
ほぼ地元勢による開催!
コロナウィルス感染拡大防止対策により、今回は選手の交流が大幅に制限された開催。参加する選手はほぼ地元川口勢なのに加え、各レース7車立てによる競争になる。12R制なのはこれまでと同じ。優勝争いに参加してきそうなS級陣は、前走がSGオールスターで、その時の動きが大いに参考になる。
そのSGで優出したのは佐藤摩弥と中村雅人。どちらもシリーズ中に白星はなかったが、予選道中を順調にこなしての優出となった。優勝戦では佐藤摩が5枠からトップスタート。その後は後退し4着入線となった。初のSG制覇はおあずけとなったが、SGの優勝戦まで進めたのだからエンジンは悪くないし、本人にとってもまた自信につながったことだろう。この結果で、年末のスーパースター王座決定戦出場へほぼ当確と言える。中村雅は優出8着だった。優勝戦は外枠からのレースで序盤に好位を奪えることができず、見せ場のない競争になってしまった。それでも準決などは中村らしい走りができていたので今回も楽しみ。
地元ランクトップは永井大介。SGでは3日目に痛恨の6着があり、準決にも進めなかった。永井にしては珍しい事だが、それ以外は初日の不成立を除き全て1着。そこまで悲観することはないか。同期の若井友和は、SGでは白星がなかったが、着はおおむねまとまっており、エンジン状態はそこまで悪くない。
池田政和は初日から波に乗れていなかったばかりか、最終日には落車妨害。今回の初日の試走には注意を払いたい。大木光と山田達也の28期コンビは、大木が最終日に白星を挙げていたが、以前の安定感は欠けている印象。山田達は連日善戦していたが、オープン戦に近いSGでは勝ち味の遅さが影響していた。ただし今回のようなハンデ戦なら、その辺は心配ない。
フレッシュな若手・黒川京介はSGでそこそこ健闘していた。4日目には白星を挙げるなど、今後の糧にはなっていた様子。森且行はシリーズ中に2回の白星があったように、スタートさえ決まればエンジンを活かせる状態にある。A級では岩田裕臣が前走の地元3日間開催で優出。武器のスタート力を駆使して、レースを盛り上げていた。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-6(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-7(28期)〕
若井 友和〔川口 S-8(25期)〕
池田 政和〔川口 S-12(23期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-14(31期)〕
大木 光〔川口 S-22(28期)〕
山田 達也〔川口 S-24(28期)〕
黒川 京介〔川口 S-26(33期)〕
本命車不在で大混戦ムードのシリーズ!
この開催の直前に飯塚でSGが行われている関係で、今回出場するのはA級とB級選手のみ。強力な選手はいないので、誰にでも優勝のチャンスが巡ってくる。そんなシリーズを制するのは...。
地元のランクトップは笠木美孝でA級の16位。前期はS級にランクされており、実力的にもS級と何らそん色がない。今回出場する選手の中でも力は上位で、特に鋭いスタートからの速攻は全選手にとって脅威。エンジンが並かそれ以上に仕上がれば、優勝戦まで顔を出してくる可能性は大。地元でランク次位は松山茂靖。松山もS級に匹敵する走力の持ち主。試走タイムは出ない傾向にあるが、レースではスピードに乗った捲りで車群を突破してくる。
他にも柴田健治や辰巳裕樹などが有力で、辰己は前々走の地元で準優勝の結果を残している。前走の川口で好走を連発していた赤堀翼や、道中は冷静なレース運びができる長谷晴久あたりも今回は注目となる。
SG開催の前に行われていた川口のレースで優勝してきたのは押田幸夫。初日からオール1着の完全優勝を達成した。B級にランクされている同選手は、今回からハンデ重化があるのかどうかが大きなポイントだが、据え置きなら再びチャンスと言える。仮にハンデが重くなっても、乗り手のリズムが良い今なら克服できるかも。
その優勝戦には今回出場する中で他に5人が乗っていた。準優勝だったのが高橋義弘。GIで3度の優勝がある同選手は、SGに出場していないのが不思議なくらいだが、SGの裏開催でしっかりと結果を残している。今回もメンバー的には十分チャンスで、今度こそは優勝を狙ってくるか。
他の4人は小栗勝太、片岡賢児、中山光、福永貴史だ。小栗は3日間の開催で全て車券に絡む活躍を見せた。片岡は優勝戦4着。以前と変わらぬ攻めの速さが持ち味。中山光は優出6着。大きなコースを走って車速を乗せてくるタイプ。福永は優勝戦8着。課題であるスタートは改善されていないが、道中回り出してからのスピードは魅力。
他では伊勢崎の仲田恵一朗が調子を上げている。前走の川口ではイマイチだったが、その前の地元では優出し3着。B級ではあるが丹村司は前々走の地元で準優勝。他にも一発力がある青嶋裕治や、独走力がウリの戸塚茂にも注目だ。
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主な出場予定選手
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笠木 美孝〔浜松 A-16(22期)〕
松山 茂靖〔浜松 A-37(26期)〕
柴田 健治〔浜松 A-41(27期)〕
辰巳 裕樹〔浜松 A-49(31期)〕
中山 光〔川口 A-27(32期)〕
高橋 義弘〔川口 A-44(29期)〕
仲田 恵一朗〔伊勢崎 A-47(29期)〕
押田 幸夫〔川口 B-49(32期)〕
夢の競演・SGオールスターオートレースが開幕!
例年、この時期に開催されるSGオールスター。ファン投票を下に選出された選手たちが、期待に応える走りを披露してくれる。今回は初のナイターレースとなり、高速バトルが頻発しそうだ。有力選手を地区別に挙げていく。
まずは開催地区である飯塚から。ランクトップは荒尾聡。前走の地元開催では準優勝だった。優勝戦は試走後に雨が降り、レースは重走路。良走路では初日から連勝を決めていたので、エンジン的には問題ない。その優勝戦を制したのが同期の重富大輔。得意の雨走路でスタートも踏ん張り、荒尾に対して先手の攻めができていた。今回に向けて弾みがついた事だろう。安定感で言えば浦田信輔や篠原睦らも上々。近況は連続で優出できている。久門徹や有吉辰也といったあたりも戦える機力を有している。
全国ランク1位の青山周平を擁する伊勢崎地区。その青山は前走の地元では優出4着。その前の地元では優勝しており、エンジンは高い位置で推移している。伊勢崎3強の内、早川清太郎と高橋貢も近況の気配は悪くない。早川は前走で優出を逃してしまったが、エンジン面は問題ないし、高橋貢はここ2節、地元で準優勝。他のS級では新井恵匠と内山高秀が状態まずまず。
浜松地区は、S級選手は少数だが粒ぞろい。今期から全国ランク2位になってしまった鈴木圭一郎だが、ここ数節の流れは悪くない。29期コンビの金子大輔と佐藤貴也もソコソコといったところ。金子は前走の地元で優出3着。初日から3連勝を決めており、乗り手のリズムは良い。佐藤貴は優出を逃したが、初日や2日目の動きを見る限り心配はなさそうだった。木村武之も前走の地元3日間開催で優出しての参戦。伊藤信夫は今年に入ってから好調が続いている。
川口地区からは2名が優勝しての参戦。佐藤摩弥と山田達也だ。佐藤摩は前走の伊勢崎ナイター4日間開催で、シリーズ中に3勝を挙げて優勝。優勝戦では外枠の高橋貢や青山に先手の攻めを決めていた。武器のスタート力を遺憾なく発揮し、今回も優勝争いに参加してきそうだ。山田達は前走の浜松で優勝。鈴木圭を相手にしての優勝は大きな価値がある。実力的には永井大介や中村雅人となるが、近況はエンジン仕上がり切らないケースが多い。今回はどうか。若井友和と池田政和もエンジン状況次第では上位に食い込める。
最後に山陽地区。今期のランクトップは佐々木啓。昨年の半ばからずっと好調が続いている。攻めが慎重な面あって、結果につながらない事はあるが、逆に言えば落ち着いてレースができている。松尾啓史は前走の浜松で優出し5着。優勝戦は展開に翻弄されたが、エンジンの仕上がりは良さそうだった。丹村飛竜、岡部聡といったあたりはエンジン状態まずまず。当日の試走タイム次第では上位着が望める。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-3(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-5(22期)〕
永井 大介〔川口 S-6(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-7(28期)〕
若井 友和〔川口 S-8(25期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-9(23期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-10(23期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-11(29期)〕
池田 政和〔川口 S-12(23期)〕
待ちに待った川口オートが再開!
今年のお正月開催を終えてから場内の工事があった関係で、開催が行われていなかった川口オート。約3ヶ月の時を経て、再び川口の地に爆音が鳴り響く。出場する選手は、この直後にSGが控えているのでS級は一人だけ。A級とB級がメインになるが、技の競い合いは変わらず激しい。
唯一のS級レーサーは伊勢崎の森村亮。今期からS級昇格となった。近況の成績はイマイチだが、持ち味である捲り攻め、スピードは今回出場する中でも上位級。前団の混戦をスピードの違いで交わして行きそうだ。
地元のA級で力上位は森谷隼人、中山光、影山伸など。森谷はスタートが切れており、同ハンに何車か置かれた外枠でも先行するケースが多い。目下の課題は攻めの素早さ。序盤で好位置には付けられるが、その後の追い足がスムーズになれば上位着でまとめることができるだろう。中山光は安定感に欠ける面はあるが、車を外に持ち出してからの車速の乗り方がいい。前団が密集していても外から捲っていける。影山は攻撃力の高さがウリ。ゴチャ付いた展開になってもインから割り込んでいける。
実力的にS級に近いモノを持っているのは岩田裕臣と高橋義弘。岩田はスタート力が武器。同ハンから飛び出して一気の仕掛けができる。高橋義はスピード戦で持ち味を最大限に発揮できる。また、山田徹は前走の飯塚で優出しての参戦。このまま勢いに乗るか。
山田徹が優出したレースには水本竜二も乗っていた。3日間開催で初日から連勝を決め優出。重走路の優勝戦でも健闘し、3着に食い込んでみせた。その前の飯塚開催になるが、そこでは高石光将が優出していた。ハンデが軽い割にはスピードがある方で、早めに独走に入る展開なら残り目も十分。
伊勢崎の仲田恵一朗も近況は動きが活発。前走の地元開催では優勝戦で粘りを見せ3着入線。最重ハンの10M前にいる間は好成績を残せるだろう。山陽の田方秀和は、前走の飯塚はイマイチだったが、その前の地元で優勝。乗り手のリズムは悪くない。
B級では田辺誠に注目。今期はB級にランクされているが、前期はAの35位。大幅にランクを落とした点は気になるが、実力的にはA級並みのモノを持っている。それでいてB級のハンデ位置に置かれるだろうから、チャンスは倍増。押田幸夫もA級にいてもおかしくない選手。近況の成績も悪くない。
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主な出場予定選手
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森村 亮〔伊勢崎 S-43(29期)〕
森谷 隼人〔川口 A-20(29期)〕
中山 光〔川口 A-27(32期)〕
影山 伸〔川口 A-32(22期)〕
高橋 義弘〔川口 A-44(29期)〕
仲田 恵一朗〔伊勢崎 A-47(29期)〕
水本 竜二〔飯塚 A-70(27期)〕
田方 秀和〔山陽 A-122(22期)〕
巻き返しを図りたい鈴木圭一郎!
前回の浜松オートは中村友和の優勝で幕を閉じたが、その中村は今回不在。優勝を逃してしまった鈴木圭一郎にとっては、今回こそ優勝しておきたいところだろう。他にも優勝に手が届く選手は多くいる。今回はどのようなシリーズになっていくのか。
鈴木圭は前走の優勝戦では5着だったが、初日から連勝を決めていたし、その前のプレミアムカップでは準優勝だったので、エンジン状態としてはかなり高い位置にある。レースは常に最重ハンの大外からになるが、スタートで内枠勢を何車か置き去りにして、早い段階で先頭に立つような走りを見せるだろう。
佐藤貴也と金子大輔の29期コンビも、今回のメンバー的に優出はノルマと言える力量を持っている。佐藤貴はプレミアムカップ以来の出走となるので、まずは早めにレース勘を取り戻したい。金子は、前走は準決3着で優出を逃した。今回はキッチリと結果を出したい。地元のS級は他に渡辺篤。エンジンの変動が緩やかな同選手は、今は並の状態なので、上昇させるきっかけを見出したい。
外来S級では松尾啓史、若井友和、新井恵匠といったあたりが強力。松尾は前走の地元の重走路はイマイチだったが、初日の良走路ではしっかりと白星を挙げており、走路が乾いていれば松尾らしい走りを見せられる。若井は前走の伊勢崎の準決で落車してしまった。それ以来のレースなので、初日の試走には特に注意を払いたい。新井は前走の地元では初日に反則妨害。早々と失権してしまったが、その後の3走は1着2本を含むオール連対。乗り手への悪影響はなさそうだった。
今期からS級に復帰した浜野淳は前走の地元では今一つだったが、これからはS級として、それに相応しい競争を見せてくれるだろう。エンジン状態がやや良いのは松本やすし。前走の飯塚ミッドナイトでもそこそこの走りをしていた。山田達也と平田雅崇は速攻タイプではないが、レース後半にじっくりと追い上げていけるタイプだ。
A級では岩科鮮太と吉田恵輔が連続優出中。岩科は地元で優出6着すると、その後の山陽でも優出。走路状況に関係なく好走ができる選手。吉田は中止になった地元の優勝戦の後の開催でも優出。自身初優勝への機運が高まっている。
長欠明け1節目だった前走でいきなり優出したのは西川頼臣。最重ハンの20M前の位置を生かして快走を見せていた。このハンデ位置が続く限りは、好成績を残せそうだ。山陽の岡松忠は地元で準優勝しての参戦。まだまだ元気な走りを見せている。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-11(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-15(29期)〕
若井 友和〔川口 S-8(25期)〕
山田 達也〔川口 S-24(28期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-16(26期)〕
浜野 淳〔山陽 S-31(24期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-21(30期)〕