
青山周平がナンバー1の存在感を誇示する!
GⅠ第20回平成チャンピオンカップも優勝戦を迎えた。優勝戦を占うべく、準決の内容を簡単に振り返る。
9R...今節ハンデチャンスだった丹村飛竜がスタート先行から逃げ切り。中野政則のピタリマークを新井恵匠は仕掛けられず、佐々木啓が最終回3コーナーで中野のイン突っ込んで2着へ。優勝戦のキップを掴んだ。
10R...スタート残した中山透がブッチ切る。穴見和正が畑吉広を交わし、前田淳を終始ブロックする。高橋貢は伸びを欠いて凡走。試走良かった中野憲人は、スタートも頑張ったが前団を割り切れず。
11R...池浦一博がマイペースで逃げるも、20線から好スタートを切った佐藤裕二が交わし、インを締めて青山周平を抑え込む。
12R...先行の新村嘉之を緒方浩一が差すも、10線から好スタートを切った岩崎亮一が渾身の突っ込み。その後、浮上してきた松尾啓史を抑え切ってゴール。片平巧は猛追見せたが、及ばなかった。
優勝戦ではハンデの変動があった。最重ハンの20M前で走っていた中山、更に最重ハンの10M前で走っていた丹村が共に10Mハンデが重くなる形になった。と、なると優勝戦の予想にも大きな影響を及ぼしてくる。
まずは、単独0ハンの中山がスタートを残せるかどうか。今節に関してはスタートをこなしている中山だが、今度はすぐ後ろに最重ハンが控えてのハンデ構成。今までより集中しなければ、きっちり残せる確率も低くなってしまう。逆に、スタート残してしまえば、快速を発揮して逃げ切りも十分あり得よう。しかし、当ブログでは中山にとって厳しい展開になると予想する。
10Mから飛び出すのは穴見か岩崎。丹村も最内で位置はよいのだが、今節は準決まで最重ハンの10M前で何とかスタートを残している状態だった。ここは最内に置かれても、外枠勢に包まれる可能性大だ。穴見、岩崎がどこまで道中で車を進めるかに焦点が置かれる。両者とも、準決までは仕上がりが良いとは言えなかった。
当ブログでの本命には青山を推す。車的には仕上がりきっていない感はあるが、大外とは言え10線ならカマシ気味に出て1周バックストレッチで好位置を奪うことは可能。そこから素早い攻めを見せて首位を奪取する。先頭に立てば、自分のコース取りでペースを上げてくる。
相手には松尾を挙げたい。本来、追い込み型なので、優勝戦で2周延びるのは好材料。前団の動きを見ながら、内外自在に捌いて行きそうだ。その次は、佐々木。ここ何節もエンジンは安定している。今回は地元開催なので、いつも以上に気合が入ってもおかしくない。優勝戦でハンデが重くなったとは言え、怖いのは丹村。元々、最重ハンで走っていた選手なので、スタートで踏ん張れれば上位争いに参加できる。
◎青山周平
○松尾啓史
△佐々木啓
△丹村飛竜
▲中山透
プレミアムカップのファイナリスト出揃う!
予選、準決と4日間の戦いを終え、ついに優勝戦メンバー8人が決まった。グレードレースに相応しいそうそうたる顔ぶれだ。近況の好調さを誇示して地元船橋から3車、山陽からも3車、飯塚と伊勢崎からそれぞれ1車ずつの構成。0メートルオープン戦の位置は枠順選択で決まった。
まずは、準決1着の選手からで、一番最初に選んだのは永井大介で3枠に、次が中村雅人で4枠、青山周平が2枠を選び、浦田信輔が1枠に入った。2着は、岡部聡、佐々木啓、三浦康平、岩崎亮一の順で5枠から順番に外枠へと行った。
準決1番時計は永井の3・403。次いで青山の3・410。どちらもいきなり独走からの好展開で、いいタイムが出た形。優勝戦でも、この2人が先陣争いを見せそうであり、当然、先行した方が圧倒的有利。
当ブログでの本命には永井を推す。枠順選択1番で3枠を選んだ。もちろんトップスタートを狙ってくるものと思われる。また、準決で優勝戦と同じ12Rを走っているのは、多少のアドバンテージになりそう。相手にはピタリとマークしそうな青山を挙げる。今回は永井が先行すると見たが、青山が先行するようなら永井を振り切るスピードはある。
他では、中村にも注目。スタート争いでは永井や青山に分がありそうだが、3~4番手のスタートを切れれば上位争いに加わってくる。8周戦で周回が延びるのは中村にとって好材料。同じ理由から、浦田にも注意が必要。1枠でスタートは包まれる恐れがあるが、なんとか4番手までに踏ん張れれば、巻き返しがある。
もしも、内枠勢がゴチャゴチャするようなら、岩崎にも出番があるか。今節はエンジンが安定しており道中のアシも良い。
◎永井大介
○青山周平
△中村雅人
△浦田信輔
▲岩崎亮一
当日は雨の予報も出ているので、雨の予想もあげておく。
◎青山周平
○永井大介
△岡部聡
△佐々木啓
▲岩崎亮一
川口記念の優勝戦は軸不動で難解戦に!
天候不順なままレースが続いていた今節だが、準決になってようやく良走路での戦いが見られた。優勝戦はGIIらしいバラエティ感のある番組になった。近年の記念と言えば、オープン戦か10Mオープン戦、もしくは0~10M戦のケースが多かったが、今回は中山透が準決で活躍したので0~20M戦になった。
今回の優勝戦の予想はかなり難しい。と言うのも、梅雨入り宣言がされたこの時期は天候があまりにも流動的だからだ。初日から3日目までは重走路で行われ、準決は良走路。優勝戦の11日は午前は晴れ、午後から雨の予報。走路状態がどうなるか読めないのは、予想する上で大きな障害になる。そこで今回は、晴れ走路での予想と、重走路での予想の2つを挙げておく。
まずは晴れ走路。
カギは0ハン単騎の中山透。優勝戦で8周回になるとは言え、スタートさえ残してしまえば後続を振り切るスピードがあるが、一回後続の選手にやられてしまうと、失速してしまいスピードに乗れなくなってしまうので、車券を買うならアタマからとなる。
当ブログでの本命には阿部剛士を推す。同ハンの影山にスタート先行して行きそうだし、中山を叩いて出る可能性もある。20線で速攻タイプは佐藤裕二だが、この攻めを抑え切れれば、逃げ切りも十分ある。
相手候補はその佐藤裕二。20線から先行してくる可能性大だ。攻めに迷いなく浮上してくるか。また、大外に置かれた田中茂だが、レース後半追い込んでくるのは必至。8周戦となればそのパワーは倍増する。序盤の展開をこなしてくれば優勝争いにまで参加してくる。
雨走路となると森且行に期待。
現状の川口の雨走路はコース取りに悩む状態。その点、地元選手は特徴を早く掴める利点がある。常日頃走っていて、感覚も分かっている森ならば、いち早く有利なコース取りができそうだ。
相手には走路に関係なく田中茂。元々、気象状況に左右されない強さがある。当然、走路状況にも関わりなく、その実力を発揮できそうだ。後は、阿部や影山が展開を活かして粘りそう。
晴れ
◎阿部剛士
○佐藤裕二
△田中茂
△森且行
▲影山伸
雨
◎森且行
○田中茂
△阿部剛士
△影山伸
▲中山透
波に乗ってる中村雅人がGⅠ黒潮杯を制すか!
厳しい準決勝戦を戦い終え、ついにファイナリスト8人が出揃った。優勝戦の日も気温が上がる見込みが高く、レースと共にワクワク感もヒートアップしそう。
気温の上昇と共に、走路温度が高くなるこの時期は、選手にとって滑りとの戦いになる。特にレース後半では滑りがひどくなり、前の車を抜くのが困難になる。できるだけレース前半で好位置を確保したいところ。優勝戦は0ハンに1車、10ハンに7車となるので、10ハンの選手にとってはスタートが大きなカギになる。内枠勢にスタートを課題としている選手は不在で、外枠勢のカマシはなさそうか。枠ナリスタートになりそう。
レース展開としては0ハンからマイペースに逃げる梅内幹雄を目標にして、10ハン勢が追い込みを見せる。追い込む1番手は最内の森且行。それに西原智昭、前田淳が乗って行く形。外枠勢が何周目で浮上してくるか。
当ブログでの本命には中村雅人を推す。準決の動きだと、レース後半に不安があるようだが、ここまで4節連続優勝しており流れはかなり良いと言える。整備でレース後半まで動きを持続させることができれば、栄冠はグッと近づく。本来、周回が延びるのは好材料となる選手なので、優勝戦は8周回をフルに活かして先頭まで浮上しそうだ。
相手候補には浦田信輔を挙げたい。追い込みが利きづらい準決の熱走路でも、鋭い突っ込みを見せていた。浦田も周回が延びるのは好材料なので、レース後半の追い込みに期待したい。その次に挙げるのは永井大介。車の仕上がりには一抹の不安があるが、この枠なら好勝負必至。と言うより、エンジンがいつもの仕上がりなら、負けられない位置だ。優勝戦までにどこまで車を立て直してくるかがカギになるだろう。最後は青山周平。エンジンがイマイチな事に加えて、このそうそうたるメンバーの大外ではいかにも厳しい。しかし、まだまだその潜在能力は計り知れないモノがあるので、ミラクルを見せてくれるかもしれない。
内枠勢にも、もちろんチャンスはある。爆発力ある西原がトップスタートを切るようだと、ハイペースの逃げになりそうだし、前田淳が飛び出すようだと伊勢崎のGⅡに続いて記念連覇もありうる。
◎中村雅人
○浦田信輔
△永井大介
△青山周平
▲西原智昭
火花を散らすナイター優勝戦!
今年初の記念ナイターのファイナリスト8人が出揃った。最重ハンの選手が6人、その10M前の選手が2人。GⅡらしいメンバー構成になった。優勝戦を占うべく準決の内容を簡単に振り返る。
9R...0ハンから金山周平が逃げ態勢を作ったが、10線最内から枠ナリスタートを切った滝下隼平が山崎進や戸塚尚起を捌き、金山をも捕える。佐藤貴也は中団の混戦を捌き、厳しい展開を克服。そして、最終回バックストレッチで金山を捕えて優出。
10R...1回目のスタートで久門徹がフライング。再発走となった。0ハンからは伊藤正司が出たかに見えたが、1~2コーナーで鐘ヶ江将平が捲って逃げ切る。白次義孝が新井淳を差し返すがややハラみ気味で、試走一番時計の池田政和がまとめて捌いて2着へ。
11R...カマシを決めた鈴木一馬がそのまま押し切った。仲田恵一朗が塚越を差し、鈴木に迫ったが、滑ったところを佐々木啓が見逃さず入って行った。人気の金子大輔は伸びを欠いて、優出はならなかった。
12R...1回目のスタートで平塚雅樹がフライング。2回目も平塚が良い飛び出しを見せたが、10線から好スタートを決めた高橋貢が速攻を決める。2番人気の前田淳も早々と浮上して、高橋のインを狙うそぶりを見せたが、ブレて入りきれず。高橋が振り切って1着。エンジンは前田の方が強めだった。
今回の優勝戦では準決のハンデ位置のまま構成され、オープン戦にはならなかった。となると、0ハン両者がどこまで逃げるかが一つの焦点になる。共にスピード派のレーサーではあると思うが、独走力で言えば鐘ヶ江の方がやや上か。しかし、スタート力で言えば鈴木の方が上と見るので、鐘ヶ江は展開が厳しくなりそう。鈴木にしてみても、10線勢を振り切るスピードがあるかと言うと疑問が残る。8周戦が初めてというのも不安要素ではある。
当ブログでの本命には前田を推す。準決では、先行する高橋を差し返せそうな機力があったし、10線のこのメンバーの中で内から2番目というのはいかにも魅力的だ。おそらく内枠の滝下より先行してスタート切るものと思われる。早い段階で0ハンを交わし、大きなリードを作って、10線外枠勢を振り切るとみた。
相手は高橋。10線大外と位置は厳しいが、今節はスタートが切れている。内枠勢を何車か包んで出る可能性大。エンジンも悪くはないし、地元開催ということを加味すると、優勝候補に挙げても全くおかしくない。
車の動きが良さそうなのは池田。今節はオール連対。成績だけでなくそのレース内容も、以前の迫力が戻っているかの印象を受ける。前を走る車を抜く時の動きに余裕が感じられる。ハンデ位置的には楽ではないが、元々得意な食いつく走路(ナイターや冬場)で存在感を見せ付けるか。
今節、安定感があるのは佐々木。準決でも、試走気配が良かった金子が動けなかったレースで、佐々木は着実に車を前に進めていた。今節はスタートの切れがややイマイチな感はあるが、優勝戦で本来のスタートが戻れば上位争いに食い込める。
最後に、大駆けに注意したいのが滝下。課題であるスタートを準決ではしっかり決めた。元々、スピードには定評があるので、スタートさえこなしてしまえば金星の可能性がある。
◎前田淳
○高橋貢
△池田政和
△佐々木啓
▲滝下隼平