定量戦ならライデンロック
3歳三冠レースの第2弾ばんえい菊花賞。前走の秋桜賞は勝ち馬のカネヅルと45kg差、2着のニシキエースと比べれば30kgも重いハンデを背負って4着に負けてしまいましたが、3歳三冠のうちの一冠目・ばんえい大賞典を制した◎ライデンロックの巻き返しに期待してみたいです。
ライデンロックはただ実績があるばかりではなく、前走で685kgの荷物を背負って障害をひと腰でまとめ、安定した登坂力があるというのも魅力で、安心してレースを観戦することができそうです。その“安心”というのが、時として命取りだったりするのですが・・・きっと大丈夫なはず。
○には2歳チャンピオンで、3・4歳混合オープン・はまなす賞で2着だったオレワスゴイ。同馬は前2走でシンガリに負けていますが、休養明け初戦の入道雲特別10着→ばんえい大賞典9着からいきなりはまなす賞で2着に巻き返しているように、目標とするレースに向けて仕上げてくる皆川厩舎の馬だけに、いきなり変わり身があっても不思議ではありません。前走で減った馬体重もいくらか回復しているそうですから、変わり身に期待してみたいです。
▲には目下3連勝中と絶好調のカネヅル。負担重量680kgが課題となりますが、前走の秋桜賞はハンデ差があったとはいえ2着のニシキエースに大きく差をつけて快勝していることを考えると、定量戦のここでもヒケを取らないような気がします。
あとは△にばんえい大賞典の3着馬で、定量戦のここは侮れないカイセテンザン。他では前走の秋桜賞は障害でヒザを折る場面があって9着に惨敗しましたが、前々走の300万クラスの勝入戦を制した実績は上位のホクショウジャパン。
◎ (3)ライデンロック
○ (9)オレワスゴイ
▲ (6)カネヅル
△ (5)カイセテンザン
△ (7)ホクショウジャパン
上がり馬が台頭か
今年もあと2カ月。11月に入ったとたんに東京には木枯らし1号が吹きました。帯広にはそろそろ冬の到来でしょうか。ばんえい競馬は昼開催。でもむしろ、これからがいよいよ佳境です。張り切って当てていきたいですね。
さて、3日はばんえい菊花賞。定量戦のここは、本来なら“格”がものを言うはずなんですが、果たしてその“格”を素直に信用していいんでしょうか。
同世代同士のレースですから、獲得賞金を比べれば格上か格下かは一目瞭然。古馬に混じれば400万円以下のレースに出ているオレワスゴイが一番上で、あとは300万円以下のライデンロック、ニシキエース、ホクショウジャパンの順になります。定量戦なんだから、この4頭を買っておけば間違いない!と言いたいところなんですが……。
でも、このところのオレワスゴイはちょっと負けすぎじゃないですか? ひょっとしたら、重い荷物に嫌気がさしているのかも。大変身があったらゴメンナサイですが、今回は思い切って消しちゃいましょう。
一方、ホクショウジャパンは、復活しそうで復活しないので、この馬も荷物がこたえているのかな、と思われがちですが、ことによるとこちらは、馬場が軽くなったほうがおもしろいのかもしれません。負けたレースはかなりの重馬場。荷物が軽いときや軽馬場ならスピードに乗れるとしたら、今回、雨が降ったらおもしろいとも考えられます。3日の帯広、雨予報なんですよね。
ニシキエースとライデンロックは安定味があるのでバッサリ切るわけにはいかないでしょう。そして、最大の惑星はカネヅル。この馬の今の勢いには魅力を感じます。現時点での3歳馬の格の違いは、出世が速かったかどうかの差。そろそろ力を付けてくる馬が現れてもおかしくないでしょう。JRAの菊花賞と同様、上がり馬の台頭は常に頭に入れておかなきゃいけませんよ。
というわけで、ここはホクショウジャパン、ニシキエース、ライデンロック、カネヅルの馬複ボックスで。ニシキエースとライデンロックじゃぁつかないでしょうから、これは厚めに買っておきます。
3日には園田競馬場でJBCも行われます。競馬ファンの注目は、当然ながらそちらに向いてしまうでしょうが、ばんえい競馬もなにとぞお忘れなく!では、今回はこのへんで。
エリザベスライデンが巻き返す
日曜日は中央競馬ではうら若き乙女たちの祭典「秋華賞」と熟女対決の「府中牝馬ステークス」が、そしてばんえい競馬ではうるわしきレディたちの決戦「クインカップ」が行われます。中央競馬でもばんえい競馬でも牝馬限定重賞ばかりで女づくしの1日です。また日曜日はナイター競馬最終日ですので、ぜひ、みなさん馬券をお買い求め下さいね♪(“熟女”という響きはなんかドキッするわ!)
さて、4歳牝馬唯一の限定重賞クインカップ。最高重量700kg〜最軽量670kgという微妙なハンデ差ですが、過去5年のハンデ頭を振り返ると2着、4着、4着、4着、3着と勝ち星がなく、格下の軽量馬が勢いにものを言わせて勝ち負けしているケースが目立ちます。今年もやはり◎にするのはハンデ頭よりも、格下の軽量馬で勢いがあるタイプでしょう。
特に別定重賞では何度か下したことがあるハンデ頭ニシキガールよりも重量が20kg軽い重賞の常連エリザベスライデンは魅力的に感じます。エリザベスライデンは前走の300万下未満で1番人気を裏切る形となりましたが、ひと開催お休みさせて好走した反動による惨敗だったものと思われ、今回が休養明け3戦目ですから巻き返しに期待ができます。したがって◎。
○には牝馬限定の重賞では上位常連で、前走の200万下クラスで復調気配を見せてのこの一戦は有力のヒカルアサヒ。
▲にはひと開催お休みさせて、ここを目標に万全の調整を図ったアグリタカラ(4走前に200万下クラス勝ち)。
あとは△に初の特別戦となった前走(神無月特別)は6着に敗れたものの、2〜3走前で200万クラスを連勝しているツバキダイヤと、斤量が背負わされすぎのような気もしますが、3・4歳限定のオープン特別はまなす賞の勝ち馬だけに侮れないペガサスプリティー。
◎ (2)エリザベスライデン
○ (1)ヒカルアサヒ
▲ (5)アグリタカラ
△ (4)ツバキダイヤ
△ (9)ペガサスプリティー