青山周平の独壇場になるのか!
5月17日にGIIが終わったばかりの伊勢崎オートで、今度は4日間の一般開催が始まる。GII稲妻賞で連覇を達成した青山周平がシリーズの核になりそうだが、それを崩そうと刺客もちらほら。さてシリーズの行方は。
青山は絶好調そのもの。GIIでは2日目に2着があったが、それ以外は全て1着。走路状況に関係なくエンジンは仕上がっている。今年の青山はすでに44走しているが、車券に絡めなかったのは3回だけ。強烈な安定感を示している。よほどの事がない限り今回も優出、そして優勝をも狙える。
GIIで他に優出したのは吉原恭佑、西原智昭、仲田恵一朗、鈴木清市の4者。吉原は優勝戦では好展開を作れなかったが、予選や準決では本来の走りができていた。西原は今期A級にランクされており、最重ハンからのレースでも枠が内寄りになるので、序盤の位置取りが楽になった。仲田は前回、最重ハンの10M前の位置を活かして軽快な走りを見せていた。今回はハンデ変動があるのかどうかが注目。鈴木清市も以前の渋太い走りが戻っており、最重ハンの20M前の位置が据え置きなら好走必至。
地元の有力どころは他に早川清太郎、新井恵匠、内山高秀など。早川は前走のGIIでは白星がなかったが、着はおおむね安定しており、今回こそは優出を狙いたい。新井恵、内山はもう少しエンジンの底上げがしたい現状。
外来S級は川口から3者の予定。最も注目なのは中村雅人。前走の地元一般開催では優勝戦で先頭に立ったものの、鈴木圭一郎の猛追の前に最終3コーナーで屈してしまった。それでも前々走も優出していたのでエンジンは高い位置で推移している。黒川京介は前走は優出できなかったが、前々走では準優勝。33期ナンバー1のポテンシャルで、1走ごとに底力が増している。五十嵐一夫は派手なレースはできないが、後方からジワリジワリと着を上げていけている。
GII稲妻賞では優出できなかったが、山中充智が好気配。準決7着以外は全て連対しており、その内3回は1着という内容。佐久間健光もいい時のスピードが出ており、レース結果につながっている。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-3(29期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-18(32期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-21(30期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-30(26期)〕
中村 雅人〔川口 S-7(28期)〕
黒川 京介〔川口 S-26(33期)〕
五十嵐 一夫〔川口 S-40(21期)〕
浜松VS川口!
今回の浜松オートは数日後にGIが控えているため、それに出場する選手にとっては最終調整の格好の場。今回でリズムを上げて、次につなげたい。ちなみに今回出場するのは浜松と川口の選手のみ。
浜松のエース鈴木圭一郎は前走の川口で完全優勝を決めてきた。優勝戦は、先に先頭に立った中村雅人を最終3コーナーできっちり捕まえての勝利。走りには気合が入っているし、エンジンの方も仕上がっている。あとは地元走路に合わせるだけ。
佐藤貴也と金子大輔の29期コンビは前走が伊勢崎GII。佐藤貴はシリーズ中に白星がなかったばかりか、1回の連対もなかった。ナイター開催にうまくエンジンを合わせられなかった。金子も同様に1回の連対もないだけでなく、準決では反則失格。リズムとしては両者とも良くないので、今回の地元で立て直したい。
木村武之も前走は伊勢崎GIIだった。ここでは準決3着で惜しくも優出を逃したが、5日間のシリーズで全て車券に絡む安定感を見せていた。今年はまだ波に乗れていない印象があったが、ここから巻き返しを図りたい。伊藤信夫は前走の川口では準決8着だったが、最終日に白星を挙げ、通算1000勝を達成した。これからもまだまだ白星を積み重ねていくだろう。
川口S級陣は若井友和がランク上位。前走の伊勢崎GIIでは優出できなかったが、シリーズを通して着をまとめていた。エンジンはある程度の位置にあり、今回の一般開催なら十分戦える。鈴木清は伊勢崎GIIで優出してきた。序盤の仕掛けに冴えが戻っており、連続優出を目指してひた走る。
佐藤摩弥と佐藤裕二は前走が地元4日間開催だった。ともに初日から連勝を決めていたが、準決では力を出し切れなかった。それでもエンジン自体は中堅上位にはあるので、今回も期待できる。
前走の川口で優出後なのは中野憲人、高石光将、早船歩、中山透で、特に中山はスピードのある走りを披露していた。中野も堅実な追い込みが光っていたし、高石はハンデを活かして激走していた。
前回の浜松で優出していたのは山脇孝志、鈴木健吾、長谷晴久。山脇と鈴木健吾は初日から連勝発進。長谷も道中で落ち着いた走りを見せていた。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-11(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-15(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-17(26期)〕
若井 友和〔川口 S-8(25期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-14(31期)〕
鈴木 清〔川口 S-29(23期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-35(24期)〕
今度の飯塚オートは昼間開催!
最近は3つの時間帯でレースが行われている飯塚オート。SGオールスターがナイター開催、その後もナイター、ミッドナイトと続いていたが、今回は昼間開催に移行。気温の上昇とともに走路温度も上がりそうで、各選手は滑りとの戦いになる。軽ハン勢が活躍する季節がやってくるのか。果たして今シリーズは...。
今回出場する中でランク最上位は浦田信輔。前走の地元一般開催では優出し6着。その前のSGでも優勝戦まで進み5着。近況はかつての代名詞である安定感が戻っている。今回もハンデ戦がメインで、浦田らしい追い込みに期待できる。ただし先述の通り、走路温度が上がってくると追い込みが効きにくくなる面はある。それとの折り合いをどこまでつけてこれるかどうか。
デビューから数年は、飯塚26期三羽烏と呼ばれていた3選手も参戦。篠原睦、久門徹、田中茂だ。篠原は前走の地元ミッドナイトで見事に優勝。優勝戦は好スタートから必死の追い込みを見せた。武器である速攻力は健在で、今回もその勢いのまま活躍しそうだ。田中茂も前走はミッドナイト。ここでは準決3着で優出を逃したが、3走して全て車券に絡む活躍はしていた。久門は地元ナイター一般開催が前走。ここではリズムを掴めなかったので、早々の立て直しを図りたい。
篠原が優勝したミッドナイトで準優勝だったのは井村淳一。優勝戦は0ハン単騎から逃げていたが、最後は捕まってしまった。それでも本来のスピードはよく出ていたので、ハンデが重くならなければ今回もチャンス。初日の番組には注意を払いたい。
他に地元で主力なのは岩見貴史、桝崎陽介、重富大輔といったあたり。3者とも前走ではある程度の動きを見せていたので、エンジン面は心配なさそう。越智尚寿は前々走の地元で優勝。その後のミッドナイトでも初日に白星を挙げており、良い流れは続いている。
外来は山陽からがほとんどで、S級は松尾啓史、岩崎亮一、浜野淳の3者。松尾啓はSGオールスター以来の競争で、その時は白星がなかったが、着はある程度まとまっていたし、試走タイムもそこそこ出ていたので十分戦える状態にある。岩崎もSGオールスター以来。こちらも総合的に中堅上位はありそうな機力だった。浜野は前走が飯塚ナイター一般開催だったが、ここでは見せ場がなかった。底力は高いものがあるので、エンジンさえ並以上に仕上がれば面白い。
B級ではあるが花元初美の動きが活発。長い休養から明けて、復帰直後はそこまででもなかったが、近況は持ち味である粘り強さが戻っている。これに走路温度の高さも味方に加われば、もっと安定して成績が残せそうだ。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-10(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-19(26期)〕
久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-33(29期)〕
田中 茂〔飯塚 S-34(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-16(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-23(25期)〕
浜野 淳〔山陽 S-31(24期)〕
今年は異例の稲妻賞!
新型コロナウィルス感染予防のため、選手の移動に制限がかかり、今回出場する選手は地元伊勢崎と川口、そして浜松のみ。飯塚と山陽からは選手があっ旋されていない。通常、記念レースともなると全国から強力な選手が集結するのだが、今の社会状況を考えると止むを得ない。バトルの激しさは変わらないので、CS放送やインターネットでレースを楽しみたい。
前回の稲妻賞覇者は青山周平。青山は前走の地元一般開催を欠場しているので、SGオールスター以来の出走となる。その時はしっかりと優勝戦まで進み2着。準優勝の結果を残してきた。レース序盤の展開が良くない中、必死の追い上げを決めての結果なので内容は大いに価値がある。昨年に続き、このタイトル連覇を狙ってくる。
早川清太郎は前走の地元4日間開催で完全優勝を決めた。飯塚のSGではイマイチだったが、やはり地元での強さは強烈。稲妻賞は2016年に制しており、その時以来の優勝を目指す。高橋貢は前走の準決4着で優出を逃した。この時は道中で木村武之と競り合ってしまったのが敗因だが、初日から連勝を決めていたようにエンジン自体は悪くなさそうだった。以上、伊勢崎3強が優勝候補に挙げられる。
他に地元S級で状態が良いのは吉原恭佑や新井恵匠など。吉原は前走の準決は5着だったが、それ以外は好走。新井は前走で優出。優勝戦は内線突破で失格になったが、準決までの3走は全て2着。
地元勢はA級にも注目選手が多い。前走の地元で準優勝だったのは芝崎茂信。もう少しで優勝までありそうな走りだった。その優勝戦で3着だったのは木村享平。大きなコースを回って車速が上がっていた。4着だったのは山中充智。初日から3連勝を決めていた。5着だった佐久間健光や、6着だった竹内正浩も今回のシリーズを盛り上げそう。
外来S級は8者の予定。川口からは若井友和、大木光、鈴木清、森且行。各車ともおおむね好調で、特に大木光は好調時の動きが戻ってきた印象。森は冬場の方が得意なので、走路温度が上がってくるこの時期にどこまで合わせてこれるかがカギ。
浜松からは佐藤貴也、金子大輔、木村武之、渡辺篤の4者。佐藤貴はSG以来の出走。その時はいい所がなかったので、今回は挽回の競争になるか。金子と木村武は伊勢崎連続参戦。両者とも準決3着で悔し涙を飲んだので、今回はリベンジを期したい。渡辺篤もSG以来。一度波に乗ると手が付けられなくなるタイプだ。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-3(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-5(22期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-18(32期)〕
若井 友和〔川口 S-8(25期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-11(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-15(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-17(26期)〕
連続開催でヒートアップしている飯塚オート!
5月9日にナイター開催が終わったばかりの飯塚オートで、今度は10日からミッドナイトレースが始まる。参加するのは前回出場していた選手の中から数十名。レースの時間帯は変わるが、その時の流れが今回にも影響を与えそう。
今回出場する中で、ナイター開催で優出していたのは5人。佐々木啓、岡部聡、越智尚寿、内山雄介、竹中修二だ。佐々木は昨年の中盤からずっとエンジンが安定している。節によって多少の変動があるとはいえ、おおむね中堅上位で推移している。岡部は長らく低迷が続いていたが、前回からようやく良くなってきた。捌きの方は変わらず、混戦になればなるほど持ち味を出せる。エンジンが並以上になってきた今は、特に狙い目だ。越智は初日から連勝を決めて優出。今はハンデ位置が最重ハンの10M前に置かれている。その状態が続く限りは好成績を残せるだろう。内山は安定して成績を残せるほうではないが、ツボに入ったときの爆発力は強烈。竹中は、最重ハンの20M前に置かれているが、近況は粘り強さが出ている。
実力的に上位なのは篠原睦。前走では準決4着で優勝戦には進めなかったが、その前のSGでは優出し3着に食い込んでいる。エンジンもある程度の位置にはあり、今回はメンバー的にも優勝のチャンス。速攻が冴え渡っているのは岩見貴史。前走では準決4着だったが、武器のスタートは切れている。そこからの素早い攻めが最大の武器であり、今回も夜空の流星のごとく走路を駆け抜けるだろう。
田中茂、桝崎陽介、滝下隼平といったあたりも悪くない。田中茂は近況、着がまとまっており、あまり出る方ではない試走タイムもよく出ている。攻めの追い足は全く問題ないので、最後方からでもきっちりと首位を視界に捕えていく。桝崎は機力の変動が少ない方で、今はよく噴いている。レース序盤の仕掛けがもう少し早くなれば、成績がもっと上向いてくるはず。滝下もレース序盤は鋭い方ではないが、後半になるほどに威力が倍増してくる。藤岡一樹は良化の兆しが出ていたが、前走では再び失速。元々はかなりのスピードを持っている選手なので、早めに本来の姿を取り戻したい。
B級では展開を味方に奮闘する秋吉忠幸、独走力が魅力の西村昭紀、速攻が決め手の松尾学、粘り強さがある浜田忠司、一発力が怖い中原誠、岡本信一などに注目したい。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-19(26期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-33(29期)〕
田中 茂〔飯塚 S-34(26期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-36(28期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-44(28期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-9(23期)〕
岡部 聡〔山陽 S-41(19期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-48(29期)〕