と中尾が怖い。理由は今節の勢いの良さ。まだまだ若手の31期生は、成長の加速度が凄まじい。内容のあるレースをすると一戦毎に急激に成長する。今シリーズの走りは、本人の自信に相当に繋がったことだろう。後続の競り合い次第では、突然の金星もありそうだ。ただし、ハンデが重くなったのは不安材料。スタートを相当頑張らないといけない。
◎青山周平
○金子大輔
△篠原睦
△森本優佑
▲中尾貴志