
令和時代最初のナイターレース!
5月1日から元号が令和に変わり、ミッドナイトレースの優勝戦は行われたが、ナイターレースとなると今回が初。今節は5月1日まで行われたSGオールスターオートレースで活躍した選手が多く参戦し、その時の動きが参考になる。S級を中心に近況を追ってみる。
SGオールスターで優出したのは高橋貢、青山周平、吉原恭佑の3人。高橋貢は初日の選抜戦は6着だったが、そこからは連対を重ねて優出。優勝戦では1枠に入ったもののスタートは外枠勢に行かれて苦しいレースになってしまった。それでも粘りの走りで4着に食い込む。青山は3枠に入ったがスタートでダッシュが付かず5着のままだった。ただ、この優勝戦は重走路で行われており、良走路に関してのエンジンは高橋貢も青山も良い状態と言える。
そして吉原。吉原は初日から着をまとめると優勝戦では8枠に入った。この枠から3番手スタートを決めると、前を走る丹村飛竜に執念のアタック。レース序盤から終盤までイン抑え込まれてしまったが、最後のコーナーで丹村のインが空くと、すかさず車をナカへ向けて2番手を奪取。準優勝の結果になった。吉原にとって、これは大きな経験につながるだろう。
遠征での走りが課題の一つであった早川清太郎は、SGでは力を出し切れないでいた。準決でもレース道中は優出圏内の2番手に付けていたが、後続の選手にやられ4着。優勝戦までは進めなかった。ただし、エンジンもスタートも悪くはなさそうなので、今回の地元ナイターでSGの時の分も取り戻したい。西原智昭も優出はできなかったが、シリーズを通して成績がまとまっていたように、エンジンは中堅上位で保てていた。
新井恵匠、松本やすしはホロ苦いSGシリーズになってしまった。松本は初日から早々、反則失格で勝ちあがり権利を喪失。新井は3日目にすでに一般戦回りになっていたが、ここで内線突破の反則を犯してしまった。それでも両者とも、シリーズ中に1勝を挙げており、エンジン面はそこまで悪いわけではなさそうだった。
外来勢で最も注目なのは、全国ランク1位の鈴木圭一郎。地元で行われたSGではいつもの走りができず、準決も4着で優勝戦までは進めなかった。初日の選抜戦はスタートを決め、好タイムで圧勝したように一人で走る状況なら悪くなさそう。当面の課題は、抜いて行くレースでのエンジン作り。これが決まれば全国ランク1位に相応しい走りを見せてくれるだろう。同期の鈴木宏和はSGではサッパリだった。早い段階で立て直しを図りたい。
山陽からは松尾啓史、丸山智史、人見剛志がS級として参戦。松尾は一時期ほどのエンジン力はないが、捌き巧者らしいレースを見せていた。丸山は近況、成長著しい選手だが、前走のSGではまだまだ力不足を露呈していた。これからの更なる成長に期待。人見はこのところ良くない。エンジンが並になれば切れ味鋭い捌きを発揮できるので、整備なり調整なりで機力アップを図りたい。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-22(32期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-19(32期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
丸山 智史〔山陽 S-32(31期)〕
新元号・令和初の川口開催!
5月1日から元号が変わり、日本の新たな時代が始まる。川口オートでは2日から3日間の短期決戦で一般開催が行われる。この開催の直前にSGオールスターが行われている関係で、S級選手はソックリ不在。こういった開催では、いつもは最重ハンから走っている選手達はハンデが軽化される傾向があり、最重ハンの10M前の選手と並ばされる事が多い。つまり、通常なら最重ハンから走っている選手達にとっては展開が俄然楽になる。
今回の地元ランクトップは中野憲人。スタートに課題を残している同選手だが、今回は8号車からのレースになるだろうから、序盤の展開作りに苦しむことはない。最後方からのレースになるのは変わらないが、マイペースで走れるのは精神的に負担が軽い。持ち味の追い込みをこれでもかと披露しそうだ。
川口の前回の開催で優出したのは吉田祐也と福田裕二。吉田祐の最近は最重ハンの20M前からの競争で、好成績でまとめていた。今回からハンデが重くなりそうだが、元々持っているスピードで対応してきそうだ。福田裕も同様に、最近では最重ハンの20M前からの競争が定番だが、そろそろハンデが重くなるかも。
川口勢では他にも、スピードある高橋義弘はS級に匹敵する実力の持ち主。今回のメンバーなら独走力1位と言っても過言ではない。中山透と中山光兄弟もスピードに磨きがかかっているし、斎藤撤二は最重ハンの選手なので今回は展開が楽になりそう。
伊勢崎勢では鈴木聡太、落合淳、渋沢憲司の29期勢に注目。鈴木聡は最重ハンの選手。今回は楽な展開になるので、上位に進出しやすくなる。渋沢は徐々に良くなりつつある。スタート力はなかなか高く、序盤の仕掛けが決まると早めにレースにケリを付けてくる。落合は前走の飯塚ミッドナイトで優出。上昇気流に乗りたい。
そのミッドナイトで優勝したのは山陽の五所淳。優勝戦は重走路だったが、素早い攻めが決まっていた。今でこそA級にランクされているが、長らくS級として活躍していた時期もあったので、今回のメンバー的に格は上位の選手だ。
飯塚の越智尚寿、辻大樹などは元来、最重ハンの選手なので、今回はハンデ的に楽になりそう。車券に大きく貢献しそうだ。
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主な出場予定選手
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中野 憲人〔川口 A-14(24期)〕
高橋 義弘〔川口 A-25(29期)〕
福田 裕二〔川口 A-141(20期)〕
吉田 祐也〔川口 A-158(29期)〕
越智 尚寿〔飯塚 A-9(25期)〕
鈴木 聡太〔伊勢崎 A-43(29期)〕
落合 淳〔伊勢崎 A-205(29期)〕
五所 淳〔山陽 A-107(23期)〕
SGオールスターの裏開催はミッドナイトレース!
今回のミッドナイト3日間開催は、昼間にSGオールスターが開催されており、その3日目から始まる。昼はSGレースを楽しみ、その勢いのまま、夜はミッドナイトレースで興奮できる。メンバー構成が手薄なところで、虎視眈々と優勝を射程に捕える選手は誰か。
今回出場する中で最も勢いがあるのは新村嘉之。前走の山陽GIでは初日からオール連対の準優勝を達成した。その前の節までは全くいいところがなかった新村だが、このGIでは大化けしたかのような走りを連発していた。元々、成績は散発傾向にある選手だが、それにしてもGIでオール連対は素晴らしい内容。このエンジン状態が続けば、今回は優勝候補の筆頭に挙げられる。
次いで調子がいいのは井村淳一。前走もミッドナイトで優勝戦まで進んでいる。レース間隔が空いておらず同じ走路、同じ時間帯で走れるのは大きなアドバンテージ。連続優出を狙って初日から激走してくるだろう。
前走で優出と言えば片岡賢児。浜松一般開催で優出し4着に入った。初日に白星を挙げると、シリーズを通して上々のエンジン状態を保っていた。同じ開催では青山文敏も奮戦を見せていた。準決こそ4着で優出を逃したが、それ以外の3走は全て連対。以前からの武器である速攻に期待できる。
伊勢崎の竹本修も前走で優出していた。優勝戦は8着だったが、予選道中はしっかりと着をまとめていた。ただし、この開催では最重ハンの20M前に置かれていた。以前は最重ハンで走っていた同選手なので、それまでが不調だったからとはいえ、このハンデ位置は展開が楽すぎた。今回からハンデ重化も考えられるが、もしもハンデが据え置きなら積極的に狙ってみたい。
他では捌き巧者の牧野貴博、堅実な走りができる戸塚尚起、スピードを生かしたパワー駆けがある今田真輔などにも注目して見てみたい。B級ではあるが新井裕貴、鈴木啓示などはツボに入るとペースが上がるタイプなので、早めに先頭に立てるような展開では警戒したい存在。
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主な出場予定選手
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井村 淳一〔飯塚 A16-(28期)〕
田中 輝義〔飯塚 A-57(29期)〕
新村 嘉之〔飯塚 A-67(27期)〕
片岡 賢児〔飯塚 A-188(21期)〕
戸塚 尚起〔伊勢崎 A-59(24期)〕
林 弘明〔山陽 A-79(24期)〕
牧野 貴博〔川口 A-91(24期)〕
今田 真輔〔浜松 A-154(29期)〕
第38回SGオールスターオートレース開幕!
昨年のオールスターは飯塚オートで行われ、浜松の佐藤貴也のSG初制覇で幕を閉じた。SGの中でも同タイトルは、この大会制覇を皮切りに快進撃を続ける傾向が高い。果たして、今年のオールスターを制するのは誰か。
昨年覇者の佐藤貴也は近況も絶好調。前走の山陽GI平成チャンピオンカップでは見事な走りを披露し、同大会を初めて制覇した。スタートのキレ、独走力、後続に抜かせないコース取りと全ての面において一流と言える。今回は地元の浜松で開催。オールスター連覇へ向け、態勢は整っている。
今回の地元浜松と言えば全国ランク1位の鈴木圭一郎。こちらも現在絶好調。前走の地元4日間の一般開催は、初日から全て1着の完全優勝を達成した。その前の山陽プレミアムカップで落車した不安を払拭している。今回のオールスターは2017年に制しており、2度目の栄冠へ向け視界は良好。同じ浜松地区では金子大輔、木村武之といった実力者に加え、鈴木宏和や中村友和、渡辺篤といった若手の部類の突き上げも著しく、選手層が分厚くなっている。外来勢を迎え撃つ態勢は万全だ。
昨年のオールスターで準優勝だったのは飯塚の篠原睦。SG初制覇を目指すべく、戦いに挑んだが佐藤貴の前に力及ばず2着だった。それでも長らくエンジンを高い位置で維持できる能力に加え、武器のスタート力や雨走路での走力は健在。今回こそ昨年のリベンジといきたい。飯塚地区では浦田信輔が、やや復調ムードにある。前走の山陽GI平成チャンピオンカップで優出を果たした。全盛期ほどの迫力は戻っていないが、随所で浦田らしい捌きが決まっている。他にも速攻力がある荒尾聡や、追い込みに定評がある田中茂などに期待できる。現在はA級ではあるが、有吉辰也の調子が上がっている。前々走の地元GIIを制すと、その後の山陽GI平成チャンピオンカップでも優出。SG3Vの猛者が完全復活をかけてくる。
その有吉と同期の永井大介は、飯塚GIIの優勝戦で落車していたが、その後の地元4日間の一般開催で初日から3連勝を決め準優勝。落車の悪影響は全くない。この優勝戦には大木光、山田達也、森且行、佐藤裕二なども乗っておりエンジンは上々。捌き巧者・中村雅人は前走の山陽GIでは優出できなかったが、今年はプレミアムカップを制するなど調子は悪くない。
昨年のオールスターで優勝戦3着だったのは高橋貢。前走の地元開催では珍しくフライングをしてしまったが、4走中1着が3回。更にその前の飯塚GIIでは準優勝だったのでエンジン状態は良さそうだ。昨年のオールスターで優勝戦4着だったのは青山周平。青山は前走の山陽GIで優出し3着。シリーズ中は、全て車券に絡む安定感だった。SG初優勝を狙う早川清太郎は、前々走の地元で優勝。その後の山陽GIでは振るわなかった。早川は地元で強い反面、遠征ではイマイチなことが多い。今回はその課題を克服できるか。
近況は以前ほどの選手層ではなくなった山陽地区。ただし、丹村飛竜は山陽エースとして、エンジンが並以上に仕上がれば強烈な攻めを見せられる状態。ここ数節の仕上がりがいいのは松尾啓史の方。前走の地元GIではそこまででもなかったが、それまでは全選手の中でも1、2を争う仕上がりを見せていた。その時の動きが戻れば、悲願のSG初制覇が見えてくる。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-9(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-13(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-14(26期)〕
深夜に熾烈な優勝争いが演じられそう!
この開催の直後にSGオールスターオートレースが控えている関係で、今回はS級選手が不在。A級とB級の49選手で優勝を争う3日間のミッドナイト短期決戦。普段は優勝から遠ざかっている選手にとって絶好のチャンス。優勝争いは激しくなりそう。
今回出場する中で最もランクが高いのは地元の越智尚寿。前走の山陽GIではイマイチだったが、今回のようなメンバーなら十分上位争いに加われる。走りの特徴は、良くも悪くも堅実な印象。大駆けするタイプではないが、しっかりとインを突いて徐々に番手を上げてくる。格としては同じくらいなのは山陽の五所淳と川口の阿部剛士。五所は、現在のランクはA107位だが、S級にいても何らおかしくない実力の持ち主。今回のメンバー的に主力になり得る存在だ。阿部はエンジンを高い位置で保てる選手。今回は最後方からのレースになるが、じっくりと追い込んでいきそう。
近況の調子がやや良いのは田中正樹、鈴木一馬、高橋義徳といった山陽GIからの合流組。GIの舞台でも2~3回は連に絡んでいた。田中正は安定感が出てきて、鈴木一は一発力が魅力、高橋義はハンデ位置を生かしての逃げ残りに期待できる。
直線の伸びが良いのは本門延唯、亀井政和あたり。レース序盤の展開に注文は付くが、軌道に乗り出すとスピードを増してくるタイプ。落合淳は現在、最重ハンの20M前が定位置で成績が安定している。一時期は最重ハンからのレースをしていたので、この位置から走れる限りは連対が増えそう。
B級ではあるが、清岡優一は近況の走りにスピードと粘り強さが出ている。後続からの攻めにも簡単にはやられない状態。町田龍駿は、走り自体は安定しないが大駆けがあるタイプで、人気薄になるなら積極的に狙ってみたい一人。
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主な出場予定選手
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越智 尚寿〔飯塚 A-9(25期)〕
井村 淳一〔飯塚 A-16(28期)〕
田中 正樹〔飯塚 A-55(29期)〕
阿部 剛士〔川口 A-19(27期)〕
田中 哲〔伊勢崎 A-58(28期)〕
高橋 義徳〔伊勢崎 A-140(28期)〕
五所 淳〔山陽 A-107(23期)〕
町田 龍駿〔飯塚 B-10(32期)〕