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11/12クインカップ回顧

ブルーオーシャンが久々の重賞制覇!

 12日(日)は重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)が行われ、単勝1番人気のブルーオーシャンが優勝。黒ユリ賞以来となる重賞2勝目を挙げ、今の勢いと地力の高さを見せつけました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.フジノウンカイ 31.1
  2.ホクトノホシ 22.6
  3.コウシュハアレッポ 89.5
  4.ヒカルナナヒメ 11.4
  5.ブルーオーシャン 2.4
  6.タイキン 14.1
  7.ビュウティハート 10.7
  8.コウシュハローヤル 4.2
  9.タナボタチャン 27.4
 10.ラッセルクイン 4.4

 目下3連続連対中と、充実ぶりを示すブルーオーシャンが1番人気に推され、前哨戦の紅バラ賞を勝ったコウシュハローヤル、堅実なレースを見せているラッセルクインと続きます。三つどもえの戦前予想でスタートを迎えました。

 馬場水分は徐々に下がり、このレースを迎えるころには2.0%。普段よりも若干重い重量ということもあり、各馬とも慎重に歩を進めます。わずかにフジノウンカイ、ブルーオーシャン、コウシュハローヤルあたりが前々で運ぶものの、ほとんど差のない状態で第2障害に到達しました。
 最初に動いたのはフジノウンカイ。続けてブルーオーシャン、タイキン、コウシュハローヤルも仕掛けます。このなかではブルーオーシャンが多少バランスを崩しながらも力強い登坂を見せ、ひと腰でクリア。しかし、やや遅れてタイキン、ヒカルナナヒメが突破すると、ホクトノホシ、ビュウティハート、ラッセルクインも続きます。これにコウシュハアレッポも加わり、7頭が入り乱れるような形で最後の平坦路を迎えました。
 ここからしぶとい粘りを発揮したのはブルーオーシャン。各馬が猛追するなか、突き放すわけでもなく、迫られるわけでもなく、終始1馬身ほどの差で先頭を保ち続けます。むしろ追うタイキンの脚いろが鈍くなり、先頭争いから脱落。ヒカルナナヒメも懸命に食い下がりますが、これといった決め手に欠け、追走するのが精いっぱい。結局、ゴールまで確かな脚どりを見せたブルーオーシャンが1秒7差で逃げ切り、4歳女王の座に就きました。ヒカルナナヒメが2着で、3頭が横並びとなった3着争いはビュウティハートに軍配が上がりました。

 2歳シーズン以来となる、久々の重賞勝ちを果たしたブルーオーシャン。不振を極めた時期もありましたが、一度波に乗ると好調が続くタイプで、今も好循環のなかでレースができている印象です。歯車さえかみ合えば、牝馬重賞はもちろん、同世代の牡馬が相手でも互角のレースを見せてくれるはず。今後も要注目の存在です。

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藤野俊一騎手「一時期は障害で崩れていた時期もありましたが、今年はうまく復活して今回に繋がりました。今日の馬場は重たかったですが、道中は楽なレース展開だったと思います。ゴール前では後続に詰められましたが逃げ切ることができました」

11/12クインカップ予想 山崎エリカ

2017年11月12日(日)

ブルーオーシャンがスピードで押し切る

 先週のばんえい菊花賞は、当初、9月に入って強豪相手に連勝していたナカゼンガキタが有力だと思っていたのに、直前になって「高重量戦は大丈夫か?」などと心配になり、本命を変えて大失敗しました。当てたいがあまりに生じた不安だったのかもしれませんが、あまり強気に攻めすぎても痛い目に遭うので、予想行為は本当に難しいものです。まあ、高い山ほど登ってみたくなるように、ハードルが高いからこそ、挑戦したくなるんですけど...(笑)。

 そんなこんなで、今週は4歳牝馬限定戦のクインカップ。今週も穴っぽい馬がたくさんいて、荒れる気配はあるのですが、それらはもともと強いけど、近走、前走で負けている馬ばかり。復活や復調に賭ける馬券というのは、近走、前走で多少気配を見せていたとしても、4着、5着などの善戦止まりのことが多いので、本命にするのは躊躇します。なんだかんだ、直前の勢いも重要ですからね!

 よって、◎には、前哨戦の紅バラ賞・2着を始め、近走充実のブルーオーシャンを推します。この馬は黒ユリ賞の優勝馬ではありますが、障害がそれほど上手ではないので、高重量戦になることの不安はあります。ただ、今の時期は水分量以上に馬場が軽いため、この馬のスピードで押し切れる可能性が高いと見ました。

 ○は、紅バラ賞の3着馬ラッセルクイン。この馬も近走充実。しかし、昨年のばんえいオークスで1番人気に支持されながらも6着に終わったように、障害はあまり得意ではないタイプ。ただし、ばんえいオークスは、初めての重賞挑戦に加えて、馬場が渋っていたことも影響したはず。近走のレースぶりから馬場が軽ければ、高重賞戦でも対応可能と見て、対抗評価にしました。

 ▲は、昨年のばんえいオークスでは、他馬が障害などで苦しむところを抜け出しての優勝だったホクトノホシ。今シーズンは長期休養により、大きく体を減らしてしまったためになかなか成績が上がって来ませんが、ここへ来て馬体回復。前走でも障害ひと腰で抜け出せたので、ここでの一発があるかもしれません。高重量戦向きのこの馬をここで本命にし切れなかったのは、ばんえいオークス時よりも馬場が軽いことと、近走でもう少し走れていて欲しかったからです。

 あとは△に先行力も障害力もある、紅バラ賞の4着馬ヒカルナナヒメ。この馬も近走充実で、大きなマイナス材料はありません。ただし、軽馬場を考慮すると、ブルーオーシャンやラッセルクインに見劣りするので狙い下げました。

 他では紅バラ賞の勝ち馬コウシュハローヤル。この馬はばんえいオークスの3着馬でもあり、実績面は申し分ありません。しかし、今回でトップハンデを背負うことと、重賞レース直前に上のクラスで戦うと疲れを残してしまう場合もあるので狙い下げました。


◎ (5)ブルーオーシャン
○ (10)ラッセルクイン
▲ (2)ホクトノホシ
△ (4)ヒカルナナヒメ
△ (8)コウシュハローヤル

馬複
5-10,2 各2000円 計4000円
5-4,8 各1000円 計2000円

11/12クインカップ予想 荘司典子

ラッセルクインの復活に賭ける

 マズイですね紅組。しかもその中で最下位...。「みんなと同じような狙いでは取り返せない」「それだから勝てないんだよ」と、気持ちは揺れ動きますが、お尻に火がついている立場ゆえ、常に一発逆転狙いで行くしかありません。
 というわけで今回の本命はラッセルクイン。昨年12月の3歳女王決定戦・ばんえいオークスまで10連勝を重ねて1番人気。レースでは第2障害を越えたもののゴール前で何度も止まり11連勝ならず6着に敗れてしまいました。その後は勝ち星から遠ざかり今年7月22日にやっと久しぶりの勝利を挙げ、決して順調とは言えませんが時間をかけて調整。ここ3戦は3着、2着、1着と復活の兆しを見せています。特に前哨戦の紅バラ賞では見せ場があっての3着。ばんえいオークスで取り忘れたタイトルに手が届くところまで来ていると信じます。
 紅バラ賞の再戦ムード。当然相手はコウシュハローヤル、ブルーオーシャン、ヒカルナナヒメと印は続きますが、ここで"総流し"という禁じ手に出たいと思います。以前、1頭から流して唯一買わなかった馬が相手に来てしまったことがあったので(汗)。
 紅バラ賞に出ていなかったタナボタチャンあたりが来たら良い配当になりますよね。何はともあれラッセルクイン、頑張れ!!

◎10 ラッセルクイン
○8 コウシュハローヤル
▲5 ブルーオーシャン
△4 ヒカルナナヒメ

馬複
10-4,5,8 各1000円 計3000円
10-1,2,3,6,7,9 各500円 計3000円

11/12クインカップ予想 矢野吉彦

松井きゅう舎の2頭に"二股"作戦

 北見記念的中でちょっとだけ水面に顔を出したと思ったら、すぐに水面下に沈んでしまいました。このまま潜ったままで終わりたくないんですけどねぇ。
 さて、今週はクインカップ。パッと見て、松井きゅう舎の2頭が強そうな感じがします。勝つのはコウシュハローヤルかブルーオーシャンのどちらかじゃないですか?同重量の紅バラ賞ではコウシュハローヤルが2.9秒差で先着しましたが、今回は同馬が10kg背負わされました。これで互角の勝負になったはずです。まずはこの2頭をそれぞれ頭にして、ほかの印の5頭相手の3連単を買ってみます。
 ただ、150円ずつで買えればこの2枚の馬券でちょうど6000円になるんですが、そんな単位では買えません。なので、とりあえず100円ずつ流します。そして、同じく2頭をそれぞれ軸にして、あとの5頭へ3連複も100円ずつ流して押さえとします。
 ハッキリ言って"二股かけてる"いやらしい作戦。しかもこれだと、当たっても損になりそうな気がしちゃいますね。なので、うまいことホクトノホシかラッセルクインあたりが絡んでくれるといいなぁ、と思っています。では、今回はこのへんで。

◎8 コウシュハローヤル
○5 ブルーオーシャン
▲7 ビュウティハート
△2 ホクトノホシ
△4 ヒカルナナヒメ
△10 ラッセルクイン

3連単
8,5→8,5,7,2,4,10→8,5,7,2,4,10 各100円 計4000円
3連複
8-5,7,2,4,10 各100円 計1000円
5-8,7,2,4,10 各100円 計1000円

11/12クインカップ予想 目黒貴子

成績安定してきたブルーオーシャン

 ダメですねー。先週のばんえい菊花賞、人気薄のコウシュハサマーが勝ってハズレ確定。しかし他のみなさんも一様にハズレているのを見てホッとしている自分がいます。自分だけ当てて鼻高々になろうなどという気持ちにはなかなかなれない今年の成績。でもこれからは貪欲にいきますよー。
 前哨戦の紅バラ賞を快勝したコウシュハローヤル。それまでいまひとつのレースが続いていただけに、この勝利がいいきっかけになるかもしれません。前走はA2クラスへの昇級戦、結果4着も内容は上々でここも楽しみになりました。問題は斤量でこの馬が最重量の700K。他の有力馬は690Kでの出走で、この10Kの差がどう影響するかですね。となると、その紅バラ賞で逃げ切ったコウシュハローヤルを2.9秒差まで追いつめたブルーオーシャンが浮上してきます。同斤でのこの差を今回の10K差で逆転できるか注目。不安のあった障害も最近は問題なくこなせていてそれがここ数戦の安定した成績につながっているようです。もともと2歳シーズンには黒ユリ賞を勝って牝馬の世代トップとなった馬。今回は10Kの斤量差、最近の安定感、素質の高さでブルーオーシャンに◎、コウシュハローヤルに◯としましょう。
 ▲はぴったりとここに照準を合わせてきた印象のヒカルナナヒメ。紅バラ賞を4着もこちらも勝ち馬と9.0秒差と大きな遅れをとったわけではありません。そして前走は人気に応えて快勝といいステップできています。
 △にはビュウティハート。こちらも前走を勝ってこのレースに臨みます。第2障害を越えてからの伸び脚に注目です。そして端枠も臨戦過程がいいラッセルクイン。紅バラ賞3着、その後2着、1着ときていてやはり侮れない存在です。


◎5 ブルーオーシャン
○8 コウシュハローヤル
▲4 ヒカルナナヒメ
△7 ビュウティハート
△10 ラッセルクイン

3連単
5,8→4,5,8→4,5,7,8,10 各500円 計6000円

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