
ついに決戦! SGオールスターのファイナリスト出揃う!!
4日間好天に恵まれたSGオールスターオートレースは、ついに優勝戦の日を迎えた。準決は後半2レースでやや波乱はあったものの、優勝戦はそうそうたる顔ぶれになった。優勝戦が行われる29日は、雨の予報も出ているので雨予想も載せておきたい。
準決で動きが光っていたのは2人。中村雅人と青山周平。中村はスタートしてから3~4番手に付けると落ち着いた走りで首位を奪取。その後は後続を引き離す一方の快勝。青山の方はトップスタートを切って、そのまま独走。ブッチきりの快勝だった。
他で気になったのは角南一如。スタート力を不安視されている角南だが、3日目、準決と好スタートを見せた。元々、スピードには定評があるので、このスタートを切ったら鬼に金棒。追ってくる浦田信輔を見事に振り切った。
当ブログでの本命には青山周平を推す。準決は10Rと、まだ温度が下がり切ってない走路コンディションながら、この日一番の上がりタイムをマーク。タイムが出やすい12Rで走っていたら、もっとタイムが出ていたと思われる。また、スタート力もあるので、最内からトップスタートを決めそうだ。枠番選択2番目で1枠を選んだのには、スタート決める意気込みが感じられる。SG優勝戦の大舞台も何度か経験しており、緊張しすぎることもないだろう。トップスタートを決められれば、確実に後続をブッチきる。
対抗には中村雅人を挙げる。準決の上がりタイムは3・454と数字は良くないが、レース内容を見ると余裕が感じられた。10周戦になるのも、疲れを知らない中村にとっては好都合。過去2回のSG優勝もここ川口なので相性は良い。
他に印が回るのは浦田信輔と高橋貢。浦田も10周戦になるのは好都合。スタート争いは微妙だが、前団を追いかけて行く時の気迫はかなりのモノ。青山が先行できないケースだと、優勝争いにまで参戦してくる。高橋貢も準決は流石の立ちまわり。勝負所と見るや、佐藤貴也のインに突っ込んできた。競争の大事な場面は熟知しており、周りの選手が少しでも隙を見せるようなら逃さず交わして行く。
最後に印が回るのは角南一如。ここ2日間好スタートを切ってもまだ不安な感じはあるが、オープンの4枠ならこなしてくるか。仮に2番手くらいに出るようだと、もしかするともしかするかも。
なんとか準決を突破した荒尾聡は、大外枠だと持ち味を出し切れない可能性がある。金子大輔も展開的に楽ではないだろう。3枠の篠原睦は、再び好スタートを切る可能性高い。しかし、準決はインを一杯に抑えて乗り切った感があるので、優勝戦では苦しくなる。
◎青山周平
○中村雅人
△浦田信輔
△高橋貢
▲角南一如
雨の予想でも青山周平を本命に推す。いつもの雨の走りを見る限り、苦にしている様子はない。大きめなコースを走るので、当日の川口走路で外のコースが利けば問題ない。相手には高橋貢。さまざまな状況での大舞台の経験は圧倒的。落ち着いて対処するだろう。篠原睦は雨走路の方が好成績を残せるかも知れない。金子大輔も雨は苦手にしていないし、中村雅人は直前に浜松のゴールデンレースを雨で優勝している。
◎青山周平
○高橋貢
△篠原睦
△金子大輔
▲中村雅人
大会3連覇を狙う中村雅人に期待!
3日間の予選と準決を戦い終え、GⅠゴールデンレースのファイナリスト8人が出揃った。準決では8号車の選手が2人優出ならなかったり、最重ハンの10メートル前の選手が3人優出したりとやや波乱気味だった。
当ブログでの本命には中村雅人を推したい。このGⅠゴールデンレースは2013年と2012年に制しており、今回は3連覇がかかっている。だからと言ってそれだけでは本命には推せないが、準決の勝ち方を見てると3連覇も十分視野に入る動きをしていた。中村は、その追い込みの強烈さから、スタート力にはあまり注目を受けていないが、実は大事な場面ではしっかりスタートを決められる技術を持っている。準決ではスタート後に好位に付けたように、優勝戦でもスタート後、もしくは1周バックストレッチで好位を奪うとみた。エンジン自体も良さそうなので、そこから早めの仕掛けで台頭しそうだ。
相手候補筆頭は木村武之。地元で他場の選手に好き勝手にはさせられない。もちろんエンジン的にも十分戦える状態にある。準決では12Rでタイムが出やすい状況だったとは言え、上がり最高タイムをマークしている。中村よりも枠が有利であり、このレースに向けての意気込みも相当なモノだろう。
この優勝戦は一騎打ちの様相と見ているが、そこに割り込む可能性があるのは森且行。準決でも良いスタートを切って、逃げ切り態勢を作っていた。優勝戦でも枠的にトップスタートは十分ありそう。0ハン3者をスンナリ交わすようだと、一気に栄冠が近寄る。
課題だと思われていたスタートをしっかりこなしていた田村治郎も、展開次第では優勝のチャンスはある。準決は12Rだったとは言え、上がりタイムが出ていたし、優勝戦も10Mの最内ならスタート決めたいところ。
0ハンの中で一番怖い存在は須賀学か。準決では1着の森に離されず、むしろ逆転を狙えそうな走りをしていた。0ハン3者の中でトップスタートを切るようだと、軽快な逃げを披露してくれるかも。
◎中村雅人
○木村武之
△森且行
△田村治郎
▲須賀学
プレミアムカップ・ファイナリスト出揃う!
準決の日は気温が上がり、それに伴い走路温度も上がったため、レース終盤は態勢に変化がないシーンが多かった。つまり、序盤で好位置を先取りできた選手がそのまま押し切る展開が目立った。実力者の高橋貢や浦田信輔が優出を逃したのも、そのあたりの影響が大きかったと思われる。そんな中で、船橋勢の活躍が目立った。中村雅人が優出ならなかったが、それでも船橋からは6選手が優出を決めた。優勝戦も気温は高くなりそうなので、序盤の位置取りがカギになりそう。
優勝戦は0メートルオープンで行なわれる。注目の枠順は、選手による選択で決まった。選択順1番の西原智昭が1枠に入ると、その次からは選択順に内枠から決まっていった。
注目は完全優勝の可能性がある永井大介。2枠の好位置に入ったので、スタートを決めて押し切るとみた。そこで当ブログでは永井を本命に推す。準決は第12レースで多少走路温度が下がったとは言え、この日の最高上がりタイムをマークしている。優勝戦の日も準決と同じような気候になりそうだし、同じ第12レースで走れるのでセッティング的にもアドバンテージがある。展開もレース中盤からは態勢に変動がないものになりそうなので、序盤で先頭に立てることはかなり有利になる。
その永井を負かすとしたら青山周平。永井のスタートに乗って出て序盤勝負か、もしくはトップスタートを決めての振り切り。エンジンもだいぶ良くなってきたので、序盤次第では十分チャンスがある。他では、同様の理由で木村武之。やはり、だいぶ走路温度が上がってきた状況では、スタートを制した者がレースを制する可能性が高い。エンジン的にも先頭に立ってしまえば簡単には抜かれない状態にある。
一発逆転なら最内の西原か。もちろんスタート先行が条件になるが、外枠勢が競りかけてきてもスタート後の1コーナーで突っ張って行ければ、その後の展開はどうなるか分からない。レース中盤から後半にかけての追い込みが厳しくなりそうなので、5枠から外の選手にとっては厳しいレースになりそう。もちろんスタートで3番手までに付けて、速攻が決まれば誰にでもチャンスはある。
◎永井大介
○青山周平
△木村武之
△西原智昭
▲内山高秀
逃げる2級車を1級車6人が追い込む!
本来1級車で走る選手の中で18人が2級車で参戦している今回のさざんかカップは、ついに優勝戦を迎えた。注目の2級車乗りで優出したのは新井恵匠と山田達也。レース展開は逃げる2級車2人がどこまでペースを上げられるか。それを1級車がきっちり追い込めるかどうかに焦点が当てられる。
まずハンデ構成の面で注意したいのは2級車のハンデ位置。初日は最重ハンの50メートル前だったが、準決までに10メートル引っ張られると、優勝戦では更に10メートル引っ張られ、最重ハンの30メートル前になってしまった。準決でもかろうじて逃げ粘っていた2級両者にとって、このハンデ構成はいかにもキツイ。更に優勝戦は2周延びて8周戦になることを考えると2級車の残り目は厳しいか。
当ブログでの本命には永井大介を推したい。準決では本来のパワーある走りが戻ってきていたし、8周戦になるのは好材料。いつもなら8周戦で有利になるはずの中村雅人は、レース後半の動きに不安をかかえているので、今回に限っては対抗止まりとしたい。1周バックストレッチで永井が好位置に付けて、早めに0ハンを追う態勢を作りそう。それを中村がマーク追走して行きそうだ。
他で怖いのは高橋貢。エンジンの仕上がりはイマイチだが、豊かな経験を活かして上位争いに食い込んで行きそう。永井と中村が競り合うような展開ならチャンスが生まれるかもしれない。
更に気合が良さそうなのは片平巧。近況はスタートの切れもよく、序盤の仕掛けが早くなってきている。捌きの腕は健在なので先駆けが決まるようだと連絡みもありそう。
厳しい展開になりそうな2級車だが、残り目あるなら山田の方か。2級車時代の輝きを取り戻すかのような、ここまで4連勝での優出はさすが。目一杯の粘りを見せてくるか。
◎永井大介
○中村雅人
△高橋貢
△山田達也
▲片平巧
ファイナルバトル開演!
長い予選道中を戦い切り、優勝戦まで駒を進めた8人が出揃った。今節を通して言える事だが、主力級の選手がエンジン仕上げ切れない傾向がある。準決でも波乱が多かった。まずは簡単に準決を振り返ってみたい。
9R...10メートルからトップスタートを決めた久門徹が高橋義徳を交わして逃げ切る。人気の森且行が続いて行くも、岩科鮮太がイン突っ込んで2着。荒尾聡は試走から精彩を欠き、松尾啓史は追い込みが届かなかった。
10R...今節ずっとエンジンが良い阿部仁志がトップスタートを切ったが、すぐさま重富大輔が交わして逃走。永井大介が佐藤貴也や阿部仁志を捌くも重富までは届かず2着止まり。
11R...トップスタートを決めた高橋義弘が終始、篠原睦を抑え込む展開で逃げ粘った。高橋貢が5番手スタートから岩崎亮一、篠原睦を交わして優出圏内に入った。
12...スタートに課題があった中尾貴志が先行して逃げる展開。2番手に出た人見剛志がマーク追走から差し込み1着ゴール。浦田信輔は6番手ぐらいのスタートから冷静に攻めて行き、優出を決めた。
今節はエンジンが完全に仕上がっている選手が不在で、優勝戦も難解なレースになりそう。格から言えば、永井や高橋貢、浦田あたりだが、エンジンの状態には納得いっている様子がない。むしろ、優勝戦メンバーで一番仕上がっているのは人見だと思われる。しかし、大舞台でのレース実績で言えば、やや見劣りする感じは否めない。
そこで、この優勝戦の本命には浦田を推す。もう少しタイムが欲しい感じはあるが、優勝戦で2周増えるのは本人にとって好材料。更に、地元の声援を後押しに気合を込めて行きそうだ。
相手候補には重富大輔を挙げたい。長年課題だったスタートが良くなっている。と言うより良くなりすぎて、スタート巧者の部類に入ってきている。エンジンの仕上がりもマズマズ良いので好走を見せそうだ。他では当然、永井や高橋貢も絡んできそう。人見や岩科はエンジンの状態は良いが、序盤の位置取り争いで後手を踏みそうなので印を落とした。一発あれば、ドッカーンとスタート切った場合の久門の絡みか。高橋義弘はスタート切れているが、準決でもペースが上がらなかったように、エンジンの仕上がりは明らかに不足。
◎浦田信輔
○重富大輔
△永井大介
△高橋貢
▲久門徹