
今年初めての山陽オート開催!
今年に入り2月も中旬にさしかかるが、今回が山陽では初めての開催。それも3日間の短期シリーズ。久々の開催で、初日などは走路がまだ安定せず、波乱のムードもぷんぷん。さて、どのようなシリーズになるか。
地元エース格は丹村飛竜。ここ数節は成績が安定しており、前走の飯塚3日間開催でも準決の3着以外は1着が2本。スタートとスピードに磨きがかかり、天候にも左右されない自力が魅力。今回のメンバーを見渡しても、全国ランクは最上位であり、シリーズを引っ張っていく存在になる。
地元S級は他に佐々木啓と角南一如が登場。佐々木は前走の浜松で優出し5着。初日から1、1、2着と成績をまとめており、本来の安定感が戻ってきた印象。角南は前走が飯塚3日間開催。初日1着で、準決は2着だったが、準決8バトルだったため優出はならず。それでも角南らしいスピードレースを展開していた。
外来S級で好調なのは池田政和と久門徹。どちらも前走の地元で優出してきた。特に池田は4日間のシリーズで全て車券に絡む活躍で準優勝。その前の伊勢崎GIでも優出していたので、冬場に強い池田らしい成績を残せている。久門も好ダッシュからの素早い攻めができており、連続優出を狙って初日から力走を見せそう。
桝崎陽介もエンジンは高位で安定。前走の地元は優出できなかったが、準決2着を含むオール連対の好内容だった。別府敬剛はそのシリーズで優出。ブチ走路の優勝戦では試走一番時計をマークしたが、スタート後のホームストレッチで落車。その影響が心配される。
加賀谷建明は昨年の8月に、現在のエンジンに乗り替わってからは好調が続いている。元々スピード力がある加賀谷は、冬場でその真価を遺憾なく発揮できる。伊勢崎からは岩田行雄が参戦。以前のような迫力は薄れているが、所どころで白星を挙げるなど健在ぶりを示している。
S級以外では泉田修佑に注目。昨年の11月から急成長を見せ、このところ1着を量産している。前走の地元4日間開催でも初日から3連勝を決め優出。優勝戦は3着だったが、連日上がり40を切るタイムを連発。いつ初優勝を決めてもおかしくない現況だ。
その同期の山本将之、青木隆浩、角翔太郎、佐伯拓実などもゆるやかだが着実に成長を見せており、久々の地元走路で躍動するかも。
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主な出場予定選手
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丹村 飛竜〔山陽 S-13(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-21(23期)〕
角南 一如〔山陽 S-40(27期)〕
池田 政和〔川口 S-32(23期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-41(27期)〕
久門 徹〔飯塚 S-24(26期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-35(28期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 S-43(15期)〕
第60回GIスピード王決定戦開幕!
浜松オートでGIスピード王決定戦が始まる。昨今のオート界は、上がり3・35を切るタイムが連発しているように、スピードレースの傾向が高まり、今節のタイトル名に相応しい競争が展開されそう。各地区を代表する選手が来場し、シリーズを盛り上げていく。
近年、層が厚くなっている地元浜松勢は全国ランク1位の鈴木圭一郎を擁する。その鈴木圭は絶好調。前走の伊勢崎3日間開催で全て1着の完全優勝を決めてきた。その前の飯塚GIIでも準優勝を決めており、いつもの鈴木圭の姿に戻っている。今回も優勝候補筆頭に挙げられ、誰が鈴木圭を打ち負かすのかが一つの焦点になる。
浜松2番手の佐藤貴也も近況は上々。前走の地元では初日から3連勝を決め優出。優勝戦は落合巧がハイペースで逃げ、6着に敗れたがエンジン面は上位の部類。その優勝戦には同期の金子大輔、山浦博幸なども乗っていた。どちらも十分戦えるだけの動きを見せており今回も楽しみ。また、33期の花田一輝も優出しており着実に力を付けている様子。
浜松では中堅の域に入りつつある木村武之も堅調。前走の川口一般開催で優勝を決めてきた。今回のスピード王決定戦は2011年に制しており、8年ぶりの優勝を目論む。若手では鈴木宏和がスタート力を武器に成績をまとめている。軽いスランプに入っていた岡谷美由紀も、前走の川口で優出し、復活の狼煙を上げている。
外来勢では荒尾聡が上り調子。前走の地元GIIで優勝している。鋭い先行力は健在で、今回のような短ハンデ戦で最も威力を出せる選手。記念レース連覇を目指し、初日から白星を量産してくるか。その優勝戦には篠原睦、田中茂、中村雅人なども乗っていた。篠原と中村はエンジン良さそうで、田中茂も悪くはないがもう少し欲しい状態か。
伊勢崎からの目玉は青山周平。前走となる地元のGIでは準決だけ8着と凡走。それ以外の4走は全て1着だったので、エンジンの仕上がりとしては悪くないだろう。近況は当地との相性イマイチだが、1級車に乗り替わった頃はドル箱走路として好相性だった。伊勢崎では他に西原智昭、内山高秀などもエンジンは高位で推移。
山陽からは松尾啓史が一番手として参戦。前走の飯塚一般開催は、オール連対で準優勝の結果だった。調子が上がってきている。人見剛志、岡部聡なども近況は好成績が続いており、今回も上位争いに加われる。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-2(29期)〕
中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-7(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-17(26期)〕
人見 剛志〔山陽 S-30(28期)〕
最も若い33期勢の活躍にも注目を!
前回の飯塚オートはGII開催で、地元の荒尾聡が速攻逃げ切りを決めてシリーズを終えた。今回は一般開催で3日間の短期決戦。初日がいきなり最終予選となり、前検から初日の朝練までにエンジンを合わせられた選手が圧倒的有利。
前回優勝者の荒尾は不在で、優出していた篠原睦や田中茂なども今節はいない。浦田信輔が地元の代表格として大活躍を見せるか。浦田は、前走のGIIでは2日目に反則で早々と失権。その後も4日目にレースが不成立になるなど、思ったような成績を残せなかった。ただ、3日目の1着では試走28の上がり39と、マズマズのタイムを出していたのでエンジン的には戦える状態。
他に今回参戦する地元S級は久門徹、桝崎陽介、別府敬剛など。桝崎は前走のGIIでは準決3着で優勝戦には進めなかったが、シリーズを通して安定した動きを見せていた。別府も最終日に1着を取っており、エンジンは完調ではないもののある程度の位置にはある。久門はシリーズ中に白星がなく、準決も降雪のため競争不成立。消化不良に終わったので今回はその時の分まで力走を見せたい。
外来S級では吉原恭佑が好調。前走の地元GIではしっかりと優出。試走も連日30を切るタイムをマークしておりエンジン好調。強気な攻めが今回も見られるハズ。
好調と言えば川口の加賀谷建明。今のエンジンに乗り替わってからは、ずっといい状態が続いている。冬場でスピードが生きる状況にもマッチしている。川口からは岩田裕臣もS級として参戦。近況の成績はイマイチだが、武器であるスタート力は不変。短ハンデ戦の方が力を出せそうだ。
山陽からのS級は丹村飛竜と角南一如。丹村は前走もここ飯塚で、準決は3着で優出ならなかったが、まあ悪い状態ではない。角南はこのところ1着が少ないが、後半追い込みタイプらしく2、3着には食い込むレースは多い。
A級では桜木公和が前走の地元GIIで優出。レース序盤で主導権を握れる展開になれば、インを封じ込んでの連対がある。竹谷隆もそのシリーズでは好調だった。準決は雪で中止になったが、他の4走は全て車券に絡めていた。
1級車に乗り替わり各地で活躍している33期勢は、木山優輝と落合巧が前走のそれぞれの地元で優勝している。どちらも最重ハンの30M前での競争だった。今回からハンデは更に重くなりそうだが、それを克服できるかどうかは見もの。吉松優輝も前走の川口で嬉しい初優出を決めた。これから波に乗って行くか。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-20(23期)〕
久門 徹〔飯塚 S-24(26期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-35(28期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-13(29期)〕
角南 一如〔山陽 S-40(27期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-16(32期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-41(27期)〕
岩田 裕臣〔川口 S-42(31期)〕
地元の高橋貢がシリーズの中心に!
今年2度目となる伊勢崎オート。前回は1月のGIシルクカップで、浅香潤が0ハン単騎から見事に逃げ切って幕を閉じた。今回、その浅香は川口遠征に行っているため不在。地元S級では青山周平と早川清太郎は不在だが、高橋貢が参戦し、シリーズの中心として活躍を見せそうだ。
その高橋貢の前走は地元GI。準決3着で優勝戦には進めなかったが、最終日の特別選抜戦では上がり3.348をマークして快勝。エンジン面は全く不安を感じさせなかった。
新井恵匠は飯塚GIIで優出。準決は悪天候のため競争中止になったが、そのレースは7枠で出走予定だったので、規定により優勝戦進出となった。優勝戦の結果は3着。レース展開は最悪で、後方からの競争にも関わらず執念の追い込みを見せて3着に食い込んだ。エンジン、乗り手ともに状態は高位安定。地元S級は内山高秀と岩田行雄も参戦予定。エンジン的には悪くなく、自分の走りはできる状態だ。
外来で注目は鈴木圭一郎。前走の飯塚GIIでは、準決が中止になったが優勝戦まで進み準優勝。シリーズ4走は全て連対しており、優勝戦では試走24をマークしていた。今回、地元勢を脅かす一番手として獅子奮迅の走りを見せよう。
同期同地区の中村友和もスピードでは負けてない。前走の地元では試走26をマークするなど、持ち味のスピードで見せ場を作っている。課題のスタートも徐々に良化中。
川口からは大木光と平田雅崇がS級として参戦。どちらもエンジンは中堅上位で推移しており、強気の仕掛けも目立っている。山陽からは岩崎亮一が参戦。近況はイマイチだが、底力は高い選手なのでエンジンさえ並の状態になれば上位争いに参加してこれる。
A級では鈴木聡太が調子を上げている。前走の地元GIでは優勝戦まで進み、前を走る浅香との差を詰めていたが惜しくも届かず準優勝。あと一歩で記念タイトル奪取を逃してしまった。ただ、シリーズ中は3日目を除くレースで全て連対。安定感が高まってきている。田中賢もそのGIで優出。その後の浜松遠征でも良い動きを見せていた。
33期では中村杏亮、伊藤正真、佐伯拓実あたりが成績を上げてきている。青木隆浩、高橋絵莉子、田崎萌といったあたりも1級車に乗り替わり直後のこの時期は急成長があるので注目して見てみたい。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-6(22期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-14(30期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
中村 友和〔浜松 S-25(32期)〕
大木 光〔川口 S-15(28期)〕
平田 雅崇〔川口 S-47(29期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-26(25期)〕
好調・浅香潤を地元勢が封じ込むか!
川口オートでの開催はお正月以来で、約4週間ぶりとなる。各地区で強烈なタイムが出ている最近のオート界だが、ここ川口でもかなりのスピードバトルが見られそう。
地元1番手は永井大介。前走の伊勢崎GIでは準決8着と凡走し、優勝戦には進めなかったが、それ以外の4走は1着2本を含むオール車券に絡む結果。試走も連日2台をマークしていたので、エンジン的には不安なさそう。お正月開催以来となる地元走路で、そのスピードを存分に見せ付けそうだ。
地元S級の中では池田政和が好調。前走の伊勢崎GIでは優勝戦まで進み5着の結果。その優勝戦ではスタート行けずに苦しい展開になったが、この時は試走25をたたき出すなどエンジン面は好調そのもの。このレースでは池田と同期の浅香潤が優勝。浅香は単騎0ハンに置かれる絶好のチャンスをしっかりとモノにした。今節からハンデ重化は必至だが、記念優勝後の勢いで今節も大いに見せ場を作ってきそうだ。
外来S級では岡部聡が調子を上げている。昨年末の飯塚ミッドナイトで優出すると、その後の飯塚一般開催でも優出。ここでは試走26をマークし、いつもは試走タイムがそこまで出ない岡部でもいい数字を記録していた。エンジンと共に乗り手の捌きも戻ってきている。
木村武之は前走の地元では準決3着。優勝戦には進めなかったが、それ以外の3走は全て連対。スタートの切れもマズマズで、年末年始と連続で優出したここ川口で今回も活躍しそう。もちろん地元S級の鈴木清、山田達也、加賀谷建明なども仕上がり良いエンジンを駆ってその力を示したいところ。
他では前走の浜松一般開催で優出した山際真介、笠木美孝にも注目だし、その開催で1級車に乗り替わったばかりの花田一輝が、優勝戦まで進み3着に食い込んでいる。これからまだまだスピードを上げていきそうな予感。同期の稲川聖也、吉松優輝、山本将之なども急成長を感じさせる近況。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
鈴木 清〔川口 S-18(23期)〕
山田 達也〔川口 S-23(28期)〕
池田 政和〔川口 S-32(23期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-41(27期)〕
木村 武之〔浜松 S-11(26期)〕
岡部 聡〔山陽 S-46(19期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 A-122(23期)〕