
川口伝統のGI・開設記念グランプリレース開幕!
毎年この時期に開催されることが多い川口のGI開設記念グランプリレース。前回の覇者は永井大介。地元の永井は今回も当然参戦で、連覇がかかる。これに待ったをかける選手は現れるのか。
その永井は前走の伊勢崎GIIでは優勝戦まで進出。優勝戦は8号車からのレースで序盤の展開が決まらず厳しいレースになった。ただ、その前の地元一般開催では今年の初優勝を決めており、地元に帰ればいつもの力強さを発揮してくるだろう。
地元川口のランクトップは中村雅人。前走の地元一般開催では初日から3連勝を決め優出。優勝戦では猛追及ばず準優勝だった。試走は連日2台を出していたように、エンジン面は全く問題ない。同じ優勝戦で4着だった大木光は、その次の川口一般開催でも優出し5着。初日から3連勝を決めていたので、こちらもエンジンは良好と言える。
地元S級では佐藤裕二と森且行が好調の部類。佐藤裕は前走の伊勢崎GIIで、初日から着をまとめて優出。優勝戦ではスタートから激走を見せ、優勝もありそうな動きだったが3着。森は前走の地元一般開催で準優勝。この節はオール連対だったし、その前の節でも優出しており、好調をうまくキープできている。
外来S級も好調な選手が多い。高橋貢は伊勢崎のGIIレジェンドカップで優勝を決めてきた。優勝戦では経験豊富な選手らしい落ち着いた走りでタイトルを奪取。上り調子で今回に臨める。同じレジェンドカップで優勝戦に乗っていたのは先述の永井、佐藤裕と、浜松の木村武之。木村はスタート直後に被害があり、厳しいレース展開になった。ただし、エンジン的には試走26が出ていたので悪くはない。
外来S級で、2月28日が優勝戦だった川口のレースに乗っていたのは荒尾聡、金子大輔。優勝戦は重走路で、A級の中山光の初優勝となった。金子が3着、荒尾が4着だったが、シリーズを通してエンジンは中堅上位で保てていた。同じ川口で連続参戦となるのは大きなアドバンテージ。この開催には飯塚の浦田信輔も乗っていたが、4日間シリーズで白星がないなど、元気のある走りは見られなかった。
山陽のエース・丹村飛竜は近況の流れがすこぶる良い。前走の地元ミッドナイト4日間開催では初日から3連勝で優出。優勝戦は5着だったが、その前のミッドナイトと、更にその前の地元開催で優勝。走りにキレが増している。
A級では先述の中山光が前走の地元開催で初優勝。スピードに加えてスタートも良くなっている。このレースには吉田祐也、平川博康も乗っていた。重走路の競争で惨敗したが、良走路では軽快な動きを見せていたので、天候さえ良ければ今回も活躍できそう。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-6(22期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-11(26期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-13(29期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-20(23期)〕
山陽勢に好調な選手が多い!
前回の飯塚オートは、内山雄介が自身3度目の優勝を決めて幕を閉じた。それから約一ヶ月を空けて久々の開催となる。S級陣はやや手薄で、A級やB級選手にも優勝のチャンスがありそう。
今回の地元ランクトップは篠原睦。前走は伊勢崎のGIIレジェンドカップだった。この時は準決が不成立になるアクシデントがあったが、そのレースで7号車だった篠原は優出の権利を得た。優勝戦は序盤で好位置に付けたが、先頭を走っていた佐藤裕二を攻略できず後退。それでも、武器であるスタート力は示していたし、エンジンも今回のような一般開催なら十分な動きがある。
その同期の田中茂も前走は伊勢崎のGII。2日目に白星はあるが、シリーズを通してみると不本意な結果に終わってしまった。地元での競争は今回で今年2度目だが、前回はGII開催で優出していたので、地元でのレースなら心配はないか。桝崎陽介は前走が山陽3日間開催。肝心の準決で7着になったが、エンジン自体はある程度の位置で推移している。
外来で注目は全国ランク2位の佐藤貴也。前走の地元4日間開催では優勝戦まで進めなかったが、今年に入ってからは1着を量産しており、エンジン面は高いレベルで保てている。浜松からは伊藤信夫もS級として参戦。前走の伊勢崎のGIIレジェンドカップでは2日目から連勝で準決に進んだが、そこではまさかの不成立。6号車だった伊藤信は優勝戦への進出はならなかった。エンジン自体はソコソコ動いているので、今回はその時の悔しさをぶつけたい。
山陽からは佐々木啓がS級として参戦。今年に入ってからは優出が1回あるが、そこまで納得いく成績を残せていない。エンジンの調子の波が穏やかな方なので、今はやや低迷期といったところか。何らかの形で上昇のキッカケを掴みたい。
A級は山陽勢に調子のいい選手が多い。主に山陽のミッドナイトレースに出ていた選手だが、そこでは藤岡一樹が約7年ぶりの優勝を決めた。その前のミッドナイトでも準優勝と、リズムは急上昇。好調の波に乗ると、しばらく持続するタイプなので今節も要注目だ。藤岡が優勝したレースで準優勝だったのが吉松憲治。この節は初日から好調で、全てのレースで車券に絡める活躍を見せていた。前田淳も復調の兆しが出ている。前走のミッドナイトでは初日から2着を3本重ねて優出。優勝戦でも前田らしいイン走法を見せていた。
B級は山陽の33期勢が成長中。前走の地元一般開催で優出したのが山本将之と青木隆浩。優勝戦3着だった山本は今回不在だが、青木は参加。青木は善戦したが5着止まり。それでも着実に力を付けているので、初優勝を達成する日も近いか。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-7(26期)〕
田中 茂〔飯塚 S-22(26期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-35(28期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-2(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-29(24期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-21(23期)〕
藤岡 一樹〔山陽 A-29(29期)〕
前田 淳〔山陽 A-5(27期)〕
青山周平VS鈴木圭一郎のバトルは見もの!
今回の伊勢崎一般開催はS級選手がやや少なめ。それでも、全国ランク1位の鈴木圭一郎が浜松から参戦。近年はライバル関係にある青山周平が、地元総大将として挑戦を受ける。他にもこの両者に割って入る選手が散見され、シリーズが構成されていく。
青山も鈴木圭も前走は浜松一般開催だった。ここでは明暗がくっきりと分かれた。鈴木圭は初日から3連勝で優出。重走路の優勝戦では33期の伊藤正真が逃げ切り、鈴木圭は追い込み届かず準優勝。ただ、その前の節のGIではしっかりと優勝を決めており、ここ最近の流れはかなり良い。青山は初日白星、2日目は2着と上々だったが、準決3着で優出を逃してしまった。最終日も6着と振るわなかったので、今回の地元で巻き返しを図りたい。
地元S級で好調なのは内山高秀。前走のGIIレジェンドカップでは、オール連対の準優勝を決めた。26期以前の選手のみによる企画レースで、最も若手の期ではあったが、シリーズを通して安定した走りを見せていた。最後は優勝もありそうな激走っぷり。この勢いを持続させたいところ。
他に地元S級は早川清太郎と岩田行雄。早川は前走の浜松では初日から連勝を決めたが、準決と最終日はともに5着。後半は失速してしまった。ただし、今回の地元走路では常に好成績を収めるので、それほど心配はない。岩田は前走がGIIレジェンドカップ。タイトル名に相応しい選手だが、ここでは見せ場を作れなかった。
外来S級は他に岡部聡と重富大輔。岡部の前走はGIIレジェンドカップ。岡部も岩田と同様に、これまでレジェンドと呼ぶに相応しい戦績を残している。ただし、このシリーズでは3日目に落車妨害で1日罰休。最終日は1着を取っていたので落車による悪影響は少なそう。重富は前走が浜松GI。ここでは白星がなかったばかりか、大きな着が続いてしまったので大幅な立て直しが必要。
A級で大注目なのは伊藤正真。前走の浜松4日間開催で初優勝を決めてきた。それもシリーズ中はオール連対の大活躍。これでかなりの自信を付けたハズ。今後の大きな飛躍のキッカケになりそう。
同じ開催では三浦康平も優勝戦に乗っていた。その優勝戦では8着だったが、そこまでの3日間はオール連対。本来のスピードが出てきた模様。他では桜井晴光が前走のGIIレジェンドカップで優出。2回目の発走となった優勝戦ではスタートで失敗し、後続の車に被害を及ぼし反則妨害で失格。ただ、準決まではスピードある走りを見せていた。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-10(29期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-33(26期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 S-43(15期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
岡部 聡〔山陽 S-46(19期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-27(27期)〕
鈴木 聡太〔伊勢崎 A-13(29期)〕
大木光が魂のこもった走りを見せそう!
前回の川口オートは永井大介が追い込みを決めて優勝。その永井は、伊勢崎のGIIに出場しているため今回は不在。留守を預かる地元一番手は大木光となる。外来勢もなかなか強力なメンバーが襲来し、熱の入ったバトルが展開されそう。
大木光は前走の地元で優出と、エンジン面は好調。その前の伊勢崎でも優出しており、乗り手は充実している。今回のメンバーを見渡しても優勝できるだけの状態にある。
その同期の山田達也も近況はマズマズの推移。レース後半に鋭い追い込みを見せることが多い。加賀谷建明も今のエンジンになってからは好調が続いている。前走の山陽の最終日には上がり3・358をたたき出し快勝。豊かなスピード力を遺憾なく発揮している。森且行も負けてない。今年に入ってからは3節走って全てで優出。そろそろ優勝の2文字をその手に収めたいところ。
飯塚からは荒尾聡と浦田信輔がS級として参戦。荒尾は今年、地元のGIIを制し、その後の浜松連戦でも一定の結果を残している。浦田は前々走の地元GIIで反則をするなど波に乗れていないが、前走の地元一般開催ではやや復調の兆しが出ていた。
伊勢崎からのS級は若手2人。新井恵匠は前々走の飯塚GIIで優出し3着。このレースでは後方から強烈な追い込みを見せていた。その後の地元でも好タイムを出していた。西原智昭は前走の浜松GIで優出。優勝戦は5着だったが、上がりタイムは3・354と良い数字をマークしていた。
浜松からのS級は金子大輔。前々走の地元GIで優出。その後の地元一般開催では優勝戦まで進めなかったが、エンジン自体はソコソコの位置を保てている。山陽からのS級は人見剛志。近況は浜松で連続参戦していたが、前々走のGIでは後半2日間で連続落車。その影響か、その後の一般開催では振るわなかった。どこかで悪い流れを断ち切りたい。
地元A級では片野利沙、古木賢、掛川和人が前走の地元一般開催で優出。片野は初優勝へ向けて0ハンから必死の逃げを見せていたが、最後には永井大介と中村雅人に捕まり3着。まだ優勝経験がない古木賢もそうだが、今回こそは初の栄冠を掴みたい。
外来A級は丸山智史と鈴木宏和が伸び盛り。丸山は前走の浜松と、その前の飯塚で優出し、現在は連続優出中。近況は捌くレースでも見せ場を作ることが多くなってきている。鈴木宏も同様に、スタートやスピードだけでなく捌きの方も修得中だ。
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主な出場予定選手
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大木 光〔川口 S-15(28期)〕
山田 達也〔川口 S-23(28期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-41(27期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-20(23期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-14(30期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-19(28期)〕
人見 剛志〔山陽 S-30(28期)〕
今回は4日間開催のミッドナイトレース!
2月19日に終わったばかりの山陽ミッドナイトが、間隔を空けず再び開催される。今回は4日間開催で、初日は前回最終日と全く同じ番組構成。1着だった選手は連勝を狙い、敗れてしまった選手にとってはリベンジのチャンスとなる。前回最終日は重走路だったので、その時とは違ったレース結果になる可能性は高い。
まずは優勝戦に出た7人。重走路のレースを制したのは丹村飛竜。地元のエース格としてキッチリ仕事をこなした。得意の重走路ではあったが、良走路でも初日に上がり3・346をマークするなど、近況は迫力ある走りを見せており、天候に関わらず狙える強みがある。その前の節からの連続優勝を更に延ばしてくるか。
その丹村に敗れて準優勝だったのは藤岡一樹。優勝戦ではトップスタートを決めたが、ペースを掴む前にやられて2着。ただし、良走路に近かった準決では丹村を振り切って1着ゴールしており、走路状況によってはリベンジが決まりそう。
優勝戦3着だった西村龍太郎は、走路状況に左右されない走りが魅力。エンジンも中堅上位は保てている。4、5着だった中村友和と滝下隼平は、良走路で走りたかった部類か。ともに予選中は驚異的な上がりタイムをたたき出しており、こちらも良走路ならリベンジ達成も十分あり得る。
優勝戦6着は穴見和正。スピード戦になりがちなミッドナイトでも健闘していた。その前の地元開催から連続優出。優勝戦末着は吉原恭佑。重走路は苦にしない同選手だが、優勝戦では見せ場を作れなかった。ただし、良走路でのエンジンは良さそうだった。
他にも、今回こそ優出を狙いたい選手は多数いる。岡谷美由紀は準決で2番手を激走していたが、最後は丹村にイン入り込まれて3着。前田淳、岩田裕臣なども優勝戦に進出できる実力を有している。角南一如、久門徹などはシリーズ通して振るわなかったので、しっかりと立て直しを図りたい。
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主な出場予定選手
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丹村 飛竜〔山陽 S-13(29期)〕
角南 一如〔山陽 S-40(27期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-16(32期)〕
久門 徹〔飯塚 S-24(26期)〕
中村 友和〔浜松 S-25(32期)〕
岩田 裕臣〔川口 S-42(31期)〕
前田 淳〔山陽 A-5(27期)〕
藤岡 一樹〔山陽 A-29(29期)〕