<次走へのメモ>
8月20日 第20回ひまわり賞(岩手版オークス)
▽レースの流れ
好枠に入ったジュリアがハナに立ち、2番手インにサイレントエクセル、その外にエイシングレースがつけたが、1周目4コーナーでスローに落ちたため、パワフルビクトリが馬なりで並びかける。それから隊列が乱れ、フロマージュブランが掛かって、さらにその外からサイレントエクセルが一旦、先頭に並んだが、1コーナーで序列が落ち着き、ジュリアの逃げ、2番手にフロマージュブラン、その外にサイレントエクセルがつける。
3コーナー手前から後方にいたバルクがロングスパートをかけ、先にフロマージュブランが脱落。そしてサイレントエクセルが4コーナーでジュリアを交わすと、あとは独走状態。直線でちょっと気合いをつけると、あっという間に後続を突き放して6馬身差。1900mレコードに1・6秒の2分2秒7の好タイムでサイレントエクセルが圧勝した。
2着争いは3コーナー手前からロングスパートをかけたバルクが、ジュリアを直線半ばで交わして先着。逃げたジュリアはラスト一杯になりながら3着に粘った。
(ひまわり賞ゴール 写真・佐藤到)
1着 サイレントエクセル
1枠に入り、すぐ外のジュリアが逃げに手に出てエイシングレースが2番手につけたため3番手インに入るシーンもあったが、板垣騎手はあわてず馬の行く気に任せ、1コーナー手前でうまく外に出す。「(1周目)スタンド前で勝利を確信した」とレース後に同騎手は語っていたが、そのとおりそこから3番手外につけ、いつでも前の2頭を交わせる態勢に入った。
4コーナーを回っても馬なり、内で粘るジュリアを交わし、板垣騎手がちょっと気合いをつけるとグーンとひと伸び。ラスト1ハロンを計測したところ12秒ジャスト。いかに道中、スロー傾向だったにせよ、最後でこのラップをマークできる馬はそうざらにはいない。
「春当時とは見違えるほど馬が良くなった。今回の中間でも一杯に追って(4ハロン49秒4)、馬体重がプラス8キロだから筋肉がついたということ。以前に見せていた出遅れグセは解消したし、折り合い面もまったく問題ない。相当高いレベルにある馬なので、今後、さらに上を目指してほしい」(板垣騎手)
その今後についてだが、千葉博調教師は10月8日、牝馬オープン交流重賞「ビューチフル・ドリーマーカップ」を最大目標に、次走についてはじっくり考えたいと語っていた。
それにしてもサイレントエクセル、前回ひなげし賞でも盛岡ダート1800mのレコード(1分52秒6)にコンマ8秒の1分53秒4をマークし、そして今回も水沢1900mレコードに1・6秒差。現時点でも古馬オープン並みか、それ以上の時計を2戦連続で叩き出したことになる。
9月18日に盛岡で3歳ダートG?・ダービーグランプリも控えているが、そちらに向かってもサイレントエクセルなら好勝負なのではないか。
2着 バルク
前半は後方待機策に徹し、3コーナー手前からロングスパート。これが見事にはまり、自身7回目の2着入線となった。「今日は珍しく馬が行く気になってくれた」と南郷騎手が語ったとおり、これまで通算19戦を消化して未勝利。強いメンバーでも時に健闘し、また弱い相手にも凡走するなどアテにしづらい面があるが、今回は改めて力のあるところを見せてくれた。
3着 ジュリア
2枠にも入り、逃げは想定どおり。レースラップはスタートから
6・9−11・8−12・9−12・9−13・2−14・1−12・5−12・6−13・4−12・0
初の1900mで直線バテており、サイレントエクセルとの着差から考えればジュリアのラストは13秒8前後。やはり本質的にはマイラーということだろう。
4着 スイートムーン
「初コースで物見しながら走っていた」(坂井騎手)が、それでも4着に入った。
<次走へのメモ>
8月13日 第29回桂樹杯
(写真・佐藤到)
1着 ジェーピーバトル
ユーワプロトスが逃げ、2番手にグローリサンディ、その後ろの絶好3番手をキープ。流れはスローに近く、グローリサンディが4コーナー手前で先頭に立ったが、ジェーピーバトルが直線半ばで早々と抜け出して快勝。せきれい賞に続いて芝2連勝を飾った。「着差はクビだが、芝のレースは僅差になりがちなので内容的には文句なし。どこからでもレースができる馬だし、芝は適性が高いので安心して乗れる」と菅原勲騎手。
今回、3連闘で使ったのはOROカップの権利を取るため。前走、重賞・せきれい賞を勝っても賞金ではじかれる可能性もあるから、このトライアルでどうしても1、2着を取りたかった。まずは最高の形でOROカップの権利を得たので陣営もホッとしている。今週から舞台が水沢へと替わるが、再び盛岡に戻った9月24日、OROカップ直行を予定している。
2着 サイレントグリーン
中団インの経済コースを進み、明らかに相手をジェーピーバトル1頭に絞った乗り方。追い出しのタイミングも絶妙だったし、直線で猛追を試みたが、クビ差届かず2着。現状はここまでが一杯の印象で、主客が完全に逆転した。
3着 イエローボイス
終始、サイレントグリーンの後ろにつける展開から3、4コーナーで若干遅れたが、直線で盛り返す。せきれい賞は0・8秒差5着からジェーピーバトルに0・2秒差まで肉薄し、これで盛岡芝でも通用のメドが立った。次回はさらに上を望めるかも知れない。
8月14日 第11回クラスターカップ
(写真・佐藤到)
1着 アグネスジェダイ
クィーンロマンス、ディバインシルバーが先手を争い、前半3ハロン33秒6の超ハイペースを形成する中、それを見る形で3番手外を追走。3コーナー過ぎにクィーンロマンスが一杯となり、替わってディバインシルバーが先頭。連れてアグネスジェダイも徐々にディバインシルバーを射程圏に入れ、4コーナーではいつでも交わせる態勢に入ったかに見えた。しかし、そこからディバインシルバーが驚異の粘りを発揮し、そのまま押し切るかと思ったが、ゴール寸前でディバインシルバーをクビ差捕らえた。
「道中、一番いい位置につけ4角を過ぎて楽に交わせると思ったら、ディバインシルバーが渋太くて一瞬ヒヤッとした。この馬に乗るのは久々(1月、根岸ステークス)だったが、古馬になってもまれ弱さがなくなった。このまま成長を続けて父のアグネスワールドのように活躍してほしい」と小牧太騎手。
「速い時計勝負となった(03年、ディバインシルバーがマークした盛岡ダート1200m1分9秒8とタイ)ので、この着差も仕方ないのでは。当面は東京盃を目標に、JBCマイルはその結果を見てから決めたい」と森秀行調教師。
2着 ディバインシルバー
絶好のスタートを切り、先手を取っても不思議なかったが、クィーンロマンスがハナを譲らない構えを見せたので併せ馬の形で2番手外につける。3コーナー過ぎに先頭に立ち、直線を向いてもスピードは衰えず、あわやと思わせたが、最後は馬の勢いが出た格好か。それでも近走の不振ぶりから一転する劇走を披露したのには周囲もビックリ。これでクラスターカップは5年連続の出場で03年の優勝、そして4戦2着と連対パーフェクトを継続した。よほど盛岡ダート1200mとの相性がいいのだろう。今回も自身のレコードに0秒1遅れの1分9秒9で駆け抜けていた。
3着 トウショウギア
アグネスジェダイから2馬身ほど後ろの展開となり、上がり3ハロンも同じ35秒9。前半の位置取りがそのまま3着の結果と着差となった感じだ。「いつもはもう少し動く馬だが、今回は動きが重かった」(田中勝春騎手)
4着 コアレスデジタル
前半は置かれ気味だったが、直線はメンバー中2番目の35秒5の上がりで4着入線を果たした。
5着 マヤノチャーナ
中央1000万下から金沢2戦4、5着後に参戦。内田利雄騎手が積極的なレース運びを見せ、最後でコアレスデジタルに交わされたが、このメンバーで5着なら大健闘と言っていいのではないか。
6着 オフィサー
「元々直線だけの馬なので、前残りの競馬になると苦しい。小回りも合わなかったのでは」(福永祐一騎手)。前半は後方からの競馬で、3コーナーで外を回ってメンバー最速の34秒8の上がりを駆使したが、やはり置かれるのが痛かった。
8月15日 第7回若鮎賞
(写真・佐藤到)
1着 パラダイスフラワー
好スタートからマイペースに持ち込み、2着セイントセーリングの追撃を何とかしのぐ。道中、スローに落とし、競りかける馬も不在だったので貫禄の逃げ切りだったが、ダートに比べると反応がひと息。今回は総合力で芝もこなした感じで、2戦目、水沢ダート1300m1分22秒6、3戦目の盛岡ダート1200m(ビギナーズカップ)1分12秒2ほどの迫力は感じられなかった。やはりダートがベスト。これは陣営も同様の見解で、今後はエーデルワイス賞を目指したいと櫻田浩三調教師。
2着 セイントセーリング
パラダイスフラワー、パチョリ、マツリダランランの隊列でセイントセーリングは4番手を追走。団子状態で4コーナーまで進み、直線でパラダイスフラワーに肉薄したが、クビ差まで。遠征(JRA新潟)疲れも残っていたか。
3着 ソード
3戦目の盛岡ダート1200mで初勝利をマークし、ここに臨む。道中は後方3番手の競馬からゴール前で鋭い脚を披露して3着。レース経験を踏みながら、距離が延びて徐々に頭角を現してきた。
8月6日 第38回不来方賞
(写真・佐藤到)
1着 オウシュウクラウン
7月12日、G?・ジャパンダートダービーに参戦して3着に健闘。その遠征の反動が唯一の不安材料だったが、さらに気配アップ。堂々、オープンの貫禄を身につけ、今回、496キロの馬体重で出走。盛岡は4、5日前からいきなり暑さが襲ったが、その影響もほとんどなく、パドックでも落ち着いて周回していた。
レースでも好スタートから逃げたミステリーゴットの2番手を追走。距離が2000mで前半、ややスローだったため掛かり気味になるシーンもあったが、小林騎手はそれをなだめて折り合いをつける。
向正面では馬群が一団で固まり、3コーナーからペースアップ。テンショウボスが外につけるとオウシュウクラウンは馬なりのまま、4コーナー手前で先頭。直線でも余力があり、ちょっと気合いをつけるとあっと言う間に後続を突き放し、2着テンショウボスに5馬身差。さすがG?でも3着に入った馬、地元同士では役者が違いすぎた。
「直線でササり加減だったが、気のいい馬だから追えばもっと伸びたはず。今回は負けられない一戦だったので、内容的にも満足している。ダービーグランプリでもいい競馬をしてほしい」と小林騎手。
「本番(ダービーグランプリ)に向けて弾みがついた。暑い季節が到来したし、その本番まで40日あまりなのでジックリ調整をし、ぶっつけで臨みたい」と櫻田浩三調教師。
有力視される馬が相次いでリタイヤの噂もあるが、あとはオウシュウクラウン自身との戦い。左回りは若干不安だが、一戦ごとにパワーアップが明らかな今、岩手勢の期待は膨らむ一方となった。
2着 テンショウボス
1週前(7月27日)、3日前(8月3日)と2本、一杯に追い切りを消化しながら、プラス11キロの531キロで出走。正直、パドックでも太めに見えたが、それは違ったか。スタートでややあおったため1周目スタンド前は後方3番手の追走だったが、ペースが遅くなった向正面で3番手まで進出。3コーナー過ぎでオウシュウクラウンと馬体を併せようとして勝ちに行ったが、直線で突き放される。「並ぼうとしたらすぐ離された。こちらも力を出し切ったが、完敗です」と阿部英俊騎手。
この結果2着から、馬体重増は成長分かも知れないが、個人的な意見としてベストは520キロを割るぐらいだと思っている。
それにしてもトライアル・ミルキーウェイカップ完勝、そして今回2着からも馬場の広い盛岡の方が断然合うだけに本番でも楽しみにしている。
3着 ブラックショコラ
マズマズのスタートを切り、想定どおり後方2番手からの競馬。向正面でテンショウボスがスパートをかけたのを見て徐々に先陣に進出し、テンショウボスを交わしにかかったが、ラスト100mで脚色がいっしょになった。やはり本質的にはマイルまでの馬で、距離が2000mでは前半ハイペースの展開から直線勝負に持ち込めないと、ちょっと苦しいか。
<次走へのメモ>
7月29日 第24回ビギナーズカップ
1着 パラダイスフラワー
好スタートを切ったというより、スピードの違いで楽に先手を取って4コーナーでボスアミーゴに肉薄されるシーンもあったが、それは一瞬だけ。直線を向いてさらに加速して盛岡ダート1200mを1分12秒2の驚異のタイムで圧勝した。この時期に1分12秒台をマークできる馬はそういない。レースレコードを大幅に塗り替え、ダート戦2連勝を飾った。
「こういう速い馬場が合うし、出たなりで行かせただけで、ほとんど追っていない。まだ状態も本物でないのに、こんなタイムをマークできるのだからスケールは大きい。体がしっかりすればもっと走るはず。それに道中、かかる感じでもないので、距離が伸びても大丈夫なのでは」と小林騎手。いずれにせよダートでは牡馬も含めて一歩抜きん出た存在となった。「認定競走を取っていないので、まずはそれを取らせてから今後を考えたい」と櫻田浩三調教師。
2着 ボスアミーゴ
デビュー戦(水沢850m)で出遅れながらも2歳馬離れしたレース内容で完勝。今回は道中3、4番手を進んで4コーナーでパラダイスフラワーを射程圏に入れたが、そこから離される一方。マイナス14キロの体重減も影響したと思うが、それ以上に相手が強すぎた。「初コースにはそれほど戸惑わなかったが、中間の攻め馬がきつかったかも。それでコツコツした歩様になった」と菅原勲騎手。
3着 マツリダランラン
スタートセンスがよく2番手を追走したが、直線一杯。このタイムで走られては如何ともし難い。例年ならば1分14秒0でも勝ちタイムだったが…。
7月30日 第28回せきれい賞
1着 ジェーピーバトル
「中団ぐらいの位置取りかと思っていたが、スタートが良かったので2番手からの競馬となった」(菅原勲騎手)が、ペースが落ちた1、2コーナーで南関東のウエノマルクン、アンフィトリオン、そしてケージーチカラが前に進出。「逆にそれで目標ができてレースがしやすくなった」と菅原勲騎手が語ったとおり、あわてることなくジックリ待機。5番手まで一旦下げ、3〜4コーナーでスパート。直線はウエノマルクン、アンフィトリオンを交わせる態勢に入り、ラスト100mで先頭。そのまま押し切って待望の重賞タイトルを獲得した。これで盛岡芝は6戦4勝2着2回とした。
「チャンスがあれば中央へも行ってみたいが、当面はOROカップ(9月24日、盛岡芝1600m9を目標にしたい)と佐藤浩一調教師。
2着 サイレントグリーン
終始、中団インをキープして3コーナーから徐々にスパート。4コーナーではジェーピーバトルに並びかけて直線勝負に持ち込んだが、瞬発力の差でジェーピーバトルに先着を許す。「今日は完敗です」と板垣騎手。
3着 ヤマニンランスタン
後方で我慢して脚をため、直線勝負にかけたのが功を奏して3着に善戦した。中央未勝利から南関東8戦0勝から今年5月に岩手転入。これまで4戦を消化して4着が最高だったが、その4着は同条件で行われたかきつばた賞(0・4秒差)。中央時の2着4回も芝でマークしたもので、芝適性が結果につながった。
4着 アンフィトリオン
一周目スタンド前では6番手を進んだが、1コーナー過ぎにウエノマルクンとともに先頭へ立つ。あとは馬の行く気にまかせて直線半ばまで粘ったが、ラスト100mで力尽きる。中央芝で6勝。昨年4月、メトロポリタンS4着後、1年の長期休養後に南関東へ移籍。2戦とも大差負けを喫していたが、今回は走り頃の3戦目と得意の芝で4着。往時の頃に比べるとかわいそうだが、芝なら今後も目が離せない存在となった。
6着 ヤマヨダイナミック
後方3番手を進み、3コーナー手前からスパートをかけたが6着止まりまで。トライアル・かきつばた賞を快勝し、1番人気に支持されたが、その時のようなハイペースにならず、自慢の切れを出せなかった。
7月22日 第7回ひなげし賞
(写真はひなげし賞ゴール 写真・佐藤到)
1着 サイレントエクセル
ジュリアが逃げ、その直後2番手を追走。3コーナー過ぎ、ディアブロハンターがスパートをかけるのを見て4コーナー手前でジュリアを交わして先頭。直線を向いて後続をあっという間に突き放し、2着に2・3秒差の大差をつけて圧勝した。牝馬同士では実力を抜けていただけではなく、盛岡ダート1800m1分53秒4はコースレコードに0・6秒のハイタイム。本調子を取り戻した今なら、牡馬相手にも互角以上の勝負を演じるに違いない。
「他の馬が行くのなら、その後ろに控えて競馬かなと思っていましたが、今日はスタートも良かったので2番手になりました。位置取りとかコース、距離も気にならなかった。今日はすべて完璧なレース」と板垣吉則騎手。
今後は8月20日、3歳牝馬による全国地方競馬交流「第20回ひまわり賞」(水沢ダート1900m)、9月9日、牝馬オープン特別「第7回フェアリーカップ」(水沢1900m)、10月8日、オープン牝馬全国交流「第32回ビューチフル・ドリーマーカップ」(盛岡ダート1800m)の牝馬路線を歩みたいと千葉博調教師。
7月23日 第7回オパールカップ
(写真はオパールカップ、ゴール 写真・佐藤到)
1着 ブラックショコラ
今回、1ヶ月のレース間隔があったが、マイナス11キロ。これはいきなり気温が上がったこと、輸送で減ったためだと思うが、その影響か気合いがひと息。しかし、逆にそれで出遅れグセを出さず、中団外目を楽に追走する。3コーナーでちょっともたついたのは、前の馬に脚をひっかけられたため。それでも「直線を向いて大丈夫だと思った。周囲はハラハラしたと思うが、乗っている方は楽に交わせる手応えでしたよ」と菅原勲騎手。その言葉どおり、逃げ込みを図るカズノマックイーンをゴール前できっちりクビ捕らえた。次走はダービーグランプリのトライアルでもある岩手伝統の3歳重賞・不来方賞。
2着 カズノマックイーン
終始4番手インを追走し、直線半ばで先頭。そのままゴールに入り、大金星をあげるかと思ったが、惜しくも2着。前走・ガーベラ賞ではイレ込みが激しくて競馬にならず、8着に敗れていた。今回は大幅に相手強化で12番人気だったが、それを見事に跳ね返した。芝では2歳時に1勝をマークしているが、特別戦でははまなす賞の3着が最高。いかに適性があったにせよ、この2着には正直、驚いた。
3着 ジェスターズコート
中団キープから3コーナーで徐々に先陣に接近して直線抜け出しそうな勢いもあったが、最後で伸びを欠いた。「本当はもっと切れる馬なんだけど」と山田信大騎手が語ったが、おそらく最後の坂が影響したかもしれない。
4着 グリーントマト
「いつもより前のポジション(いつもはポツンと最後方)で競馬をやってみたが、この馬場(重馬場)では持ち味が生きない」と沢田騎手。それでも4着を確保したように、芝適性は抜群だ。
9着 シホウネリ
JRA芝の挑戦7度のキャリアから2番人気に支持されたが、最後方から3コーナー大外スパート。しかし、小回りのため4コーナーで大きく外に膨れてしまったのが痛かった。「左回りは初めてだったので4角は見てのとおり。右回りなら違う結果になったはず」と阿部幸夫騎手。