最も若い33期勢の活躍にも注目を!
前回の飯塚オートはGII開催で、地元の荒尾聡が速攻逃げ切りを決めてシリーズを終えた。今回は一般開催で3日間の短期決戦。初日がいきなり最終予選となり、前検から初日の朝練までにエンジンを合わせられた選手が圧倒的有利。
前回優勝者の荒尾は不在で、優出していた篠原睦や田中茂なども今節はいない。浦田信輔が地元の代表格として大活躍を見せるか。浦田は、前走のGIIでは2日目に反則で早々と失権。その後も4日目にレースが不成立になるなど、思ったような成績を残せなかった。ただ、3日目の1着では試走28の上がり39と、マズマズのタイムを出していたのでエンジン的には戦える状態。
他に今回参戦する地元S級は久門徹、桝崎陽介、別府敬剛など。桝崎は前走のGIIでは準決3着で優勝戦には進めなかったが、シリーズを通して安定した動きを見せていた。別府も最終日に1着を取っており、エンジンは完調ではないもののある程度の位置にはある。久門はシリーズ中に白星がなく、準決も降雪のため競争不成立。消化不良に終わったので今回はその時の分まで力走を見せたい。
外来S級では吉原恭佑が好調。前走の地元GIではしっかりと優出。試走も連日30を切るタイムをマークしておりエンジン好調。強気な攻めが今回も見られるハズ。
好調と言えば川口の加賀谷建明。今のエンジンに乗り替わってからは、ずっといい状態が続いている。冬場でスピードが生きる状況にもマッチしている。川口からは岩田裕臣もS級として参戦。近況の成績はイマイチだが、武器であるスタート力は不変。短ハンデ戦の方が力を出せそうだ。
山陽からのS級は丹村飛竜と角南一如。丹村は前走もここ飯塚で、準決は3着で優出ならなかったが、まあ悪い状態ではない。角南はこのところ1着が少ないが、後半追い込みタイプらしく2、3着には食い込むレースは多い。
A級では桜木公和が前走の地元GIIで優出。レース序盤で主導権を握れる展開になれば、インを封じ込んでの連対がある。竹谷隆もそのシリーズでは好調だった。準決は雪で中止になったが、他の4走は全て車券に絡めていた。
1級車に乗り替わり各地で活躍している33期勢は、木山優輝と落合巧が前走のそれぞれの地元で優勝している。どちらも最重ハンの30M前での競争だった。今回からハンデは更に重くなりそうだが、それを克服できるかどうかは見もの。吉松優輝も前走の川口で嬉しい初優出を決めた。これから波に乗って行くか。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
浦田 信輔〔飯塚 S-20(23期)〕
久門 徹〔飯塚 S-24(26期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-35(28期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-13(29期)〕
角南 一如〔山陽 S-40(27期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-16(32期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-41(27期)〕
岩田 裕臣〔川口 S-42(31期)〕
地元の高橋貢がシリーズの中心に!
今年2度目となる伊勢崎オート。前回は1月のGIシルクカップで、浅香潤が0ハン単騎から見事に逃げ切って幕を閉じた。今回、その浅香は川口遠征に行っているため不在。地元S級では青山周平と早川清太郎は不在だが、高橋貢が参戦し、シリーズの中心として活躍を見せそうだ。
その高橋貢の前走は地元GI。準決3着で優勝戦には進めなかったが、最終日の特別選抜戦では上がり3.348をマークして快勝。エンジン面は全く不安を感じさせなかった。
新井恵匠は飯塚GIIで優出。準決は悪天候のため競争中止になったが、そのレースは7枠で出走予定だったので、規定により優勝戦進出となった。優勝戦の結果は3着。レース展開は最悪で、後方からの競争にも関わらず執念の追い込みを見せて3着に食い込んだ。エンジン、乗り手ともに状態は高位安定。地元S級は内山高秀と岩田行雄も参戦予定。エンジン的には悪くなく、自分の走りはできる状態だ。
外来で注目は鈴木圭一郎。前走の飯塚GIIでは、準決が中止になったが優勝戦まで進み準優勝。シリーズ4走は全て連対しており、優勝戦では試走24をマークしていた。今回、地元勢を脅かす一番手として獅子奮迅の走りを見せよう。
同期同地区の中村友和もスピードでは負けてない。前走の地元では試走26をマークするなど、持ち味のスピードで見せ場を作っている。課題のスタートも徐々に良化中。
川口からは大木光と平田雅崇がS級として参戦。どちらもエンジンは中堅上位で推移しており、強気の仕掛けも目立っている。山陽からは岩崎亮一が参戦。近況はイマイチだが、底力は高い選手なのでエンジンさえ並の状態になれば上位争いに参加してこれる。
A級では鈴木聡太が調子を上げている。前走の地元GIでは優勝戦まで進み、前を走る浅香との差を詰めていたが惜しくも届かず準優勝。あと一歩で記念タイトル奪取を逃してしまった。ただ、シリーズ中は3日目を除くレースで全て連対。安定感が高まってきている。田中賢もそのGIで優出。その後の浜松遠征でも良い動きを見せていた。
33期では中村杏亮、伊藤正真、佐伯拓実あたりが成績を上げてきている。青木隆浩、高橋絵莉子、田崎萌といったあたりも1級車に乗り替わり直後のこの時期は急成長があるので注目して見てみたい。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
高橋 貢〔伊勢崎 S-6(22期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-14(30期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
中村 友和〔浜松 S-25(32期)〕
大木 光〔川口 S-15(28期)〕
平田 雅崇〔川口 S-47(29期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-26(25期)〕
好調・浅香潤を地元勢が封じ込むか!
川口オートでの開催はお正月以来で、約4週間ぶりとなる。各地区で強烈なタイムが出ている最近のオート界だが、ここ川口でもかなりのスピードバトルが見られそう。
地元1番手は永井大介。前走の伊勢崎GIでは準決8着と凡走し、優勝戦には進めなかったが、それ以外の4走は1着2本を含むオール車券に絡む結果。試走も連日2台をマークしていたので、エンジン的には不安なさそう。お正月開催以来となる地元走路で、そのスピードを存分に見せ付けそうだ。
地元S級の中では池田政和が好調。前走の伊勢崎GIでは優勝戦まで進み5着の結果。その優勝戦ではスタート行けずに苦しい展開になったが、この時は試走25をたたき出すなどエンジン面は好調そのもの。このレースでは池田と同期の浅香潤が優勝。浅香は単騎0ハンに置かれる絶好のチャンスをしっかりとモノにした。今節からハンデ重化は必至だが、記念優勝後の勢いで今節も大いに見せ場を作ってきそうだ。
外来S級では岡部聡が調子を上げている。昨年末の飯塚ミッドナイトで優出すると、その後の飯塚一般開催でも優出。ここでは試走26をマークし、いつもは試走タイムがそこまで出ない岡部でもいい数字を記録していた。エンジンと共に乗り手の捌きも戻ってきている。
木村武之は前走の地元では準決3着。優勝戦には進めなかったが、それ以外の3走は全て連対。スタートの切れもマズマズで、年末年始と連続で優出したここ川口で今回も活躍しそう。もちろん地元S級の鈴木清、山田達也、加賀谷建明なども仕上がり良いエンジンを駆ってその力を示したいところ。
他では前走の浜松一般開催で優出した山際真介、笠木美孝にも注目だし、その開催で1級車に乗り替わったばかりの花田一輝が、優勝戦まで進み3着に食い込んでいる。これからまだまだスピードを上げていきそうな予感。同期の稲川聖也、吉松優輝、山本将之なども急成長を感じさせる近況。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
鈴木 清〔川口 S-18(23期)〕
山田 達也〔川口 S-23(28期)〕
池田 政和〔川口 S-32(23期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-41(27期)〕
木村 武之〔浜松 S-11(26期)〕
岡部 聡〔山陽 S-46(19期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 A-122(23期)〕
GIIオーバルチャンピオンカップ開幕!
今年3度目の飯塚開催は、いよいよ記念レースとなる。GIIで外来のS級はそれほど参戦しないが、各地区を代表する選手が来場し、シリーズを盛り上げる。
地元S級でトップは荒尾聡。前走は伊勢崎GIで、準決まで進んだが4着の結果。納得いくシリーズにはならなかったが、5走とも試走は30を切っており、エンジン面は悪くなさそうだった。その時の分まで今回は奮起したいところ。
浦田信輔、田中茂、久門徹なども前走は伊勢崎GIだった。その中で浦田が優勝戦まで進出した。優勝戦では試走25を出し、序盤の展開もうまく作れていたが結果的には6着。それでもこの開催ではスタートが切れていたので、今回も楽しみは十分。田中茂や久門もエンジン的には十分戦えそうな雰囲気があった。
篠原睦は前走の地元一般開催では優出できなかったが、その前の節では準優勝の結果。エンジンはマズマズのところで推移している。その開催で優出したのは滝下隼平、松尾隆広、東小野正道、水崎正二など。滝下はこの時期の走路にエンジンがマッチしており、前々走の地元では圧倒的なタイムをマークして優勝。スピード戦で存在感を遺憾なく発揮している。
外来で最も注目なのは鈴木圭一郎。前走の伊勢崎GIでは珍しく優勝戦まで進めなかった。ただし、初日に試走24をマークするなど、連日試走タイムは出ていた。今回も整備の方で苦心することはなさそうで、乗る方に集中できる。その鈴木圭と実質的な師弟関係にあるとも言える中村雅人も来場。中村雅も前走は伊勢崎GIで、優勝戦までは進めていないが、ある程度で成績でまとめられていた。昨年末のSSトライアルの初日で落車した悪影響は完全に払拭できている。
伊勢崎からは早川清太郎、新井恵匠が登場。早川は前走の地元GIで優出。優勝戦は3着だったが、優勝した浅香潤との差を詰めることができたのは早川のみと言ってもいい。レース後半の鋭い追い込みは健在で、今回も追い込むレースで見せ場を作る。新井恵は優勝戦に乗れなかったが、ここ数節はいい流れで来れている。
他では丹村飛竜、森且行などがS級として参戦。丹村は山陽のエースとして確固たる地位を築き上げてきている。スタート、スピードの両面に磨きがかかり、混戦でも強い気持ちで突破できている。森は例年どおり、冬場のこの時期に活躍が目立っている。前走の地元では準優勝の結果で、その時の上がりタイムは驚異の3・343をたたき出した。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-7(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-20(23期)〕
田中 茂〔飯塚 S-22(26期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-10(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-13(29期)〕
佐藤貴也、金子大輔の29期コンビがシリーズの核!
今節出場予定の地元浜松のS級は5人。鈴木圭一郎は不在だが、全国ランク2位の佐藤貴也、それに9位の金子大輔は参戦。他にも木村武之、中村友和、松山茂靖などの主力が鈴木圭の穴を埋める。
佐藤貴の前走は伊勢崎のGI。初日から3連勝を挙げ準決に挑んだが、ここでは惜しくも3着で優勝戦には進めなかった。ただし、試走27が出ていたようにエンジン面は全く心配ない。金子も同じく前走は伊勢崎GI。金子はシリーズ中に白星を挙げられなかったが、佐藤貴と同じように試走タイムは連日よく出ていた。この2人が今節の優勝候補に挙げられる。
ただし、現在のエンジン状態としては木村武之が上。前走の川口では初日から3連勝を決めて優出。優勝戦は4着だったが、その前のSS王座決定戦でも見せ場を作っていたので、乗り手のリズムも良いと言える。中村友和の前走は川口一般開催。木村武が4着だった優勝戦で中村は5着だった。優勝戦では試走24を叩き出しており、元々持っていたスピード力に磨きがかかっている。松山茂靖も前走は川口一般開催だった。ここでは思うような成績を残せなかったので、今回の地元で巻き返しを図りたい。
外来は佐々木啓、角南一如、西原智昭などが主軸。3者とも前走は伊勢崎GIだった。西原は初日からマズマズの動きを見せていたが、準決では結果を出すことができなかった。佐々木と角南も同様にシリーズ前半は悪くなかったが、肝心の所で力を出し切れなかった。ただ、エンジン自体は悪い部類ではなく、今回のような一般開催なら十分通用しそう。
A級では田中賢が地元のGIで優出。タイムが出やすい今のオート界で、田中賢のスピードはかなり生きてくる。和田健吾も伊勢崎のGIでは3勝を挙げる活躍。ハンデ位置をうまく生かせている印象。岡松忠は昨年末、大晦日のミッドナイトレースで優勝。その後の飯塚一般開催でも良い動きを見せていた。山田真弘は前走の地元で優出。優勝戦は8着だったが、それまでの3走は全て車券に絡めていた。
B級では、今年から1級車に乗り替わった33期の動向に注目したい。金田悠伽は前節の4走で、1勝を含むオール3着以内。田崎萌と高橋絵莉子の伊勢崎両者は、前走の川口で1級車初白星を挙げている。落合巧、交川陽子、佐伯拓実はまだ1級車で白星がない。角翔太郎は今節が1級車での初出走となる。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
佐藤 貴也〔浜松 S-2(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-11(26期)〕
中村 友和〔浜松 S-25(32期)〕
松山 茂靖〔浜松 S-36(26期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-19(28期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-21(23期)〕
角南 一如〔山陽 S-40(27期)〕