ボリュームアップしたシンエイボブに期待
ばんえい菊花賞は、一昨年のセンゴクエースや昨年のマルミゴウカイのように世代ナンバー1の馬が連対するか、前哨戦、秋桜賞の3着以内の馬がほどんど連対するレース。しかし、世代ナンバー1の馬は、トップハンデを背負う上に、まず、1番人気になるので、個人的には秋桜賞3着以内の馬の中から、今回条件(高重量適性や馬場、ハンデなど)がプラスと出る馬を狙うのが好きです。
そんなこんなで2014年はハクタイホウ、2015年はキンメダル、2016年はツルイテンリュウと、秋桜賞3着以内の馬を本命にしました。結果は1着、2着、1着。特に昨年のツルイテンリュウは、直前のレースがひと息だったことで4番人気まで人気を落としていたため、配当妙味がありました。
しかし、近2年は、センゴクエースやマルミゴウカイなどの圧倒的な存在がいる中で、ヒヤヒヤしながら秋桜賞3着以内の馬を本命にしていたのも事実。ただし、今年は圧倒的な世代ナンバー1が不在。もう、こうなったら迷わず秋桜賞3着以内の馬を本命にするしかないでしょう!
よって、◎には、秋桜賞でばんえい大賞典の勝ち馬カネサスペシャルと大接戦の2着となったシンエイボブを推します。この馬は今年2月の黒ユリ賞では各馬が体を増やして出走してくる中で、字面の数字以上に体を減らし(パドック派ではない、私の目にもやばく映るほど)、痛恨の障害ミスで競走中止。しかし、今シーズンは平場戦でコンスタントに勝ち星を重ねているように、地力強化が目立ちます。今回はハンデがメンバー最軽量の680kgと軽く、黒ユリ賞当時と比べると、体重が約100kg増えたのも好ましいです。
○は、前々走で秋桜賞で上位の◎シンエイボブやウンカイタイショウを降して勝利したナカゼンガキタ。前々走ではウンカイタイショウと20kgのハンデ差があったものの、今回のハンデ差も20kg。今回のメンバーが相手でもけっして足りない馬ではないはずですが、なぜか人気がなさそう。今回でのリスクを上げるとすれば、イレネー記念以来の重賞となるくらいでしょう。
▲はマツカゼウンカイ。重賞初挑戦のばんえい大賞典では力不足で障害が上げられませんでしたが、この秋に地力をつけて、2~3走前は印上位のシンエイボブやナカゼンガキタと小差の競馬。前走では特別戦も勝利しました。この秋になって体重が1000kgを超え、近6走とも3着以内と安定せた成績を上げられていることを考えると侮れないでしょう。
今回は、他にも気になる気になる馬がいっぱい。しかし、ばんえい大賞典の上位馬はちょっと違うような気がしています。まず、ばんえい大賞典当日は、砂煙が上がるほどのパサパサ馬場。さらにこの週からソリのズリ金(コース砂面と接地する部分の鉄板)を交換したため、余計に時計が掛かっていました。
障害でコウシュハサマーが膝を折りかけたり、ミノルシャープがニ度も両膝をついたり、さらにウンカイタイショウが完全に座り込んだのもそのせいでしょう。カネサスペシャルは、もともと障害上手の馬ではありますが、障害で先に仕掛けた馬が苦戦しているところを一気に超えて差し切っただけ。
馬場がウエットであれば、ある程度前が止まらず、いつものように置かれていたはず。個人的にはフロック的な勝ち方だったと判断しています。ただし、秋桜賞で置かれずにレースを運んで優勝しているあたりは、地力強化の証かもしれません。
また、ばんえい大賞典の3着馬コウシュウハサマーは、その後のはまなす賞も2着に好戦しているように地力はありますが、除外のトラブルで約1ヵ月の休養明けとなった前走がひと息。障害でも膝をついていたあらりから今回で変われるかはやや疑問。
正直に言えば、シンエイボブから総流ししてしまいたいのですが、ばんえい競馬の中継に使われるフリップで全部に印があるのは恥ずかし過ぎます(笑)。それに総流しにした挙句、シンエイボブが連対できなかったというカッコ悪いパターンは避けたいので、コウシュハサマー、カネサスペシャルの2頭はぶった切り、他の馬には全て印を回すことにしました。
◎ (5)シンエイボブ
○ (2)ナカゼンガキタ
▲ (6)マツカゼウンカイ
△ (10)センショウニシキ
△ (3)ホクショウムゲン
△ (7)ウンカイタイショウ
△ (4)メジロゴーリキ
△ (9)ミノルシャープ
馬複
5-2,6,10,3 各900円 計3600円
5-7,4,9 各800円 計2400円