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12/10ばんえいオークス 矢野吉彦

2006年12月 9日(土)

人馬ともに好調のエメラルド

 廃止の瀬戸際に立たされていたばんえい競馬。みなさんのご支援、ご協力のおかげで、わずかながら存続へ向けての光が見えてきました。でも「大手民間企業が支援に名乗りを挙げたんだから、もう安心だろう」というのは早すぎます。まだまだ、新しいばんえい競馬の“あるべき姿”は見えてきていません。時間をかけて議論しましょう。ひとまず、即廃止の決断だけはしないでほしい、と祈り続けようと思います。

 それはさておき、10日はばんえいオークス。3歳牝馬限定の重賞が行われます。この予想を。
 同世代同士の定量戦ですから、牝馬とはいえ、格をチェックしておきましょう。10頭を賞金獲得順に並べると以下のようになります。

1=エメラルド(398.2万円)12勝、ばんえい菊花賞1着 
2=ニシキユウ(332.8万円)8勝、ばんえい大賞典1着  
3=キタノパワー(271.6万円)5勝、黒ユリ賞(2月)1着
4=ヒメカワキタ(215.7万円)10勝
5=サクラガサイタ(211.4万円)9勝、ばんえいプリンセス賞1着
6=キョウワプリンセス(161.4万円)7勝
7=キキリンドウ(132.9万円)6勝
8=テシオフジ(131.7万円)5勝
9=アグリミズキ(131.4万円)6勝
10=モエレウチウラ(101.8万円)3勝

 1~5の馬と6~10までの馬、明らかに実績が違いますよね。となると、よほどのことがない限り1~5の馬の勝負になるはずです。
 中でもエメラルド。北見絶好調で、前走のばんえい菊花賞では牡馬相手に優勝。今回は主戦の藤野騎手(こちらも絶好調です)に手替わりしたとなれば、素直にこの馬から買うのが正解でしょう。ただし、問題は帯広コースの実績。昨シーズンは7回走って1、2着なし、3着1回と今イチでした。とくに、2月に行われた2歳牝馬限定の重賞・黒ユリ賞では1番人気で8着に敗れています。これをどう見るか。まぁ、あのときは12月末のレースを取り消して以来で、約1カ月半ぶりの実戦。負けてもおかしくないところだったとも考えられます。その後の帯広シリーズは、その流れが尾を引いたとすれば、今年は違うはずです。穴狙いが信条の私ですが、今回はこの馬から買います。
 相手の筆頭はキタノパワー。いきなりの荷物の増量はこたえるかもしれませんが、ニシキユウほか1~5までの馬の中で帯広の実績ではこの馬が一番ですし、ここ数戦の内容もまずまず。それを考えると、この馬が浮上してきます。
 あとはサクラガサイタ、ヒメカワキタ、ニシキユウの順。馬券はエメラルドからの馬単と馬複。オッズを見ながら配分を決めますが、キタノパワー相手の馬券を主力にしたいですね。

 さて、ばんえい競馬存続へ向けての御提言を頂戴している「つづけよう!ばんえい競馬」のホームページには、「ばんえい競馬をどうやって予想したらいいかわからない」という声が寄せられています。そこで、私なりの予想の組み立て方(当たりハズレは別ですよ)をご紹介します。どうぞ参考にしてみてください。では、よろしくお願いします。

12/10ばんえいオークス 斎藤修

混戦必至!キタノパワーから

 ばんえい競馬の存続について、帯広市長からはだいぶ前向きなコメントが聞かれるようになってきましたが、存続が決まったわけではありません。
 まだまだ安心はできません。大げさな言い方かもしれませんが、これからが正念場です。そしてもっと大変なのは、実際に存続が決まってからでしょう。これまでのしがらみや悪しき習慣を断ち切り、ばんえい競馬が赤字を出さずに健全経営を永遠に続けていけるような体制をつくるのは、並大抵のことではありません。
 「つづけよう!ばんえい競馬」では、引き続きみなさまからの提案をお待ちしています。

 さて、ばんえいオークス。
 帯広開催に移って2週目の重賞だけに、10頭中9頭がこの開催での帯広は初出走という対戦。格付けを見ても、ほとんどが220万未満のクラスかその前後で、難解な一戦。
 前馬660kgの定量で、近走の成績だけを見れば、前走ばんえい菊花賞で実績の牡馬勢を相手に重賞初制覇となったエメラルドが断然。しかし、菊花賞は得意の北見と軽い馬場状態に助けられたと見ると、ここでは中心には推しにくい。馬場適性次第ではガラリと形勢逆転の可能性もかなり高い。
 というわけで中心は、昨シーズンこの帯広で黒ユリ賞を制したキタノパワー。今シーズン旭川で2戦、岩見沢では1戦したのみで、本格始動は北見開催から。徐々に調子を上げてきている。
 相手には、帯広コースで2勝を挙げているヒメカワキタとサクラガサイタを取り上げる。菊花賞馬エメラルドは押さえまで。
 ◎キタノパワー
 ○ヒメカワキタ
 ▲サクラガサイタ
 △エメラルド
 例によっていつものごとくオッズ次第だが、キタノワーから馬単の流しと、押さえで馬連複4頭のボックス。

 馬券を買うこともばんえい競馬存続に向けての応援になるはずなので、気合を入れて投票しましょう。

11/26北見記念 矢野吉彦

2006年11月25日(土)

タイトルに手が届くかトモエパワー

 さぁ、北見記念です。と書いてはみたものの、ばんえい競馬の存続がいよいよ危うくなってしまったとあっては、そのことのほうが気になって予想に集中できないですよ。でも、現場の方たちは歯を食いしばって頑張っているんですから、こちらも気を抜くわけにはいきませんね。

 まず、高重量戦の常連シンエイキンカイがいい雰囲気のようです。岩見沢記念知床賞での2着は、古豪健在の証し。勝ち味に遅く、高速馬場になったときの不安は大きい馬ですが、ここなら勝負になるでしょう。
 知床賞でシンエイキンカイを破ったトモエパワーも視界良好。岩見沢記念で830kgを引いて3着。勝ち馬とは差がありましたが、シンエイキンカイとは5秒ほどの差。高重量にも慣れてきたはずですし、そろそろタイトルに手が届いてもおかしくありません。
 あとはアンローズ、タケタカラニシキ、サダエリコを買えば当たると思うんですが。問題はシンエイキンカイとトモエパワーのどっちを軸にするか。ここは、トモエパワーにしましょう。この馬からの馬単と馬複流しで行きます。

 さて、ばんえい競馬の存廃問題、この期に及んでは奇跡を祈るしかないんでしょうか。中津競馬が廃止になって以来、もう何年もたっているというのに、負の連鎖が断ち切れないのは、中途半端で付け焼き刃の法改正しかしていないからだと思います。文化としてのばんえい競馬を残すのであれば、草ばんばでもなんでもいいかもしれません。でも、ばんえい競馬は、いまだに1日6000万円から1億円の収入がある、れっきとした産業です。それが危機的状況に陥ったのなら、法改正も含めた、様々な振興策、改善策を検討し実行に移すべきであるはずです。廃止やむなしというなら、今、現実に存在する負の遺産を後世に残さないようにするために、これまでの負債を、地方市民の税負担をなるべく少なくしながら解消していくことも、あわせて考える必要があります。なにはともあれ、負の連鎖を断ち切らなければ、最終的には今は安泰に見える中央競馬も、衰退の一途をたどることになるでしょう。
 はっきり言えば、もう公営事業としての地方競馬を続けるのは無理。中央との統合、中央も含めた民営化、馬券発売だけに頼らない収入源の確保は絶対必要です。それにはリストラが避けられませんが、競馬産業の壊滅は防げると思います。負の連鎖を断ち切るための妙案になるかどうかはわかりませんが、議論してもらってもいい案は、私もいくらか持ち合わせています。
 日本競馬の大改革は緊急の課題。とにかく早く何とかしなければ。事は急を要します。

11/26北見記念 斎藤修

アンローズ、トモエパワー中心

 ばんえい菊花賞は、あらためてばんえい競馬の難しさを痛感させられた。とはいうものの、その難しさがばんえい競馬の面白いところでもあるのだが。
 定量戦なのに格上3頭は連対できず。格よりもコース適性がモノをいったようで、エメラルド陣営は湿った馬場になって期待していたのだそうだ。さらに細川騎手によると、コーネルトップ産駒は北見コースで走る馬が多いそうだ。

 さて、北見記念。
 狙いはアンローズから。前走明らかに勝ち目のないような重量となったレディースカップ(6着)は参考外として、前々走イオンカップを制したときの重量差と、今回の重量差をタケタカラニシキ、トモエパワー、ミサイルテンリュウ、シンエイキンカイなどと比較すれば勝って当然の相手関係。ひとつ不安なのは岩見沢でほとんど完璧な成績を続けていて、さすがに牝馬でここまで好調を維持できるのかということ。岩見沢に良績が集中しているからか、北見コースは決して得意なコースではない。
 ということでもう1頭、アンローズとどっちを本命にしようかと迷ったのがトモエパワー。今シーズン、フクイズミとともに注目の上がり馬で、近走の成績云々より、そろそろ重賞を勝ってもおかしくないだろう。
 この2頭を中心に連下には、そろそろ重量が重くなってきて力を発揮しそうなシンエイキンカイと、復調が待たれるミサイルテンリュウ。
 北見で重賞4勝を挙げているサダエリコだが近走の調子では厳しそう。
 ◎アンローズ
 ○トモエパワー
 ▲シンエイキンカイ
 △ミサイルテンリュウ

 北見競馬場での開催は、ほんとうにこの月曜日で最後になってしまうのだろうか。先週、ばんえい菊花賞のときに北見競馬場を訪れたのだが、場内はとてもそんな雰囲気は感じられなかった。
 たしかに市民に財政的な負担をかける可能性も否定できず、ましてや北海道では夕張市の例を目の当たりにしているだけに、単に文化だからと安易に存続を訴えるべきではないのかもしれないが、それでも公営競技として半世紀ほどの歴史の中で出来上がってきたものがなくなってしまうのはいかにも寂しい。

11/19ばんえい菊花賞予想 矢野吉彦

2006年11月18日(土)

オイシイ馬券はカネサテンリュウから

 お久しぶりです。いよいよ北見開催もあと2週。今週のばんえい菊花賞、来週の北見記念がフィナーレを飾ります。ビシッと馬券を当てて締めくくりたいですね。

 ばんえい菊花賞は3歳3冠の第2戦。第1戦のばんえい大賞典は賞金別定でしたが、今回は定量戦です。となれば、現在のクラス順に考えればいいはずです。つまり、◎ニシキセンプー、○ホクショウダイヤ、▲カネサテンリュウの三つどもえ。オッズと相談しながら、この3頭を絡ませた馬単を買っておけばいいんじゃないですか? もう1頭加えられるならナカゼンスピードでしょうか。でも、そこまで手を広げて4頭のボックスじゃ、元が取れない組み合わせも多くなっちゃいますね。
 ボックス予想はダメ、というのであれば、ホクショウダイヤじゃまともすぎるので、カネサテンリュウからの馬複、馬単流しにします。ばんえい大賞典でホクショウダイヤより10kg軽い荷物で2着(ホクショウダイヤは同馬から約7秒差の4着)。今回は同重量になりますが、それでも何とかしてくれると思います。こっちから買ったほうが、ホクショウダイヤから買うよりオイシイ馬券になりそうですしね。もちろん、相手はホクショウダイヤ、ニシキセンプー、ナカゼンスピードの3頭。ニシキユウが来ちゃったらゴメンナサイ。

 ばんえい4場のなかで、いちばん面白いレースが見られる北見競馬場の開催も残りわずかになってしまいました。クライマックスとなる重賞2クラ、ぜひお見逃しなく!

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